「ほけんの窓口に転職するにはどうすれば良いのだろう」「採用されるのは難しいのだろうか」と考えていませんか?
結論から言うと、入念な情報収集のうえで正しい転職活動を行えば、ほけんの窓口への転職は可能です。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして数多くの転職をアドバイスしてきた私が、ほけんの窓口への転職にあたり知っておくべき知識を解説します。
【ほけんの窓口への転職で知っておくべきの6ポイント】
すべて読めば、ほけんの窓口への転職の第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1.ほけんの窓口の総評と転職のしやすさ
年収
約400万円。
基本的に競合と同水準だが、実力主義ののでいち早く昇格することも可能。
福利厚生
伊藤忠組合となったので、伊藤忠健保が手厚い。
評価・研修制度
評価方式は頻繁に変わる。
年功序列はなく完全実力主義。
やりがい・成長
保険を販売することが出来る経験は自身がき成長につながる。
管理職になるとマネジメントや評価の行方など接客以外のことも研修で学ぶことが出来る。
雰囲気・働きやすさ
休暇はある程度コントロール可能。
比較的意見の反映はされやすい環境。
将来性
業界最大手で認知度、店舗数もトップ。
これからも規模拡大が予想される。
※openwoek / Lighthouse / 転職会議の評価をもとに算出
ほけんの窓口では、営業職と本社スタッフを随時募集しています。
その中でも直営店とパートナー店では採用が異なり、直営店の中でも総合職・エリア総合職・一般職それぞれで募集を行っています。
また、転職を成功させるためには、入念な情報収集と戦略的な転職活動が欠かせません。
そこで、まずは次章からほけんの窓口の採用・企業情報から紹介していきます。
2.ほけんの窓口の採用情報
ほけんの窓口の採用・求人に関する情報をまとめました。
詳しく見てみましょう。
2-1.中途採用での募集職種
ほけんの窓口では、積極的な中途採用を行っており、通年で以下の職種を募集しています。
募集職種(役職)
- ライフパートナー職
- コンシェルジュ職
また、他にも一般職種の募集も行われています。
それぞれの業務内容は以下の通りです。
ライフパートナー職
お客さまのお話を聴き、幅広い選択肢の中から、お客さまのご希望や条件に合う保障プランを一緒につくること「安心と安全」「笑顔と幸せ」をお届けする仕事です。
直営店のライフパートナーは、総合職・エリア総合職・一般職の採用になります。コンシェルジュ職
お客さまの来店受付対応や事務処理を中心に、店舗に関わる業務を行います。
<主な業務内容>
・来店されたお客さまのお出迎え、接客ブースへのご案内
・お客さまからの予約などの電話対応、メール対応
・お客さまのご契約書類のチェック
・顧客データ入力などの社内報告事務、本社との連絡調整
・申込みいただいた保険の成立までの進捗確認
・パンフレットの補充、郵便物チェック等
出典:ほけんの窓口
2-2.求められる人材
ほけんの窓口の求人は業界未経験でも応募することができますが、人柄が採用の判断基準になることがあるようです。
なぜならほけんの窓口では、企業メッセージでも『最優』とあるように、「誰よりも優しく人と向き合い、誰よりも、お客さまの人生に寄り添える人でいてほしい。」という企業目標を掲げているからです。
引用:ほけんの窓口採用HP
このため、保険会社と顧客の橋渡しをする立場として顧客を優先するという姿勢が求められています。
ほけんの窓口は金融業界からの転職希望者も多いですが、金融業界での知識と経験を生かすことに加えて公平な立場で顧客に寄り添ったコンサルティングがおこなえる人柄か、ということも重要となってきます。
3.ほけんの窓口の企業情報
ほけんの窓口は、未来型の保険代理店を運営する企業で、業界内ではトップの企業規模を誇っています。
また1995年に設立され、2014年には伊藤忠商事の持分法適用会社となりました。
それぞれ確認しておきましょう。
3-1.事業内容
出典:ほけんの窓口
1995年に東京都にて設立されたほけんの窓口は、来店型の保険代理店を運営する企業です。
「来店型保険ショップ」という業態の先駆けとなった企業で、現在は全国に721店舗を展開しています。
店舗により異なりますが、40社以上の保険を取り扱っており、公平な立場でプロへ保険について相談できる点が顧客に支持されており、何度でも無料で相談可能という点も特徴です。
3-2.会社概要
ほけんの窓口の会社概要を以下にまとめました。
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-8-2 鉄鋼ビルディング20階 |
代表者 | 代表取締役社長 窪田泰彦 |
設立 | 1995年 4月 |
資本金 | 10億2,450万円 |
売上 | 440億円 (2020年2月期) |
従業員 | 3,550名 (2020年4月時点) |
事業内容 | 保険代理店 |
ポイント:企業規模は拡大傾向
ほけんの窓口の企業規模は拡大傾向です。
事実、売上は右肩上がりに伸びており、2020年の6月期には443億円に達しています。
また、新卒採用や中途採用も積極的に行っており、2018年時点で3,000名だった従業員数は、わずか2年で3,550名(約500人増)となっています。
