「転職エージェントがしつこくて、断り方がわからない…」「いきたくない企業の面接にいくことになった…」「内定辞退したいけど、どうしよう…」と、転職エージェントの断り方で悩んでいませんか。
転職エージェントは、強引な人が多い傾向にあるのは否めません。
私は5年ほど中小転職エージェントに勤務した後に大手の転職エージェントを2社ほど経験しておりますが、「とりあえず押せば言うことを聞いてくれる」と考えている同僚が正直なところ大勢いました。
しかし、大事な転職活動で、不本意に言うことを聞く必要は一切ありませんし、悩むのも時間の無駄です。
このページでは、自身の経験から、転職エージェントの断り方で悩んでいる方にむけて、下記の情報をお伝えします。
すべて読めば、「転職エージェントの断り方」で悩むことはなくなり、余計なストレスなく転職活動に集中できるでしょう。
1. 8つの状況別ベストな断り方|そのまま使える例文つき
強引な転職エージェントを断る方法について、それぞれの状況にあわせてベストな例文をお伝えしていきます。
メール文面で紹介していますが、電話で伝えても問題ありません。
断り方で悩んだら、例文を参考に電話・メールをしてみてください。
余計なストレスは抱え込まないようにしましょう。
1-1. エージェントとの面談の断り方
1-2. 書類選考の段階での断り方
1-3. 企業との面接の断り方
1-4. 内定が出た後の断り方
1-5. 内定承諾後に入社をやめたい時の断り方
1-6. 案件紹介を止めたい時の断り方
1-7. 転職サポートを止めたい時(退会)の断り方
1-8. 担当者を変更したい時の断り方
それぞれ解説していきます。
1-1. エージェントとの面談の断り方
一度予約した面談の断り方です。
断る背景として、下記どちらかによって文面が変わります。
- それ以降、そのエージェントの面談を受ける気がない場合
- 日程変更をして、別日に改めたい場合
それぞれ例文を紹介します。
それ以降、そのエージェントの面談を受ける気がない場合
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
大変恐縮ですが、諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなりました。
つきましては、ご設定頂いております面談の日程をキャンセルさせて頂き、
また転職活動を再開する際に、改めさせて頂けましたら幸いです。
ご調整を頂いたにも関わらず、大変申し訳ございません。
何卒宜しくお願い致します。
—署名—
日程変更をして、別日に改めたい場合
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
大変恐縮ですが、諸般の事情につき、次回のアポイントの変更をお願いしたく、
メールを送らせて頂きました。
以下のいずれかの日程に、ご変更をお願いできませんでしょうか。
〇月〇日(〇曜)〇時~
〇月〇日(〇曜)終日
〇月〇日(〇曜)終日
ご調整を頂いたにも関わらず、大変申し訳ございません。
何卒宜しくお願い致します。
—署名—
1-2. 書類選考の段階での断り方
一度はいいと思って出したり、転職エージェントになかば強引にだされたりと、背景は色々あると思います。
いずれにせよ、下記のように断るのが、角がたたなくておすすめです。
あまりやりすぎると転職エージェントにサポートを打ち切られますので、書類選考を出すときも軽い気持ちで出さないように注意しましょう。
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
日頃よりサポートをして頂き、誠にありがとうございます。
先日書類選考を進めて頂いた株式会社〇〇ですが、大変恐縮ですが、
選考を辞退させて頂きたく存じます。
仕事内容・待遇・条件などを考慮しながら悩み、
このような結論となり、大変申し訳ございません。
〇〇様にはお手間だけをおかけしてしまったことについて、
深くお詫びを申し上げます。
上記、何卒よろしくお願い申し上げます。
—署名—
1-3. 企業との面接の断り方
企業との面接を断る時は、注意が必要です。
というのも、転職エージェント側から、「せっかく面接を設定してもキャンセルする求職者」として認識され、その後のサポートが手抜きになってしまうからです。
とはいっても、入社する気のない企業との面接は時間の無駄ですので、下記に注意して断りましょう。
伝え方の注意点
- なるべく早い時期に断る
- 電話で伝える場合、申し訳なさそうに誠意をもって伝える
- メールで送った後、できれば電話でも謝罪する
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
日頃よりサポートをして頂き、誠にありがとうございます。
面接をご調整頂いております株式会社〇〇ですが、大変恐縮ですが、
選考を辞退させて頂きたく存じます。
仕事内容・待遇・条件などを考慮しながら悩み、
このような結論となり、大変申し訳ございません。
〇〇様にはお手間だけをおかけしてしまったことについて、
深くお詫びを申し上げます。
上記、何卒よろしくお願い申し上げます。
—署名—
1-4. 内定が出た後の断り方
