
「医師は転職したい時どうすれば良い?」「転職で絶対に失敗したくない」など、転職を考えていたり、不安に感じている医師の方も多いと思います。
医師は人手不足なので、転職活動をしたらすぐに転職先が見つかるケースが多いです。しかし、転職先選びを間違えて、後悔している人もたくさんいます。
このページでは転職エージェントとして医師を含む多くの方のカウンセリングをしてきた経験から、成功例、失敗例をもとに、医師の方がどうやって転職活動を進めればいいかを下記の流れで解説します。
このページを読めば、転職すべきかから、転職先選びまで、後悔しない決断ができるようになります。
1. 医師は転職すべき?50人の成功例・失敗例を調べてみた
- スキルアップしたい
- 家族のために時間を使いたい
- 休日もオンコール対応あって休む暇がない
- 周囲との人間関係に悩んでいる
- 年収をもっとあげたい
などの理由で転職しようか考えている医師の方は多いのではないでしょうか?
でも、「本当に転職していいのか」「転職に失敗しないか」など不安もあるのが事実だと思います。
そこで、当サイトで取ったアンケート、私が過去に支援した方やインタビューした方総勢50名の転職事例をもとに、成功例・失敗例をまずは紹介していきます。
1-1. 転職してよかったという体験談
まずは転職してよかったとおっしゃっている方の事例です。
給料を変えずにワークライフバランスを取れた
Uさんのように、激務ではない職場を求めて転職を希望する医師の方はたくさんいます。
実際、週4日勤務や、オンコール対応・当直がなくても十分高給が見込める求人はたくさんあり、そういったところを見つければ、Uさんのように収入は維持しつつプライベートの時間を確保することは可能です。
年収をグッと引き上げられた
年収重視で、転職を決める医師の方ももちろんいます。マッチした求人があれば、ほかの条件をほぼ変えずにグッと年収を引き上げることも可能です。
特に欠員のため急募している病院、医師不足が深刻な地域の病院では、好待遇な求人をバンバン出しているので、若くても好待遇を狙えます。
前よりスキルアップを目指せる転職ができた
オペの経験を積みたい、専門医取得を目指したい、きちんと指導をしてもらえる病院がいいなど、Kさんのように、スキルアップを目指し転職する方ももちろんいます。
長い医師としてのキャリアを考えて、最善の転職先を選べれば将来振り返っても後悔しないでしょう。
そのほかにもこんな声が
その他転職してよかったという声にはこんなものがありました。
- 人間関係をリセットして一から始められた(40代・泌尿器科)
- 転勤のない病院に転職し、転勤の不安がなくなった(30代・救急科)
- 将来の開業に向けて、経営も学べる病院にこれた(20代・内科)
「転職先を探してみる」くらいであれば、リスクはゼロなので、このようにあなたの悩み・希望に合った求人を気軽に探してみましょう。
1-2. 転職に失敗したという体験談
転職してよかったと思う方の方が圧倒的に多いのですが、反対に転職で失敗したという方ももちろんいます。
どんな理由で悩んでいるのか、見ていきましょう。
知り合いの紹介で入ったからやめにくい…
それだけならまだよかったんですが、勤務体系が若干違くてトータルで見ると、前より労働時間が増えました。
Iさんは知り合いの紹介で転職をしたのですが、知り合いに遠慮し、ガツガツ給与交渉ができなかったようです。
また、勤務体系など聞いていなかった話もあって、転職に後悔しています。でも、また転職すると友人に迷惑がかかりそうという理由で、転職に踏み切れないようです。
知人の紹介だと、採用されやすく、職場にも馴染みやすいのですが、上記のリスクもありますので注意しましょう。
給料ばかりを見て、激務な職場に…
医師の方で良くあるのが、「年収だけ」で転職先を決めてしまい、労働条件などをじっくり確認しないこと。
やはり年収が高ければ高いほど激務の可能性も高まるので、労働条件などをよく確認しておかないと、Oさんのような失敗をします。
転職で給料以外に何を大切にしたいか、どれくらいの激務なら許容できるかを考えたいです。
そのほかこんな悩みが..
