【初心者必見】エンジニアに英語力は必要?効率的な勉強法&おすすめ本を紹介

エンジニアに英語力は必要なの?」英語ができるとどんなメリットがある?」と考えていませんか。

結論から言うと、エンジニアに英語力は必要です。

技術力を研鑽するために、英語で情報を探すことがあるからです。

ただ一括りに英語力といっても幅が広いため、エンジニアに必要な英語力を知り、それに合わせた学習を行いましょう

そこでこの記事では、エンジニア転職をサポートしてきた私が、エンジニアに英語が必要である理由とそのメリット、学習法について紹介します

【目次】

  1. エンジニアに英語が必要である3つの理由
  2. エンジニアが英語を勉強するメリット
  3. エンジニアに必要な英語力とは
  4. エンジニアが効率的に英語を勉強する方法5選
  5. 英語を学びたいエンジニアにおすすめの本5選

この記事を読めば、エンジニアに必要な英語力とその全てが分かります。

1. エンジニアに英語が必要である3つの理由

エンジニアに英語力が必要である理由は、以下の3つです。

詳しく解説していきます。

1-1.英語力次第で、アクセスできる情報量・質が格段に変わる

英語力があるかどうかで、アクセスできる情報の量と質が格段に変わります。

事実、学習サイト「Udemy」で「プログラミング講座(Java言語)」を検索すると、英語と日本語で講座数に70倍もの違いがありました。

※英語講座が1万件存在する一方、日本語の場合はわずか187件
参考:Udemy

英語力次第で、アクセスできる情報に大きな差が生じます。

得られる情報の質も変わる

英語ができれば、海外の優秀なエンジニアが発信する質の高い情報を得られます。

また最新の技術情報ほど、英語で発信されていることが多く、情報のキャッチアップに英語は欠かせません。

1-2.バグやエラーの解決がしやすくなる

英語力があれば、バグやエラーの解決がしやすくなります。

プログラムが予期せぬ挙動をしたり、エラーメッセージが表示されたりした場合、ネット検索で解決することが多々ありますが、海外のページがヒットした場合、ある程度の語学力がないと正確に読み取れません。

もちろん、日本語でも検索できますが、解決したいエラーやバグの解決方法が、必ずしも日本語で書かれているとは限りません。

たとえば、プログラミング質問サイトの定番「stackoverflow」では、そのやり取りの多くが英語で行われています。

出典:stackoverflow

英語のウェブサイトを読み解ければ、で解決方法がすぐに見つかり、エラー解消の時間が短縮されるでしょう。効率よく開発を進められます

1-3.公式ドキュメントを参照し、より正確な情報を取得できる

英語力を身につければ、公式ドキュメントからより正確な情報を得られます。

プログラミング言語やフレームワークの公式ドキュメントは、英語で公開されていることが多いからです。

たとえば、Pythonのフレームワーク「Flask」のドキュメントは、以下のように英語で記述されています。

出典:Flask

公式ドキュメントには、言語やフレームワークの仕様の詳細説明や、APIの利用方法などの情報が記載されています。システムの実装には「公式ドキュメントから正しい情報を得ること」が欠かせません。

