
訪問看護への転職活動をしていながらも、
「志望動機はどのように書いたらいいのだろう」
「正直に給料が良いからとか書けないし、何を書くべきか分からない」
と困っていませんか。
志望動機は、「あなたがなぜ応募先の施設で働きたいのか」や「なぜ訪問看護師として働きたいのか」を伝えるための重要な項目です。志望度の高さがきちんと伝われば、採用されやすくなります。
書くべきことが分からないという方は、以下の手順に沿って考えれば、魅力的な志望動機を作り上げることができます。
- ステップ1.訪問看護に興味を持ち、働きたいと思った理由を明確にする
- ステップ2.応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化する
- ステップ3.経験や実績を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
この記事では、転職のプロとして数多くの選考書類を添削してきた私が、訪問看護転職の志望動機の書き方を例文付きで解説します。
- 訪問看護転職の志望動機で面接官が見極めているポイント
- 訪問看護転職の志望動機の考え方3ステップ
- 訪問看護転職の志望動機【志望先別に紹介】
- 採用通過率アップ!履歴書の志望動機をより魅力的にするためのポイント
- 【訪問看護転職の面接】志望動機の伝え方のコツ
- 訪問看護転職の志望動機のNGパターン
すべて読めば、書類選考・面接を突破できる志望動機が書けるようになるでしょう。
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目次
1.訪問看護転職の志望動機で面接官が見極めているポイント
まずは志望動機を正しく書くために、志望動機を書く目的・意味を正しく理解しましょう。
施設の面接官は、応募者の志望動機から以下のようなことを知りたいと考えています。
そして、応募者の志望動機の内容をもとに、以下のように選考通過の可否を判断しています。
- 熱意や意欲は高いかどうか
- 業務内容やサービスを正しく理解してくれているか
- 応募者のやりたい仕事や理想の働き方が施設(医療機関)で実現できるか
- 応募者の考え方や価値観が施設(医療機関)とマッチしているか
面接官は、「なぜ転職したいと思ったのか」を把握することで、双方にとってミスマッチが生じないか、を見極めて選考通過の可否を判断しているのです。
逆にいうと、以下の内容を適切に伝えられれば、魅力的な志望動機が出来上がると言えるでしょう。
志望動機で伝えるべきこと
- 熱意や意欲の高さを伝える
- 事業やサービスを正しく理解していることを伝える
- キャリアビジョンや理想の働き方を明確にし、それが応募先とマッチしていることを伝える
志望動機は「面接官が知りたいことを書く」という視点を常に意識しましょう。
2.訪問看護転職の志望動機の考え方3ステップ
「何を書けばいいか思いつかない」という方でも、以下のステップに沿って考えれば、難なく履歴書の志望動機欄を埋めることができます。
- ステップ1.訪問看護に興味を持ち、働きたいと思った理由を明確にする(特に未経験者)
- ステップ2.応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化する
- ステップ3.経験や実績を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
志望動機はいきなり考えるのではなく、事前の情報収集が重要です。それぞれ詳しく解説します。
ステップ1.訪問看護に興味を持ち、働きたいと思った理由を明確にする(特に未経験者)
初めて訪問看護に転職される方は、働きたいと思った理由を明確にしましょう。
数ある看護師職種や仕事の中で、なぜ訪問看護を選んだのか、きっかけ・理由を伝えます。
訪問看護の仕事を選んだきっかけ・理由の例
- 家族が訪問看護を利用した経験から、訪問看護の仕事に興味を持った
- 日本の訪問看護の問題について知るうちに、自分が力になりたいと思った
- 病棟での経験を別の形で活かしたいと思った
「訪問看護師ならではの理由」が明確であれば、「長期的に働いてくれそう」という印象につながるため、ご自身の経験などと結びつけて考えることがおすすめです。
ステップ2.応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化する
