事例でわかるUターン転職で絶対に失敗しないための全知識

Uターン転職

Uターン転職を考えているものの、求人があるのか、都心での暮らしに比べてどんなメリット・デメリットががあるのかわからず、困っていませんか。

Uターン転職は、「地元だから」という漠然とした安心感を持って安易に転職すると、「入った企業が実はブラック企業だった…」「毎日、車通勤でキツイ」など取り返しの付かない失敗をしてしまうことがあります。

このページでは、Uターン転職で成功を収めるために知っておくべきポイントを、以下の流れに沿ってご紹介します。

  1. Uターン転職の4つのメリット
  2. Uターン転職の5つのデメリット
  3. Uターン転職がおすすめな人
  4. Uターン転職でいい求人を見つけるための3つのポイント
  5. 自治体のUターン転職へのサポートまとめ

このページをすべて読めば、Uターン転職をしたいと思っている人はもちろん、漠然とした不安を抱えている人も、自信を持って第一歩を踏み出していただけるはずです。

1. Uターン転職の4つのメリット

1−1. 渋滞や通勤ラッシュに遭いにくい

地方は東京近辺に比べて、通勤ラッシュや渋滞が少ないという特徴があります。そのためひどい渋滞や通勤ラッシュを避けることができるほか、通勤時間を短縮することがで、精神的に余裕を持って暮らしやすくなります。

通勤ラッシュが精神的な重荷になっていることは、海外の研究でも明らかになっているようです。

この調査を行ったのは、カナダのモンテリアル大学の研究チーム。彼らはケベック州内の企業に勤める、17歳から63歳までの会社員、1942人に対して聞き取りを行った。

その結果、車やバス、電車などで通勤時間が20分かかる場合、慢性的なストレスに陥り、肉体的にも感情的にも疲弊していることが分かった。

さらに35分かかる場合は、悲観的な感情さえ抱くようになっているという。

参考:IRORIO

また、東京近辺に比べて通勤時間が比較的短くてすむというのもメリットの一つ。

私は今神奈川に住んでいますが、そこでは電車+徒歩で
通勤時間は家から1時間半かかります。往復3時間ですね。
それでも首都圏では、都内に住んでいない人では、
平均程度だと思います。

それから考えたら、30分という通勤時間自体が短いといえます。

参考:楽天 みんなで解決!Q&A

交通網が発達しているからこそ、都心はどうしても通勤時間が長くなる傾向があるようです。

場所によっては、車通勤が当たり前のところも多いので、通勤に車を利用すること自体がなくなる可能性も。

渋滞や通勤ラッシュに悩まされずに済めば、今までよりも余裕を持って仕事に取り組めるかもしれません。通勤ラッシュを苦に感じているなら、大きなメリットといえるのではないでしょうか。

1−2. 土地の文化や雰囲気になじみやすい

子供の頃から慣れ親しんだ土地で働けるため、文化の違いに戸惑ったり、雰囲気になじめずにストレスを感じることが、あまりありません。

知らない場所での仕事は不安が多いだけでなく、勝手がわからずに戸惑うことも多いもの。また土地柄になじめず、ストレスを感じる場合もあります。

その点Uターン転職は、幼い頃から慣れ親しんだ土地で仕事ができるので、文化の違いや土地柄になじめずに、つらい思いをすることが少なくなるというメリットがあります。

今住んでいる土地にどうしてもなじめないなら、Uターン転職で心のゆとりを取り戻せるかもしれません。

1−3. 両親の近くで暮らせる

両親の近くで働けるため、老後も安心して面倒を見ることができます。

内閣府の発表によると、要介護認定を受けている65歳以上の第1号被保険者数は年々増加傾向にあります。

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実際には、要介護認定を受けていなくても、「今後のことを考えて両親と一緒に暮らしたい」という思いを持っている人はたくさんいます。都心に両親を呼ぶという方法もありますが、両親が「長く暮らしたところで一生を終えたい」と思っている場合、両親に転居を勧めるのも難しくなります。

Uターン転職によって両親の住む場所の近くで暮らすことができれば、介護の負担も軽くなりますし、何かあった時に、急に遠方の地元まで足を運ぶ必要がなくなります。両親の老後の介護についての心配を緩和する、良い方法といえるのではないでしょうか。

