
産業保健師への転職を考えつつも「どうやって転職すれば良いのだろう」「倍率が高そうで不安」と悩んでいませんか?
結論から言うと、産業保健師への転職は相当難易度が高いです。
産業保健師を採用しているのは一部の大企業に限り、さらにその採用枠も紹介で埋まってしまうことがほとんどだからです。
ただ産業保健師の求人を扱っているサイトを活用すれば、わずかながら求人を見つけることもできます。
そこでこの記事では、長年保健師の転職をサポートしてきた私が、産業保健師への転職事情を解説し、おすすめ転職サイトを紹介していきます。
- 産業保健師への転職は難易度が高い
- 【2021年】産業保健活動の現状と将来性
- 産業保健師の仕事内容
- 産業保健師の転職に有利な経験・スキル
- 産業保健師として働くメリット・デメリット
- 企業の内定を勝ち取るために抑えるべき5つのポイント
- 産業保健師の求人探しにおすすめの転職サイト
すべて読めば、産業保健師として働くまでの道のりがわかり、転職成功への一歩を踏み出すことができるでしょう。
編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。
左右にスクロールできます。
おすすめ転職サイト | 口コミ満足度 | 公開求人数 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
約5.9万件 |
| ||
約14.1万件 |
| ||
約4.6万件 |
|
〔求人数〕2023年1月5日時点
1.産業保健師への転職は難易度が高い
産業保健師への転職は難易度が高いことをあらかじめ理解しておきましょう。
難易度が高い理由として、以下の2つがあげられます。
早速、見ていきましょう。
1-1.求人数がそもそも少なく、倍率が高い
産業保健師への転職は、そもそもの求人数が少ない上に働きやすく人気であるため、倍率が高いです。
実際に、マイナビ看護師に掲載された求人を集計すると、企業の求人数は約300件(2021年7月時点)と少ないことが分かります。
※求人数:2021年8月更新
参考:マイナビ看護師
また、企業で働く産業保健師は1~2名しかいないため人づての紹介だけで埋まってしまうケースが多くあり、人脈がないと企業で働くのは難しい場合があります。
転職活動の長期化が予想されるため、企業に転職したい方はなるべく多くの求人をチェックし、きちんと対策を立てる必要があるでしょう。
1-2.経験値の多さが採用に直結するため、キャリアが浅い人には厳しい
産業保健師への転職は経験値の多さが採用に直結しやすいため、キャリアが浅い人には厳しいです。
というのも、企業内の保健師は1~2名であるため、基本的に全ての業務に1人で対応しなければならず、未経験者への教育体制もほとんどない企業が多いからです。
キャリアが浅い人にとってはより厳しい戦いとなるため、未経験の方はまずは保健師や看護師としての経験を積むことをおすすめします。
2.【2021年】産業保健活動の現状と将来性
新型コロナウイルス感染症による影響は産業保健師にも及んでいます。
この章では、以下の流れで産業保健活動の現状と将来性についてお話していきます。
順に見ていきましょう。
2-1.コロナの影響で産業保健活動の現場は大混乱!