次に、応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化し、その職場だからこそ入職したい理由をアピールしましょう。
これは志望動機で最も重要な要素であり「応募先のどういった部分に魅力的に感じたのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さを伝えられるからです。
待遇が良いや家から近いなどの理由は、「条件さえ良ければどこでも転職するんだな」と思われかねないため、避けましょう。
この企業だからこそ入社したい理由
貴施設であれば、自分が目指す■■という働き方ができると思いました。
応募先施設や医療機関の情報収集には、以下の手段が有効です。
情報収集の手段 | 見極めポイント |
求人情報を読み込む | 事業内容 必要なスキル、経験 求められる人物像 |
利用者向けの情報をネットで検索する | 対象利用者や提供サービス ステーションの環境、具体的な仕事のイメージ 事業所の規模、提供サービス |
応募先施設についての情報を集め、その事業内容や経営理念に即した内容を書くようにしましょう。
ステップ3.経験や実績を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
志望動機では、採用後の活躍について触れると、さらに魅力がアップします。
あなたを採用することで施設側にどのようなメリットがあるのかを、経験や実績、キャリアビジョンを踏まえて伝えましょう。
また「訪問看護師としてどのようなキャリアを歩んでいきたいか」といった具体的なビジョンを伝えることで、「しっかりと将来を見据えて考えたうえで応募した人」と高評価につながります。
訪問看護転職は「看護師としてのスキル」を伝えることが重要
訪問看護師の転職では、人柄・人間性に加えて「看護師としてのスキル」が重視される傾向にあります。
これは、訪問看護という仕事の特性上、1人で患者さんの自宅に訪問し、その場で対処法を判断するなど、看護師個人の判断力や対応力が重要となるからです。
そのため「看護師経験とスキルが豊富で安心して仕事を任せられる」という印象を与える応募書類を作ることを重視しましょう。
訪問看護業界の転職で評価されやすい「看護師としてのスキル」の例
- 5年以上の臨床経験
- 臨機応変な対応が求められる診療科での経験
- 総合診療内科や消化器内科など高齢者の複合疾患に対応した経験
- 病棟勤務でのリーダー経験
人柄や人間性を示すエピソードを盛り込むと、魅力的な応募書類が出来上がります。
ここまでのまとめ
志望動機は以下の手順で考えるとスムーズに完成させられます。
- ステップ1.訪問看護に興味を持ち、働きたいと思った理由を明確にする(未経験者)
- ステップ2.応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化する
- ステップ3.経験や実績を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
3.訪問看護転職の志望動機【志望先別に紹介】
この章では、志望動機の例文をまとめました。
ただし、例文をそのまま転用すると面接時にスムーズな回答ができなくなります。
あくまで参考程度にし、時間をかけてでもオリジナルの志望動機を作成するようにしましょう。
ご自身の志望先または興味のあるところからご覧ください。
3-1.訪問看護ステーション
患者さんにしっかり向き合い、心をこめた看護をしたい
今回、貴社の訪問看護師として働きたいと感じたのは、患者様やご家族にしっかりと向き合い、心を込めたケアをすることを最優先にされている施設だと感じたためです。
多角的に瞬時の判断が求められていたICUでの経験も、患者さんに最適なケアをする上で活かせると考えています。
ステーションの立ち上げに貢献したい
昨今の病床不足の問題や、高齢化社会が進むにつれて、在宅での療養を希望する方やそのニーズはますます増えると考えています。
多くの経験を積む中で、在宅療養でその人らしさを大事にした看護をしながら、ご家族の負担や不安も減らせるような、訪問看護ステーションを目指し尽力していきます。
3-2.病院
継続的に患者さんに向き合う看護をしたい
長くクリニックにいらしている患者様は、私のことを憶えてくださり、声をかけられることもありましたが、どうしてもクリニック看護師という職業がら、1人の患者様にじっくり向き合う時間が取れないことが悩みでした。
