地方への転職を検討していても「そもそも田舎には求人がないのではないか」「慣れない土地で上手く暮らせるのか」という不安があると思います。
結論として、田舎だと求人数が少なく転職先を見つけるのが難しいので、安易に転職を判断するにはリスクが大きすぎるというのが現実です。
ただ、事前に『田舎での転職の厳しさを理解』し『ポイントを押さえた』転職活動ができれば、いまよりずっと満足のいく暮らしができる可能性を秘めています。
そのため、この記事では転職のプロとして地方での転職活動をサポートしてきた私が、『田舎へ転職する前に知っておくべき現実』と『転職活動をする場合の攻略ポイント』を以下の流れで紹介していきます。
- 田舎への転職をする前に考えておきたいこと
- 田舎への転職を考え始めたら最初にするべきこと
- 転職エージェントを使うなら大手と地域特化型の併用がおすすめ
- 都市部から地方へ!U・Iターン転職におすすめのエージェント
この記事を読めば、田舎へ転職してよいのかという悩みが解決し、後悔しない決断ができるようになります。
目次
1. 田舎への転職をする前に考えておきたいこと
まず、都会と田舎ではそれぞれ違った魅力があるので、一概にどちらが優れているとは言えません。
ただ、以下にあげたような、都会と比較したときの田舎の特徴を理解すれば、『あなたにとってどちらが最適か』を判断することはできます。
では、それぞれ以下に詳しく説明していきます。
1-1.求人の選択肢は少ないが、人材は重宝されやすい
都心に比べて求人数が少ない田舎では、納得のいく転職先を探しだすまでに時間がかかる可能性が非常に高いです。
ただ、その分人材は重宝されるので長く働きたい方にとっては良い環境です。
以下に詳しく説明していきます。
(1). 求人数が少ないので、転職先を見つけにくい
田舎での求人数が都心に比べてずっと少ないことは言うまでもありません。
実際に、大手求人サイトで都心と田舎での求人数を比較したところ、都心だと19万件募集があったのに対して田舎では1700件と、求人は約11倍の差がありました。
このように、求人数が少ない地方エリアでは、なかなか転職先となりえる候補求人すら見つけられず、転職先を見つけるまでの期間が長期化することがあります。※特にマイナーな職種だと半年かけても見つからない場合すらあります。
求人数が少なさ過ぎて、転職先を見つけるまで3か月もかかってしまった
KKさんは、希望していた職種での募集が少なく、転職先を見つけるまでに3か月もかかってしまったようです。
このように、田舎での転職だと、希望する職種や条件での仕事が見つけられず、長期化しやすいケースがあることは覚悟しておきましょう。
(2). ただ、その分人材が少ないため重宝される
これまで田舎の求人数の少なさについて説明してきましたが、逆に、人材の数が少ないために重宝されやすいというメリットもあります。
なぜなら、都会には人がたくさんいるので、とある社員が辞めても、1ヵ月もすれば新しい人が見つかりますが、田舎では人が少ないので、すぐには見つけることができないためです。
また、都心で揉まれて過ごしてきた経験を重宝されるケースも多いです。
大企業の経験を活かして、貴重な人材になることができた。
MSさんは田舎の事業所に転職をしたものの、大企業にいた経験を活かして大活躍しているようです。
このように、田舎だと都会ほどのノウハウがないことが多いため、転職を通して『エース人材として重宝されるようになった』というのは非常によくある事例です。
1-2.給料水準は高くないが、生活費が安いので収支だと変わらない
都心と比べると、田舎では給料水準が低いため、転職先を探す際に物足りなく感じる場合があります。
ただその分、家賃などの生活費が安くなるため、実際は生活が楽になることがあります。
(1). 給料水準は高くない
田舎での求人は都心に比べると、給料水準は高くはありません。
実際に、都心と田舎で給料水準を比較したところ、都心だと平均年収401万円に対して、田舎では平均年収373万円と、28万円の年収差(月給換算で月2.3万円の差)がありました。
このように給与水準が低いために、都会から転職をすると、場合によっては同じ仕事にもかかわらず、給料が大きく下がる方もいます。
同じ仕事をしているのに、給料が月3万円も下がった。。
都会に嫌気が差して、生まれ育った故郷へ戻って転職をしましたが、同じ事務職をしているのにもかかわらず、月給で3万円も下がりました。
私の場合は、実家で暮らせるので生活費はかからないので楽にはなりましたが、給料が大きく減ってしまったことには少しショックを感じました。
KMさんは、都会疲れで地元に帰って転職をしたものの、同じ仕事をしているのにも関わらず、月収で3万円ほど下がってしまったようです。
そのため、田舎での転職だと年収が大きく下がるケースがあることは事前に認識しておきましょう。
(2). ただ、家賃含めた生活費が安いので、収支だとそう変わらない
上では、田舎の給与水準の低さについて説明してきましたが、田舎ではその分生活費が安いというメリットがあります。
実際に、統計局のデータをもとに、都心と田舎での平均支出額/月を比較したところ、都心だと24.8万円あったのに対して、田舎では22.6万件と、月で2.2万円の差がありました。