3-3.会社の特徴
ほけんの窓口は以下のような特徴的な点があります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
(1).お客様にとって「最優」宣言
ほけんの窓口では、お客様にとって「最優」宣言を掲げており毎年報告を公開しています。
中でも、
- 私達が大切にする指標
- 安心を深めるためのサポート活動
- お客様をお迎えする相談環境の整備
- お客様の声
の4つの指標を更新することに注力しており、顧客の「満足」と「ありがとう」を仕事の喜びとする企業文化があります。
(2).健康経営
ほけんの窓口は健康経営を指針の一つとして挙げています。
具体的な制度は以下のとおりです。
- カウンセリング・相談サービス
社員とその家族が仕事やプライベートの悩みや育児・介護の相談などに利用することができます。 - GLTD(団体長期障害所得補償保険)
病気やケガで働けなくなった場合の所得補償保険です。団体割引で掛金も割安です。
収入喪失時の暮らしをカバーします。 - 団体定期保険(Bグループ保険)
団体割引が適用されお手頃な掛金の生命保険です。「もしも」の時のご家族の暮らしを守ります。 - カムバック制度
結婚や育児、介護、配偶者の転勤等のやむを得ない事情で一度退職している方に、今まで培った経営理念・知識・経験・スキルを活かし、再びほけんの窓口で活躍していただくための制度です。 - ボランティア休暇制度
CSR活動、アスリート社員の応援等のための休暇です。 - 積立有給休暇制度
消滅する年次有給休暇を積立し病気治療や介護のために利用することができます。(上限40日) - アニバーサリー休暇制度
大切な家族や恋人・友人との記念日を過ごしリフレッシュするための休暇です。(年1日) - 伝染疾病休暇制度
所定の伝染(感染)疾病に罹患した際、医師の指示する日数を特別休暇とします。
参考:ほけんの窓口
次にほけんの窓口で働いた経験のある社員の口コミを紹介していきます。
4.ほけんの窓口の働き方 | 口コミ評判まとめ
この章では、openworkに掲載されている社員の口コミから、ほけんの窓口の働き方の実態を紹介します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
4-1.年収
ほけんの窓口の転職時の平均年収は、300~600万円で、社員の平均年収は427万円です。(※非上場企業のため、口コミ等による参考値)
ほけんの窓口の給与は、競合の保険見直し本舗や生命保険中堅企業の大同生命などと比較して、平均的な給与水準だと言えます。
一方で大手生命保険、損害保険会社は給与水準も高くそれらとの比較では給与水準は大きく下がります。
ライフプラン職の月給
230,000円、250,000円、300,000円のいずれか(すべてライフプラン手当を含む)
※月10時間分のみなし残業代含む。
※上記は入社時の給与。経験・資格・能力等を考慮し決定。
参考:ほけんの窓口
営業職では個人や店舗の売上成績で給与変動があるため、配属先によっても満足度は異なるようです。
4-2. やりがい・成長
営業だけでなく、金融アライアンスや法人営業部など事業の柱が増えており積極的に行動することで、様々なチャンスに巡り合うことが出来ると好評です。
また顧客の役に立てていることを肌で実感することが出来るので、やりがいを実感する事ができている人が多数です。
一方でカウンターセールスがメインになるので、幅広いスキルは身につかないという意見も少なからず見受けられました。
参考:openwork
4-3. 雰囲気・働きやすさ
顧客、社内、取引先ともに最優の会社をめざしているので、風通しがよく人に優しい雰囲気のある会社だという意見が多いです。
また、営業活動をする上での好事例を展開することが習慣化されており、全員で成長しようという雰囲気もあるようです。
一方でコンプライアンス遵守意識が高いため、窮屈さや自由度が下がるという意見もあります。
参考:openwork
4-4.残業時間
ほけんの窓口の平均残業時間は【10~15時間程度】です。
同業界の保険見直し本舗や大同生命と比較しても、平均的な労働時間だと言えるでしょう。
残業も少なく、有休取得も企業として推進されているため、ワークライフバランスを重視したい人にもおすすめの企業だと言えます。
土日祝日勤務の場合もありますが、休みを取れる場合もあり金融サービス業としてはホワイト企業だと言えるでしょう。
5.ほけんの窓口への転職を成功させるコツ
ほけんの窓口への転職を成功させるためには、以下3つのコツを押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
5-1.自己分析・キャリアの棚卸しを入念に行う
まずは自己分析・キャリアの棚卸しを徹底しましょう。
自らの長所やスキルを言語化したり、これまでの経歴を振り返ったりすることで、アピールポイントとなる強みを見つけ出すことができます。
自己分析の着眼点
- 振り返り
…これまでのキャリアを振り返る - 転職してどうなりたいのか
…「なぜ転職したいのか?」「どんな人生を歩みたいのか?」など自身の「なりたい状態」を考える - できること
…これまでの経験からどんなことを学んできたのか、どのようなスキルがあるのか
上記を重点的に考えることで、「魅力的な職務経歴書の作成」「面接での効果的なアピール」が可能となります。