内定が出た後に辞退するときは、企業・エージェントに迷惑をかけるため、当然ながら注意が必要です。
ただし、リクルートエージェントの公式ページにも下記のように記載がある通り、仕方がないことではあります。
出典: リクルートエージェント公式ページ
伝え方には十分に注意しつつ、慎重に内定辞退しましょう。
伝え方の注意点
- なるべく早い時期に断る
- ただし、内定が出た日から、せめて1日は時間を置く(悩んでいる感を出す)
- 必ず電話でも謝罪の意を伝える
- 企業に連絡せず、転職エージェントにまずは連絡をする
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
日頃よりサポートをして頂き、誠にありがとうございます。
先日内定を頂いた株式会社〇〇ですが、内定を辞退させて頂きたく思います。
仕事内容・待遇・条件などを考慮しながら、非常に悩みましたが、
このような結論となり、大変申し訳ございません。
〇〇様には職務経歴書から面接対策、全てを万全にサポートして頂き、
多くのお手間をおかけしてしまいましたことを、深くお詫びを申し上げます。
大変申し訳ございませんが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
—署名—
1-5. 内定承諾後に入社をやめたい時の断り方
内定承諾後辞退(入社辞退)については、非常に重いことだと認識しましょう。
非常にレアケースではありますが、最悪の場合、下記のように損害賠償請求に発展するケースもなくはありません。
ただし、入る気がなくなった会社に入社するべきではありません。
ご自身の人生が一番大切です。
下記に最大限の注意を払い、誠心誠意の対応を心がけましょう。
伝え方の注意点
- どんなに遅くても入社日の2週間前までに伝える
- メールで伝えた上、重ねて電話でも謝罪を伝えるべき
- 転職エージェント、企業、両者に必ずお詫びする
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
日頃よりサポートをして頂き、誠にありがとうございます。
先日、内定承諾を行いました株式会社〇〇ですが、
内定を辞退させて頂きたく思います。
一度内定を承諾していながら、このような身勝手な決断をしてしまい、
誠に申し訳ございません。
仕事内容・待遇・条件などを考慮しながら、非常に悩みましたが、
このような結論となりました。
〇〇様には条件面でのご調整、また職務経歴書から面接対策、全てを万全にサポートして頂き、
多くのお手間をおかけしてしまいましたことを、深くお詫びを申し上げます。
大変申し訳ございませんが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
—署名—
1-6. 案件紹介を止めたい時の断り方
諸事情で、一旦案件紹介を停止したい時の断り方です。
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇です。
条件に合わせて求人をご選定頂き、誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが、諸般の事情につき、転職活動を一時休止することとなり、
あわせて一度案件の検討の時期を見送ることとなりました。
直近で転職活動をする予定はございませんが、
また再開する際には、求人のご紹介を頂けましたら幸いです。
何卒宜しくお願い致します。
—署名—
1-7. 転職サポートを止めたい時(退会)の断り方
担当者に連絡しなくても、退会用の窓口や問い合わせフォームがありますので、活用しましょう。
主要大手エージェントについては、下記の表にまとめています。
そのほかのエージェントについても、基本的に可能ですので、問い合わせてみましょう。
個人情報削除の手順 | |
doda | マイページの「登録情報設定」→「退会」 |
JACリクルートメント | お客様相談センター TEL:03-5259-6919 |
マイナビエージェント | E-mail:privacy-info@mynavi.jp |
リクルートエージェント | 転職支援サービスお問い合わせフォーム |
パソナキャリア | 登録完了時に来たメールに返信し、削除希望を伝える |
Spring転職エージェント | 登録削除の申請フォーム MyPageの「各種手続き」ページの下部にある「登録削除の申請」ページから申請 |
上記フォームから手続きをするか、または担当者に、下記例文を送りましょう。
〇〇株式会社 〇〇様
諸事情につき、転職活動を停止することとなり、
この度は、一度退会をしたくご連絡させて頂きました。
直近で転職活動をする予定はございませんが、
また再開する際には、何卒宜しくお願い致します。
ご対応頂き、誠にありがとうございました。
—署名—
1-8. 担当者を変更したい時の断り方
担当変更は、担当者本人に、丁寧に伝えるのが一番です。
あなたの人となりを知っている人間ですので、せめてあなたのキャリアや立場、性格に一番合ってそうな人を選んでもらいましょう。
担当者を変更したいときの断り方
いつも大変お世話になっております。