また株式会社マイナビが発表した「マイナビ転職 Uターン転職に関する実態調査」によると、Uターン転職によって満足したこととして「家族が喜んだ」という項目が最も多い結果となっています。

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両親だけでなく、自分の家族の満足度も上がるのであれば、これほどうれしいことはありませんよね。

1−4. 自治体のサポートを受けられる可能性がある

地域によっては、住居や就職先のあっせん・サポートを受けられる自治体があります。

新しい居住地や車の調達など、Uターン転職は何かと費用がかかるもの。また、地元とはいえ離れた場所にあるので、職があるのかなど、不安に感じることも多いものです。

自治体の支援によって、こうした不安を払拭できるのであれば、ぜひ利用したいですよね。

より詳しい情報は、「自治体のUターン転職へのサポートまとめ」でご紹介します。

2. Uターン転職の5つのデメリット

2−1. 希望に合った求人が見つかりにくい

東京近辺に比べて企業数が少ないため、地域によっては希望の職種・業種の求人が極端に少なかったり、全くなかったりする場合があります。

近年は国が地方創生に力を入れていることもあり、今後は少しずつ地方求人が増えていくものと思われます。それでも都心に比べれば、求人数も職種・業種も少ないのが現状です。実際にUターン転職を経験した人からは、以下のような声も聞かれます。

Uターンして仕事を探したところ、同じ職種でもあまり魅力ある仕事は少なく、さらに求人している企業はもっと少ないという状況にゆきあたります。情報雑誌やハローワークを活用しようとしても、求人件数そのものが首都圏より少ないという現実がたちはだかってきました。

参考:イーキャリア

「実家がある」「地元だから勝手がわかっている」という安心感から、転職先を決めずに退職する人もいますが、地元だからといって安心は禁物です。転職先を決めずに地元に戻ると、希望していた職種の求人がほとんどなかった…なんてことも。

転職前にはしっかり地元の情報をリサーチの上、できるだけ仕事を決めてから現在の企業を退社することをおすすめします。

2−2. 年収が比較的低い

残念ながら地方のほうが年収が低い傾向にあるため、就職先が見つかっても、年収が下がる可能性があります。

Tech総研が発表しているデータによると、地方ほど年収が低いことが分かります。

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実際、以下のような体験談もあり、Uターン転職による年収ダウンは覚悟しなければならない現実の一つと言えそうです。

かなり抑えめに希望年収を提示しているにもかかわらず、
「へえー、結構もらってたんだねえ。さすが都会だ。でもうちではこれが精一杯だよ。こんな額、うちでは役員待遇だ」
と予期せぬダウン額を提示され、面食らってしまうこと数知れず。

参考:イーキャリア

一方、dodaが発表している「平均年収ランキング(47都道府県)」を見ると、トップ10には長野県や滋賀県、山梨県なども含まれています。

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事前にこうしたデータをチェックしておけば、大幅な年収ダウンを回避できる可能性があります。Uターン転職成功の秘訣は、しっかり下調べを行えるかどうかにあると言えそうです。

2−3. 近所づきあいが面倒な可能性がある

ご近所付き合いが希薄な都心とは対照的に、地方には自治体や地域の活動などが活発なところもあります。そのためご近所との濃い付き合いが求められることも。

場所にもよりますが、公民館活動とか地域の寄り合いとか運動会とかは盛んです。
都会で近所付き合いが苦手な人は大変かも。いきなり組長とか委員に抜擢されますからね。

参考:教えて!goo

中には面倒だと感じるご近所様が近くに住んでいることも。面倒と感じない人にとっては、それほど苦ではないかもしれませんが、ご近所付き合いなんてしたことがないという人にとっては、面倒に感じる要因になるかもしれません。

2−4. ブラック企業にあたる可能性が高くなる

もともとの企業数が少ないことに加え、都心よりも濃い人間関係が求められることや、外からの刺激が少なく、体質改善を図る機会があまりないことなどから、地方の企業にはブラック企業が多いと言われています。

