「Web編集者ってどんな仕事?」
「調べてみたものの初めて見る用語が多くていまいちわからなかった……」
このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
わかるようでわからない、Web編集者について知りたいと思っている方も多いでしょう。
Web編集者は、インターネット上で公開されるコンテンツ(Webコンテンツ)の制作過程において、コンテンツ企画や内容のブラッシュアップを担当する重要な役割を担う仕事です。
また、Web編集の仕事は、自分の腕前次第でコンテンツをどこまでも魅力的に仕上げることができ、仕事の結果も記事・Webページとして公に発表されるので、やりがいや達成感を感じやすいものと言えます。
この記事では、Web編集者の仕事内容はもちろん、求められるスキルややりがい、将来性、就職方法、さらに便利なツールやソフトまで、難しい用語は使わずにわかりやすく解説します。
- Web編集者とは?
- Web編集者の仕事内容
- Web編集者に求められる能力・スキル
- Web編集者に向いている人の特徴
- Web編集者として就職したのちのキャリアアップ方法
- Web編集者になるには
- Web編集者になりたい人におすすめの就活サイト・転職サイト
- 【最後に】Web編集者に挑戦してみたい方へ
目次
1. Web編集者とは?
Web編集者とは、Web上に公開される記事の企画から公開までを担当する仕事です。
この章では具体的に、Web編集者がどのような存在なのか、役割ややりがい・将来性について解説します。
1-1. Webコンテンツ制作におけるWeb編集者の立ち位置
Webコンテンツ制作において、Web編集者は、Web上で公開される記事の発案から公開まで担当します。
ライターと連絡を取り合い、チームをまとめて締め切りまでに公開を目指すなど、いわゆるチームのまとめ役として制作に関わります。
Webコンテンツの制作、特にテキストコンテンツの制作に関わる職種として、Web編集者のほかに「Webディレクター」や「Webライター」というものがあります。3者の違いは、それぞれ以下の通りです。
テキストコンテンツに関わる3つのWeb制作職の違い
- Webライター Webコンテンツのなかでもテキスト(文章)の執筆を担当する仕事です。
主に、Web編集者やWebディレクターの指示・依頼を受けて仕事を進めます。
例えば、依頼された企画内容に基づき記事の構成を考え、必要な調査などを行った上で記事を執筆します。
このほか、企画によっては専門家などへの取材を行うことがあり、この場合は取材当日のインタビュアーを努めることが多いです。 - Web編集者
ライターから提出された文章を手直しして、ユーザー(読者・Webページの訪問者)にとってよりわかりやすい・魅力的なコンテンツとなるようブラッシュアップします。文章の手直しは誤字・脱字や事実関係の誤りを正す(校正と校閲)ことに始まり、コンテンツを掲載するWebサイトのブランドを損なわないかといった高次的な観点や、読者の求めるコンテンツになっているかといった本質的な観点から表現を検討することまで行います。また、文章の理解を助ける・ユーザーを飽きさせないことにつながる図表・飾り付けも行います。
しかしこの場合、実作業はWebデザイナーやイラストレーターといったビジュアル面のエキスパートに依頼することが多いです。 - Webディレクター
コンテンツ制作における進行管理役です。Web編集者を兼任することが多く、複数の編集者を置くケース(編集部体制)において編集者たちの取りまとめ役というイメージをしてください。
この場合、Webディレクター自身がコンテンツを直接編集することは少なく、主にWeb編集者たちへの指示出し(ディレクション)とスケジュール管理を行うようなマネジメントを担うことがほとんどです。また、Web編集者とWebディレクターが別個に置かれる場合、外部のフリーライター等への指示出しはWebディレクターが担い、編集者は内側でコツコツと原稿編集に従事することが多いです。
また、少人数体制の企業・制作現場では、コンテンツ企画の音頭を取るなどプロデューサーやプロジェクトマネージャーに相当する役割も担うことが多い仕事です。
1-2. Web編集者のやりがい
Web編集者のやりがいは、大きく次の三つあります。
(1)自分が力を入れて作成したものが完成品として世に送り出される
自分が注力してきたものが完成品として世に送り出されるという点は編集者として大きなやりがいになります。
Web編集者は、Webサイトに掲載する記事の企画から公開まで携わります。