上記以外にも下記のような転職の失敗事例がありました。
- 手術数の多い病院のはずが、一人当たりの手術が少ない(40代・外科)
- 年収が手当込みの数字だったので、若干下がってしまった(50代・脳神経外科)
- きつかった前の職場から逃れるために、あまり条件を見ずに転職してしまった(30代・内科)
- もっと年収を高く設定できそうだったのに、相場を理解できていなかった(40代・眼科)
1-3. 失敗しないためのポイントとは
以上のように医師の転職では、うまくいっている人と失敗した人に別れます。
医師であれば、今はどの病院も引く手数多ですから、転職先が見つからない..ということにはなりにくいですし、条件がよくなる転職ができる可能性が高いです。
ハローワークの新規有効求人倍率は7を超えることも多く、転職したい医師の方1人あたり7件以上の求人があるのです。
また、転職活動するだけなら、今の病院にバレることはなく、いつでも引き返せます。いい条件で転職が決まって初めて辞意を示せばいいので、リスクはほぼゼロです。
いい転職先が見つかるはずなので、気軽に一歩踏み出しましょう。
しかし、すぐに転職先が見つかりやすい分、下記の3つがどれかできていないと失敗例の方々のように転職後に後悔するリスクが高まります。
- 自分について知る
- 多くの求人をチェックする
- 条件・体制などを見極める
次の章で解説をしていきます。
転職活動は気軽に始めるべきですが、転職するかの判断は上記をじっくり行い、慎重にするのが失敗しないためのコツです。
2. 医師の転職で失敗しないための3つのステップ
以上の失敗事例より、医師の転職で失敗しないためには下記の3つのステップを踏むことが大切です。
転職先を見つけるのすら苦労する他の業種と違い、引く手数多の医師だからこそ、これらを1つずつ行っていきましょう。
STEP1. 自分の考えを整理しておく
まずは、あなたが転職で何を得たいのか、どういったところで働きたいのか考え、整理しておくことが転職の第一歩です。
「給料が安い」「忙しい」などの最大の悩みだけでなく、潜在的に悩んでいるポイントも洗い出しておくことで、後悔のない転職先選びができます。
頭で整理するのは難しいと思うので、ノートなどに、不満や要望をガンガン書いていき、優先順位をつけられるといいです。
この時のポイントが、今の職場で満足できているところ(維持したいこと)もまとめておくことです。
その上で、「次の職場で譲れないこと」をピックアップし、優先順位をつけましょう。この譲れないことをできる限り満たすのがあなたにとっての最高の転職先のはずです。
また、「年収1,500万円」「医師一人当たりの内視鏡オペ数◯件」のように具体的な数字を設定するとより失敗しにくいです。
STEP2. より多くの求人をチェックする
上記の譲れないことをなるべく多く満たす転職先を探すためになるべく多くの求人をチェックするようにしましょう。
1つめで良さそうと決めるのではなく、より多く上記のポイントを満たす転職先を探していきましょう。
キャリア・地域などによっても年収の相場は変わります。多くの求人を見ておけば、相場感もわかり、年収設定に後悔するリスクも減ります。
ここは転職サイトの担当者に依頼すれば、満たしている求人を、ネットに出てない案件含めて代わりに探してガンガン紹介してくれます。
STEP3. 条件・体制・雰囲気などを見極める
選考に進む前、もしくは選考と並行しながら、「本当にあなたの条件は満たせるか」を考えるようにしましょう。
求人票は隅から隅まで読んでおくことはもちろん、
- 労働時間は本当にあなたの希望の範囲か(当直やオンコールの頻度など)
- スキルアップが本当にできる環境か(ひとりあたりのオペの件数など)
- 医局内の雰囲気は悪くないか
など、求人票には書いていないあなたの条件があれば、遠慮せずに確認しましょう。
ここも転職サイトを使えば、聞きにくい内容の確認も行ってくれます。
転職サイトってどんなサービス?
