国際石油開発帝石(INPEX)に転職すべき？口コミでわかる特徴と転職成功のポイント集

「中途採用で、国際石油開発帝石(=INPEX)に転職しようかな…？」と考えていませんか？

いざ転職したいと情報を探してみても、企業HPにはいい面しか書いていない上に、口コミサイトを見ても情報量が膨大で整理できず、本当に転職すべきなのだろうかと思ってしまうことでしょう。

加えて、これらのサイトでは教えてくれませんが、国際石油開発帝石（”INPEX”）への転職を成功するためのたった1つのコツも存在します。

このページでは、転職エージェントとして数多くの転職をアドバイスしてきた知見や経験をもとに、INPEXへの転職についてご紹介します。

まとめ｜INPEXの特徴と転職のポイント
INPEXの企業情報
INPEXの採用情報
INPEXの求人情報
INPEXに関する口コミまとめ
INPEXへの転職を成功に導くたった1つのコツ
INPEX転職で必ず登録すべき転職エージェント5選
転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント

すべて読んでいただければ、あなたがINPEXへ転職すべきか判断できるとともに、INPEXへの転職成功確率も劇的に上げることができるでしょう。

1. まとめ｜INPEXの特徴と転職のポイント
2. INPEXの企業情報
3. INPEXの採用情報
4. INPEXの求人情報
5. INPEXに関する口コミまとめ
6. INPEXへの転職を成功に導くたった1つのコツ
7. INPEX転職で必ず登録すべき転職エージェント5選
さいごに

1. まとめ｜INPEXの特徴と転職のポイント

次章以降で詳しく説明しますが、まず最初に「INPEXに転職する前に知っておくべきこと」の要点だけをまとめました。

INPEXの特徴

原油・ガス開発の国内最大手(筆頭株主は経済産業省)
国家的な大型案件などに携わるチャンスも十分あり
良くも悪くもまったりした風土／人によっては緩いと感じる可能性あり
給与は年功序列で業界トップクラス(平均年収938万円)
働き方は職種・部署によっても大きく異なる(残業は月平均15~20時間)
男女関係なく活躍できる環境／産休育休をとって続ける女性も目立つ

INPEXへの転職のポイント

中途採用は随時行なっている
採用HP・おすすめ大手転職サイトの公開求人ともに「技術系、事務系」で様々な職種で募集あり
非公開求人も紹介してもらえるように、後ほどご紹介する転職エージェントに登録するのがおすすめ

2. INPEXの企業情報

	概要
本社所在地	東京都港区赤坂5-3-1（赤坂Bizタワー）
代表者	代表取締役社長上田隆之
設立	2006年（前身: 国際石油開発帝石ホールディングス株式会社）
資本金	2,909億円
売上	連結9,714億円（2019年3月期）
従業員	連結3,118名、単体1,194名（平均年齢39.5歳／2019年3月）
事業内容	石油・天然ガスなど調査、探鉱、開発、生産、販売など

なお、INPEXは東証一部上場企業ですが、筆頭株主は経済産業大臣(持株比率約19%)で、買収関連の株主総会決議事項について拒否権を行使できる株式 (=黄金株)も有しています。

2-1. 事業内容

INPEXは原油/ガス開発の国内最大手で、石油開発関連3社(国際石油開発帝石ホーディングス、国際石油開発、帝国石油)が合併して誕生しました。

全社売上の約8割が「原油開発」です。近年LNG開発にも注力しており、例えば日本企業が初めてオペレーターを務めるLNG(液化天然ガス)プロジェクト(“イクシス“)も手掛けています。

INPEXは以下の通り、石油/ガス田の鉱区取得から、探鉱・開発・生産・販売まで一貫して手掛けています。

2-2. トップメッセージと事業計画

INPEX企業HPより

INPEXは業界の国内大手として、「日本をはじめとする世界のエネルギー需要に応え、社会にとってかけがえのないリーディングエネルギーカンパニーとなることを目指してまいります。」とメッセージしています。

また、INPEXバリューとして「協働、安全第一、創意工夫、誠実、多様性」の5つを挙げています。足元の中期経営計画では以下の通り、今後LNGプロジェクトの強化を目指しています。

2-3. グローバル展開

INPEX企業HPより

INPEXは世界20ヶ国で約70のプロジェクトを展開しています。インドネシア・豪州、アブダビなどをメイン市場と位置付け、足元の海外売上比率は5割強にまで伸びています。

