50代で介護職に転職できる?未経験でも転職を成功させる3つのポイント

50代でも介護職に転職できるかな?
働きやすい環境で働けるのだろうか

などと考えていませんか?

結論から言いますと、50代でも介護職に転職することは可能です

ただ、介護職の注意点を理解し、年齢にあった働き方や就業施設を選ばないと後悔する恐れもあります。

そこで、本記事では転職のプロとして介護職の転職支援をしてきた私が、介護職として働くメリット・デメリット、転職成功のためのポイント等について、以下の流れで解説します。

〜目次〜

  1. 【結論】50代で介護転職は可能!
  2. 50代から介護職に転職するメリット
  3. 【必見】50代で介護職に転職する際の注意点
  4. 50代の介護転職ならグループホームかデイサービスがおすすめ
  5. 50代の介護転職成功のために気を付けるべきポイント
  6. 介護業界未経験の50代におすすめの転職サイト3選

全て読めば、自分に適した介護施設がわかり、転職に向けて一歩前へ進むことができるでしょう。

1. 【結論】50代で介護転職は可能!

結論、以下の2つの理由から、50代で介護職に転職することは可能だと言えます。

それぞれ見ていきましょう。

1-1. 50代で介護職に転職する人は多い

50代で介護職に転職する人は、40代の転職者に次いで多いです。

実際に、福祉人材センターへ新規求職登録をした方の年齢層としては、40代が27.1%と最も多く、次いで多いのが50代の24.0%となっています。(福祉のお仕事)

それゆえ、50代での介護転職は決して珍しくないと言えるでしょう。

補足:特に訪問介護では、職員の1/4が50代!

以下のグラフの通り、訪問介護員は50代が25.3%と、全体の1/4を占めています。

出典「厚生労働省

すなわち、利用者の自宅を訪問して身体介護・生活援助を行う「訪問介護」で活躍されている50代介護士の方は、多くいらっしゃるのです。

1-2. 介護職は人手不足のため転職しやすい!

介護職は、人手不足の影響で転職がしやすいと言えます。

事実、介護の有効求人倍率は3.37倍と、全職種平均である0.94倍を大きく上回っています。

有効求人倍率の比較 介護職

参照:厚生労働省

また、要介護人口の増加により、2025年には32万人もの介護職員が不足する見込みです。

Point:有効求人倍率とは

  • 求職者1人に対し、何人分の求人があるかの倍率です。
  • この数値が高いほど人材が不足しており、応募した際に採用されやすくなっています。

このようなことから、介護業界は他業界に比べて採用されやすい環境にあると言えます。

2. 50代から介護職に転職するメリット

50代から介護職に転職するメリットは、以下の通りです。

では、それぞれ解説していきます。

2-1. 50歳からでも長期的に働ける

介護業界では50歳からでも長期的に働くことが可能です。

事実、介護労働者の22.4%が60歳以上(令和元年度)であり、この割合は年々増加傾向にあります。

60歳以上の介護職

出典「公益財団法人 介護労働安定センター

即ち、50代で介護職へ転職したとしても、10年間は働けると言えます。

2-2. 正規雇用以外の働き方も柔軟に選べる

正規雇用以外にも、派遣・紹介派遣やパートなど、働き方を柔軟に選択することができます。

実際に、介護職員の約4割が非正規で働いており、そのうちの47.9%が短時間労働者です。(厚生労働省)

介護派遣の場合「1日6時間」「3ヵ月」などと労働時間や期間を事前に決めて、働くことが可能です。

また以下の求人の通り、未経験者を歓迎しており、研修・サポート体制が整っている介護派遣・パートの求人は多く存在します。

出典「レバウェル介護(旧:きらケア)

このように介護士の働き方は多様であるため、正規雇用だけでなく、派遣やパートなどの働き方も検討されると良いでしょう。

2-3. 就業先の選択肢が多い

就業先の選択肢が多いことも、介護職へ転職するメリットです。

事実、全国には1万ヶ所以上の老人ホームが存在します。(みんなの介護)