従ってWeb編集者は、記事で取り扱う内容や構成、記事のデザインまで、日々の情報収集や経験をもとにゼロから生み出さなければならないのです。
完成した記事は、ネット上に公開されると同時に全世界の人々の目に触れることになります。
その責任は大きく、編集者は誤った情報や誤解を生む表現が公開されないように推敲を重ねます。
このように自身が真剣に向き合って作る必要があるが故に、記事が完成し全世界に公開されると大きな達成感を得ることができるのです。
(2)手掛けたコンテンツに対する反響を明確にキャッチできる
さらにWeb編集者の特徴として、手掛けたコンテンツに対する反響を明確にキャッチできるという点があります。
Webサイトでは、どのページが多く訪問してもらえたか、各ページを訪れたユーザーがその後どのような行動をとったか(何分くらい滞在したのか、当該ページの次にどのページに移動したのか)をリアルタイムに推測することができます。
そうしたデータから、読者がコンテンツに対してどのような反応をしたのかを推定ができるのです。
つまりWeb編集者になれば、リアルタイムで読者の反応・評価をデータとして受け取ることができ、記事が実際に読まれていることを直接実感できるのです。
(3)類似記事と競争することができる
Webページ上には、世間のニーズに合わせた情報を提供する多くの記事が絶え間なく公開されます。従って必然的に、多くの類似記事が存在します。
多くの類似記事の中で読んでもらえる記事を作るためには、他記事以上にユーザーのニーズを汲み取ったものにしなければなりません。
というのも、近年はGoogleやYahoo!などの検索エンジンを経由した利用者が大半であり、これらの検索エンジンに搭載されたAIがユーザーのニーズに適していると分析した順番に検索の結果として記事が表示されるからです。
従って、ユーザーのニーズを汲み取った記事であればあるほど検索結果の上位に表示され、多くのユーザーに読んでもらうことができるのです。
これらのことから編集者の多くは、類似記事や、検索エンジンを通した検索結果を分析し、より多くの人の目に触れる検索結果一位を目指します。
このようにユーザーのニーズに最も答えた結果である検索結果一位を目指すことが編集者の大きな目標になります。
(4)広く多くの知識を得ることができる
また、Webメディアは一般に様々な事柄について扱うことが多いため、自然と多くの話題に触れることができます。
Web編集者が活躍するのは、継続的に記事コンテンツを公開し続けるWebメディアです。
Webメディアのなかでも近年特に活躍しているのが、特定の条件に沿ってさまざまなテーマの記事を配信するキュレーションメディアというものです。
運営企業は社の内外に無数のライターを抱えていることが多く、ライターによって異なる書き方・切り口を1つのメディアとして統一する編集者の手腕が問われやすい分野です。
キュレーションメディアでは、想定する読者のニーズを満たし得る種々の話題を扱うため、編集者は必然的に多くの分野・情報に触れ続けることになるのです。
このように、仕事を通して広く多くの知識を得ることができるのもWeb編集者独特のやりがいと言えるでしょう。
1-3. Web編集者の需要と将来性
結論から言うと、Web編集者の仕事は将来性のあるものだと言えます。
Webの普及によって、発信される情報やプラットフォームは年々多くなっています。それに伴い、編集者の存在は求められ続ける職種になるでしょう。
又、Web編集者として経験を積んだのちにWebメディアを立ち上げるなど、養ったスキルの応用も可能です。
Web編集者は今後も需要・将来性がある職種であると言えます。
2. Web編集者の仕事内容
Web編集者について全体像をつかんだところで、続いて仕事内容を具体的に紹介します。
Web編集者の仕事は、コンテンツ制作の流れに沿って、大きく以下の三つに分けられます。
- Webコンテンツ・記事の企画
- 協力会社・ライターへの発注・管理
- 提出された原稿の確認・編集
それぞれ具体的な仕事内容を見ていきましょう。
2-1. Webコンテンツ・記事の企画
Web編集者の仕事は制作したいコンテンツ・記事の企画から始まります。
世の中にとって有益な情報を伝えるため、常にアンテナを張り巡らして記事のネタを集めます。
扱う内容が読者にとって興味深いものでなければ、記事の存在意義は低下する為、とても重要な仕事です。
記事で扱うネタが決まった後は、ユーザーのニーズの分析をします。扱うネタに対して、ユーザーが求める視点で記事を書くことでより多くの人に読んでもらうことができるからです。