現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいアドバイザーの方と
一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
—署名—
ただし、関係が明らかに悪い、もう関わりたくもない・・・という方は、各エージェントの窓口で伝えましょう。
一例として、大手エージェントの窓口は、下記の通りです。
担当者変更申し込みフォーム | |
doda | 担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み |
JACリクルートメント | – |
マイナビエージェント | お問い合わせ |
リクルートエージェント | 転職支援サービスお問い合わせフォーム |
パソナキャリア | 登録完了時に来たメールに返信し、変更希望を伝える |
Spring転職エージェント | – |
※JACリクルートメント・Spring転職エージェントは、案件によって対応する人が変わる営業スタイルですので、あなた専属の担当者がそもそも存在しません。そのため、変更のしようがありません。
ただし、多少なりともトラブルが起こっていると、「クレーマー顧客」扱いされていることもあるため、他社エージェントを使うことをおすすめします。
2. そもそも断りやすい、押しが弱く温厚な転職エージェントはどこか
下記は、主要総合転職エージェント上位5社を、口コミや業界経験から分析した表です。
特徴 | |
doda | 国内最大級。履歴書や面接対策など具体的なサポートが強く、どの層にもお勧め。公式サイトはこちら |
JACリクルートメント | ハイキャリア実績No.1。サービスの質は素晴らしいが転職市場価値が低いと対応悪い。公式サイトはこちら |
マイナビエージェント | キャリア相談が丁寧で親身だと評判が高い。特に転職が初めての方や20代にお勧め。公式サイトはこちら |
リクルートエージェント | dodaと並ぶ案件数。担当によりサービスの質に差があり他社併用が基本。公式サイトはこちら |
パソナキャリア | 女性の転職で高評価。案件数は普通だが、バランスが良く担当者のハズレが少ない。公式サイトはこちら |
この中で、「営業職が強いエージェントはちょっと・・・」という方におすすめなのは、女性に人気の『パソナキャリア』と、バランス型の『doda』です。
『パソナキャリア』
転職経験が少なく、転職活動に不安を感じる人におすすめの転職エージェントです。
履歴書・職務経歴書添削・面接対策などのサポート体制が丁寧であり、レスポンスも早いため安心して転職活動に臨みやすいからです。
『doda』
コンサルタントの質が高く、当たり外れが少ない転職エージェントです。
職務経歴書や面接の対策等のサポートがしっかりしており、こちらも転職活動に不安を感じる人におすすめの転職エージェントです。
リクルートやマイナビは、もちろん良いエージェントなのですが、イケイケ感の強い社風は否めません。
まずは面談を受けてみて、担当者の雰囲気が合いそうであればサポートを受けてみてください。
また、登録する際は、転職エージェントサービスなのかどうかを確認するようにしてください。
例えば、「doda」と検索するとdodaの派遣登録サイトが出てくるように、転職エージェントと紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
不安な方は、転職エージェントサービスの各公式ページはそれぞれ下記の通りですので登録前にご参考ください。
- リクルートエージェント|求人豊富の大手
https://r-agent.com/ - リクルートダイレクトスカウト|年収600万円以上限定
https://directscout.recruit.co.jp/ - dodaエージェント|業界最大級。20代30代なら登録必須
http://doda.jp/ - マイナビエージェント|サポート充実で満足度No.1
https://mynavi-agent.jp/ - パソナキャリア|首都圏に強くサポートが定評
http://pasonacareer.jp/
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…という事例も時々ありますから、登録先には十分に注意しましょう。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。
転職エージェントの断り方は、悩んでしまうと、大きなストレスとなります。
注意点に気をつけながら、例文を送り、余計なストレスを抱え込まないようにしてください。
転職エージェントを変えるというのも一つの方法です。
比較的押しが強くなく、温厚な転職エージェントは以下です。
- パソナキャリア|サポートに定評あり
https://www.pasonacareer.jp/ - doda|業界大手で幅広い層におすすめ
https://doda.jp/
自分に合った転職エージェントを必ず使うようにしてください。
そのためにも、複数登録することをおすすめいたします。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。