欧州/北米/南米/アジアにも海外拠点を有しており、海外駐在・出張のチャンスも十分あります。海外志向の人も前向きに検討することをおすすめします。

INPEX企業HP：https://www.inpex.co.jp/
見るべきポイント
事業概要 自分が希望する事業以外に、会社の主力となる事業をチェックします。希望事業以外に異動するケースもあり、本当にその企業で働きたいかしっかり考えましょう。
採用情報 「求める人物像」などをチェックして、あなたに合うかを考えましょう。
会社理念・社長メッセージ 会社がどこへ向かっているのかをチェックします。
会社理念があなたの考えと違うのなら、どれほど好条件求人でも転職は避けましょう。

	見るべきポイント
事業概要	自分が希望する事業以外に、会社の主力となる事業をチェックします。希望事業以外に異動するケースもあり、本当にその企業で働きたいかしっかり考えましょう。
採用情報	「求める人物像」などをチェックして、あなたに合うかを考えましょう。
会社理念・社長メッセージ	会社がどこへ向かっているのかをチェックします。会社理念があなたの考えと違うのなら、どれほど好条件求人でも転職は避けましょう。

3. INPEXの採用情報

原油・ガス開発の国内最大手なのですね。どんな待遇で転職する事ができるのでしょうか？

3章では、INPEXの採用情報についてお伝えします。

3-1. INPEXの採用職種

現在、同社の採用HPでは以下の通り、「技術系、事務系」ともに様々な職種で中途の募集があります。

	募集中の職種
技術系	操業デジタル化推進の担当者回転機の専門家環境化学系技術者（研究職） HESマネジメントシステムの担当者など
事務系	経理、財務原油・石油製品ヘッジ担当者原油タンカー配線業務 LNG取引・交渉担当者

その他の職種でも今後募集される可能性は十分にあるため、採用HPはもちろん、大手転職エージェント等からも随時情報収集しておくことをおすすめします。

ちなみに、組織図によれば主な部署は以下の通りです。

主な部署

経営企画本部、上流事業開発、戦略プロジェクト室、技術本部
グローバルエネルギー営業本部、国内エネルギー事業本部、再生可能エネルギー・電力本部
地域別本部（アジア、オセアニア、米州、アブダビなど）
財務/経理本部、総務本部、資材/情報システム本部

3-2. 平均年収

転職時の平均年収　：　600~700万円
社員の平均年収　：　938万円（平均年齢39.5歳）

会社四季報より

INPEXの平均年収は938万円で以下の通り、同じく資源開発大手の中でもトップクラスです。

社名	平均年収	平均年齢
INPEX	938万円	39.5歳
三井海洋開発	934万円	40.5歳
石油資源開発	837万円	40.9歳

（なお、転職時の平均年収は若手も多いため、社員平均と比べて低めです）

給与は年功序列で、昇給のチャンスは年1回、賞与は年2回支給される他、残業代もしっかり支給されるようです。

また、福利厚生は一般の大企業並みに完備されているホワイト企業です。

3-3. 労働環境

平均残業時間　月：15~20時間

INPEXの平均残業時間は【月15~20時間程度】で、例えばJXTGエネルギー(同35時間程度)などと比べても少なめです。

ワークライフバランスは調整しやすいと好評で、例えば残業も少なめで、有給もとりやすいようです。

ただし、技術系の現場の職種など、労働環境(残業時間など)は部署/職種によっても大きく異なるため、事前に大手転職エージェントにもしっかり確認しておくことをおすすめします。