例えば、本記事では「Web 編集者」がネタです。その中で、Web編集者についてよく知らない人に向けて仕事について基本から解説する視点で記事を書くのと、Web編集者の職についている人に向けて助言をする視点で記事を書くのでは大きく異なります。
決定したネタに関して、ユーザーが最も求めている視点を把握し企画することはとても重要なのです。
このように、企画の仕事は記事の未来を大きく左右するため、編集者の力が最も試される点でもあります。
2-2. 協力会社・ライターへの発注・管理
企画がまとまると、協力会社もしくはライターに発注をします。
この場合協力会社とは、ライターを多く抱えるようなコンテンツの制作に特化した制作会社であることが多いです。
また、編集者は原稿の執筆を行いません。そのため、執筆作業を他者に委託する必要があります。記事のネタや視点、伝えたい情報などの企画内容を制作会社もしくはフリーランスのライターに伝え、記事の原稿の執筆の代行を頼むのです。以上が発注作業です。
勘違いしやすい点なのですが、編集者はコンテンツの制作や記事の執筆を行う事はあまりありません。コンテンツ制作や執筆などの仕事は、その分野のプロに任せる事が多いのです。
2-3. 提出された原稿の確認・編集
企画をもとに制作・提出された原稿の確認・編集作業を行います。
この作業は、多くの人がイメージする「編集者」の仕事に近い部分です。
誤字・脱字を手直しする校正や、間違った情報が含まれていないかを確かめる校閲を行います。この作業を怠ると、誤った情報、誤解を招いたり不快感を与えるような信頼性の低い記事になってしまいます。
漢字の間違いや脱字を訂正するだけではなく、記載されている情報元を自らチェックするなど、記事に対して批判的に向き合い、誤った情報の公開を防ぎます。
この際、情報元や文章の意図などについて、記事の執筆を担当したライターとコミュニケーションを取り円滑に進めることも求められます。
近年は、何度でも修正ができるというWebの利点に預かり、このような作業を怠った結果として、SNSやメールマガジン、Webサイトにおいての炎上が多発しています。
某就活情報サイトにおいて特定の職業を底辺と称し紹介したことで大炎上し、記事の削除と謝罪に追い込まれた例など、最近のWeb上における炎上事例が頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。一度炎上するだけで、サイトに対する信頼は大きく失われてしまいます。
Web編集者は、作成した記事がインターネット上に公開された瞬間に全世界に発信されるという自覚を持ち、常に責任感を持って編集作業を行わなければなりません。
2-4. 編集した原稿のWebページ化・公開作業
編集作業を経て完成した原稿をWeb上に公開します。
この公開作業はCMS(contents Management System)を使って行われることが多いです。CMSとは、専門知識なしでWebページの作成を簡単に行うことができるソフトウェアのことです。
この公開作業をWeb編集者が全て行う場合と、作業を委託し編集者は確認作業だけを行う場合があります。
以上の過程を経て記事をWeb上に公開します。
3. Web編集者に求められる能力・スキル
Web編集者に求められる能力・スキルを5つ紹介します。
3-1. 発想力・企画力
Web上は数えきれないほどの記事で溢れています。読んでもらえる記事を作るには、ユーザーを引き付ける魅力を記事に持たせる必要があります。
ここで必要なのが、企画力です。日頃から集めた最新の情報とユーザーのニーズを照らし合わせて記事のネタを設定し、実際に記事をつくり上げていく企画力が重要です。
また、魅力的な記事をつくり上げるためには記事に独自性を持たせることが大切ですが、一番重要なことはユーザーのニーズを汲み取った範囲で差別化することです。分析したユーザーのニーズに従って圧倒的な情報量を記載したり、はたまたわかりやすさを重視した記事にするなど、様々な対策を講じる必要があります。
このように、ユーザーのニーズを考慮した発想力も欠かせません。
3-2. 情報収集能力
記事のテーマを決めるとき、内容の真偽を確かめるときなど、情報収集能力はWeb編集者にとって欠かせません。
信頼できる情報を見極めたり、不確かな点は専門家に取材を行って裏どりするなど、日ごろからアンテナを張り情報を集め、質の高い記事につなげることが大切です。
3-3. 文章力
ライターが書いた文章を修正するのもWeb編集者の仕事であるため、伝えたい物事を正確にわかりやすく読み手に伝えることができる文章力が求められます。