「ブラック」と言われる内容もさまざま。サービス残業やセクハラ、パワハラといったものだけでなく、地方特有のブラックな面を持つ企業も。

若い女性社員が極端に少ない会社だったのですが、実は私以外にも同じ様にお見合い結婚を迫られ辞めた方が多いそうです。

それに話を聞けば女性社員だけでなく、若い男性社員も力のある取引先のお局さんと結婚させて契約を獲得しようとしていたりと、出るわ、出るわの黒い過去。

田舎には結婚絡みのブラック企業があると聞いていましたが、まさか自分がこんな目に遭うとは思っていなかった分、ショックも大きかったです。

参考:ブラック企業体験談まとめ

せっかくのUターン転職も、ブラック企業に転職してしまっては台無しです。ブラック企業を見分けるためのポイントについては、「Uターン転職でいい求人を見つけるための3つのポイント」で詳しくご紹介します。

2−5. 車通勤の場合が多い

電車網が発達している都心に比べ、地方は電車よりも車で通勤することのほうが多いという特徴があります。会社によっては、電車ではなく車通勤を強制するところも。

会社から自家用車を購入し、車で通勤するように強要されています。
正直私の現収入では、車を購入し維持管理するだけ、費用を捻出できません。そのことを社長に伝えても、全く理解されず困っています。

参考:OKWAVE

車の運転に慣れていない人や、長年車に載っていないペーパードライバー、そもそも免許を持っていない人にとっては、デメリットになる要素の一つと言えそうです。

3. Uターン転職がおすすめな人

3−1. 年収がダウンしても生活のゆとりを優先したい人

株式会社マイナビが調査した結果によると、Uターン転職を経験した人のうち、年収が以前よりも下がったという人は、増加した人を上回る結果となっています。

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一方、Uターン転職に満足感を感じている人は、不満を感じている人よりも上回る結果となっています。

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何に対して満足を感じるかは人それぞれですが、Uターン転職に成功している人の傾向として、年収が下がってもその他の部分で高い満足を得ていることが挙げられます。

そのためUターン転職は、年収ダウンは覚悟の上で、他に満足したいことがある人、または年収にはこだわらないという人におすすめだと言えそうです。

3−1. 地元にも働きたい仕事がある人

東京近辺に比べて企業数が少ないため、Uターン転職は職種や業種の選択肢がどうしても限られてしまいます。そのためUターン転職は、地元に帰っても働きたい仕事につける人、もしくは業界や職種を問わず、求人を探している人におすすめだといえます。

実際に地元から東京近辺に就職を決めた人からよく聞かれるのが、「やりたい仕事が地元にない」という声です。

「今はやっぱり自分のやりたい仕事をやりたいという気持ちが強いので、そういった仕事に携われる機会があるなら、場所よりは仕事を優先したい。」

参考:NHKニュース おはよう日本

やりたい仕事があれば明日にでも地元帰りたい。

参考:ガールズちゃんねる

地元に戻りたいという気持ちがあっても、やりたい仕事がないので東京近辺で仕事をしている人は数多くいます。

同じようにUターン転職でも、やりたい仕事が見つからないという困難に直面することは多いでしょう。こうした点に目をつぶっても、別の満足感を優先したい場合は、Uターン転職がおすすめだといえます。

3-3. 車通勤が苦ではない人

新・都道府県別統計とランキングで見る県民性の調査によると、自家用車の通勤率は地方に行くほど高くなっています。

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車通勤が苦手でなければ、むしろ電車の通勤ラッシュに巻き込まれないというメリットがありますが、運転自体が苦手という場合は、Uターン転職では大きなネックになる可能性があります。

4. Uターン転職でいい求人を見つけるための3つのポイント

4−1. 転職前にしっかり準備を

Uターン転職は都心での転職以上にしっかりとした事前準備が必要です。地域によってはやりたい仕事の求人がなかったり、求人数自体が少ないところもあります。

経済産業省の発表によると、全国の求人倍率は東京・東海・甲信越を中心に多い傾向にあります。

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また求人倍率自体が高くても、前述のとおり自分の就きたい仕事があるかどうかはわかりません。実際に、有効求人倍率が高くても、そのほとんどが一次産業や二次産業ということも珍しくありません。

Uターン転職は転居を必要とすることなどから、先々のライフスタイルにも大きな影響を及ぼします。

だからこそ、成功させるためには、事前に地元にどんな仕事があるのか、自分のやりたい仕事の求人があるのかをしっかりと確認した上で、転職計画を練るようにしましょう。

4−2. 地方に強い転職エージェントや転職サイトを活用する

転職サイトやエージェントの中には、地方やUターン転職に特化したものもあります。こうしたサイトを利用することで、ほかの媒体では見つけられない非公開の求人を探すことができます。