新型コロナウイルス感染症の影響により、計画通りの産業保健活動ができていない企業が多くあります。
特にリモートワークの導入により、様々な課題が発生しました。
- 衛生委員会の実施が延期された、参加人数が絞られた
- 健康診断の実施が延期された
- 社員の健康状態・就業環境の把握が困難になった
- メンタルケアや、就業環境の改善にアプローチしづらい
- 社内巡回ができない
中でも衛生委員会の実施形態を変えている企業は多く見られ、コミュニケーションが取りづらい状況にあることが分かります。
衛生委員会
労働者の危険や健康障害を防止するための対策について調査、審議する委員会で、毎月1回以上の開催が義務付けられている。
経営層、産業医・産業保健師、各部門長が出席し、会社の課題について共有する。
※株式会社ドクタートラストの調査を参考に作成
今後の衛生委員会の実施形態については、状況に応じてオンラインと対面での開催を使い分け、柔軟に対応していく企業が多く見られます。
衛生委員会の実施が通常通りできていない反面で、衛生委員会は企業における新型コロナウイルス感染症について話し合う場にもなっており、重要な役割を果たしていることも事実です。
実際、衛生委員会で新型コロナウイルス感染症の対策について話し合っている企業は全体の80%以上であることが分かります。
※株式会社ドクタートラストの調査を参考に作成
ただ、衛生委員会がコロナ禍において大きな役割を担う一方で、感染症対策に傾倒しすぎていることを懸念する声も聞かれます。
感染症対策を最優先にしているために、その他の健康施策に対する取り組みが後回しとなっており、今後はいかに通常業務と両立していくかが課題となるでしょう。
2-2.コロナ禍で産業保健師に求められる役割
産業保健師に求められる役割にも変化が生じ、コロナ禍では以下のような業務が増えています。
- 社員のメンタルヘルスケア
- 休復職者への対応
特にリモートワークとなったことで、コミュニケーションの減少、成果主義に移行することへの不安などから社員のストレスが増加しており、メンタルヘルスケアの必要性が高まっています。
直接社員の様子を確認できないため、産業保健師は産業医や人事部門との連携を強め、社員のサポートにあたる必要があります。
※株式会社エムステージホールディングスの調査を参考に作成
2-3.産業保健師の将来性|コロナ禍で需要が増加
コロナ禍を通して、産業保健師の需要は増加しました。
実際に、企業の健康経営を支援する株式会社エムステージでは、産業保健に関する資料のダウンロード数や新規問い合わせ数が、コロナ禍以前に比べ1.5倍以上増加しました。
産業保健活動は、社員の健康をサポートするだけではなく、企業のモラルや社会的信用にも影響を与えるものであると捉えている企業が増えています。
産業保健活動を活発化させ、健康課題に取り組める人材として、産業保健師の採用ニーズは今後高まっていくでしょう。
3.産業保健師の仕事内容
産業保健師の仕事内容は多岐にわたります。
ここからは、産業保健師の仕事について詳しくお話していきます。
- 3-1.健康診断を実施する
- 3-2.社員のカウンセリングを行う
- 3-3.社内を巡回して社員の働き方を調査する
- 3-4.社員の体調不良や怪我に対応する
- 3-5.衛生委員会を実施し職場環境の改善を図る
- 3-6.健康イベントを開催する
それでは見ていきましょう。
3-1.健康診断を実施する
健康診断は労働安全衛生法のもと義務化されており、産業保健師は、社員が必ず受診できるようサポートします。
健康診断前には実施日程や受診方法についての案内文書を作成し社内に周知させるほか、健康診断を外部健診機関へ委託する場合には連絡、調整なども行います。
また、実施後には結果をもとに、健康状態が思わしくない社員に対して保健指導を行うことも産業保健師の仕事です。
さらに健診結果のデータをもとに、必要に応じて従業員向けの教育や研修、イベントなどを実施する事もあります。
3-2.社員のカウンセリングを行う
産業保健師は社員の身体面と精神面の両方をケアするためにカウンセリングを行います。
予約制で一回あたり30~40分程度相談に乗ることが多く、そこで社員の生活スタイルを詳しく把握し、生活習慣や食事などのアドバイスをします。
特にコロナ禍では、一日中在宅ワークをしていることによる運動不足や、コミュニケーション不足によるモチベーションの低下などが顕著です。
