
「40歳で転職してうまくいくのだろうか」など40歳は節目の歳で転職が気になる方も多い中で、不安な気持ちが払拭できないのではないでしょうか。
実は、40歳の転職は30代までの転職と比較しても難易度が上がり、闇雲に転職活動をしてしまうことで待遇が大きく落ちたり、転職先が全く見つからない恐れがあります。
また、万が一転職先が合わなかった場合、40歳を超えて短期間で2回転職することはいかに優れたキャリアであっても現実的ではないため、慎重に決断をするべきです。
このページでは、過去に転職エージェントとして3,000人を超える方の転職をサポートしてきた筆者が、自身の経験を生かして40歳の方が転職に成功するために知っておくべきポイントを以下の流れで紹介して行きます。
- 40歳での転職で成功しやすいケース・慎重になるべきケース
- 40歳の転職の成功率を飛躍的に上げる10のポイント
- 40歳の転職で良くあるQ&A7選
- 40歳におすすめの転職エージェント9選
- 40歳が必ず登録しておきたい転職サイト5選
- 40歳が転職エージェントを使う際に注意すべき8つのポイント
このページを読めば、40歳での転職を成功させるために知っておくべき全てのポイントを全てご理解いただけます。
<2021年1月:転職の最新情報>
コロナ禍による不況で、有効求人倍率は低下し続けており、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。
特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『doda』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1. 40歳での転職で成功しやすいケース・慎重になるべきケース
40歳での転職は世間でも言われている通り、20代・30代と比較しても非常に難しくなります。そのため、うまくいく人と慎重になるべき人がはっきりと別れる年齢でもあります。
それを踏まえてこの章では、以下のポイントについて解説をしていきます。
- 40歳の転職が難しいと言われる2つの理由
- それでも転職に成功しやすい2つのケース
- 自信がなければ慎重に転職活動をすべき
1-1. 40歳の転職が難しいと言われる2つの理由
一般的に40歳の転職は以下の2つの理由で難しいと言われています。
- 40歳からの求人は管理職や管理能力を期待した求人になる
- 40歳の待遇として給与が相応に高くなることが多い
理由1. 40歳からの求人は管理職や管理能力を期待した求人になる
企業から見て、40歳の方を採用するのはその管理能力を期待してということが大半です。
しかし、多くの会社はピラミッド型の組織構造であるため、管理職などのポジションというのは非常に少ないのが現状です。
したがって、求人需要も一般社員レベルに比べれば絶対数が極めて少なくなってしまいます。
理由2. 40歳への待遇として給与が相応に高くなることが多い
転職は前職の給与やその人の状況を総合して給与を決めるため、40歳ともなると給与も相応に高く支払う必要が求人企業としてはあります。
そのため、提示する条件に見合うだけの人材であるのかということを求人企業はしっかりと見極めようとします。
さらに、そもそも企業はこのリスクに対して、採用する代わりにマネージメントを含めて外注した方がいいのかを天秤にかけることが多く、40歳を含む40代の転職求人を出すことに消極的な企業が多いのです。
1-2. それでも転職に成功しやすい2つのケース
40歳の転職は非常に難しいと解説しましたが、それでも給料を上げて転職している方も多数いらっしゃいます。エン・ジャパンの調査だと、以下のように半数以上の40代が給料を上げて転職しています。
出典:エン・ジャパン
そのため、40歳からであってもいい転職を実現できるチャンスは十分にあると言えます。そして、私の経験上多くの会社が欲しがり、条件よく転職できる40歳は以下のような方です。
- マネジメントの経験がある方
- 実績やスキル、専門性に自信がある方
ケース1. マネジメントの経験がある方
40歳の方に企業が最も求める力の一つが「マネジメント力」です。
基本的に40歳を積極的に募集している求人にはマネジメント経験を必須としているものが非常に多くを占めます。
そして、以下の方のように業界での経験が豊富で、かつマネジメント能力を評価してもらえると条件を向上させての転職も夢ではありません。
以上のように、マネジメントの経験や能力が豊富な40歳を求めている企業は多いので、自信がある方はチャレンジしてみましょう。
ケース2. 実績やスキル、専門性に自信がある方
マネジメント経験があまり無い40歳の方でも、業界での経験やスキルなどが豊富であれば転職に成功する可能性が高いです。