他にも、例えば家賃では、都会だと月10万円する部屋でも、田舎なら同じ広さで半額以下の5万円で住めることがあるくらいには生活費に違いがでることがあります。
そのため、給与水準が都会より低くても、それ以上に生活費が安いために「貯金が増えた」という方は多いです。
家賃が安く済んだので、生活に余裕ができるようになった
NHさんは東京から長野に越したことで家賃が月3万円ほど下がり、生活にゆとりができたようです。
このように田舎に住む場合、都会で住んでいたときと同じ間取りであっても、家賃と駐車場代がずっと安くなることが多くあります。
また、スキーやスノボなどを趣味としている場合は、ゲレンデに車で行ける場所へ引っ越すことで、交通費も浮き、気軽に行けるようになるのでおすすめです。
1-3.都会ほどの利便性はないが、自然が多く落ち着いて暮らせる
都心と比べると田舎では、各サービスや施設数が多くないので、利便性には欠けます。
ただその分、自然豊かで落ち着いた暮らしができるというメリットもあります。
(1). 都会では当たり前なサービスや施設は充実していない
田舎では、インフラ施設やサービス面が充実しておらず、都会ほどの利便性はありません。
例えば、
- 電車やバスといった、交通面が充実していない
- 飲食店やスーパーといった、お店の数が少ない
- ゲーセンやカラオケといった、娯楽施設が少ない
など、生活に必要なサービスが充実しておらず、目的の施設へ行くためのハードルが高くなります。
そのため、田舎では『車は必需品』と言われており、持っていないと生活面で不憫さを感じるでしょう。
スーパーまでの距離は自転車で30分
RNさんは、車を持っていないため、スーパーに行くまでの時間がかかり、私生活で不便さを感じているようです。
このように、田舎では施設数が少ないため、目的地までの距離が遠いことがあり、車を持っていないと移動に時間がかかってしまうことは覚悟しておきましょう。
(2). 田舎では自然豊かな落ち着いた暮らしができる
田舎では都会ならでは騒々しさがなく、自然が多いので、落ち着いた暮らしができるようになります。
例えば、
- 通勤ラッシュによる『満員電車』、『渋滞』
- 人や商業施設が多いことによる『雑音』
- 見渡す限り建物だらけの『窮屈な視界』
などといった、都会で暮らしていると誰もが体験するような騒々しさからは完全に解放されます。
ストレスが減り、心にゆとりができた
SSさんは、都会のストレスから鬱になってしまい、田舎へ引っ越したことで回復したようです。
このように田舎の落ち着いた環境へ行くことで、都会のストレスから解放されて余裕のある生活を送れるようになる方は多いです。
1-4.都会と田舎の比較まとめ
ここまで説明したように、都会と田舎ではそれぞれ違う特徴があります。
都会 | 田舎 | ||
仕事 | 求人の選択肢 | ◎(多い) | △(少ない) |
人材の重宝度 | △(低い) | ◎(高い) | |
収支 | 収入 | ◎(多い) | △(少ない) |
支出 | △(多い) | ◎(少ない) | |
環境 | 利便性 | ◎(良い) | △(良くない) |
自然 | △(少ない) | ◎(多い) |
特に、一番懸念となるポイントは「求人の選択肢が少ないこと」ですので、職種によっては長期戦になる場合もあります。
これらを踏まえたうえで、「田舎へ転職することも選択肢としてあり」と思えるのであれば、ぜひ前向きに検討してみてください。
2. 田舎への転職を考え始めたら最初にするべきこと
転職すると決めたらまずは気軽に相談できる相手を作り、転職するにあたっての情報収集から始めましょう。
なぜなら、田舎の求人は選択肢が少ないために、長期戦になりやすいためです。
以下に詳しく説明していきます。
2-1.頼れる相談相手を作るところから始めよう
難易度の高い田舎への転職は、一人でやらず、相談相手を作るところから始めましょう。
ただ、相談相手は誰でもいいわけではなく、以下のような2つの条件を満たすような人であるとよいです。
- 条件①:転職そのものに詳しい
- 条件②:田舎での転職事情に詳しい
そもそも転職の相談ですから、人事の方や人材会社に所属しているような転職に詳しい人でないとあまり役に立ちません。
また、転職に関してだけではなく、田舎での転職自体に詳しくなければ、いいアドバイスがもらえないでしょう。
そのため、まずはこの条件を満たす方に2~3人相談してみることをおすすめします。
とはいっても、身近にこんな人いない!という方向けに、無料で使えるサービスをご紹介します。
2-2.転職エージェントというサービス
「転職エージェント」という完全無料で使えるサービスがあり、多くの方がこのサービスを使って転職のプロに相談をしています。
転職エージェントは、よくある求人サイトとは違い、登録すると担当者がつき、その方に相談しながら転職するかどうから、どこを受けるかを一緒に決めることができます。
そもそも転職すべきなのかという軽い気持ちでサービスを利用する方がすごく多いです。
いい転職エージェントに巡り会えれば以下の男性のようにキャリアにすごくプラスになります。
