地方に強い転職エージェントの選び方と47都道府県別おすすめ

転職エージェント 地方
  • 「地方におすすめの転職エージェント知りたい」
  • 「どうやって選べば良いか分からない」

と考えていませんか?

結論からいうと、地方の転職は「大手エージェント」と「地域密着型エージェント」の併用がおすすめです。

この記事では、元人材コンサルタントとして数多くの地方転職を支援してきた私が、地方に強い転職エージェントを紹介します。

  1. 地方に強い転職エージェントの選び方
  2. 地方転職におすすめの大手総合転職エージェント
  3. 都市部から地方へ!U・Iターン転職におすすめのエージェント
  4. おすすめの地方特化型エージェント【47都道府県別】
  5. 転職エージェントを使う際の8つのポイント

すべて読めば、地方での転職活動を成功に導けるでしょう。

1. 地方に強い転職エージェントの選び方

転職エージェントには、(1)全国的にサービスを展開する大手エージェントと、(2)地域に根差したサービスを提供する地域特化型エージェントの2種類が存在します。

結論からいうと、地方の転職では「大手エージェント」と「地方特化型エージェント」を組み合わせて使うことをおすすめします。

  1. まずは大手転職エージェントを選ぶ
  2. 地方特化型の転職エージェントも併用する

という流れで選んでいただくと、間違いのないサービス選びができます。

なお、都市部から地方への転職を考えている方は、「U・Iターン転職に特化したエージェント」を選ぶと良いでしょう(詳しくは後述)

1-1.まずは大手転職エージェントを選ぶ

転職エージェントは原則として、全国的に展開している大手転職エージェントから選ぶことをおすすめします。

全国的に事業展開している大手転職エージェントは、地方の求人もたくさん保有しているからです。

大分県を例に、大手の『リクルートエージェント』と九州地方を中心に事業展開する『アソウ・ヒューマニーセンター』を比較すると、総求人数に145倍以上の差が生じることがわかりました。

※大分県の総求人数(2021年10月時点)

地方の転職は、いかに多くの求人情報を手に入れ、選択肢を増やすかが鍵となります。まずは大手転職エージェント1~2社に登録することからはじめましょう。

1-2.地方特化型の転職エージェントも併用すると、更に転職成功率アップ

大手転職エージェントに加えて、地方特化型の転職エージェントも併用することで、更に転職成功率が高まります。

地方特化型のエージェントは、地方ならではの転職事情や地元企業の情報を熟知していることが多いからです。

地方特化型エージェントだからこそ知っている情報を得られる

「この企業は社長の人柄が良い」など、そのエリアに根ざしてサービスを展開している地方特化型ならではの情報を得られます。

全国的に事業展開をしている大手エージェントは、このような情報に疎くなりやすいため注意が必要です。

また、大手エージェントは面談場所が主要都市にしかないケースがほとんどなので、「直接担当者と会って転職相談したい」という方は、居住エリアに拠点のある地域特化型エージェントがおすすめです。

選び方のポイントをまとめると、以下のようになりました。

  • まずは大手転職エージェントに1~2社登録する
  • 地方特化型の転職エージェントも併用する

次の章ではこれらを踏まえて、おすすめの大手転職エージェントを紹介していきます。

2. 地方転職におすすめの大手総合転職エージェント

当サイトが、500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートをもとに、以下の観点で、大手転職エージェントを厳選しました。

選定基準

  • 求人数・質
    …地方でも十分な選択肢が得られるか
  • 提案力
    …求職者に最適な提案をしてくれるか
  • サポート力
    …対応の手厚さ、電話・WEBでのサポートは可能か