ちなみに、エン・ジャパンが実施した中途で35歳~55歳の「ミドル世層」を採用している企業へのアンケートでも以下のように「専門性」や「経験」などが求められていることがわかります。
出典:エン・ジャパン
業界への専門性や、能力が認められればマネジメント能力があまりなくても、現場第一線での活躍を期待され待遇を向上させて転職に成功する可能性も高いと言えます。
ちなみに、以下のような事例がありました。
以上のように、今までのキャリアでやってきたことに自信がある方は積極的にチャレンジしてみましょう。
転職の選考では自分の実績が世間から見たらどうなのかを客観的に評価してもらうこともできるので、迷った方はまずは転職活動をしてみましょう。
1-3. 自信がなければ慎重に転職活動をすべき
「マネジメント経験」や「スキルや実績」もない方の中にも、家庭や自分のやりたいことなどのために以下のような理由で転職をしたい方はたくさんいらっしゃるかと思います。
- 家族のためにもっと休みの取れる会社に転職したい
- 昔からやりたかった仕事をするために転職したい
- 会社の先行きが不安なので、安定した会社に転職したい
- 今の会社の居心地が悪いので転職したい
ただし、40歳の転職は非常に厳しい戦いになる中で、上記のような方は「高望み」をしてしまうと、転職先がなかなか見つからなかったり、条件が大きく落ちてしまう転職になってしまう恐れがあります。
だからこそ、きちんと準備をして慎重に転職活動をすることをおすすめします。
また、「スキルや実績」や「マネジメント経験」がない方は、あなたが本当に職場に求めるものは何なのかを整理して一点突破でそこを狙っていきましょう。
私が転職を支援してきた中でも、この考え方で転職に成功している40歳の方が以下のように複数いらっしゃいます。
- IT業界からタクシー運転手に転職し家族との時間を増やした40歳
- 正社員であることを最優先し、マンションのコンシェルジュとしてキャリアをスタートさせた40歳
以上のように、「収入」「労働時間」「やりがい」などいわゆる「万人にいい職場」の要素を全て満たすことは難しいですが、本当に必要なものだけを見極めてそれが実現できる転職先を選んだ人は幸せなキャリアをつかんでいます。
ちなみに、以下のように「40代で転職して給料は下がっても幸福度は上がったと回答している人が多い」というデータもあります。
週刊SPA!3/11発売号「40代で会社を辞めた人のリアル」では40代サラリーマン2000人にアンケートを行い、40代転職者のリアルを報告している。そのなかで特徴的だったのは、退職者の6割は収入が減っていたが、8割はなんと「幸福度が上がった」と回答していたことだ。
出典:SPA!
ただし、上記のような方の場合、転職活動はハードなものになることが予測されるのでしっかりと対策することがおすすめです。
次の章では、転職したい全ての40歳の方に紹介したい、40歳での転職を成功率を劇的に向上させるためのポイントを紹介していきます。
2. 40歳の転職の成功率を飛躍的に上げる10のポイント
40歳の転職はチャンスはあるものの難しいことはお分かりいただかましたでしょうか。対策や計画を怠ると今よりも満足できない転職先しか見つからなかったり、最悪の場合転職自体できない恐れがあります。
そこでこの章では40歳で転職しようと決心した方が転職を大成功させるための11のポイントを紹介していきます。
- 転職したい理由をきちんと整理すること
- 自己分析を徹底的に行うこと
- 転職先の社風を確認しておくこと
- 転職先に求めるものを整理しておくこと
- 転職先が決まるまでは退職しないこと
- 粘り強く転職活動をすること
- 40歳だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
- 転職エージェントを利用すること
- 転職サイトを複数併用すること
- 毎週20社以上応募すること
2-1. 転職したい理由をきちんと整理すること
40歳での転職は、いわばラストチャンスの側面もあるので、中途半端に失敗することは許されません。
そのため、転職に踏み出す前に、あなたがなぜ今の会社を辞めて転職したいのかを一度考えてみましょう。きちんと分析することには以下のような3つの意味があります。
転職したい理由を分析する3つの理由
- 会社選びの失敗を転職活動で活かせるから
- 転職しなくても済む問題で悩んでいるかもしれないから
- 転職したい理由を整理することでスッキリできる可能性があるから
ではそれぞれの側面から解説していきます。
理由1. 転職活動に活かす
今の職場にも少なからず、夢や希望を持って入社したはずです。そんな会社でも、今あなたは転職したいと考えています。
仮に、今の会社を辞めて次の会社に入社した時も、同じような悩みで辞めたくなってしまう恐れがあります。
それを防ぐために、今の会社のどんな所が嫌で、どんな環境であれば自分はもっと頑張れるのかを考えましょう。