元々経理を長年務めており、年齢も30代後半であったため、マネージャー職で探していました。地方での転職なので難航するだろうと思っていたのですが、担当エージェントさんのおかげで希望通りの転職を実現することができました。
例えば、職務経歴書の添削から、軽く面接練習などもしていただきました。また、前職がなかなか忙しかったので、地方企業との連絡から年収交渉などの面倒ごとを全て代わりにやってくれたことは、非常に助かりました。
転職エージェントは、会社によって差はあれど、基本的に親身に相談に乗ってくれ、必要に応じてあなたの人生を豊かにするための提案をしてくれます。
今の悩みにフィットした事例を紹介してくれるので、悩んでいる今のあなたにぴったりなサービスです。
2-3. 他にもこんなサポートをしてくれる
転職エージェントは担当者が身近な相談相手になってくれるだけでなく、もし転職を決意したときは以下のようなサポートをしてくれます。
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職活動で面倒なことは全て自分の代わりに無料でやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
特に、田舎での転職活動の場合、今の仕事やプライベートと面倒な手続きを両立させることは非常に苦労します。
そのため、手間を少しでも減らすために転職エージェントはおすすめです。
こんな便利なサービスですが、完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。ただし、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
参考. 転職求人サイトとはどう違うの?
「リクナビNEXT」「エン転職 」「マイナビ転職」など、いわゆる求人を検索する「転職求人サイト」と呼ばれるものとの一番の違いが、転職求人サイトでは相談できる担当者がつかないということです。
そのため、慣れない土地での転職の場合はおすすめしません。
実際に、地方での転職を成功された多くの方は転職エージェントを使っています。
3. 転職エージェントを使うなら大手と地域特化型の併用がおすすめ
転職エージェントには、個人経営のものから全国展開する大手まで幅広くありますが、地方での転職であれば「大手総合転職エージェント」と「地域特化転職エージェント」を組み合わせて使うことがおすすめです。
なぜならば、それぞれ得意としている求人の種類が異なっているためです。
大手総合転職エージェント | 地域特化転職エージェント | |
地方求人の量 | 多い | 多い(エージェントによる) |
地方求人の質 | 大手企業に強い | 中小企業に強い |
都会と違って、求人が少ない地方での転職なので、できる限り多くの転職エージェントを利用して、選択肢を増やすことをお勧めします。
特に、都道府県によっては地域特化型転職エージェントがない可能性があるので、まずは大手総合転職エージェントに登録してみることをおすすめします。
では具体的に、地方での転職支援に強い転職エージェントをご紹介します。
3-1. 地方に強い大手総合転職エージェント3選
当サイトが、500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートをもとに、以下2つの観点で、3社に厳選しました。
- 「地方求人の量・質」:田舎であっても魅力的な良い求人を多く紹介してもらえるか
- 「サポート体制」:職務経歴書・面接対策、キャリア相談、推薦状、メールの返信などのサポートができているか
地方案件数 | サポート体制 | |
リクルートエージェント(総合1位) | ◎ | 〇 |
doda(総合2位) | ◎ | 〇 |
Spring転職エージェント(総合3位) | 〇 | ◎ |
どのエージェントも登録自体は3分程度で、しかも無料で利用できます。
特に、田舎での転職だと、各エージェントによって持っている求人案件がバラバラなので、一旦すべてに登録して話を聞いてみるとよいでしょう。
1位:リクルートエージェント|全ての人におすすめ
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位:doda|幅広く求人が欲しい人におすすめ
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
3位:Spring転職エージェント|初めての転職ならおすすめ
『Spring転職エージェント』は、スイスに本社を置くグローバル企業で、派遣事業などを含めて人材事業では世界1位の規模を持っています。
「サポートを断らない」ことを重視しているようで、他のエージェントに断られてもSpring転職エージェントだけはしっかりとサポートしてくれた、という口コミが多く見受けられます。
現時点でご自身の経歴に自信がない方や、他のエージェントで嫌な思いをした経験がある方にもおすすめできるエージェントです。
ただ求人数は『リクルートエージェント』ほど多くはないので、併せて利用することをおすすめします。
https://springjapan.com/