その結果、おすすめ大手エージェントは以下の通りとなりました。

それぞれ紹介していきます。

転職エージェント求人数(公開求人のみ)・質提案力サポート力
1位.リクルートエージェント
129,000件

4.2

4.1
2位.dodaエージェント
99,000件

3.9

4.1
3位.マイナビエージェント
30,000件

3.9

4.o
4位.パソナキャリア
37,000件

3.8

3.9

※2021年10月時点

2-1. リクルートエージェント

リクルートエージェント

『リクルートエージェント』は業界最大手の転職エージェントで、東京はもちろん、全国の求人数でも公開データを見る限りはNo.1です。

どのくらい保有する求人数が多いのかということを、東京と宮城県を例に取ってまとめました。

※2021年10月時点
※パソナキャリアは非公開求人数不明

東京の求人数に関して、人材紹介業界でも大手の『パソナキャリア』『マイナビエージェント』と比較しても、4〜5倍ほど求人数に差があります。

※2021年10月時点
※パソナキャリアは非公開求人数不明

また、地方を代表して福島県の求人に関しても、『パソナキャリア』『マイナビエージェント』と比較しても、4倍以上も求人数に差があります。

ちなみに、我々が500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートでも、担当者によってサービスに差があるとは言われますが、口コミ調査ではどの指標も総じてトップレベルで、第二新卒案件からIT、外資などの専門性の高い分野まで幅広いユーザーからの指示を集めています。

なので、業界やポジションに関わらず、転職活動をする際には必ず利用するべきエージェントです。

2-2. dodaエージェント

dodaエージェント

『doda』は人材大手のパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する、業界規模No.2の転職エージェントです。

特に案件の量には定評があり、大手有名企業からベンチャー企業まで、幅広い求人の中からあなたにあった求人を探すことができるでしょう。

幅広い選択肢をみてみたい方にはおすすめのエージェントです。

2-3. マイナビエージェント

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

2-4. 『パソナキャリア』|初めての転職やサポート重視ならおすすめ

パソナキャリア

パソナキャリア』は、人材派遣領域で業界No.2の『パソナ』が運営している、16,000社以上と取引実績のある信頼できる優秀な転職エージェントです。

実際に、我々が500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートでも、「サポート体制の評価はNo.1」と親身な転職者サポートを実現しているようです。

具体的には、下記のような口コミが多数見受けられました。

  • 誰に対しても履歴書・職務経歴書添削・面接対策などのサポート体制が丁寧
  • 電話・メールのレスポンスが速く安心できる

求人数では、業界最大手の『リクルートエージェント』や『doda』には劣るものの、手厚いサポート・フォローには定評があり、初めての転職で不安がある方には特におすすめです。

3.都市部から地方へ!U・Iターン転職におすすめのエージェント

U・Iターン転職に特化したエージェントを活用すれば、遠方に住みながらも地方の企業への転職を実現できます。

本章では、全国47都道府県への転職に対応しているU・Iターン向けエージェントを2つ紹介します。

ヒューレックス

ヒューレックス

ヒューレックス』は、地元へのU・Iターン転職に強い転職エージェントです。

一番の強みは、地方優良企業の非公開・独占求人(ヒューレックスにしかない求人)を多く扱っていることです。同社は地元の金融機関と深いコネクションがあり、大手サイトには掲載されないような企業の求人を独占的に紹介してもらっている、という特徴があります。

また、遠方の転職活動をスムーズに進められるように、平日の夜や土日の電話・WEB面談を行っています。きめ細やかな対応に定評があり、サービス満足度は95.9%と高い評価を受けています。

