総務職への転職を考えていても、
「どの転職エージェントに登録するべきなのだろうか」
「待遇が良い求人はあるのだろうか」
という不安があると思います。
結論として、待遇の良い総務の求人を紹介してくれる転職エージェントは数社あり、紹介するエージェントを利用することで転職成功が望めるでしょう。
ただ、総務職は人気のポジションであるため、いくつかポイントを押さえておく必要があります。
そのため、この記事では転職のプロとして総務職への転職を多数サポートしてきた私が、
・おすすめの転職エージェント
・事前に考えておくべきこと
を紹介していきます。
(目次)
- 総務転職におすすめの転職エージェント
- 総務への転職をする前に考えておきたいこと
- 総務の転職市場は拡大傾向!
- 総務で求められるスキル
- 総務職への転職成功のための4ポイント
- 転職エージェントを使うべき理由は「成功確率が高い」!
- 転職エージェントをより効果的に使うポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
- 【F&Q】総務職への転職でよくある質問
この記事を読めば、総務に転職するときの注意点やおすすめのエージェントがわかり、自信を持って転職活動を始められるようになるでしょう。
目次
1. 総務転職におすすめの転職エージェント
まずはじめに、総務職向けの転職エージェントをランキング形式で5社ご紹介します。
今すぐに転職活動を始めたいという方は、ここでご紹介する5社の中から3社程度登録していただければ、それだけで転職成功に一歩近づくことができるでしょう。
数ある転職エージェントの中から、以下の3点を基準に、総務職の転職におすすめのエージェントを厳選しました。
“総務”転職を考える方が転職エージェントを選ぶポイント
- 「キャリアにあった求人の量・質」:自分のキャリアにあった魅力的な求人を多く紹介してもらえるか
- 「提案力」:豊富な求人の中から自分にあった求人を紹介してくれるか
- 「サポート体制」:職務経歴書・面接対策、キャリア相談、推薦状などのサポートができているか
さらに当サイトが独自に取得した『500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケート』の結果を加えると、総務職におすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。
転職エージェント | 総務の公開求人数 | 総合評価 |
1位. マイナビエージェント |
310件 | ★★★★☆4.2 初めての転職に強く20代実績No.1 |
2位. dodaエージェント |
990件 | ★★★★☆4.1 手厚いサポートが好評!求人の質も高い |
3位. リクルートエージェント |
530件 | ★★★★☆4.0 総求人数No1!選択肢を増やすなら登録必須 |
4位. パソナキャリア |
630件 | ★★★☆☆3.9 サポート充実で満足度No.1 |
5位. spring転職エージェント |
460件 | ★★★☆☆3.8 面談率100%で気軽に相談することができます |
※求人数:2021年8月更新
順番に見ていきましょう。
1位 マイナビエージェント
『マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。
2位 doda
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
3位 リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
4位 パソナキャリア
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
5位 spring転職エージェント
『Spring転職エージェント』は、スイスに本社を置くグローバル企業で、派遣事業などを含めて人材事業では世界1位の規模を持っています。
「サポートを断らない」ことを重視しているようで、他のエージェントに断られてもSpring転職エージェントだけはしっかりとサポートしてくれた、という口コミが多く見受けられます。
現時点でご自身の経歴に自信がない方や、他のエージェントで嫌な思いをした経験がある方にもおすすめできるエージェントです。
ただ求人数は『リクルートエージェント』ほど多くはないので、併せて利用することをおすすめします。
https://springjapan.com/
2.総務への転職をする前に考えておきたいこと
この章では、総務職に転職する前に知っておくべき注意点と、総務として働くうえで考えておきたいことについてご紹介します。
いざ転職に成功しても、「入社後に苦しい思いをしてしまう」といったことがないように、各項目を確認しておきましょう。
それでは、順番に解説していきます。
2-1. 細かい仕事が多い
総務職の仕事は、細かい仕事が沢山あります。
なぜなら、間接部門として様々な業務をこなすため、チェックすべき項目がたくさんあるからです。
また、総務は社員たちが円滑に業務ができるように管理票や申請書などに記録を残し、いつでも素早く確認できるようにしておく必要があります。
そのため、細かい作業や正確性に自信がない人は辛く感じてしまうかもしれません。
2-2. 仕事の成果が見えにくい
総務職は、仕事の成果が見えにくいという特徴があります。
なぜなら、間接業務で社員をサポートし会社を支える縁の下の力持ち的ポジションであり、外部からの評価や数値による評価が難しいためです。
そのため、頑張って仕事をしても成果が目に見えず、やりがいを感じにくいという辛さがあります。
会社を円滑に動かすためには、総務の存在がとても重要ですが、外から見ると「雑務ばっかりで何をしているかわからない」と思われることもあります。
裏方の仕事である覚悟をもち、目立たない仕事でもやりがいを感じることができる人でなければ辛いと感じるでしょう。
2-3. 苦情の対応をしなければならない
総務は、苦情の対応に迫られることが多々あります。
会社の窓口として受付や電話対応をすることが多いため、ときには厳しい意見も寄せられます。
自分に否がなかったとしても、総務が会社の代表として謝罪をしなければいけない場面もあるため、精神的なダメージを感じたり、ストレスが溜まりやすかったりする一面があります。
ここまでを踏まえて総務職に転職したいと感じる方は、次章で転職市場を確認しましょう。
3. 総務の転職市場は拡大傾向!