3-4. 中途採用メッセージ

INPEXは世界各地でプロジェクトを推進しており、採用HPでは中途向けに「その挑戦が世界のエネルギーになる」とメッセージしています。

また、同社の「求める人物像」は以下の通り、様々なタイプの人材が広く求められています。

中途採用では、これらも踏まえて、世界を舞台に挑戦したいとい熱い想いや、前職までに培った強みなどをしっかりアピールするのも良さそうです。

※INPEXの採用情報をもっと知りたい人は…

下記サイトを参考にして下さい。

企業採用HP：中途採用、職種一覧、採用メッセージ&求める人物像
グループ会社：グループ会社一覧

4. INPEXの求人情報

INPEXへの転職を検討しています。どんな求人がありますか？

おすすめ大手転職サイト『パソナキャリア』の公開求人では、「技術系、事務系」ともに中途の求人がありましたのでこの後すぐ紹介します。

世の中に公開されていない求人を得るために

実は企業採用HPや転職サイトには載っていない「非公開求人」がある可能性があるため、後ほどご紹介する大手転職サイトに登録することをおすすめします。

もし登録しておけば、非公開求人の紹介はもちろん、今後募集があればすぐに連絡をもらえるため便利です。

さらに、INPEXの他にも、同じくらい優良企業の中から条件にあった求人情報を紹介してもらえる可能性もあります。

4-1. “技術系”の様々な職種で求人あり

パソナキャリアでは上記はあくまでほんの一例で、「原油・石油製品ヘッジ担当者」「原油タンカー配船業務」「LNG取引・交渉担当者」など様々な職種で募集があります。

新興国のエネルギー需要拡大などに伴い、競合との競争が激化する中で、即戦力として活躍できる中途採用者を積極的に募集しています。

なお、必須要件は「応募職種の経験」などで職種によっては3年以上の経験も必要です。年収は600~1,200万円で経験などに自信のある人は高給も十分狙えます。

4-2. “事務系”でも中途の求人あり

パソナキャリアでは、「経理(決算・税務業務)」「国際税務担当者」などの職種で中途の募集があります。

“経理”は国内外のグループ会社の決算(単体・連結)や新事業の会計面からの各種検討などを担当します。必須要件は「経理実務の経験5年以上」です。【年収は600~850万円】

また、”国際税務”は移転価格税制、タックスプランニング、税務申告などを担当します。必須要件は「税理士法人(税務) あるいは事業会社(法人税)の経験5年以上」で、【想定年収は600~1,000万円】

5. INPEXに関する口コミまとめ

内部情報を知りたくて口コミサイトを見ましたが、INPEXの口コミが多すぎて、結局どうなのかよくわかりません。

INPEXに関する口コミや内部情報を、シンプルに3つの軸で整理してまとめました。

	コメント
給与・福利厚生（待遇）	給与は年功序列で、満足している人が大多数福利厚生は一般の大企業並みに完備
仕事のやりがい・成長	国家的な大型プロジェクトに携わるチャンスもあり頑張って結果を出しても、同年代では昇格・賞与はほとんど横並び
人間関係・社員の雰囲気	社内は良くも悪くもまったりした雰囲気人によっては緩い、やる気が足りないと感じる可能性もあり
その他	男女関係なく活躍できる環境産休育休をとって長く続ける女性も目立つ

5-1. 給与・福利厚生（待遇）

給与(年功序列)については、平均年収は業界トップクラスのため満足している人が大多数です。海外駐在になると年収がグッと伸びるようです。

例えば年収は30歳(国内勤務)で600万円前後、40代半ば(国内勤務)で1,000万円前後が目安です。賞与(年2回)は年間約6ヵ月分が目安です。

また、福利厚生は一般の大企業並みに完備されており、社宅・独身寮に加えて、財形貯蓄、社員持株会、更生施設、大手福利厚生会社のプラン(宿泊費・レジャー費の補助等)などもあります。

5-2. 仕事のやりがい・成長

国家的な大型プロジェクトに携わるチャンスもある他、日本のエネルギーの安定供給を担っているというやりがいを実感している人もいます。

海外企業や政府などとの交渉などグローバルビジネスを身につけるチャンスもありますが、社風としては前例を踏襲するような保守的な風土もあります。

また、近年入社した若手は優秀という声も目立つ反面、頑張って結果を出しても一定の年次までは昇格・賞与にほとんど差はつかないため、優秀な人ほどモチベーションを維持しづらいようです。

5-3. 人間関係・社員の雰囲気

世間で”ホワイト企業”と称されることも多い通り、業界最大手として良くも悪くもまったりした雰囲気のようです。

もちろんモチベーション高く活躍している人もいますが、人によっては緩い雰囲気、やる気が足りないと感じる可能性はあります。

ちなみに、男女関係なく社員は中途採用者も多く、経営陣クラスには経産省などからの転籍者も在籍しているようです。

※INPEXを志望する人におすすめな他の企業は？

INPEXが気になっているのであれば、下記のような企業も転職検討することをおすすめします。
石油資源開発株式会社
JXTGエネルギー株式会社
日揮株式会社
日本郵船株式会社
千代田化工建設株式会社

6. INPEXへの転職を成功に導くたった1つのコツ

INPEXに転職することを決めました！転職成功するためのコツがあれば教えて下さい。

INPEXへの転職成功のコツは、転職エージェントを活用するという1つに尽きます。転職エージェントを使うべき理由は下記の3点です。

独自の非公開求人をもらえる可能性がある
業界/企業に特化した対策（職務経歴書・面接など）が可能
年収アップなど待遇の交渉もお願いできる

理由1. 独自の非公開求人をもらえる可能性がある

転職エージェントは、転職サイトや企業採用ページに載っていない「非公開求人」を大量に保有しています。

非公開求人とは
事業戦略上などで表立って募集できないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する求人。
給与やポジションなどがハイグレードであるケースが多い。