今後は要介護者の増加に伴い、ますます介護施設が増えていくでしょう

それゆえ、就業場所の選択肢が多くなり、近所で仕事を見つけやすいと言えます。

2-4. 介護の知識や技能が身につけられる

介護業界へ転職することで、介護の知識や技能が身につけられるという利点もあります。

実際に、様々な制度への知識を得ることで、親世代の介護を行う時の選択肢が増えるでしょう。

例えば施設の入居を選択する際には、施設の選び方が分かるようになったり、自宅で介護を行う場合も「安心して生活のサポートを行う」ことができたりします

それゆえ「介護に関する知識を増やし、実生活に活かしたい」という方には、介護職への転職がおすすめです。

3.【必見】50代で介護職に転職する際の注意点

50代で介護職に転職する際には、以下の3点に注意しましょう。

それでは、見ていきましょう。

3-1. 体力的に厳しい仕事のため、身体的な負担が大きい

まず、50代で介護職に転職すると、身体的負担が大きすぎて体に支障が出る可能性があります。

特に、介護の主な業務である「移乗介助」では、腰を酷使するため、腰痛を抱えている介護職員も少なくありません。

事実、介護職員のおよそ9割が腰痛を抱えていると言われています。

参考:「社会福祉施設の介護職職員における腰痛の実態調査

また別の調査では、腰痛を抱える職員の14.6%は「立てないくらいの痛みを抱えている」という結果も報告されています。(参考:介護職者の腰痛事情

このように介護職は身体的負担が大きく、腰を痛めてしまう可能性が高いことから、50代での転職する場合は慎重に検討すべきです。

3-2. 給料が低く、前職よりも年収が下がる可能性がある

介護職は給料が低いため、50代で転職すると、前職よりも年収が下がることもあり得ます。

事実、介護士の平均年収は361万円と、全職種平均である467万円(国税庁)を大きく下回っています。

尚、雇用形態ごとの給与目安は、以下の通りです。

未経験者・無資格経験者・有資格者
正社員月給16~20万円月給21~30万円
紹介予定派遣月給15~18万円月給18~20万円
派遣社員時給1,000~1,500円時給1,200~1,600円
パート時給850円~時給1,000円~

まとめると、50代からの介護転職は、特に未経験の場合は年収が下がる可能性が高いと言えます。

3-3. 周囲が年下ばかりになる可能性がある

訪問介護員ではなく介護職員として働く場合、周囲が年下ばかりになってしまう可能性があります。

というのも、以下のグラフの通り、介護職員の年齢層としては30代・40代が最も多いからです。

出典「厚生労働省

加えて、50代の男性職員は少なく、2割以下に留まっています。

このように同年代の職員が少ないことから、気軽に相談できる相手を探すのが難しいという注意点も存在するのです。

4. 50代の介護転職ならグループホームかデイサービスがおすすめ

50代の介護転職には、グループホームやデイサービスをおすすめします。

というのも、上記の介護施設では、他の介護施設と比べて体力的な負担が少ないからです。

介護施設名サービス概要入居対象・仕事内容
認知症グループホーム認知症高齢者が共同生活する施設要支援1~2、要介護1~5 (認知症患者の生活援助が主な仕事なので、全介助は少ない)
デイサービス(通所介護)介護を目的とした日帰り施設要支援1~2、要介護1~5 (自宅から施設への送迎、服の脱ぎ着などの軽介助が主な仕事)
特別養護老人ホーム介護を目的とした入所施設要介護3~5
介護老人保健施設機能回復を目的とした短期入所施設(医療ケア、リハビリ中心)要介護1~5
訪問介護(ホームヘルパー)介護を目的とした自宅訪問サービス要介護1~5