編集者は、ライターから受け取った原稿の誤字脱字の訂正、語句の使い方や文章構成、誤解を生じやすい表現などのチェックだけではなく、正確で読みやすい文章に仕上げなければならないのです。
3-4. 批判的思考力
編集作業をする際に必要とされるのが批判的思考力です。ライターから提出された本文を批判的に読み、内容のに誤りや誤解を招く表現がないか確認しなければなりません。
例えば、何らかのデータに基づいた文章が掲載されている場合、編集者はそのデータの出典を自ら確認して間違いがないか確かめなければなりません。
記事に書かれている内容を鵜呑みにせず、誤りがある可能性を十分考慮しながら編集作業を進める必要があるのです。
内容に少しでも疑問を感じたら、集めた情報を基に確認・訂正するなど、常に記事に対して批判的な姿勢であることが大切です。
3-5. コミュニケーション能力
記事の発注や編集の際には、ライターとコミュニケーションをとる必要があります。
記事の企画について説明したり、提出された記事に関して一部の変更を求めるなど、ライターとやり取りしなければならない場面が多いからです。
例えば発注の際には、記事の概要や趣旨について、ライターに明確に伝わっていなければ、期待していたものとは全く異なる記事が出来上がってしまうことがあります。そうなると、その後の修正にも時間がかかってしまいます。
このようなことから、ライターと的確な意思疎通を図り円滑に仕事を進めていくコミュニケーション能力は欠かせません。
4. Web編集者に向いている人の特徴
では、Web編集者に向いている人はどのような人なのでしょうか?この章では主に3つの特徴を紹介します。
4-1. スケジュール管理がしっかりできる人
編集者は、記事の作成のスケジュールを把握して締め切りに間に合うように作業を進めていく必要があります。
記事の制作にあたって、企画や編集、公開など、多くの段階に分けて締め切りが設定されていることが多いです。
編集者は基本的に、一人でコツコツと作業を進めていくことが多いです。
そのため、設定された締め切りから逆算してスケジュールを立て、個人でスケジュール管理をしながら作業を進めていかなければなりません。
以上のことから、スケジュール管理がしっかりとできる人は重宝されるでしょう。
4-2. 好奇心旺盛な人
記事の作成において、毎回興味があるネタを扱えるとは限りません。
そうであっても、編集作業においては自身の興味が薄いネタに関しても、丁寧な情報収集を行う必要があります。
例えば、聞いたこともないような国の政治体制について詳しく調べて記事にしなければならない場合を想像してみてください。
異国の政治体制についての情報源は乏しく、日本語だけではなく時には英語を使って情報収集をしなければなりません。異国の政治体制について興味が持てない場合、作業を進めることは時には苦痛になるでしょう。
このように、興味が持てない物事を深堀することは簡単ではありません。
そのため、多くの物事に興味を持てる好奇心旺盛な人の方がより楽しく質の高い編集の仕事ができるしょう。
4-3. 幅広い知識がある人
特に企画・編集の作業で幅広い知識がある人は活躍できるでしょう。
企画において、豊富な知識があればあるほど、新しい記事のネタを設定する手掛かりになります。
皆さんの周りに、会話のネタが豊富で、話をしていても飽きない友人や上司がいるのではないでしょうか?このような人達は幅広い知識を持っていて、頭の中にネタの引き出しが沢山ある場合が多いです。
このように編集者の仕事においても、豊富な知識があると記事のネタの引き出しが多くなります。さらに編集作業でも、幅広い知識を生かして多くの視点から記事を検証することができるのです。
5. Web編集者として就職したのちのキャリアアップ方法
Web編集者は、どのようなルートでキャリアアップをしているのでしょうか。
この章では、一般的なキャリアアップの道筋や、キャリアアップのために必要なことを紹介します。
5-1. Webディレクターを目指す
Web編集者の次のステップとして、Webディレクターという職があります。
Webディレクターは、Webコンテンツの制作における進行管理やディレクション業務を行い、コンテンツの品質を管理する最終責任者という立場になります。
ライターやデザイナー、編集者に作業指示を出しながら全体のスケジュールを管理し、うまくプロジェクトを回すというのが主な仕事です。そのため、編集作業などの実作業を行うことはあまりありません。
Webコンテンツの制作は複数の案件が同時に進行することがほとんどです。予想される制作時間や各案件の進捗状況などを把握しながら制作チーム全体のスケジュールを管理する必要があります。Web編集者として経験したことを生かすことができるため、Web編集者が目指しやすいポジションの一つです。