(1)リージョナルキャリア(転職エージェント)

リージョナルキャリア』は、Uターン転職やIターン転職など、地方での転職に特化したエージェントサービスです。

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なんと抱えている求人の80%以上が地方求人。しかも経営者から独占的に依頼されているものが多く、他では見つけられない求人を見つけるのにうってつけのサービスと言えます。

利用者は若年層からベテラン層まで幅広いので、年齢を問わずに利用できるのもうれしいポイントです。

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(2)リクルートエージェント(転職エージェント)

リクルートエージェント』も、地方求人が比較的多い転職エージェントの一つ。

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非公開求人を多数抱えていることや、地方での転職実績が比較的多いことなどもあり、登録しておきたい転職エージェントの一つといえます。

リクルートエージェントについては「リクルートエージェントを誰でも最大限活用するための全知識」も合わせてチェックしてみてください。

(3)日本仕事百貨(転職サイト)

転職サイトとしては、「日本仕事百貨」がおすすめです。

日本仕事百貨は、日本全国のちょっと変わった求人を多数掲載しているサイト。地方の求人も数多くあるほか、企業の内情をしっかり調査した上で掲載されているものが多いので、ブラック企業を避けるという意味でもおすすめです。

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4−3. ブラック企業かどうかを見極める

地方のブラック企業を見極めるためには、地元の友人や知人の話を聞くことや、何度も同じ求人を出している仕事を避けるなどの対策が必要です。

Vorkers」などの口コミサイトを利用するという方法もありますが、地方の零細企業や中小企業は掲載されていないこともあります。

こうした場合に頼りになるのが、地元の友人や知人の声です。ここで注意してほしいのが、「いい」「悪い」という評価ではなく、社内の雰囲気や仕事の進め方などを客観的に聞いて判断するということです。

会社の評価は人によってさまざまです。特に地方の場合、長年続いた、地元に根ざした企業が多いので、社内外で当然だと認識されている習慣が、実はブラック化していることがあります。

「ここは良い」「ここは良くない」という相対的な評価ではなく、実際にどんな仕事をしているのか、どんな習慣があるのかを聞いた上で、自分自身でブラック企業かどうかを判断するのが良いでしょう。

すでに希望する企業が決まっている場合は、会社の外観を見に行くのもポイントです。清掃は行き届いているか、出入りする社員は生き生きしているか、夜遅くまで電気が灯っていないかなどを見れば、会社の雰囲気がある程度はつかめるはずです。

5. 自治体のUターン転職へのサポートまとめ

Uターン転職の4つのメリット」でもご紹介したとおり、自治体によってはUターン転職に対して補助制度を設けているところがあります。

ここでは地域別に、その一部をご紹介します。

北海道

道による移住サポート(北海道ふるさと移住定住推進センター)のほか、道外からのプロフェッショナルの転職をサポートする機関(北海道プロフェッショナル人材センター)が設けられています。

東北

青森県ではUターンやIターン希望者を対象に、転職支援マッチングを行っています。また指定の企業への就職が決まった場合、5万円の準備金が支給されます(青森に住みたい!暮らしたい!〜移住・定住促進事業)。

北陸

新潟県糸魚川市では、市内に就職する人に対して、就職時に必要となる資金を低利で借りることができる「ふるさと就職資金貸付制度」なども用意されています。

近畿

和歌山県では40歳未満であることや、10年以上定住することなど一定の条件を満たせば、最大で250の奨励金が交付される制度があります(若者移住者暮らし奨励金)。

他にも和歌山県では、仕事や住まいの斡旋も積極的に行っています(和歌山県移住・定住大作戦)。条件に応じて、利用できる制度を賢く利用しましょう。

中国・四国

愛媛県では都内で移住フェアを定期的に開催しているほか(えひめ職の担い手移住フェア)、空き家の斡旋なども行っています(e移住ネット)。

その他の自治体の補助制度に関しては、各自治体のサイトをチェックするか、自治体に電話で問い合わせしてみるのがおすすめです。

6. まとめ

Uターン転職は、転居を伴うほか、その後のライフスタイルにも大きな影響を与える、人生の一大イベントです。後悔しないためにも、しっかり準備や調査を行った上で、本当にUターン転職すべきかどうかを判断した上で行いましょう。