この章で何回か出てきた「転職サイト」とは下記のようなサービスで、あなたに合った求人の紹介〜内定後のサポートまで全て行ってくれるサービスです。
医師の転職において、転職サイトは必須のサービスで、転職を成功させるためにまずすべきなのが、転職サイトへの登録です。
まずは、次の章で、医師が転職サイトを使うべき理由について解説していきます。
3. 転職サイトが医師におすすめな3つの理由
まずは医師が転職サイトを使うべき理由を下記の3つの面から解説します。
医師こそ転職サイトを使うべき理由
- 忙しい医師の代わりに転職の面倒な手続きをしてくれる
- 非公開な求人を豊富に紹介してくれる
- 医師の人材市場・病院の事情に精通していて、客観的にアドバイスをくれる
これらを実際に登録して、利用した方の口コミも合わせて解説していきます。
実際、70%の医師が紹介会社(転職サイト)経由で転職しているというデータもあり、忙しい医師の方には必須のサービスとも言えます。
3-1. 忙しい医師の代わりに転職の面倒な手続きをしてくれる
日々の業務が忙しくて、転職活動に割く時間がないという医師の方は多いと思います。
転職サイト登録すれば、下記を全て代理で行ってくれるので、仕事・プライベートと転職活動を両立させやすくなります。
- あなたの希望に合った求人の検索
- 応募手続き
- 面接の日程調整
- 条件面の交渉
- 内定後の手続き
完全無料なのに、ギリギリまで手間を減らしてくれるので、忙しい医師の方こそ転職サイトを使うべきです。
特に利用した方が喜ばれるのが、条件面の交渉です。
給与アップなど直接言いにくいことを代理で交渉してもらえるので、ここを評価している方も多いです。
3-2. 非公開な求人を豊富に紹介してくれる
医師の求人は、「非公開」としてネット上などに公開されないケースがあり、登録後に条件があったものだけを紹介してもらえます。非公開になるのには下記のような理由があります。
- 公開したら応募者が殺到してしまう
- 今働いている医師の気分を害するような好条件
- 突然の欠員で、ネットに出している暇がない
こういった背景で非公開になるケースがあり、公開されている求人よりも条件が良くなりやすいです。
90%以上が非公開求人の転職サイトもあるため、この非公開求人を得るためにも転職サイトを使いたいところです。
自分で条件に合う求人を探して、見極めて応募するのは骨が折れます。担当者に譲れない条件を伝えておけば、それに合う求人があった時だけ紹介してくれるので、「探す手間」という面でも楽になります。
3-3. 医師の人材市場や病院の事情に精通していて、客観的にアドバイスをくれる
転職サイトの担当者は「医師の転職」のプロです。
人材市場に精通していて、あなたがどうすれば幸せな転職をできるかアドバイスをもらえるので、客観的にキャリアを見直すいいきっかけになります。
また病院の採用側とも連携していて、募集背景や病院間・教授間のつながりなど求人票には載っていない情報を持っていますから、安心して転職活動ができます。
転職活動中も、「条件面の不安」「スキルアップへの不安」など、下記のような不安があれば、持っている情報を教えてくれたり、病院に代わりに探りを入れてくれます。
- 当直やオンコールの頻度
- ひとりあたりのオペの件数など
- 医局内の人間関係
ちなみに、お願いすれば職場見学も設定してくれるので、先に雰囲気を知る意味でもおすすめです。
転職サイトにデメリットはないの?
デメリットはほぼありませんが、中にはいいアドバイスができないアドバイザーや、強引に転職を進めてくるアドバイザーがいるのも事実です。
一部の転職サイトが強引な転職を奨める理由
転職サイトは下記のように、医師を転職させることで転職先から紹介料(相場年収の20%前後)をもらうことでサービスが成り立ちます。このおかげで無料で手厚いサポートを受けられますが、中には紹介料欲しさにミスマッチな求人を紹介してくる場合もあるので注意しましょう。
これは、質の悪い転職サイトに当たったか、いい転職サイトでもハズレのアドバイザーを引いてしまうことで起こり得ます。
質の悪い担当者に振り回されないためにも、質の良い転職サイトに3つ以上登録し、担当者との相性やもらえる求人を比較した上で、お願いする1社を絞りこむことがおすすめです。
※下記のように保有案件は転職サイトによって違うので、良い求人を逃さないためにも、より多くの転職サイトを使っていきましょう。
4. 医師におすすめの転職サイト5選
医師の転職サイトは数え切れないくらい存在しますが、下記の観点で評価しました。
- 掲載求人数:非公開求人を含めた求人の量
- 登録医師数・実績:多くの医師が選んでいるか・ノウハウは蓄積されているか
- 満足度:実際の口コミなどからサポートの手厚さなどを評価
まず登録すべきなのが、下記の5社です。掲載求人数、登録医師数、満足度どれを取っても申し分なく、満足できる転職につながるはずです。
- 『エムスリーキャリアエージェント』抜群の知名度+交渉力が心強い
- 『医師転職ドットコム』圧倒的な求人数と豊富な実績
- 『リクルートドクターズキャリア』リクルートグループの実績と高い満足度
- 『マイナビドクター』非公開求人が豊富な大手の転職エージェント