今の会社に入社した経緯を思い出し、その時の自分の判断に何か間違いがなかったかを分析することで、この転職活動ではより良い選択ができるでしょう。
理由2. 転職しなくても済む問題かもしれないから
あなたがなぜ転職したいかを考えた結果、それが「部署」や「職務内容」起因の問題であった場合、会社を辞めずに異動をすることで解決できる可能性があります。
もし、今の会社で解決できるのであれば、40歳の方には特に筆者は今の会社に残ることをおすすめします。
理由は以下の3点です。
筆者が会社に残ることを勧める3つの理由
- せっかく築いてきた社内での地位や人脈がもったいないから
- 40歳での転職は待遇が悪化する可能性が高いから
- 長く働いた方が、昇進や退職金の面で有利だから
そこで部署異動で済む問題であれば、異動を申し出るなど会社に残って解決する方法を考えることをおすすめします。
理由3. 理由を分析することでスッキリできるかもしれないから
転職しようと思ったことは一時的な衝動に過ぎない可能性があります。
一度冷静に整理をすることで「持っている不満や悩みは転職するに値しない問題だ」という結論を出せる可能性もあります。
2-2. 自己分析を徹底的に行うこと
40歳の方はとにかく即戦力であることが求められるので、「経験」や「できること」をきちんと自分の言葉で伝えられるようにしておくことが大切です。
また、新しい会社で何をしたいか、どうやってキャリアを積んでいきたいのかもきちんと整理されていなければ、40歳で転職先選びも失敗し取り返しのつかない事態になる可能性があります。
そのため、40歳の方は過去・現在・未来のそれぞれの側面に対する自己分析が必要です。
どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。
1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
シートを埋めていく中でわからないことがあれば、自己分析のすべてのステップを解説した「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ」を参考にしてみてください。
2-3. 転職先の社風を確認しておくこと
特に未経験の40歳の方を積極的に採用している企業は人が常に不足しているケースが多く、労働時間が予想より長かったり、ブラックな社風がある恐れがあります。そのため、選考を受ける企業の社風を事前に確認しておくことをおすすめします。
転職先の社風で失敗しないためには、「OpenWork」などの口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。
入社後の社風など、事前に確認することが難しい内容に後悔する事例です。こうした内容は、企業が提供している情報だけでは確認できないもの。そんな時に役立つのが「OpenWork」です。
ここでは、実際に勤務している(またはしていた)社員による企業評価を見ることができます。
人間関係や社風をチェックするために、役立ててみてはいかがでしょうか。
こういった裏情報だけでなく、転職活動時には会社の事業内容・業績など下調べを徹底することが通過率を上げるポイントです。
2-4. 転職先に求めるものを整理しておくこと
40歳の方でよくありがちなのが、転職がなかなか決まらないのにもかかわらず、今の会社を辞めたい思いが強いがあまり、条件面などで大きく妥協して転職し、結果後悔してしまうことです。
高望みをするのはおすすめできませんが、年齢に負い目を感じ、自分を過小評価することで、転職に後悔してしまう恐れがあります。
こういった事態を防ぐためにも事前に今の会社への不満の中で、転職先に求める条件で譲れないものをきちんと整理しておきましょう。
例えば、残業時間に悩んでいて転職を考えているのであれば「残業時間○○時間以内の会社」と自分の中で決めて絞りましょう。
2-5. 転職先が決まるまでは退職しないこと
退職後の就職活動は、収入がないことが多く、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
しかし、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職活動で使った金額は、平均54万円です。ほとんどは、転職活動ではなく、主に生活費や家賃に消えてしまうようです。
金銭面、そして精神面に余裕のもって就職活動を行うことは、希望の転職先を見つけるための見えない必須条件の一つです。転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
2-6. 粘り強く転職活動を行うこと
40歳での転職活動は少ないポストに対して非常にたくさんの応募者が殺到するため、苦しい戦いが予測されます。