2.エンジニアが英語を勉強するメリット

エンジニアが英語を勉強すると、以下のようなメリットもあります。

それでは1つずつ見ていきましょう。

2-1.英語力があることで仕事がより円滑に進む

英語力があると、仕事を円滑に進められます。

英語ができるエンジニアは、同業者やクライアントが外国人であっても、差し障りなく会話をしたり、提供される資料を読んだりすることができます

語学力があれば、オフショア開発などの方式でプロダクト開発を進める組織でも、円滑に業務にあたれるでしょう。

オフショア開発とは

開発業務を海外の企業などに委託すること。開発コスト削減が実現する反面、海外の技術者とスムーズにやり取りをする必要がある。

2-2.外資系企業や海外など活躍の場が広がる

英語ができれば、「海外就職」「外資系企業への転職」など活躍の場所を広げられます。

海外や外資系企業で働く場合、外国人クライアントとコミュニケーションが取れることが必須条件です。

上記の口コミように、外資系企業や海外で働きたいという思いがある方は、英語ができることで活躍の場が広げられます。

補足:転職の採用選考で英語力を問われる場合もある

海外の開発者とのやり取りが多い企業の選考では、TOEICスコアを指標として英語力が問われることもあるようです。

求められるTOEICスコアは企業によって様々ですが、目安として700~750点程度あれば採用選考で有利になります

3.エンジニアに必要な英語力とは

エンジニアに必要な英語力は以下の3つです。

それでは、上記のポイントについて、1つずつ解説していきます。

3-1.中学校レベルの基礎的な文法力

まずは、基礎的な文法力が必要です。

単語の意味が分かっても、文法の知識がなければ、正しく理解できません。

ただ、難解な文法知識が必要なわけではなく、中学英語レベル英文法を正しく理解することが重要です。

基礎的な文法に課題を感じている方は、まず中学校の英語を復習してみることを推奨します。

文法のおさらいはスタディサプリがおすすめ

英語学習アプリの『スタディサプリENGLISH』は、スキマ時間に英語のおさらいができます。

1日3分からスマホで簡単に英語を学べるので、「英語を勉強したいけど時間がない」という方におすすめです。

3-2.IT業界で頻出する専門的な単語力

エンジニアの方は「IT業界で頻出する専門的な単語」の理解も大切です。

例として、エンジニアがよく使う英単語を以下に挙げました。

  • Requirement definition: 要件定義
  • Specification: 仕様書
  • Development : 開発
  • Unit test: 単体テスト
  • Integration test: 結合テスト
  • Bug, defect: バグ、欠落
  • Deadline: 納期

頻出英単語の意味を把握しておけば、海外のクライアントから提供される英語の資料でも、誤りなく読み取れます。

3-3.問題や課題点を英語で端的に表現する力

問題や課題点を英語で端的に表す力も、エンジニアには必須です。

以下の例文は、実際に開発の現場でよく用いられます。

例文

  • An error has come out. (エラーが出てしまいました。)
  • The bug is not repaired. (バグが修正されていません。)
  • Could you please investigate the cause of this issue? (この問題の原因を調査していただけますか?)
  • When is the deadline(納期の起源はいつですか?)
  • What is the progress(進捗状況はどうですか?)
  • That schedule has been changed(スケジュールが変更されました)
  • Do you need any help ?(何か困っていることはありますか?)

上記のような表現を覚えて、英語で滞りなくコミュニケーションが取れると、より仕事が円滑に勧められるでしょう。

4.エンジニアが効率的に英語を勉強する方法5選

エンジニアが英語を勉強する手段として、以下の5つが挙げられます。

では、それぞれ見ていきましょう。

4-1.英語の動画でプログラミングと英語を同時に学ぶ

エンジニアが英語を上達させるためには、動画を観ながらプログラミングと英語を同時に学ぶのが効率的です

例えば、Youtubeの「CS Dojo」というチャンネルでは、英語で「アルゴリズム」や「Python」の解説動画が多く投稿されています。

動画であれば、英語をすべて聞き取れなくても画面のコードを見ればある程度理解できます。プログラミング力も同時に向上されられるでしょう。

4-2.英語の公式ドキュメントや記事を読む習慣をつける

英語の公式ドキュメントや記事を読む習慣をつけましょう。

これを習慣にして、日々繰り返していくうちに、少しずつ理解できる部分が増えてきます。

最初はGoogle翻訳などを使いながらでも構いませんので、英文に触れる習慣を継続させましょう。

習慣づけのポイント

  • 検索ワードを英語で入力してみる
  • 個人ブログなどではなく公式ドキュメントをまずは参照する

4-3.英会話サービスを利用して学ぶ

英語での会話力を大幅にアップさせたい方には、英会話サービスの利用もおすすめします。

例えば、DMM英会話の絞り込み条件で「エンジニア」と入力し検索すると、「コンピュータ技術者」や「ネットワークエンジニア」としての就業経験がある講師を見つけることができます。

英会話サービスを利用してエンジニア経験がある講師に英語を教われば、実務に役立つ英語を身につけやすいです。

4-4.実務経験を積みながら少しずつ英語に慣れる

実務経験を積むことで、少しずつ英語に慣れていきます。

意味の分からない英文でも、Google翻訳やDeepL翻訳などのツールを駆使しながら、なんとか理解しようと試みるうちに、次第に英語への抵抗感も薄れてくるでしょう。