- 『民間医局』丁寧なサポートが評判のエージェント
この5つが飛び抜けているので、まずは2~3社ほど登録し使っていきましょう。非常勤の求人も豊富なので、非常勤(アルバイト)の求人を探す方もこの3つがおすすめです。
どれも、地方に住んでいても近くにきてくれるケースが多いので、地方の方も安心して使いましょう。
4-1. エムスリーキャリアエージェント:抜群の知名度+交渉力が心強い
『エムスリーキャリアエージェント』は、エムスリーグループの医師向け転職サイトです。27万人の医師が登録する日本最大級の医療専門サイト「m3.com」と同じ会社のサービスで、医師の中での知名度は抜群に高いです。
実際、転職希望医師の登録者数が7年連続1位で、多くの医師が使い、転職を決めるサービスです。(※m3.comCAREERの登録者)
また、実績を生かしたサポートも手厚く、特に病院との交渉が心強いと好評です。コンサルタントは全員医療経営士の資格取得が義務付けられており、経営者目線で病院と条件面の交渉をしてくれます。
※こちらも、オフィスは東京・大阪ですが、都道府県ごとに担当がいますので、顔の見えるサポートを受けられます。
エムスリーキャリアエージェントの基本データ
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 東京、大阪 |
公式ページ | https://agent.m3.com/ |
4-2. 医師転職ドットコム:圧倒的な求人数と豊富な実績
『医師転職ドットコム』は常時4万件前後の求人を持つ、最大級の医師向け転職エージェントです。求人もさることながら、35,000人以上の医師の転職をサポートして来たノウハウが蓄積されています。
全国の病院に満遍なく求人を保有し、条件のいい非公開求人もあるので、希望する条件の求人が見つからない..ということにはなりにくいです。
オフィスは7拠点ですが、最寄りの場所まで来てくれるので、顔の見える担当者から手厚いサポートを受けられます。非常勤の求人もずば抜けて豊富なので、全ての医師の方におすすめのサービスです。
40代以上の医師に向けた「40代、50代、60代からの医師転職ドットコム」という特設ページもありますのでこちらを利用しましょう。
医師転職ドットコムの基本データ
運営会社 | 株式会社メディウェル |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡 |
公式ページ | https://www.dr-10.com/ |
4-3. リクルートドクターズキャリア:リクルートグループの実績と高い満足度
『リクルートドクターズキャリア』は、最大手の人材会社リクルートグループの医師向けの転職サイトです。抜群の知名度+30年の実績で、こちらも多くの医師が選んでいます。
非公開求人は1万件以上あり、リクルートの営業力による開拓+交渉でいい条件の独占案件も多いです。
また、転職向けのサービスを幅広く行なっているまさに「転職のプロ」だからこそ、転職活動中〜内定後のサポートに関しても高いレベルのサポートを期待できます。
※こちらも、オフィスは全国4箇所ですが、近くまで来てくれるので、顔の見えるサポートを受けられます。
リクルートドクターズキャリアの基本データ
運営会社 | 株式会社 リクルートメディカルキャリア |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 東京、名古屋、大阪、福岡 |
公式ページ | https://www.recruit-dc.co.jp/ |
4-4. マイナビDOCTOR:非公開求人が豊富な大手の転職エージェント
『マイナビDOCTOR』は、大手人材会社の株式会社マイナビの運営する転職エージェントです。
全国に14のオフィスがあり、担当者自らが医療機関に足を運ぶなど地域密着のサポートを受けられます。
看護師分野の転職でも強く、病院と強固なパイプがあることから、6割が非公開求人で、マイナビにしかない求人も多いです。
サポート・求人ともにバランスがいいので、利用しても損はないでしょう。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国14拠点 |
公式ページ | https://doctor.mynavi.jp |
4-5. 民間医局:丁寧なサポートが評判のエージェント
「民間医局」はメディカル医局が運営しており、転職支援や非常勤求人紹介サービスの提供をしている転職エージェントです。
転職サービスのみならず、非正規雇用の募集も行っているので、医師の仕事に少しチャレンジしたいと考えている方にも打ってつけと言えます。
転職希望の方は、全国の拠点のエージェント、あなたのご希望に応じてオーダーメイドで求人を収集・提案してくれ、サポートも充実しているので、登録しておいて損はないでしょう。
運営会社 | メディカル・プリンシプル社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国14拠点 |
公式ページ | https://www.doctor-agent.com/ |
4-6. 登録した後は?