社員の悩みは一度のカウンセリングで解決されることは少ないため、何度か回数を重ねていきます。
3-3.社内を巡回して社員の働き方を調査する
社内を巡回して社員の働く様子を観察することも重要な仕事です。
巡回している中で、社員の健康を害する要因がないか調べ、働きやすい環境を整えていきます。
健康に影響する要因
- 職場の気温、湿度、換気の頻度、分煙・禁煙
- パソコンの配置、従業員の姿勢
- 職場のコミュニケーション環境
パソコン操作をする姿勢が悪かったら椅子を交換したり、ブルーライトカットのフィルムを貼ることで眼精疲労を軽減したりと、実際に職場を見ることで具体的な対策をたてやすくなります。
3-4.社員の体調不良や怪我に対応する
体調の悪い社員や怪我人が出た際には産業医と共に対応します。
現在看護師として働いている方は、ここで臨床経験を役立てることができるでしょう。
いつでも対処できるよう、保健室内の薬や包帯などの備品を管理しておくことが必要です。
3-5.衛生委員会を実施し職場環境の改善を図る
毎月実施される安全衛生委員会を通して、職場環境の改善を図ることも重要な仕事です。
安全衛生委員会では以下のように社員の健康状態や季節ごとに注意すべき事項などが議題となって話し合われます。
- 健康診断結果
- ストレスチェック
- 残業時間
- インフルエンザ
- 熱中症
産業保健師は上記の内容を報告するほか、職場環境の課題をあげ、改善案を提案することもあります。
産業医・産業保健師に加え、経営層や各部門長などが出席するため、健康管理体制について意見を交換する貴重な機会となります。
3-6.健康イベントを開催する
社員の健康への意識を高めるために、健康イベントを自社で企画・運営することもあります。
健康診断前に集中的にダイエットに挑戦するよう呼び掛けたり、おすすめのエクササイズを紹介したりと、社員の様子を見ながら企画を考えます。
近年はオフィスヨガを取り入れたり、ボランティア活動に参加したりして体を動かす機会をつくっている企業もあります。
企画が通りやすくなるよう、日頃から産業医や社員とコミュニケーションをとっておくことが大切です。
4.産業保健師の転職に有利な経験・スキル
企業で働く産業保健師は、行政保健師や看護師の経験を活かせる場面もありますが、また違ったスキルが必要となることも多いです。
そこでこの章では、産業保健師の転職に有利な経験やスキルを紹介していきます。
- 4-1.行政保健師として特定保健指導を行った経験
- 4-2.看護師としての3年以上の臨床経験
- 4-3.第一種衛生管理者や産業カウンセラーなどの資格はあると心強い
- 4-4.コミュニケーション能力
- 4-5.パソコンを使ったデータ分析能力
- 4-6.マネジメント能力
- 4-7.英語力があると外資系企業の求人にも挑戦しやすい
それぞれ見ていきましょう。
4-1.行政保健師として特定保健指導を行った経験
産業保健師は社員の健康相談に乗ることが多いため、行政保健師として特定保健指導を行った経験があると選考で評価されやすいです。
行政保健師として働いた経験のある方は、選考でアピールしましょう。
特定保健指導とは
特定健診(生活習慣病予防のための検診)の結果から、生活習慣病の発症リスクが高い方を対象に、保健師や管理栄養士などが行うサポートのこと。
バランスの取れた食生活や適度な運動習慣などを取り入れ、生活習慣病の予防を目指す。
4-2.看護師としての3年以上の臨床経験
臨床経験は必須ではありませんが、3年以上の経験があると選考に有利です。
出典:PASONA
産業保健師の仕事は「病気や怪我の予防」であるため、企業で実際に治療を行う機会は少ないですが、工場に勤める場合は応急処置を行う頻度が高い傾向にあります。
看護師として配属されている科によって専門知識は異なるため、自分がどのような場面で臨床経験を活かせるのかを具体的にアピールできると良いでしょう。
- 内科・糖尿病内科→高血圧・糖尿病の方への健康指導
- 外科→怪我の応急処置(パソコン作業による腱鞘炎、工場での事故対応など)
- 精神科→社員のメンタルヘルスケア
4-3.第一種衛生管理者や産業カウンセラーなどの資格はあると心強い
第一種衛生管理者や産業カウンセラーなどの資格は、選考で確実に優遇されるわけではありませんが、得意分野や専門知識のアピールにつながるでしょう。
特に、第一種衛生管理者は国家資格ですが、保健師の資格がある場合は試験を受けず申請手続きをするだけで資格を取得することができるためおすすめです。