訪問看護は、患者様がご自身の空間でリラックスしながら、長期的な看護に携われるため魅力に感じています。
地域に密着して高齢者を支えたい
住み慣れた自宅に戻って生活がしたいと感じることは自然だなと感じ、在宅診療に興味を持つようになりました。
貴院は地域包括ケアの中心的役割を果たされており、患者様ご本人はもちろん、ご家族も安心できるサービスを提供できると感じています。
高齢化社会が進む中で、訪問看護師として愛着ある地元で在宅医療に貢献していきたいです。
3-3.介護施設
在宅療養している患者さんを最期まで見守りたい
多くの患者様を担当させていただきましたが、土日や特に夜中に急変する方は多く、自身の働き方ではお役に立てないことが多いと感じるようになりました。
訪問看護師として患者様に尽くすために、看取りのケアまで幅広く担当したいと考え、貴社の定期巡回対応スタッフに応募いたしました。
4.採用通過率アップ!履歴書の志望動機をより魅力的にするためのポイント
未経験から訪問看護業界へのキャリアチェンジの場合、面接官は「なぜ訪問看護師に転職しようと思ったのだろう」と考えます。
担当者が納得する志望動機を伝えられるように、以下の要素を盛り込むと良いでしょう。
- 4-1.訪問看護を取り巻く現状や将来性を事前に調べておく
- 4-2.訪問看護師としての将来的な目標を伝える
- 4-3.別の看護師職種の経験を活かし、向上心や謙虚に学ぶ姿勢を伝える
- 4-4.志望動機に書く経験・エピソードはなるべく具体的にする
- 4-5.内容と同じくらい「読みやすさ」を意識する
順番にご紹介します。
4-1.訪問看護を取り巻く現状や将来性を事前に調べておく
未経験者は、訪問看護業界全体の情報を事前に調べておくことはポイントです。
特に看護師の他職種からのキャリアチェンジの場合、「訪問看護業界の知識がある」というのは大きな強みとなるからです。
たとえば、訪問看護業界で問題となっていることや、将来の課題などを詳しく把握しておけば、志望動機に盛り込むこともできますし、面接などで質問された場合もしっかりと返すことができるでしょう。
4-2.訪問看護師としての将来的な目標を伝える
「どのような訪問看護師を目指すか」など、目標やキャリアビジョンを伝えるのも、未経験転職を成功させるポイントです。
目標が明確にあることで、「訪問看護師として働く熱意・モチベーションがある」という印象を与えられ、「長期的に働ける人材である」と判断してもらえるからです。
具体例
- 利用者・家族の立場に寄り添った訪問看護サービスを提供したい
- 様々な仕事を経験し、訪問看護業界の課題解決に貢献できる人材になりたい
- 「あなたでよかった」と言ってもらえる訪問看護師になりたい
- 訪問看護認定看護師の資格取得を目指したい
訪問看護師はハードな一面もある仕事なので、面接官は「すぐ辞めてしまうのでは」という懸念を感じてしまいます。また、近年は未経験から訪問看護師への転職者も増えているため、選考のハードルも高い状況です。
他の候補者と差をつけるためにも、「モチベーションが高く、将来的なビジョンも明確に持っている。しっかりと考えたうえでの転職である」という点をしっかりと伝えましょう。
4-3.別の看護師職種の経験を活かし、向上心や謙虚に学ぶ姿勢を伝える
他の看護師職種から訪問看護に転職される方は、向上心や謙虚に学ぶ姿勢があることをしっかりと伝えましょう。
訪問看護は高い看護師スキルが求められることから、ベテランの方や前職でリーダーを任されていた方など、キャリアを積んだ状態で転職される方も多くいらっしゃいます。
ただ、訪問看護師としては初心者ですし、謙虚でいるという姿勢や人間性は、訪問看護師として患者さんとコミュニケーションを取るうえでも大切なことです。
このため、どんな状況からのスタートでも、常に謙虚さを忘れず、新しいことにチャレンジする姿勢を打ち出していきましょう。
4-4.志望動機に書く経験・エピソードはなるべく具体的にする
訪問看護師としてのこれまで経験を志望動機にエピソードとして書くのは有効ですが、その内容はなるべく具体的にするのがポイントです。
訪問看護ステーションで働き、自分なりに色々と考えて仕事に取り組みました。
OK例
訪問看護ステーションで5年間働いてきました。