100社に書類を提出しても1社も書類が通過しないケースもあります。
そのため、転職活動を中途半端な気持ちで行っても心が折れてしまいます。やるからには長期間になっても粘り強くじっくりと転職活動を行うことが大切です。
2-7. 40歳だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
40歳だからこそ採用担当の方が面接で重視する傾向が強いのが、以下の2つのポイントです。
- 本当に即戦力になるのか
- 会社に馴染めるのか
以上のポイントをしっかりと意識して面接に臨むことが面接の通過率を大きく左右するポイントです。
本当に即戦力になるのか
企業側は同じ能力を持った方であれば、働ける期間も長く、伸び代のある20代・30代の方を採用します。
そのため、あなたに求められていることは「いかに入社してすぐ活躍できるか」というポイントなので面接時の受け答えでもそこを意識しましょう。
このポイントによって差がつきやすいのが「志望動機」です。以下のように受け答えひとつで明暗が大きく分かれます。
(OKな例)入社してから○○な活躍ができるから志望しています。
(NGな例)○○の業務の中でこんなスキルが身につくので志望します。
以上のように受け答え次第であなたが即戦力になりそうか判断され、即戦力にならないと判断されたら選考に通るのは難しくなるため注意しましょう。
ちなみに「本当に即戦力になるのか」という視点で採用担当者が評価してきた時に、「スキルや経験」以外でも以下のポイントが大きなマイナスになる可能性があります。
- 年齢に対して考えが浅い
- 社会人経験の割にビジネスマナーができていない
また、実績のアピールがただの自慢話になってしまわないように、相手がどんな企業であっても甘く見ないことも意識しましょう。
会社に馴染めるのか
40歳は社会人として20年近くの経験がある方が多い中で、性格や社内の人との接し方などのスタンスがはっきりしてきます。
また、キャリアをある程度積んできたことからある程度のプライドも芽生えてきます。
そのため、人によっては入社してから会社や部署に全く馴染めないケースもあり、それを採用担当者も気にします。
そのため、面接では「どこでもうまくやれそう」な人柄をアピールすることが大切です。
履歴書の趣味の欄にこだわり、人間味の伝わるエピソードなどを話し、あなたが「転職先でうまくやれそう」ということが伝わればこの部分でライバルに差をつけられます。
今までも入社してからもチームで働ける人間であることをしっかり意識した受け答えをしましょう。
また、40歳を越えてくると、「面接官が自分より年下」のケースが非常に多くなってきます。年下が相手でも上から目線にならずに謙虚な姿勢で選考を受けらられば好印象を与えられます。
2-8. 転職エージェントを利用すること
筆者は40歳の転職であればまずはリクルートエージェントなどの「転職エージェント」に登録することをおすすめしたいです。
転職エージェントとは、登録をすると「完全無料」で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
40歳こそ転職エージェントを使うべき理由は主に以下の4つがあります。
- 書類の通過率が高まるから
- 自分の経験やキャリアを客観的に見つめ直せるから
- 市場価値に合わせた求人を紹介してくれる
- エージェントしか知り得ない情報を知れるから
- 面倒な手続きを代理で行ってくれるから
それぞれの理由を具体的に紹介していきます。
理由1. 書類の通過率が高まるから
40歳は思った以上に書類選考が通らず、転職サイトを使った場合、100通だして1社も通らないことも普通です。
理由としては、一般的に「40歳以上は理由がないと採用しない」からで、例えば「専門職である」「マネジメント経験がある」「業界経験がある」などです。
人がなんとなく足りない場合や、人員拡大の場合、20代や30代から優先して採用します。
ここで転職エージェントを使えば、エージェントが企業の採用担当者に、「こんな人(あなた)がいるのですが、この方の前職経験が御社ではこのように役立ちそうなので、会ってみませんか?」とプッシュしてくれます。
書類だけでは伝えることの難しい、「あなたを採用すべき理由」を営業してくれるので、書類選考率はもちろん、面接についても有利に進められます。
少ない椅子を奪い合う数多いライバルたちに戦略的に勝つために、エージェントの営業力をうまく活用しましょう。
理由2. 自分の経験やキャリアを客観的に見つめ直せるから
転職エージェントでは、キャリア面談を経て求人を紹介してもらえるケースが多く、転職のプロに相談しながらあなたの経験やキャリアを見つめ直すことができます。
一人で転職活動をしていたら気づけなかったようなあなたの市場価値や、最新の情報を転職エージェントは教えてくれます。