第一種衛生管理者
労働環境における衛生面の改善や、疾病の予防処置などを行い、事業場の衛生全般の管理をする者のこと。
詳しくはこちら≫労働管理教育センター
またメンタルヘルスケアに関する知識をつけたい方は、産業カウンセラーの資格を取得してみるのも良いでしょう。
産業カウンセラー
心理学的手法を用い、働く人が抱えるメンタルヘルスの関わる問題を自力で解決できるように援助する。
詳しくはこちら≫一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
4-4.コミュニケーション能力
産業保健師として働く上でもコミュニケーション能力は重視されます。
産業保健師は同僚の保健師や産業医と連携をとったり、社員のカウンセリングを行ったりすることに加え、人事労務担当者とも関わることが多いです。
勤める企業によって差はありますが、このように産業保健師は多様な役職の人と関わるため、専門知識を分かりやすく伝える力が求められます。
4-5.パソコンを使ったデータ分析能力
産業保健師にはパソコンを使ったデータ分析能力が必要です。
産業保健師は健康診断の結果やストレスチェック評価、健康施策アンケートのデータなどを扱います。
毎年集まる社員のデータを各年ごとにまとめ経年で分析したり、健康施策がどのような効果をもたらしたのかを調べたりと、統計の知識が必要となる場面も多いです。
そのため、Excelを用いたデータ分析能力や、統計学の知識があると良いでしょう。
4-6.マネジメント能力
業務を円滑に進めるために、マネジメント能力が求められます。
特に、産業保健師は職場に1~2人しかいないため、業務上の課題を見つけ解決する力や、自分で業務の進捗を管理をするスキルは大切です。
また、職場環境の改善を会社の管理職に提案する際には、管理職の立場から見たマネジメント事情を理解しておくと、提案がスムーズに進むでしょう。
様々な役職の社員と関わるため、相手の事情を考慮した行動ができると働きやすいです。
4-7.英語力があると外資系企業の求人にも挑戦しやすい
英語力があると外資系企業の求人にも挑戦しやすく、周りより一歩リードした転職活動ができるでしょう。
外資系企業では外国人の社員に対してもカウンセリングを行ったり、経営層とのミーティングに参加したりと、英語を用いる機会が多くあります。
また日系企業でも、海外駐在員がいる場合の健康サポートで英語が必要になったり、外国人労働者にフォローを行ったりと、英語力があると働き方の幅が広がるでしょう。
5.産業保健師として働くメリット・デメリット
企業は保健所や病院とは働き方が異なるため、産業保健師として働くメリット・デメリットを知っておきましょう。
それぞれ説明していきます。
5-1.保健師が企業で働く5つのメリット
保健師が企業で働くメリットは主に以下の5つです。
- (1)残業や夜勤がほぼなく、土日祝日にしっかり休める
- (2)給料や福利厚生が恵まれているケースが多い
- (3)デスクワークが多く肉体的な負担が少ない
- (4)医療ミスなどのプレッシャーが少ない
- (5)互いの顔が見える環境で働けるためやりがいが大きい
実際に転職した保健師の口コミと合わせて、1つずつ紹介していきます。
(1)残業や夜勤がほぼなく、土日祝日にしっかり休める
産業保健師は企業の営業時間に合わせて働くことになるため、残業や夜勤が基本的にはありません。
多くの会社で9時前後に出社し、休憩を挟み18時頃に退勤する働き方となります。
休みに関しては、多くの企業では土日祝日が休みであるため、多くの保健師の休日もカレンダー通りとなります。
仕事とプライベートのバランスを取りやすい
出典:アンケート
(2)給料や福利厚生が恵まれているケースが多い
社員の健康管理のために専門の保健師を採用するような企業はある程度の大企業であるため、転職を機に給料や福利厚生は良くなる可能性が高いです。
給料については、病院のように年功序列で上がっていくというよりは、保健師の経験によって決まる傾向にあります。
また福利厚生に関しても、大企業は家賃補助や財形貯蓄制度、レジャー補助などがきっちり完備されており、その面でも待遇は良くなる可能性が大きいでしょう。
詳細は企業ごとに異なるため、入社前にしっかりと確認する必要があります。
生活の質が向上した
大手企業で、そこの社員さんと同じ水準の福利厚生を受けられるのが嬉しい。