老年期の患者様は精神的なケアも欠かせないことが多く、対応に悩むことも多々ありましたが、利用者様の若いころや、家族の写真を部屋に飾るなど、必要な処置をするだけでなく、利用者様の元気が出るための工夫をするよう心掛けました。
エピソードや経験を具体的に書くことで、「どのような経験をしてきたか」だけでなく、「どのような考え・気持ちで仕事に取り組んでいるか」など、看護観や人柄なども表すことができます。
また、前職が訪問看護以外の職種でも、担当業務や実績を詳しく書くことで、仕事を通して得たものをアピールできます。
たとえば「病棟看護師として患者さんとコミュニケーションを取るために行っていた工夫」などは、そのまま利用者や家族とのやり取りに活かせるでしょう。
未経験転職の場合では、前職と訪問看護師の結びつきをアピールすることが重要です。
志望動機と転職理由を混同しない
「志望動機」と「転職理由」は別物なので、混同しないようにしましょう。
志望動機 | 転職理由 |
その施設に応募(志望)した理由や背景 | 転職を決めた理由や、前職を辞めた理由 |
もちろん、以下のように志望動機の中に転職理由を含めることは可能です。
具体例
外来看護師として働く中で、その場で必要な看護をするだけでなく、多角的に利用者のケアに携わりたいと思いました。(転職理由)
そこで、医師や看護師、理学療法士、作業療法士との連携が強い貴施設であれば、望む働き方ができると考えこの度応募いたしました。
ただしこれは、転職理由と志望動機がしっかりとかみ合っている場合に限ります。
「人間関係が悪い」「業務が合わない」など、どの職場でも起こり得る理由であるならば、伝えない方が無難です。
「うちで採用しても同じような理由で辞めてしまうのでは」と懸念されてしまうからです。
4-5.内容と同じくらい「読みやすさ」を意識する
履歴書に志望動機を書く際は、内容と同じくらい「読みやすさ」が重要です。
読みやすくするポイント
- 行間を程よく空ける
- 文字は小さすぎないようにする
- 改行を入れる
- 綺麗な字で記入する
文字の綺麗さは当然ながら、行間や改行などは意識していないと忘れがちになるので気を付けましょう。
どれほど良い内容の志望動機であっても、読みづらいと感じるものであれば、「読み手への配慮がない」「見やすい資料を作るスキルがない」など、それだけで面接官からの印象は悪くなります。
多くの面接官は、一度に複数の書類に目を通すため、他の書類よりも美しく見えるように、体裁・レイアウトを整えることを意識しましょう。
文字の量は記入欄の8割程度が目安
文字の量は記入欄の8割程度が目安です。適正文字数は記入欄の大きさによって変わるので、何文字がベストと断定できません。
ただ実際のところは文字の大きさによっても左右されるため、大まかな目安として「200~300文字くらいに収める」と覚えておくと良いでしょう。
あまりに簡素にまとめすぎるのも印象がよくありませんが、内容を詰め込み過ぎるのも逆効果です。
重要な内容が霞んでしまいますし、何より読みづらくなり、「ダラダラと長く書いているが何を伝えたいのか分からない」という印象にもつながります。
どうしても思いつかない時は転職サイトのコンサルタントに相談するのもおすすめ
「何を書けばいいのか、どうしても思いつかない」という方は、看護師専門の転職サイトに登録し、コンサルタントに相談するのもおすすめです。
転職のプロであるコンサルタントが、あなたの経歴に適した志望動機の書き方を教えてくれたり、応募前の書類を添削してくれたりします。
大手サイトだと『看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などが有名です。詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。
5.【訪問看護転職の面接】志望動機の伝え方のコツ
志望動機は履歴書に記載しますが、たいていの場合、採用面接時でもたずねられます。
面接では、以下の2点を意識して対応しましょう。
それぞれ詳しく解説します。
5-1.履歴書の内容をより具体的に話す
面接で伝える志望動機の内容は、履歴書と同様で構いませんが、履歴書の内容をより具体的に話すことを心がけましょう。
履歴書はスペースが狭いので、限られたことしか記載できません。そのため、履歴書では要点だけ書き、面接時に詳しく伝えるのがベストです。
履歴書の内容とズレたことを話してしまうと、「どっちが本当の志望動機なのだろう」と思われるので要注意です。