また、運営するWebサイト全体の戦略やコンセプトをターゲットユーザーに合わせて改善・提案するなど、全体を見据えた分析力や課題発見力、提案力も必要になります。
日頃からWebコンテンツ制作全体の流れや進行を意識し、スケジュール管理やユーザー分析などのスキルを磨いていくことがキャリアアップの鍵になるでしょう。
5-2. Web編集者としてのスキルの幅を広げる
Web編集者におすすめのソフトやツール、資格について紹介します。
(1)Web編集者におすすめのソフト・ツール
記事の制作において便利なソフト・ツールを以下の3つ紹介します。
- WordPress
- Google Search Console
- Google Analystics
WordPress
WordPress(ワードプレス)はWebページ作成に便利なCMSソフトの一つです。
CMSとは、Webページの作成をプログラミング技術なしで行うことを可能にするシステムの事です。
このページもWordPressを使用しているのですが、世界中の6〜7割のWebサイトがWordPressを使って公開されています。
このソフトを使いこなすことができれば、大体のWebサイト運用業務に対応することができます。Web編集者として仕事の幅を広げるには必須のスキルと言えるでしょう。
Google Search Console
Google Search Consoleとは、Googleが提供するインターネット検索の分析ツールです。このツールを使ってできることは主に以下の3つです。
- 検索ワード
- クリックや表示
- エラー
このツールによって、自分のWebページを訪問してくれたユーザーがどんなキーワードの検索結果からアクセスしたのかや、Googleの検索結果画面に表示された回数やそこからアクセスされた回数、さらにWebページが表示されないなどのエラーについて知ることができます。
Web編集者として、より多くのユーザーに読んでもらえる質の高い記事を作成するためには欠かせないツールです。
Google Analytics
Google AnalyticsもGoogle Search Consoleと同様にGoogleが提供するユーザー分析ツールです。
このツールによって、公開したページの訪問者の動向についての分析が可能になります。例えば、訪問者の年齢層や性別、ページの滞在時間やページから離れる割合などをデータとして見ることができます。
これらのデータを有効に使いこなし、ユーザーのニーズにはまる記事を作成することで、閲覧数向上、掲載記事の最適化を図ることができるのです。
Web編集者としては、このようなデータを使いこなしWebページの改善・向上をする事がスキルアップの鍵になります。
Adobe Photoshop
Adobe PhotoshopはWebページに掲載する写真などの切り抜きなど、写真素材の加工に使えるソフトです。
例えば、様々な転職サイトを比較する場合、それぞれの比較に入る前に比較対象の転職サイトのロゴを切り抜いて一つにまとめた画像を掲載すると、ユーザーは記事でどのような転職サイトが比較されるのか、視覚的に簡単に認識することができます。
このように、記事の質を高めるためには掲載する記事などにもこだわることが大切です。
Adobe Photoshopはこのような写真素材の加工に便利なソフトで、記事の質を高める画像を作る事ができるのです。
Web編集者として必須のスキルではありませんが、作業を自分で行うことができると通常デザイナーが行う仕事も徐々にこなすことができるようになり、任せられる仕事の幅が広がるでしょう。
(2)スキルを証明する資格を取る
資格を取り、スキルを証明することもWeb編集者としてのキャリアアップを助けくれるでしょう。
Web編集者におすすめの資格としては、校正技能検定、Webライティング能力検定、Webデザイン技能検定、アドビ認定アソシエイト等があります。
これらの検定について詳しくまとめた表を用意したので、参考にしてみてください。
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検定名 | 試験実施時期 | 費用 | スキル |
校正技能検定 | 初級 各教育機関において、 指定単位課目を習得した方を認定 |
各教育機関による | 校正技能の基礎知識 |
中級 ・年2回 ・夏、冬 |
8800円(税込み) | 指示された方針に従い、 単純な原稿の校正を遂行する能力 |