事実、グループホーム利用者は認知症患者が主となっており、自分で動ける方が多いことから、全介助はほとんど必要ありません

またデイサービスは、自宅から施設への送迎や、服の脱ぎ着などの軽介助が主な仕事です。

このように、グループホームやデイサービスの体力的負担が少ないことから、50代の介護転職におすすめします。

補足:特別養護老人ホームは体力的な負担が大きい

特別養護老人ホームでは、体力的な負担が特に大きいため、50代の介護転職には適していません。

なぜなら施設の利用者の多くは、自力で体を動かすことが困難であるからです。

そのため、利用者の全体重を支えなくてはならない全介助が多く、腰への負担が大きいと言えます。

5. 50代の介護転職成功のために気を付けるべきポイント

50代の介護転職を成功させるために、気をつけるべきポイントは以下の3点です。

それぞれ解説していきます。

5-1. 家族の理解を得る

50代の方が介護転職をする際には、家族に相談し、理解を得ておくことを推奨します。

なぜなら介護転職をすることで、給与が下がってしまう可能性があるからです。

よって、家計を上手にやりくりする方法を考え、家族の理解を得ることが大切だと言えます。

5-2. 事前に施設を見学しておく

介護転職をする前に、施設を見学しておくこともおすすめです。

見学の際には、以下の点に着目します。

  • 職員の言葉遣いが丁寧か
  • 職場が整理整頓されているか
  • 職員の制服に清潔感があるか

共用の場が散らかっていたり、職員の態度が高圧的であったりする場合は、応募を辞退することを検討されると良いでしょう。

5-3. 実際に50代の人が働いているのかを確認しておく

実際に50代の人が働いているのかを、事前に確認しておくことも大切です。

というのも、50代・60代の人が多い職場では、身体的負担が少ない傾向にあるからです。

尚、転職サイト「レバウェル介護(旧:きらケア)」には、以下の通り「職員の年齢比・男女比」といった詳細を提示している介護施設も存在します。

出典「レバウェル介護(旧:きらケア)

このような項目を確認することで、50代の人が安心して働ける職場かどうかを把握できるでしょう。

介護業界未経験の方は、失敗しないためにも、プロのサポートを受けながら、働きやすい職場を探すことをおすすめします

次章では、数ある転職サイトの中から、利用者の満足度が高い転職サイトをご紹介します。

6. 介護業界未経験の50代におすすめの転職サイト3選

以下の3点を基準に、介護業界未経験の50代の方に、おすすめの転職サイトを選出しました

転職サイトを選ぶ3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量・質は十分かどうか
  • サポート力:必要な時に必要なサポートを受けられたか、親切だったか
  • 提案力:キャリア提案や求人紹介の質が高いか

以上の3つの基準と、サイト利用者口コミを踏まえた上で、総合評価が最も高い転職サイトを3つご紹介します。

求人の質・量ポート力提案力
レバウェル介護(旧:きらケア)
4万5,000件

4.2

4.0
かいご畑
1万件

4.1

4.1
マイナビ介護
5万3,000件

4.0

3.8

※求人数:2021年8月更新

6-1. レバウェル介護(旧:きらケア)|実績豊富で満足度No,1

レバウェル介護

レバウェル介護(旧:きらケア)』は、「自宅から徒歩で勤務先に通いたい」「人間関係が良い職場がいい」といった一人ひとりのニーズに応えてくれる転職サイトです。

扱っている正社員求人は27,158件と業界トップクラスであり、幅広い求人を見ることが出来ます。

地域の専門アドバイザーが「自宅から徒歩で通いたい」「人間関係が良い職場に転職したい」といった細かいニーズに応えてぴったりの職場を提案してくれるでしょう。

特に「未経験・無資格可」の求人も多数扱っており、また中でも訪問介護求人は業界最多です。

さらに、「面接に同行してくれる」「ネガティブな情報(離職率や有給消化率など)も包み隠さず教えてくれる」など、転職サイトの中でもサポートのきめ細やかさは群を抜いています。

「はじめての転職で不安」「次の転職は絶対に失敗したくない」という方におすすめです。

当サイトではレバウェル介護(旧:きらケア)のコンサルタントにインタビューを行いました!

レバウェル介護(旧:きらケア)の強みコロナ禍における介護業界の転職事情をお話いただいたので、登録を検討している方はぜひご覧ください。

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6-2. かいご畑|未経験の方でも安心して利用できる

かいご畑

かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットの転職支援サービスです。

総求人数は1万件と、多くの求人数を保有し、悩みをしっかりと聞いてくれた上で求人を紹介してくださると多くの方から好評でした。

また、正社員の求人紹介の他に、派遣としての紹介も行なっていますが、派遣スタッフとして勤務する場合は、介護職員初任者研修などの資格講座を無料で受けられます。

そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という方がステップアップとして使うのもおすすめです。

公式サイト
https://kaigobatake.jp

6-3. マイナビ介護|質の高い求人・提案力の高さが評判

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

7. まとめ

介護業界は、人手不足であることが多く、未経験であっても好条件での転職を狙うことができます

実際に、介護業界に行くべきかどうか悩んでいる50代の方も、まずは転職サイトに登録して、プロに相談してみると良いでしょう。

あなたの転職が成功することを、心から願っています。