キャリアアップには、何よりもまず技術力を磨くことが求められます。

まずは英語力よりも技術研鑽を第一に考え、空いた時間に語学力を補う方法が最適です。

十分な実務経験を積めそうにないなら環境を考えるのも一つの方法

自分が望む実務経験を積めない方は、転職を考えるのも一つの方法です。また、英語力をアップさせて、キャリアの幅を広げたい方も、環境を変えることで理想の働き方を実現を目指せます。

『レバテックキャリア』(経験者向け)や『ワークポート』(経験が浅い方向け)などのIT専門転職エージェントに相談するのもおすすめです。

4-5.エンジニア英語に特化した書籍で学ぶ

空いた時間に英語力を身につけるなら、エンジニア英語に特化した書籍を活用するのがおすすめです。

開発の現場で使う英語に焦点を当てて、効率的に学習すれば、時間をかけずに仕事に活かせる英語力を身につけられます。

次の章では、エンジニアにおすすめの英語学習書籍を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

5.英語を学びたいエンジニアにおすすめの本5選

英語を学びたいエンジニアの方に向けて、おすすめの本を厳選しました。

気になったものは読んでみてください。

5-1.現場で困らない!ITエンジニアのための英語リーディング

本書は、そのIT英語のリーディングについて解説しています。長文のサンプルをじっくりと大量に読んで基礎体力を鍛えるというよりも、明日から役立つ技術を短期間で習得できる内容となっています。

まず、リーディングに必要な4つの柱について解説しています。その後、さまざまなドキュメント・タイプ(UI、使用許諾契約、APIリファレンス、仕様書、マニュアルなど)を取り上げ、タイプごとの特徴を説明しています。各タイプの特徴をつかんでおけば、楽に英文を読むことができるようになります。さらには便利なツールや情報収集のテクニックも紹介しています。

現場で使える英語力を、実戦形式で紹介している書籍です。

頻出単語集もついているので、手元に一冊持っておくと役に立つでしょう。

5-2.ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30

本書は、日常のIT会話の6割をカバーする基本動詞30を取り上げ、実際に現場でどのように使われているか、実例とともに詳しく解説します。たった30の動詞でIT会話をスムーズに交わすコツが満載です。

必要最低限な30の動詞をマスターするだけで、開発の現場で使える英語を身につけられるというコンセプトの書籍です。

日本語と英語の音声ファイルを無料でダウンロードできるので、スキマ時間の「ながら学習」にも最適です。

5-3.英語嫌いのエンジニアのための技術英語

英語のEメール、ドキュメント、プレゼン、会議はもう怖くない!三日坊主の著者が、挫折せずに英語で仕事ができるようになった勉強法を披露!

英語が苦手だったという著者が、独学で英語を習得した学習法について書かれた書籍です。

英語の基本的な学び方から、実践に即した例文まで幅広く網羅されています。

5-4.超頻出 ITエンジニア英単語150

プログラミング等、IT関係の技術で必須の英単語を150個厳選した英単語帳です。新人が楽しく学べて、そして経験のない彼らがつまづくであろうポイントを少しでも言葉で補足できるような、そんな先輩が後輩にアドバイスを与えるような英単語帳となっています。

開発シーンで頻出の英単語が網羅的にまとめられた書籍です。

JavaやRubyなどのプログラミング言語を例に上げて、実践的な例文形式で解説されています。

5-5.プレゼンを100%成功させる!! ITエンジニアの英語

あいさつ、自己紹介、質疑応答といった基本のフレーズから、プロジェクト管理、システム管理、システム開発といった現場のフレーズまで、あらゆる表現が全て1冊に収録されている。「クラウド」、「ビッグデータ」など最新のトピックを説明するための表現までも網羅。

海外のITエンジニアがプレゼンテーションで使うような本場の英語を学べる書籍です。

例文はすべて音声データを無料でダウンロードできるので、耳で聞いて実際に発話しながら、実践的な英語を習得できるでしょう。

さいごに

エンジニアにとって英語力が必要である理由と、その学習方法を紹介しました。

英語は技術力高めるうえで重要な要素ですが、あくまでも技術研鑽の手段です。

英語学習が目的に変わってしまわないように注意しましょう

あなたの人生がより豊かになることを願っています。