転職に失敗できない40歳だからこそ、プロのエージェントと相談しながら客観的にあなたを見つめ直すことが重要です。
理由3. 市場価値に合わせた求人を紹介してくれる
40歳以上の方でありがちなのが、キャリアや自分のしてきた仕事へのプライドが高くなり、高望みをしたまま転職活動を始めて満足できないケースです。
面談をして、客観的に評価をしてもらえば、目指せる求人の水準が見えてきます。また、それに合わせて求人を紹介してくれるのでミスマッチが起こりにくいです。
また、転職エージェントは「非公開求人」と呼ばれる求人を紹介してくれます。
- 公開したら応募者が殺到してしまう人気企業・人気ポジション
- 今、働いている人の気分を害するような好待遇
- 極秘プロジェクトなどに関わるポジション
など、公開しない理由があり、いい求人が多く、エージェントによっては9割がこの非公開求人です。
理由4. エージェントしか知り得ない情報を知れるから
書類選考に運良く通ったとしても、採用数の少なさから40歳の方の選考は厳しい戦いが続きます。
そんな中で、成功率を大きく左右するのが「情報量」です。
転職エージェントもあなたの転職を成功させて初めて利益になるため、あなたが選考に通過するために彼らが持っている様々な情報をあなたに提供してくれます。
特にエージェントによっては面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあるため、こういった事前情報が雲泥の差となります。
数いるライバルの中であなたしか知り得ない有益な情報を知れれば、選考を有利に進められることができます。
理由5. 面倒な手続きを代理で行ってくれるから
転職エージェントを通して転職を行うと、普通だったらあなたがしなければならない以下のことをエージェントが代わりに行ってくれます。
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
40歳の方の多くが家庭もある中で、仕事と転職活動を並列に行っていくのは非常に困難です。そのため、手間を少しでも減らすために転職エージェントを使いましょう。
以上のようなメリットがありますが、あなたのキャリアや経験に合わせて転職エージェントを選ばないといい求人になかなか巡り会えないため、後ほどの「4. 40歳におすすめの転職エージェント9選」を参考にあなたにベストなエージェントを選びましょう。
ちなみに転職エージェントは完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。ただし、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
2-9. 転職サイトを併用すること
40歳では求人自体が少ないので、転職エージェントに加えて、複数の転職サイトに登録してとにかく求人数を集めて、数多く応募していくことが成功するためのコツです。
具体的に、私が40歳以上の方の転職をお手伝いしてきた経験からしても、転職で成功する人は転職エージェントだけでなく転職サイトにも10サイト以上は登録していることが多いです。
例えば、「リクナビ」「マイナビ」の両方に登録しても似たような求人しかないのではと思うかもしれませんが、「リクナビにしかない求人」なども当然あるので、少しでも多く求人を探すためには両方登録すべきなのです。
転職サイトでは、数万件の求人情報が常に公開されていて、あなたが自分で探して応募する仕組みになっているものが多いです。
転職エージェントとは以下のように特性が違うため、使い分けることで求人数が少ない40歳であっても十分な数の選考を受けることができます。
転職エージェントと同様、無料で使えるため、どんどん使って求人数でライバルに差をつけましょう。
2-10. 毎週20社以上に応募する
100社に書類を提出しても1社も書類選考が通らないのが40歳の転職です。それくらい書類選考が厳しいので手数を多く出さないといけないのです。
なぜなら40歳を超えると求人は数が少ないわりに、求人に対して応募者が殺到するので非常に高いレベルでの競争になりやすいからです。
1ヶ月で100社近く出さないと1ヶ月転職活動を行なっても1社も面接にたどり着けない月も出てきます。
そのため、このページで紹介する転職エージェントや転職サイトを活用して、毎週20社以上の応募をがんばりましょう。
また特にネット上に公開されている40歳向けの求人は件数が少ない上に、掲載期間が短いです。これは、40歳以上の求人が非常に人気のあるものだからです。
案件により異なりますが、求人をオープンしたその日に200〜300人は応募がある場合があります。少しでも良いと思ったら、まずは応募しましょう。
3. 40歳の転職で良くあるQ&A7選
40歳の方の転職支援をしていてよくあった質問が以下の7つです。
- 40歳の転職で有利な資格は?