総務の転職市場は、拡大傾向にあります。
なぜなら、総務職の求人数は年々増加しているからです。
その他詳細は、以下のようになっています。
平均年収 | 400万円前後 |
求人数 | 拡大傾向 |
歓迎される経験 | 総務・人事・管理職経験 |
しかし、以下の理由により総務への転職は比較的難しいと言われています。
- 社内異動により、総務の人員を補う
- 働く環境が良いため、人が辞めにくい
- 総務に設ける枠が少ない
このため、全体として求人数が少なく、転職希望者にとっては厳しい戦いになりやすいです。
そこで、転職エージェントを利用することで、求人情報をリアルタイムで得ることができるだけでなく、面接通過のための対策など、プロのフォローを受けることができます。
総務職に強い転職エージェントを知りたい方は第1章をご覧ください。
⇒第1章:総務転職におすすめの転職エージェント
4. 総務で求められるスキル
この章では、総務職を採用する企業が、転職者にどんなスキルや職務経験を求めているのかをご紹介します。
順番に見ていきましょう。
4-1. コミュニケーション能力が高い
総務職として求められる能力のひとつに、コミュニケーション能力があります。
というのも、総務職は社内だけではなく社外の人物とのコミュニケーションも多く発生する仕事だからです。
そのため、様々な人と良い関係を築く、相手の意図を汲み取る、依頼内容を正確に伝えるといった基本的なコミュニケーション能力がなければ、総務の仕事は務まらないことがほとんどです。
そのため、コミュニケーションをつけることが大事になってきます。
4-2. 中級以上のPCスキルをもっている
総務職にとって、WordやExcelといった基本的なソフトを使えるPCスキルは必要不可欠です。
その理由は、総務職はほぼ全ての仕事でパソコンを使うため、一通りのPCスキルが身についていないと仕事が全く進まないからです。
そのため、ある程度のPCスキルをマスターしておくべきでしょう。
4-3. 人の気持ちを汲み取った対応ができる
総務として働く上で、人の気持ちを汲み取った対応がとても重要になってきます。
総務は様々な部署の潤滑油的な存在なので、各部署の話を聞いて円滑に物事が動くように調整するなど、包み込むような要素も必要であるためです。
特に、社員や取引先がクレームを言ってきた際、総務は相手が何を望んでいるのかを即座に考え行動しなければなりません。
これができないと、社員や取引先からの信頼を失うことになりかねません。
そのため、人の気持ちを汲み取り対応する力が必要になってきます。
4-4. 簿記2級レベルの知識や実務経験がある
必須ではありませんが、簿記2級レベルの知識や実務経験もあったほうが良いでしょう。
会社のお金の流れが理解できるようになり、自分の仕事とお金の流れの関わりを知ることができます。
また、会社によっては総務が経理を兼任することもあるため、仕事をする上で役立ちます。
ここまでを踏まえ総務職に転職したいと感じる方は、次章で転職成功のためのポイントを確認しましょう。
5. 総務職への転職成功のための4ポイント
この章では、総務職の転職を成功させるために押さえておくべきポイントを紹介します。
順番に見ていきましょう。
5-1. 志望動機を明確にする
志望動機を明確にしておくことは、転職を成功させる上で重要です。
というのも、「なぜ総務職を志望したのか」と面接で聞かれることが多いからです。
この時、うまく話すことができなかったり、「ワークライフバランスを重要視したいから」と言った自分本位な志望動機をえてしまうと、面接官からの印象が悪くなってしまいます。
そのような失敗を避けるためにも、事前に志望動機を明確にしておきましょう。
5-2. 応募先の企業理解を深める
総務職の転職において、応募先の企業の理解をしておくことは重要です。
というのも、総務職の仕事は会社の色が出ることが多く、企業理解が不十分だとミスマッチに繋がる恐れがあるからです。
例えば、伝統を重んじる会社であれば従来のやり方を踏襲することになります。
一方、合理性を重視する会社であれば、非効率的な総務業務を自分で提案して変えていくことが求められるかもしれません。
入社後に社風が合わず苦労するといったことを避けるためにも、事前に企業の理解をしておきましょう。
5-3. これまでの経験を活かす
総務職の転職活動を始めるときは、自分のこれまでの経験を一度洗い出してみましょう。
そうすることで、PCスキルのようなわかりやすいスキル以外にも、あなたのアピールポイントが見つかるかもしれないからです。
「このくらいは誰でもできる」と思っていることでも、強力なアピールポイントになるかもしれません。