3-2. 都道府県別のおすすめ地域特化型転職エージェント
地方へ転職したい場合に使うべき転職エージェントは、地域によって変わってきます。
各地域ごとに求人数・評判をもとに下記のように整理しました。
エリア | 都道府県 | おすすめ転職エージェント |
北海道・東北
|
北海道
|
リージョナルキャリア北海道 |
ジョブキタ | ||
青森県 | リクルートエージェント | |
秋田県 | ||
岩手県 | ||
山形県 | ||
宮城県 | ヒューレックス | |
福島県 | リクルートエージェント | |
中部・東海
|
新潟県
|
リージョナルキャリア新潟 |
にいがた就職応援団キャリア | ||
長野県
|
E-CURE | |
リージョナルキャリア長野 | ||
JACリクルートメント | ||
富山県
|
ほくりくFIT転職 | |
リージョナルキャリア富山 | ||
石川県 | ||
福井県 | ||
静岡県 | リージョナルキャリア静岡 | |
岐阜県 | リクルートエージェント | |
愛知県 | パーソネル | |
山梨県 | リクルートエージェント | |
三重県 | リージョナルキャリア三重 | |
関西
|
滋賀県 | リクルートエージェント |
兵庫県 | ||
京都府 | コトコト | |
奈良県 | リクルートエージェント | |
大阪府 | ||
和歌山県 | ||
中国・四国
|
鳥取県 | リクルートエージェント |
徳島県 | ||
島根県 | ||
香川県
|
キャプラ転職エージェント | |
リージョナルキャリア香川 | ||
岡山県
|
キャプラ転職エージェント | |
リージョナルキャリア岡山 | ||
愛媛県 | リクルートエージェント | |
広島県
|
キャプラ転職エージェント | |
リージョナルキャリア広島 | ||
高知県 | リクルートエージェント | |
山口県 | ||
九州・沖縄
|
福岡県 | アソウ・ヒューマニーセンター |
大分県 | リクルートエージェント | |
佐賀県 | ||
宮崎県 | ||
長崎県 | ||
鹿児島県 | ||
熊本県 | リージョナルキャリア熊本 | |
沖縄県 | リクルートエージェント |
地域によっては、地域特化型の転職エージェントがないことがあるので、その際は、大手総合エージェントを複数利用して、求人の選択肢を広げることをお勧めします。
4.都市部から地方へ!U・Iターン転職におすすめのエージェント
U・Iターン転職に特化したエージェントを活用すれば、遠方に住みながらも地方の企業への転職を実現できます。
本章では、全国47都道府県への転職に対応しているU・Iターン向けエージェントを2つ紹介します。
ヒューレックス
『ヒューレックス』は、地元へのU・Iターン転職に強い転職エージェントです。
一番の強みは、地方優良企業の非公開・独占求人(ヒューレックスにしかない求人)を多く扱っていることです。同社は地元の金融機関と深いコネクションがあり、大手サイトには掲載されないような企業の求人を独占的に紹介してもらっている、という特徴があります。
また、遠方の転職活動をスムーズに進められるように、平日の夜や土日の電話・WEB面談を行っています。きめ細やかな対応に定評があり、サービス満足度は95.9%と高い評価を受けています。
「地方への転職を考えている方」「なかなか転職活動に時間が取れない方に」おすすめです。
リージョナルキャリア
『リージョナルキャリア』は、30代以降の地方転職希望者を対象にしたエージェントです。
扱う求人の半分が年収600万円以上の求人となっており、キャリアアップを目的とした転職に最適です。
ZOOM、Skype、Google Meetなどを用いたオンライン相談会も随時開催しており、「まずは情報収集から始めたい」という方も活用できます。
公式サイト:
https://www.regional.co.jp/
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
さいごに
これまで、田舎での転職をする前に検討するべきことと、転職を考えたときにするべきことを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントとは最終的に担当との相性ですが、どの転職エージェントを選ぶかによって失敗の確率を大きく下げることができます。
ぜひ、今回ご紹介した大手総合転職エージェント3社と、各地域特化型エージェントからまずは話だけでも聞いてみてください。
特に、田舎での転職だと各エージェントによって持っている求人案件がバラバラなので、一旦いくつかに登録して話を聞いてみるとよいでしょう。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
想像していた以上に求人数が少なく、転職先を決めるまでに3か月かかってしまいました。
元々は金融関連の仕事をしていたので、最初は同じ職種で探していたのですが、静岡だと求人が多くなく、2か月ほど探しても転職先を決めることができませんでした。
そのため、転職エージェントさんと相談した結果、金融の仕事は断念し、不動産の営業として再スタートすることになりました。