5-2.丸暗記せず、面接官の意図を汲みその場で考えながら答える
面接では、相手の質問の意図を汲み、その場で考えて答えることを意識しましょう。
面接で話す内容を丸暗記しようとする方もいますが、実は逆効果です。
暗記した内容を間違えずに話そうと意識するあまり、質問と回答がちぐはぐになってしまうことがあるからです。
そうなってしまうと、いくら良い回答をしても「意思の疎通が取りにくい」「コミュニケーションに難がある」と思われ、不採用となります。
面接は事前に考えた内容を話す場ではなく、「面接官との対話の場」であると心得ておきましょう。
6.訪問看護転職の志望動機のNGパターン
ここまで、志望動機の書き方の手順やポイントを紹介しましたが、併せて書く際の注意点も確認しておくことで、さらに質を高められるでしょう。
履歴書の志望動機を書く際に、避けるべきことは以下の3点です。
それぞれ詳しく解説します。
6-1.志望動機が漠然としすぎ
志望動機の内容が漠然としすぎているというのは、一番避けるべきです。
漠然とした志望動機は、どの施設にも当てはまるため、「他の施設への履歴書と使いまわしをしているのではないか」といった懸念を与えてしまいます。
NG例
- 貴施設の施設理念・運営方針に共感しました。
- 貴施設の事業内容に興味を持ちました
このため、以下のような具体的で説得力のある内容にしましょう。
具体的で説得力のある例
「心豊かな生活と尊厳をもった生活支援」という施設理念に共感し、利用者一人ひとりが自由に表現できる生活を支援という考え方が、自身の訪問看護観と一致していると感じたため、この度志望いたしました。
「○○に共感しました」という文を使うのであれば、「なぜ共感したのか」を言葉で説明できるように、事前に根拠を用意しておきましょう。
6-2.学びたいアピールをする
「学ばせていただきたい」という理由で志望してしまうのは、未経験転職でよくあるNG例です。
謙虚さや熱意をアピールするために使ってしまいがちですが、「成長させてほしい」いうニュアンスで伝わってしまうため、主体性がない人だと思われてしまうでしょう。
スタッフは施設側からお金を受け取る立場ですので、未経験であっても何かしらの価値を提供しなければなりません。
「経験もスキルもないので、学ばせてほしい」といってしまうのは致命的な不採用の理由となっていまいます。
NG例
- 貴施設で成長させてほしい
- 自分を育ててほしい
- 研修制度が充実している
- 未経験OKだったので
具体的で説得力のある例
- 前職で培った、コミュニケーションスキル経験を生かして業務に貢献したい
- 経験に固執することなく、積極的に吸収していきたい
- 自分の経験やスキル、知識を積極的に共有してステーション全体の作業効率の向上に貢献したい
あなたが貢献できることを前面に押し出すか、謙虚で前向きな姿勢を伝えることが望ましいでしょう。
6-3.給料や福利厚生ばかり言及する
給料や福利厚生が良いことを志望動機にするのにも注意が必要です。
転職先を選ぶうえで、給料や福利厚生は非常に重要な項目かもしれませんが、「条件さえ良ければどこでもすぐに転職するんだな」「仕事に対する意欲が低い」と思われかねません。
NG例
- 貴施設の福利厚生が充実している
- プライベートの時間が確保しやすい
- 給料が良くて残業も少ない
待遇や条件に関する話題は極力触れず、あくまで前職の退職理由の一つとして話す程度にしましょう。
さいごに
訪問看護転職の志望動機は、以下の手順を理解していれば、誰でも質の高いものを作れるようになります。
履歴書の志望動機の正しい書き方
- ステップ1.訪問看護に興味を持ち、働きたいと思った理由を明確にする(未経験者)
- ステップ2.応募先施設や医療機関の魅力に感じた点を言語化する
- ステップ3.経験や実績を踏まえて、どのように活躍できるかを考える
志望動機は、あなたが「なぜこの施設で働きたいのか」をアピールする重要な項目であるため、ポイントを押さえて丁寧に書きましょう。
あなたの転職が成功することを願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
「なぜ他の施設/病院ではなくてウチなんだろうか」
「入職後はどんな仕事がしたいと思っているのだろうか」
「どんな価値観・考え方をする人なんだろうか」
「(未経験の場合は)なぜ訪問看護師に転職しようと思ったのだろうか」