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Webライティング能力検定 | 年4回実施 | 13500円(税込み) ※学生は50%割引 |
3級:仕事を行う上で最低限のスキル 2級:仕事を行う上で充分なスキル 1級:高度な仕事でもできるトップレベルのスキル |
Webデザイン技能検定(3級) | 年4回実施 | 学科:6000円(税別) 実技:8000年(税別) |
Webデザインに関する基本的な 知識・コーディングスキル |
アドビ認定プロフェッショナル ※旧アドビ認定アソシエイト |
随時実施 | 一般価格:10,780円(税込み) 学割価格:8,580円(税込み) |
Adobe製品を使用したデザイン や画像作成の基本スキル |
6. Web編集者になるには
ここまでWeb編集者の仕事内容や適性について紹介しました。では、実際にWeb編集者になるにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、主に三つの方法を紹介します。
6-1. Webマーケティング会社やWeb制作会社に就職する
まず一つ目として、Webマーケティング会社もしくはWeb制作会社に就職するという方法があります。
Webマーケティング会社の中には、オウンドメディア(自社で保有するメディア)を運営する企業や、マーケティング支援の一環としてクライアント運営メディアの運営・コンテンツリリース支援を行うような企業があります。
代表的なマーケティング企業
- 日本テクロ
- 株式会社電通デジタル
- メンバース
Web制作会社は、クライアントから依頼された企業のホームページなどのWebサイトを制作などを行います。その他にも、アプリやWeb広告の製作などの仕事もあり、Webに関連するコンテンツの制作を一から代行する役割を担っています。
代表的なWeb制作会社
- IMJ
- 株式会社フォーデジット
- ネットイヤーグループ
このような会社に就職した場合、Web編集者は企業が保有するメディアとその読者であるユーザーに対して適切なテーマで記事の企画・編集作業を行うことになります。
これらの会社では多くの場合Web編集者というポジションが必要とされているため、入社してからWeb編集者として活躍できるチャンスがあります。
しかし、配属によっては入社後それ以外の他の仕事に割り当てられる可能性もあるため、企業説明会や面接の際、Web編集者として働くことができるかを予め確認しておく事が大切です。
6-2. 編集プロダクションに就職する
編集プロダクションに就職するという選択肢も考えられます。
編集プロダクションとは、出版物の企画・編集・制作を代行する会社のことです。
電子書籍やWebメディアが増加する中で、編集プロダクションが請け負う仕事は紙媒体だけではなく、Web媒体の記事の制作代行も行うことが増えています。
そのため、編集プロダクションにWeb編集者として就職した場合には、クライアントから受注を受けたコンテンツの制作に携わることになるでしょう。
6-3. フリーランスとして仕事を請け負う
業務委託をうけ、フリーランスとしてWeb編集者の仕事をすることも可能です。
また、少し仕事の範囲を広げて自分でWebサイトを運営してみるのも良いでしょう。
Web編集者として会社に就職した場合は、あらかじめ決まっている運営メディアの特色に合わせてコンテンツを制作するため、制作するコンテンツのテーマを自由に選ぶことはできません。
一方で、フリーランスの場合は自分で仕事を選ぶことができるので、好きなことを自分のペースでしたいという人におすすめです。自分でメディアを運営することもできるでしょう。
しかしながらフリーランスとして活躍するためには、それ相応の高いスキルや実績(大手媒体での経験やアクセス数増加・創出した売上高などの定量的結果)が求められるため未経験者にはお勧めしません。
7. Web編集者になりたい人におすすめの就活サイト・転職サイト
これからWeb編集者を目指す方に向けて、おすすめの就活・転職サイトを紹介します。それぞれに良い特徴があるので、自分に合うサイトを選んでみてください。
7-1. 【新卒】Web編集者を目指す人におすすめの就活サイト3選
Web編集者として職種を絞って新卒として就職するためには、Web・広告業界への理解や企業の情報収集が必須になります。
ここでは、新卒でWeb編集者として就職したい方におすすめの、業界研究や企業情報のサポートが充実している就活エージェントを紹介します。
就活エージェント | 特徴 |
1.キャリアチケット
|
量より質を意識しているサービスが特徴!