給料は若干上がり、それに加えて、家賃補助やレジャーなどの補助もある。生活の質は間違いなく上がりましたね。
出典:アンケート
(3)デスクワークが多く肉体的な負担が少ない
産業保健師は病院よりもデスクワークが多いため、その分肉体的な負担が少なくなります。
病院で働く看護師の仕事は立ち仕事や力仕事が多く、肉体的にきついと感じる方も多いため、デスクワークが多いことが嬉しいと感じるのでしょう。
疲れが溜まりにくい
出典:アンケート
(4)医療ミスなどのプレッシャーが少ない
産業保健師は医療処置をする頻度がそこまで多くないため、病院のように毎日医療ミスの心配をする必要はほとんどありません。
病院から企業に転職した方の多くが、気持ちが楽になったと回答しています。
プレッシャーを感じなくなった
何度も看護師をやめたい、自分には向かない、と考えながら仕事をしていました。そんな中で誘ってもらえた、今の仕事。
医療処置というよりは、健康管理の仕事が多く、前の職場で感じていた「間違ったらどうしよう」というプレッシャーを今はほとんど感じません。
出典:アンケート
(5)互いの顔が見える環境で働けるためやりがいが大きい
産業看護師は、企業に勤める社員の健康管理をするため、サポートをする相手の顔が見えることでやりがいが生まれます。
地域住民のために働く行政保健師は、子供から高齢者まで幅広い世代に保健サポートを行うため、特定の人と密接な関係を築く機会はあまりありません。
産業保健師は社員のメンタルヘルスや生活習慣についてのカウンセリングなどを通して、相手と長期的に深く関わっていくため、企業でしか味わうことのできない充実感を感じられるでしょう。
出典:Twitter
5-2.保健師が企業で働く3つのデメリット
続いて、保健師が企業で働くデメリットを3つ紹介します。
順に見ていきましょう。
(1)頼りになる同僚がほとんどいない
企業の医務室などの場合、1~2名体制のケースが多く、何かあった時に頼れる人がいない可能性が高いです。
全ての処置や判断を1人でする必要があるため、プレッシャーは大きいでしょう。
また、病院ではチームが変わったり、患者が次々に入れ替わったりすることから刺激の多い日々を過ごしますが、企業で働く場合はこうした刺激が少なくなります。
毎日ルーティンワークをこなすことになる可能性があるため、自分で課題を見つけて行動することや、部署を超えて相談できる相手を作ることが必要となるでしょう。
(2)ビジネスマナーやパソコンスキルなど新しく覚えることが多い
企業で働く場合、ビジネスマナーやパソコンスキルなどが求められるようになります。
特に健康診断の結果などをデータ管理することも多く、必然的にパソコンを使う機会が増えるため、エクセルなどのパソコンスキルを磨く必要があります。
このように転職することで仕事内容が大きく変わるため、必然的に新しく覚えることが多く出てくることを覚えておきましょう。
(3)現場感覚を忘れてしまうことがある
企業で働いていると医療処置をする機会があまりないため、看護師から転職をする方は将来病院に戻った時に勘を取り戻すのに苦労する可能性が高いです。
企業でずっと働いていくとは限らず、病院に戻ることになった場合は完全に復帰するまでに時間がかかるでしょう。
仕事を変えることによるブランクが発生するため、現場感覚を忘れてしまうリスクを理解して転職をしましょう。
6.企業の内定を勝ち取るために抑えるべき5つのポイント
倍率の高い企業への転職を目指す道のりは決して簡単なものではありません。
下記に企業への転職を目指す際に大切なポイントをまとめました。
- 6-1.選考を受けるのは「企業」ということを忘れない
- 6-2.正規雇用にこだわりすぎない
- 6-3.即戦力であることをアピールする
- 6-4.ハローワーク・大学・人脈などネットワークを駆使して求人を集める
- 6-5.転職サイトのサポートを活用する
それでは見ていきましょう。
6-1.選考を受けるのは「企業」ということを忘れない
企業で求められる人材は保健所や病院とは異なるため、その違いを理解しておく必要があります。
企業に転職するため、なぜその会社に入りたいのか、なぜその業務をしたいのかなど、入社や業務への熱意を問う質問にきちんと答えられるようにしておきましょう。
事前に企業のホームページをチェックしたり、面接の練習をしたりするなど、入念な準備が必要です。
6-2.正規雇用にこだわりすぎない
どうしても企業に転職したいのであれば、正規雇用にこだわりすぎないことも一つのポイントです。