まずはこれまでの実務経験を一度洗い出し、それから総務の仕事に役立てられるものを抽出してみましょう。
5-4. 総務職への転職に有利な資格を取る
総務職の転職活動の前に、あらかじめいくつかの資格を取っておくと、転職活動が有利に進みやすくなります。
自分が持っているスキルの証明となるだけではなく、取得する過程で実際に仕事で役立る知識を得ることができるため、資格を取るメリットは大きいでしょう。
たとえば、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)を取得すれば、WordやExcel、PowerPointといったOfficeソフトをどれだけ理解し、使いこなせるのか
が面接や書類選考時に一目でわかります。
総務職で役立つ・転職に有利になりやすい資格の例は、以下になります。可能であればこれらの資格を転職活動の前に取得しておくことをおすすめします。
資格名 | 特徴 |
---|---|
MOS | Word、Excel、PowerPointなどの使用スキルを証明できる。 ソフトを日頃使用しているならほぼ対策なしで取得が可能で、難易度が低く取りやすい。 |
秘書検定 | 社会人としての一般常識やビジネスマナーがあることの証明になる。 人と接する機会が多い総務には特に有効。 |
日商簿記検定 | 企業の活動で発生する様々なお金の流れ・経営状況が分かることの証明になる。 汎用性が高く、持っていると企業からの評価が高くなりやすい。 |
TOEIC | 英語を「聞く・読む・話す・書く」能力があることの証明になる。 外資系企業・英語を使用する企業の総務職に就職する場合、まずはスコア800以上の取得がおすすめ。 |
ITパスポート | セキュリティやネットワークといったITに関する知識・スキルの国際認定資格。 国家資格の中では取りやすく、最新技術に関するアンテナの広さをアピールしやすい。 |
6. 転職エージェントを使うべき理由は「成功確率が高い」!
転職エージェントを使うべき理由は、ひとりで転職活動するよりも『転職の成功確率がずっと高いため』です。
実際、転職エージェントへ登録することによって以下2点のメリットがあります。
では、順にご説明します。
6-1. 非公開求人など、求人の幅が大きく広がる
転職エージェントを利用することで、良い条件や高い人気の非公開求人を見ることが可能になります。
例を挙げると、リクルート社が運営する『リクナビNEXT(転職サイト)』と『リクルートエージェント(転職エージェント)』では、求人数に6倍以上の差(以下グラフ参照)があり、転職エージェントの方がより多くの求人を保有していることがわかります。
さらに、転職エージェントで一般公開している「公開求人」のみならず、「非公開求人」まで見ることができるので、幅広い求人を見たいのであれば、必ず登録すべきだといえるでしょう。
事業戦略上、表立って募集はできないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する内容のもので、給与やポジションなどがハイグレードであるという特徴があります。
非公開求人も見ることで、ご自身の希望する労働条件や職場を見つけられる可能性がグッと上がります。
6-2. 転職のプロからサポートを受けることができる
この章では、転職エージェントがしてくれる『4つのサポート』について紹介をしていきます。
選考前から入職後まで、とにかく手厚いサポートを無料で行ってくれます。
反対に転職エージェントを使わずに転職をすると各ステップで非常に苦労するので、そこも合わせて説明していきます。
STEP1. 面談(希望条件などのすり合わせ)
転職サイトに登録をすると、担当者が連絡をしてくれます。
そして、その後時間を合わせて、対面もしくは電話で面談を行い、「転職しようか迷っている」レベルの相談から「こんな職場に転職したい」などのヒアリングまでを行ってくれます。
また、あなたの希望に応じて、その後求人をガンガン紹介してくれるようになるので、以下のような譲れない条件があれば,ここでぶつけておきましょう。
- 希望の給料やボーナスの水準
- 夜勤なし、休みやすいなどの働き方の要望
- 希望の勤務場所(立地や交通の便)
- 「介護施設がいい」などの転職先の希望
STEP2. 求人の紹介
面談の後は、あなたの要望に合わせて求人を紹介してくれます。
要望に合った求人の中から、興味があるものがあれば、転職サイトが応募手続きを代行して行ってくれます。
この時、転職サイトだから知っている職場の実情なども踏まえながら提案をしてもらえます。
また、転職サイトの場合、ネット上などに公開されている公開求人の他に、ネット上には公開されない「非公開求人」も存在します。