登録後は下記のサポートをしてくれるので、任せられることは全て任せてしまいましょう。
登録すると担当から連絡がありますので、まずは面談の日程を調整の上、会うところから始めましょう。
5. 医師の転職でよくあるQ&A
では、医師の転職でよくある質問に答えて行きたいと思います。
5-1. 今の職場にどうやって退職・退局の意向を伝えれば良いのですか?
基本的にあなたの現状、転職先との折り合いを踏まえて、転職サイトの担当にアドバイスをもらうのが正解です。
まずは直属の上司への切り出しが基本ですが、医局によってはまずは教授に伝えるといった文化もあり職場によって正解は変わります。
ただし、どの病院でも下記の3つのポイントは大切ですので、意識して切り出しを行いましょう。
①なるべく早く退職は伝える
法的には2週間前までに伝えれば良いのですが、後任者を探さなければいけない医師の場合、3~6ヶ月前に退職の医師を伝えるのがおすすめです。
それより前でもなるべく早く伝えることで誠意を見せられます。
②一度辞意を伝えたら引き返さない
退職の意思を伝えると、あの手この手で引き止めようとしてきます。その時、何が合っても引き返してはいけません。
一度辞意を伝えた後、残ったとしても腫れ物扱いを受ける可能性がありますし、引き留めのために嘘の誘惑をしてくる可能性もあります。
そのため退職を決意するまでは絶対に言わず、一度言ったら引き返さないようにしましょう。
③理由は前向きなものに
転職するとなると必ず理由は聞かれます。その時に下記のどれかであれば波風を立てにくいです。
- 親の介護/継承などの家族の問題
- 出産/結婚などのおめでたい話
- チャレンジしたいことがあるなどの前向きな理由
間違っても今の職場の不満などを出さないように、「これなら仕方がないな」という理由を出しましょう。
5-2. 転職サイトに紹介料を払うせいで採用されないということはありませんか?
ありません。
お金を払ってでも優秀な医師を採用したいという病院が多いですし、転職サイト経由の方が安心できると言う病院の採用担当の方もいます。
病院側は「雇った医師がすぐに辞めた」「全然活躍できない」といったリスクを避けることを第一に考えます。
特にすぐ辞められると、引き継ぎ、退職手続き、別の方の採用など紹介料とは比べものにならない膨大なコストがかかります。
そんな中で、紹介会社のお墨付きのある方なら、ミスマッチも少なく、長く活躍できる可能性が高いので、病院は安心して採用できます。
その分年収を下げられているのでは..?という心配もしなくて大丈夫です。
むしろ、転職サイトが年収交渉してくれる分、より好待遇で転職しやすいです。
高いお金を払ってでもミスマッチの少ない医師を探している病院が多いので、安心しましょう。
5-3. 転職サイトに登録すると今の病院や関係者にバレますか?
バレません。
あなたを特定できる情報はあなたが、応募しない限り、ほかの病院にも行くことはありません。
ただし、絶対にバレないためにも、「病院関係者に転職活動のことを言わない」「情報管理が厳重な大手を使う」などを意識するようにしましょう。
6. まとめ
医師に転職事情についてや、何から始めるべきかを解説してきましたが、いかがでしたか?
医師は人手不足なので有利に転職できる可能性が高いですが、失敗している人がいるのも事実です。
その中で転職サイトを使うことで、より失敗のリスクを下げ、手間を減らして転職できるので、間違いなく使うべきです。
「会社によって」「担当者によって」当たり外れも大きいので、まずは3社登録し、担当者との相性、サポート、もらえる求人を比較して選んでいきましょう。
おすすめは下記の5社で、この中から3社ほど登録するところから始めましょう。
- 『エムスリーキャリアエージェント』抜群の知名度+交渉力が心強い
- 『医師転職ドットコム』圧倒的な求人数と豊富な実績
- 『リクルートドクターズキャリア』リクルートグループの実績と高い満足度
- 『マイナビドクター』非公開求人が豊富な大手の転職エージェント
- 『民間医局』丁寧なサポートが評判のエージェント
登録すると、連絡がありますのでまずは会うところから始めましょう!
あなたが理想の転職をできることを心から祈っています。