5-2.情報収集を行い、企業の求める人物像を捉える
「自分はどのような強みがあるか」だけではなく、「企業はどのような人材を求めているのか」を考えることも重要です。
そのためにも、企業のコーポレートサイトや求人情報を徹底的に調べることが欠かせません。
また、採用条件だけでなく、以下の情報から求められる人物像を読み取ることも重要です。
求める人物像を読み取る観点
- 企業の成長ステージ
…創業期であれば即戦力や横断的なスキルを持つ人材が求められる。一方、成熟期はマーケティング人材や異業種人材が求められる傾向 - 理念・ビジョン
…企業が目指す事業の形から、どのような考え・姿勢で働く人材を求めているかを考える
企業情報を踏まえた志望動機・自己PRを行うことで、採用選考の確率を高めることができます。
5-3.頻出の質問を把握し、模擬面接を通して面接に慣れておく
「頻出の質問」に対する回答を、あらかじめ考えておくなど、事前に面接準備を行っておくことで、スムーズな対応が可能になり、的確に自分をアピールできます。
面接で頻出の質問
- 「あなたの強みは何ですか?」
- 「なぜ転職しようと思ったのですか?」
- 「弊社を志望した動機を教えてください」
- 「弊社に活かせるスキルや経験を教えてください」
また、面接特有の空気感に緊張してしまい、本番で思うように受け答えができないという方も少なくありません。
このような事態を防ぐためにも、模擬面接(面接の練習)を行っておくことが大切です。
選考・面接対策は転職エージェントの利用がおすすめ
採用確率を高める選考対策は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、以下のサポートが受けられるからです。
- ヒアリングを通して強みやアピールポイントを客観的に見極めてくれる
- 応募書類の添削を行ってくれる
- 模擬面接など、事前の面接対策も可能
転職エージェントを利用することで、転職のプロから採用側の視点で、客観的なアドバイスをもらうことができるので、積極的に活用することをおすすめします。
ここまでは、ほけんの窓口への転職を成功させるコツを紹介しました。
次の章では、エージェントサービスを活用して選考対策を行いたいという方向けに、サポート力に強みのある転職エージェントを紹介していきます。
6.金融業界に強く、サポート力に定評のある転職エージェント
数ある転職エージェントの中から、以下の3つを基準におすすめのエージェントを厳選しました。
選定基準
- サポート力
…コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか - 提案力
…求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか - 求人数・質
…金融業界の求人の量や質は十分かどうか
この3点を軸に『500人の転職エージェント利用者を対象に行なった調査結果』を踏まえると、結果は以下の通りとなりました。
転職エージェント | サポート力 | 提案力 | 金融業界の求人数 |
1位. リクルートエージェント |
◎ 4.0 |
◎ 4.2 |
◎ 約1万3,000件 |
2位. dodaエージェント |
◎ 3.9 |
◯ 3.7 |
○ 約8,000件 |
3位. マイナビエージェント |
◯ 3.9 |
◯ 3.7 |
◯ 約1,800件 |
4位. パソナキャリア |
◯ 3.6 |
◯ 3.6 |
◯ 約1,700 |
※2020年12月時点
それぞれ詳しく紹介します。
1位.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位.dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
3位.マイナビエージェント
丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手、例えば、リクルートエージェントやdodaエージェントなどと併用する形で登録することをおすすめします。
公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/
4位.パソナキャリア
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.5万件(2022年8月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクトスカウト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に600万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
7.さいごに
ほけんの窓口での働き方や転職について紹介しました。
ほけんの窓口への転職はやりがい・成長・風通しの良さなどの面でメリットが大きいですが、配属店舗や職種によって雰囲気や労働環境が異なる点に注意しておきましょう。
転職成功のポイントは、徹底した事前準備にあります。
より転職成功率を高めたいという方は、転職エージェントを利用して、選考対策を行うことがおすすめです。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。