大手の転職エージェントであれば、INPEXの非公開求人を保有している可能性があります。

さらに、非公開求人の募集がなかったとしても、あなたのスキルが高ければ「こんな人がいるのですが、採用しませんか？」と、転職エージェントが企業に営業するケースも多々あります。

公式ホームページや転職サイトを見て「特に転職したい求人がない」と思ったとしても、諦めずにエージェントに相談して非公開求人を探すことを推奨します。

理由2. 業界/企業に特化した対策（職務経歴書・面接など）が可能

転職エージェントは今までの多くの転職希望者を採用企業へ転職させており、大手企業志望であればあるほど、内部の選考を熟知して突破するノウハウを蓄積しています。

具体的には、過去どのような人が受かって、落ちたのか、またその時にどのような質問をされて、どのように回答したか、といったデータを、大手の転職エージェントであれば持ち合わせています。

そのデータをもとにした模擬面接や、志望動機や質問に対する回答をあなたと一緒に考えてくれるのです。

転職エージェントによっては面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあるため、他の候補者よりも圧倒的に有利に面接を進めることが可能です。

※面接では伝えきれないあなたの魅力を、人事に別ルートで営業してくれる
転職エージェントは多くの場合、面接が終わった後に人事担当者と連絡をとっており、その際に面接では伝えきれないあなたのスキルや魅力を、人事にプッシュしてくれています。
あなたが面接で思うように話せず、本来落ちていたところを、エージェントの営業力で面接を通過にすることは日常的に起きています。
正しいエージェントを選べば、その点で圧倒的に有利に転職活動を進めることができます。
逆を言えば、交渉力の低いエージェントを選んでしまうと足手まといになることすらありますので、エージェント選びはしっかり行いましょう。

理由3. 年収アップなど待遇の交渉もお願いできる

年収の交渉は個人だと非常にしにくく、「どのタイミングで言えばいいんだろう…？」と交渉の余地すらないことがほとんどです。なぜなら、個人経由での応募は最終面接の場で入社同意書を書かされることがほとんどだからです。

転職エージェント経由であれば、最終的な回答は、面接後にエージェント経由で伝えることができますので、その時に年収交渉をしてもらうことが可能です。

少しでも良い条件で転職したければ、転職エージェントを使いましょう。

7. INPEX転職で必ず登録すべき転職エージェント5選

INPEXへの転職で活用すべき転職エージェントがあれば教えて下さい！

INPEX志望のあなたのために、下記の3つの条件を満たす転職エージェントを厳選しました。

INPEXに関する求人（非公開を含む）を保持する可能性が高いか
INPEX以外の求人も提案できる力と求人データベースがあるか
転職をサポートできるノウハウが社内にあるか

具体的におすすめな転職エージェントは下記のとおりです。（登録自体は3分程度、完全無料で費用等は一切かかりません）

	登録必須度	特徴
リクルートエージェント	全員必須◎	業界最大手で求人数No1。大企業への転職実績多数。
doda	全員必須◎	業界No.2。リクルート同様、豊富な実績とノウハウが期待。
マイナビエージェント	20,30代なら◎	業界最大手で親身なサポートから満足度が高い
パソナキャリア	初めて転職は◎	サポートが丁寧。派遣事業での結びつきも強く、非公開求人も期待できる。
リクルートダイレクトスカウト	外資・技術系は◎	ハイクラス求人数No.1。キャリアに自信があれば、強力な味方に。

上記から、『リクルートエージェント』『doda』の2社は必ず登録しつつ、あなたのキャリアによって下記のようにプラスして登録することをおすすめします。

親身なサポートを得たい方は『マイナビエージェント』も合わせて登録
転職が初めての場合は、『パソナキャリア』をプラスして登録
ハイクラス求人をお探しの方は、『リクルートダイレクトスカウト』をプラスして登録

それでは、各社の特徴をご紹介します。

※注意事項
求人の有無については、各エージェントごとに、職種や時期、募集人数といった要因により変わってきます。
そのため、「このエージェントに登録すれば確実に求人情報をキャッチできる」ということを言い切ることは難しいので、志望度が高い方は出来ればすべてのエージェントに登録し、求人情報を逃さないようにしましょう。