「地方への転職を考えている方」「なかなか転職活動に時間が取れない方に」おすすめです。

公式サイト
https://www.hurex.jp/

リージョナルキャリア

リージョナルキャリア

リージョナルキャリア』は、30代以降の地方転職希望者を対象にしたエージェントです。

扱う求人の半分が年収600万円以上の求人となっており、キャリアアップを目的とした転職に最適です。

ZOOM、Skype、Google Meetなどを用いたオンライン相談会も随時開催しており、「まずは情報収集から始めたい」という方も活用できます。

4. おすすめの地方特化型エージェント【47都道府県別】

首都圏から地方へ転職したい場合に使うべき転職エージェントは、地域によって変わってきます。

各地域ごとに求人数・評判をもとに下記のように整理しました。「大手総合転職エージェント」に加えて、1〜2社ほど登録すると万全のサポートが得られるでしょう。

エリア都道府県おすすめ転職エージェント
北海道・東北
北海道
リージョナルキャリア北海道
ジョブキタ
青森県
doda
秋田県
岩手県
山形県
宮城県
ヒューレックス
福島県
リクルートエージェント
関東
茨城県
千葉県
栃木県doda
東京都リクルートエージェント
群馬県
神奈川県
埼玉県
中部・東海
新潟県
リージョナルキャリア新潟
にいがた就職応援団キャリア
長野県
E-CURE
リージョナルキャリア長野
富山県
ほくりくFIT転職
リージョナルキャリア富山
石川県
福井県
静岡県リージョナルキャリア静岡
岐阜県doda
愛知県パーソネル
山梨県リクルートエージェント
三重県リージョナルキャリア三重
関西
滋賀県doda
兵庫県マイナビエージェント
京都府コトコト
奈良県マイナビエージェント
大阪府リクルートエージェント
和歌山県マイナビエージェント
中国・四国
鳥取県doda
島根県doda
徳島県リージョナルキャリア徳島
香川県
キャプラ転職エージェント
リージョナルキャリア香川
岡山県
キャプラ転職エージェント
リージョナルキャリア岡山
愛媛県リージョナルキャリア愛媛
広島県
キャプラ転職エージェント
リージョナルキャリア広島
高知県リクルートエージェント
山口県doda
九州・沖縄
福岡県アソウ・ヒューマニーセンター
大分県
佐賀県
宮崎県
長崎県
鹿児島県
熊本県リージョナルキャリア熊本
沖縄県リージョナルキャリア沖縄

5. 転職エージェントを使う際の8つのポイント

転職エージェントを使う際には、8つほどポイントがあります。

知っておけば、転職に成功する可能性はグッと上がります。

5-1. スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

5-2. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく

キャリアアドバイザーも売上目標があり日々追われています。

アドバイザーとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

5-3. 担当者は合わなければ変更する

担当のキャリアアドバイザーに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。

現在転職の支援をして頂いている○○と申します。

現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいアドバイザーの方と

一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

5-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。

エージェント内でよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。

5-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当のキャリアアドバイザーはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないアドバイザーの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

5-6. 同じ案件に複数のエージェントから応募しない

数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のエージェントから応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・エージェント両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。

5-7. スケジュール確認などを綿密に

地元へのUターン転職や、地元から東京・大阪などでキャリアアップをしたい転職する場合には、選考フェーズで注意が必要です。

具体的には、選考で転職先の土地へ行く必要が出てくる可能性があります。

なので、特に転職エージェントとはスケジュールや応募数、スカイプや電話面接可能かを確認した方がいいでしょう。

5-8. 転職エージェントで希望の求人が見つからない場合はハローワークへ

地元のハローワークも、掲載料金が無料なので転職エージェントでは保有していない企業の求人も多数あります。

サポートは期待できませんが、下記のような場合は利用してみることをおすすめします。

  • 転職エージェントで希望する案件が見つからない場合
  • 転職エージェントで面談すら断られてしまった場合

ハローワークを本当に使うべきかということや使いこなすためのポイントは、「転職にハローワークを使うべき人とフル活用するための全知識」に詳しくまとめておりますのでご参考ください。

さいごに

転職エージェントとは最終的に担当との相性ですが、どの転職エージェントを選ぶかによって失敗の確率を大きく下げることができます。

ぜひ、今回ご紹介した中から、あなたの目的にあわせて、「大手総合転職エージェント」と「地方特化型転職エージェント」をそれぞれ組み合わせて、合計3社程度からまずは話を聞いてみてください。

  • 首都圏から地方に転職したい場合:大手総合転職エージェント2社以上(+地方特化型エージェント1〜2社)
  • 地方から首都圏に転職したい場合:大手総合転職エージェント3社以上

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。

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