就活のプロによる丁寧なフォローで、自分に合った企業を慎重に選びたい方におすすめ! |
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就活生の不安・悩みや希望にどこまでも寄り添ってくれる手厚いサポートが魅力!
広告業界・人材業界・IT業界・不動産業界に強い!
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3. JOBRASS新卒紹介
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選りすぐりの人気・希少求人である約600社の非公開求人情報から厳選しての求人紹介を受けられる!
情報収集をしっかりしたい方におすすめ! |
(1)キャリアチケット|サポート満足度が高い
『キャリアチケット』は、年間一万人以上の就活生が利用する就活サポートサービスです。
量より質を意識しているサービスで、就活のプロがES添削・面談対策までしてくれるので、これからの就職活動に不安がある就活生におすすめです。
実際、オリコン顧客満足度®ランキングで『新卒エージェント』総合1位を受賞していることからも、就活生から一定支持されているサービスであることがうかがえます。
ネット上の口コミにも、「サポートが手厚くてよかった」「良い企業を紹介してもらえた」など良い内容に関するものが多く寄せられていました。
就活のプロからフィードバックを受けながら自分に合った企業にWeb編集者として就職したいという方におすすめです。
(2)DIG UP CAREER|手厚い就活サポートが好評
『DIG UP CAREER』はNaS㈱が運営する就活エージェントサービスです。
同社は人材紹介事業のほかに企業に対する人事コンサルティング事業(組織の経営・人材戦略に対するコンサル業務を提供する仕事)やダイレクトリクルーティング事業(求人企業が求職者に対して直接コミュニケーションを取って採用活動を行うことを支援する事業)を手掛けており、優れた人材を求める企業とのコネクションが豊富と期待できます。
『DiG UP CAREER』においても、就活サポート実績のある主な業界には広告業界・人材業界・IT業界・不動産業界があり、これらの業界の有名企業についても実績を有しています。
また、『DiG UP CAREER』の特徴は、なんといってもそのサポート力にあります。
就活生の不安・悩みや希望にどこまでも寄り添ってくれる手厚いサポートが魅力で、自己分析のアシストから求人紹介、応募後のES添削・面接対策など、充実のバックアップを受けられます。
また選考結果やその理由についてもエージェント(キャリアアドバイザー)経由でフィードバックを受けられるので、Web編集者として職種を絞りつつ複数企業を受けるなかで自己PR等の精度を高めていきたい方には特におすすめの就活エージェントです。
(3)JOBRASS新卒紹介|選考対策の手厚いサポートが特徴!