産業保健師の求人には、期間限定の契約社員など非正規での求人も少なからずあり、そこで経験を積んでおくことで、次に正規雇用の求人に挑戦した時に有利になります。
また非正規で採用された後に、業界内に接点ができたり実績を評価されたりすることで、正規雇用の誘いが来るチャンスもあるでしょう。
実際に、下記のような方もいるようです。
企業で働く看護師と接点を持つことが大切
そこから、産業保健師との接点をいくつか作り、そのおかげで誘いを受け、正社員として働けています。
今もたまに看護師を紹介してほしいという話を受けることがあり、いかに企業で働く看護師と接点を持つかがすごく大切だなと感じています。
出典:アンケート
上記のようなケースもあるため、正規雇用にこだわりすぎない方が、企業で働くチャンスが増えるでしょう。
6-3.即戦力であることをアピールする
選考では、即戦力となる経験があることをしっかりとアピールしましょう。
というのも企業の産業保健師は1~2名しかいないため、1人で判断が必要なことも多く、また新しく雇った保健師を教育する制度は整っていないからです。
今までの経験を生かしてどのように企業に貢献できるのか、自分の言葉で言えるようにしておきましょう。
6-4.ハローワーク・大学・人脈などネットワークを駆使して求人を集める
求人情報を得るために、以下のようにアンテナを常にあらゆる方向に張りめぐらせておくことが大切です。
- 企業で働いている保健師とつながり、情報を得る
- 母校の教員に相談する(企業で働く保健師の知人・卒業生はいるか)
- ハローワークや複数の転職サイトに登録して情報を得る
求人は、企業に勤めている保健師が退職する際に突発的に募集がかかり、次の人がすぐに決まるケースが多いため、チャンスを逃さないようにしましょう。
また転職は長期化する可能性があるため、次の転職先が決まるまでは絶対に今の職場を辞めないようにしてください。
6-5.転職サイトのサポートを活用する
企業の求人情報を得るためにはさまざまなネットワークを使いますが、中でも転職サイトのサポートを活用することをおすすめします。
というのも、企業の求人は世の中に出回っていないケースが多く、転職サイトはその非公開求人を保有している可能性が高いからです。
また以下の表でも分かるように、転職サイトは選考の手続代行や面接対策などのサポート体制が充実しているため、転職に不安な方の心強い味方となってくれます。
探し方 | 求人数 | サポート体制 | 手続きの手間 | 紹介企業の傾向 |
転職サイト | ◎ | ◎ | ◎ | 全国の 大手企業・中小企業 |
ハローワーク | ○ | ○ | △ | 地元の 中小企業・零細企業 |
知人・母校の紹介 | ○ | △ | △ | ‐ |
転職サイトでは求人が出るとすぐに教えてもらうことができるため、ハローワークや知人からの紹介を待ちつつ、転職サイトを複数活用することで、得られる情報が増えるでしょう。
7.産業保健師の求人探しにおすすめの転職サイト
数ある産業保健師向けの転職サイトの中から、以下の3点を基準に、「総合評価の高い転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定の3つの基準
- 求人の質・量:保健師の求人の量や質は十分かどうか
- 提案力:求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
- サポート力:手厚いサポートを受けられるかどうか
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、産業保健師におすすめの転職サイトは、以下のようになりました。
好条件求人を集めることを考えて、すべて登録することをおすすめします。
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 看護roo! | 約5万5,000件 | ★★★★☆4.3 保健師・看護師の満足度No.1 |
2位 APOPLUS | 630件 | ★★★★☆4.2 保健師・看護師の転職に特化した転職サイト |
3位 M.STAGE | 非公開 | ★★★★☆4.2 産業保健サービスのノウハウ満載 |
※求人数:2021年8月更新
それでは、ここからはランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。
1位.看護roo!