転職サイトを使っている方にとって、非公開求人は「好条件の求人が多い」というメリットがあります。
実際にネット上に公開されたら応募者が殺到してしまう、今働いている方よりいい条件になってしまうなど、非公開求人は「非公開にすべき理由」のあるいい求人が非常に多いです。
STEP3. 選考のサポート
履歴書や面接対策などの「受かるためのサポート」も転職サイトは必死に行ってくれます。
転職サイトはあなたが転職に成功し、入職して初めて「紹介料」をもらえます。
そのため、紹介して終わりではなく、受かるためのサポートも徹底的に行ってくれます。
また、あなた自身ではなかなかしづらい、条件面の交渉も担当者が行ってくれますので、希望の条件をしっかりと伝えておきましょう。
STEP4. 内定後のサポート
内定した後もサポートは以下の面で、手厚く実施してくれます。
- 職場側との条件などの調整
- 入職手続きの代行
- 現職の退職交渉のアドバイス
以上のように、内定が決まった後も入職するまでサポートしてくれ、面倒な手続きなどもほとんど代行してくれます。
~ここまでのまとめ~
転職エージェントに登録するべき理由について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
登録することで、非常に大きな恩恵を受けられるので、とりあえず相談ベースでも登録することをおすすめします。※しかも登録は無料です。
- メリット(1) 非公開求人など、求人の幅が大きく広がる
- メリット(2) 転職のプロから丁寧なサポートが受けられる
次の章では、転職エージェントをより効果的に活用するポイントについてご紹介していきます。
7転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
8【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
9. 総務職への転職でよくある質問
ここでは総務転職の際によくある質問に対して回答していきます。
ひとつずつご紹介します。
9-1. 資格がなくても総務の内定はもらえますか?
資格がなくても総務職の内定をもらうことはできますし、資格なしで働いている総務職の方も少なくありません。
また、総務職への転職に必須となる資格もありません。
ただし、資格を持っている転職希望者や、在職中の総務職の方と比較された場合、資格がないことを理由に「スキルが低い」と判断され、不採用となってしまうことは十分あり得ます。
転職を希望する強い気持ちや、入社にあたっての本気度・熱意を証明できるメリットもあるため、可能な限り資格を取っておくことをおすすめします。
9-2. 総務職が年収を上げる方法はありますか?
外資系企業やグローバル産業に従事する企業に転職すると、年収を上げられる可能性が高まります。
その理由は、総務の仕事内容が企業ごとに同じであっても、外資系企業の方が年収が高い傾向にあるからです。
しかし、外資系企業への転職は「実務経験」と「英語力」の2点が高いレベルで必要になるでしょう。
たとえば、英語力をアピールしたい場合、最低でもTOEIC750点程度はほしい所です。
そのほか、米国公認会計士の資格を持っていると優遇されることもあります。
9-3. 未経験でも総務に転職できますか?
未経験であっても総務職に就くことは可能です。
ただし、正社員の求人だけではなく、派遣などの非正規社員の求人にも積極的に応募することをおすすめします。
正社員の総務職募集は人気が高く、資格やスキルを多数所有している優秀な人材や、優遇されやすい実務経験者からの応募が殺到しやすいです。
そのため、ゼロからのスタートとなる実務未経験者は、残念ながら正社員向け求人では採用されない可能性が高いでしょう。
その点、派遣社員向けの求人であれば未経験歓迎のものも多く、未経験の方でも採用されやすいメリットがあります。
実際に、派遣会社の大手5社は未経験でも応募できる求人を保有しています。
※求人数:2021年8月更新
未経験でも求人の選択肢は多いので、総務職を狙っている方は積極的に応募するようにしましょう。
10. 最後に
総務職の転職におすすめの転職エージェントや、転職成功のポイント等をご紹介しましたが、いかがでしたか?
転職活動をすでに経験されている方も、初めての転職という方も、手厚いサポートを受けられる転職エージェントを活用することおすすめします。
まずは、今回ご紹介した転職エージェントの中から数社登録して、気軽に話を聞いてみると良いでしょう。
総務職向け転職エージェント総合おすすめランキング
以上、最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。