『JOBRASS新卒紹介』は、求人媒体大手企業のアイデム社が運営する新卒者向け就活エージェントサービスです。
半世紀近くにわたる企業向け採用支援実績を通して培われた各企業との力強いパートナーシップが同社の武器であり、それが可能とする「求人の質」に大きな強みがあります。
約2,400社(JOBRASS会員企業数)の求人情報が掲載されており、特に、選りすぐりの人気・希少求人である約600社の非公開求人情報から厳選しての求人紹介を受けられるのが大きなメリットです。
さらに『ジョブラス』独自の推薦フロー(特別な内定ルート・選考フローなど)を案内してもらえるなど、求人企業との強固な信頼関係があるからこそ実現できるサポートを受けられる点も、就活生にとってはとても嬉しいポイントです。
また担当エージェントからの紹介だけでなく、企業からの特別オファーを受けることも可能です。
各企業の募集背景や人材にかける期待にも詳しいので、その点をふまえたアピール方法をES添削・面接対策の場面で教えてもらえることに期待できます。
さらに情報を受け取るだけでなく、選考当日に自分からうまく発信できなかった熱意やアピールポイントであったり、聞きそびれてしまった質問事項であったりといった補足・フォローアップ事項についてもしっかりと企業側へ橋渡し・伝達してもらえます。
7-2. 【中途】Web編集者を目指す人におすすめの転職サイト3選
既に社会人経験のある方でWeb編集者として転職したい方にお勧めの転職エージェント3選がこちらです。
転職エージェント | 特徴 |
1. マスメディアン
|
広告・Web・マスコミ業界に特化! 専門特化のノウハウと人脈で業界を絞った転職活動ができる! |
2. マイナビクリエイター
|
Web・ゲーム業界のクリエイター職に強い! 担当者の質が高く、丁寧なカウンセリングが魅力! |
3. dodaエージェント
|
国内最大級の転職エージェント! 提案力・求人量ともにトップレベルで、選択肢を増やしたい方におすすめ! |
(1)マスメディアン|広告・Web ・マスコミ業界に特化。業界を絞った転職活動ができる
『マスメディアン』は、広告・Web・マスコミ業界におけるデザイナーや編集者などの専門職に特化し転職の支援を行う転職エージェントです。
6万人を超える転職支援実績があり、専門特化の転職ノウハウと人脈・情報ネットワークで丁寧に転職活動を支援してもらえます。
広告・Web・マスコミ業界への転職を希望している人、業界に特化したサポートを受けたい方におすすめです。
(2)マイナビクリエイター|手厚いサポート・未経験からの転職にも強い
『マイナビクリエイター』はWeb・ゲーム業界のクリエイター職専門の転職エージェントです。
求人数がそこまで多いわけではありませんが、Web編集者などのクリエイター職に特化している分、担当者も非常に深い知識を持っていて、レベルの高いアドバイスをもらうことができます。
また、利用者からの評判が特に高かったのがポートフォリオ作成の支援で、業界出身者から企業側の視点でアドバイスをもらえます。Web編集者の幅を越えて、Webデザイナーとしても活躍したいという方にもおすすめです。
さらに「無料のセミナーをしっかりと開催していたので安心することができました」という声もあり、サポート力の高さがうかがえます。
職種未経験歓迎の求人も掲載しており、未経験からWeb編集者への転職を試みる方にもおすすめです。
(3)doda|国内最大級!質の高いサポートが評判
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、「全ての人におすすめできる転職エージェント」と言えます。
求人情報の数は国内最大級の為、職種だけでなく勤務地や働き方などこだわりのある方にもおすすめです。
8. 【最後に】Web編集者に挑戦してみたい方へ
ここまでWeb編集者の仕事から実際に仕事を始めるまで、全てのステップについて解説してきました。
Web編集者は、記事の企画から公開までゼロから関わることができるとてもやりがいのある仕事です。又、リモートワークで業務ができることも多く、柔軟に働きたい方にはおすすめです。
一方で、記事に真摯に向き合い修正を続けるという地道な一面もあります。
適性や働き方を考慮したうえで、選択肢の一つとしてWeb編集者という仕事も視野に入れて考えてみてください。
就職活動や転職活動に迷った際には以下の就活サイト・転職サイトもどんどん利用して自分にあった企業を見つけてみてください。
【新卒】Web編集者を目指す人におすすめの就活サイト3選
就活エージェント | 特徴 |
1.キャリアチケット
|
量より質を意識しているサービスが特徴!
就活のプロによる丁寧なフォローで、自分に合った企業を慎重に選びたい方におすすめ! |
|
就活生の不安・悩みや希望にどこまでも寄り添ってくれる手厚いサポートが魅力!
広告業界・人材業界・IT業界・不動産業界に強い! |
3. JOBRASS新卒紹介
|
選りすぐりの人気・希少求人である約600社の非公開求人情報から厳選しての求人紹介を受けられる!
情報収集をしっかりしたい方におすすめ! |
【中途】Web編集者を目指す人におすすめの転職サイト3選
転職エージェント | 特徴 |
1. マスメディアン
|
広告・Web・マスコミ業界に特化! 専門特化のノウハウと人脈で業界を絞った転職活動ができる! |
2. マイナビクリエイター
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Web・ゲーム業界のクリエイター職に強い! 担当者の質が高く、丁寧なカウンセリングが魅力! |
3. dodaエージェント
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