『看護roo!』は、数ある看護系転職サイトの中でも利用満足度No.1で、豊富な求人をそろえています。
いかに多くの求人を見つけるかが鍵となる保健師の転職において、選択肢を増やすことは何より重要となります。
したがって、理想の職場に転職したいという方は、ぜひ登録しておくことをおすすめします。
また『看護roo!』は選考対策も充実しているという点も特徴的です。
面接に同席までしてくれるなどサポートの手厚さも特徴で、はじめて転職を試みるという方にもおすすめです。
運営会社 | 株式会社クイック |
対象地域 | 主要都市圏 |
オフィス | 全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜) |
公開求人数 | 約5万5,000件 |
公式ページ | https://kango-roo.com/ |
2位.APOPLUS
『APOPLUS』は保健師・看護師の転職に特化した転職サイトです。
医療機関だけでなく企業の求人情報も業界トップクラスの数を取り扱っており、高い転職成功率を誇っています。
また、業界で唯一企業転職希望者への専門チームを持っており、現場に精通したスタッフがヒアリングから応募、面接、就業までを強力にバックアップしてくれます。
個別相談会や産業保健師セミナーも開催されているため、産業保健師への転職の心強い味方となってくれるでしょう。
運営会社 | クオールホールディングス株式会社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国10箇所 |
公開求人数 | 630件 |
公式ページ | https://www.kan54.jp/ |
3位.M.STAGE
『M.STAGE』は産業保健のサポートを行っているサービスです。
扱っている求人は、M.STAGEが企業から直接委託された案件であり、多彩な産業医・保健師の求人が紹介されています。
未経験OKの求人もあり、経験豊富な現役保健師がサポートしてくれるため初めての方でも安心です。
また、就職後も経験が浅い方や、より高度な産業保健活動を目指している方に向けて、研修会も開催されているため利用してみると良いでしょう。
運営会社 | 株式会社エムステージ |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 東京 |
公開求人数 | 非公開 |
公式ページ | https://sangyohokensupport.jp/medical |
産業保健師向けの転職サイトについてより詳しい情報を知りたい方は以下の記事を見てみましょう。
関連記事
≫産業保健師の求人が見つかる!おすすめの転職サイト・エージェントランキング
まとめ
産業保健師の転職についてお話してきましたが、いかがでしたか?
産業保健師への転職は狭き門ですが、ポイントを押さえしっかりと対策を立てれば、きっと納得のいく転職ができます。
今回紹介した転職サイトを以下にまとめたので、まずは気になるサービスに登録してみてください。
あなたの転職が上手くいくことを願っています。
予定も立てやすく、周りがお休みなのに働く..ということがほとんどなくなりました。
あとは残業もなく、だいたい決まった時間に帰れるので、仕事後の時間も飲み会や習い事に使えるようになって、仕事とプライベートのバランスがすごく取れています。