- 40歳はだいたいどのくらい受ければ内定が出るの?
- 40歳は早めに転職しないと状況が悪くなるの?
- 40歳の転職にかかる期間はどれくらいを覚悟すべき?
- 40歳未経験・無資格でも狙い目の業種は?
- 40歳の女性の転職はどうなの?
この章ではそれぞれに関して、解説をしていきます。
3-1. 40歳の転職で有利な資格は?
40歳ではとにかく書類選考が難しくなることから手軽に取れる「資格」などを取り自分のスキルをPRして、確実に書類審査を通過していきましょう。
ここで、英検や簿記などは、多くの方が持っていたり業務に活かしにくいです。そこで、「持っている人が少ない」「業務に直結する資格」など転職活動に少しでもプラスに働く資格の方がおすすめです。
男性と女性で以下のようにおすすめの資格が分かれます。
男性 | 女性 |
|
|
以上のような資格を持っていれば、その資格を活かせる転職で非常に有利になります。持っている方はもちろん、無資格でキャリアにも自信がない方は取得に向けてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
3-2. だいたいどのくらい受ければ内定が出るの?
深い専門性や高いスキルがない限り、100社~200社を覚悟おしておきましょう。
なぜなら、40歳での転職はそれまでの年齢と比較して圧倒的に枠が少ないのにライバルが多数いるためです。
そのため、履歴書や職務経歴書はパソコンで用意しておきましょう。
3-3. 40歳は早めに転職しないと状況が悪くなるの?
結論から言うと、状況はどんどん難しくなっていくことが予測されます。それは、企業が同じスキルを持った「40歳」と「45歳」であれば長く働ける前者を選ぶからです。
ちなみに、「年収をアップさせて転職を成功させた方の割合」は以下のように40歳からどんどん落ちることから40歳からは歳を取るごとにますます難しくなる年齢でもあります。
データ引用元:doda
そのため、転職する意思が強い方は早めに動いた方が後悔する可能性が低くなります。
3-4. 40歳での転職にかかる期間はどれくらいを覚悟すべき?
多くの方が3~6ヶ月で転職先を決めています。以下のデータは130名の転職コンサルタントにエン・ジャパンが実施した「年齢別にどれくらいの期間がかかる人が多いか」というアンケートの結果です。
出典:エン・ジャパン
以上のように、多くの40代の方が3~6ヶ月で転職を決めていることがお分かりいただけるかと思います。
40代より比較的早く決まる30代との中間に位置する「40歳」の方であれば、大量の応募をしていれば大きくずれ込むリスクも少ないでしょう。
3-5. 40歳未経験・無資格でも狙い目の業種は?
40歳未経験・無資格でも正社員としての転職を狙える業種は限られてきます。
よく、「介護のように人が不足している業界しかない」「アルバイトから正社員登用を狙える業種がいい」などと言われています。
ただし、転職サイトなどを除いてみると「未経験」の40歳も募集している仕事は例えば以下のように複数あります。
- 上場企業の製造の仕事
- コンビニの店長
- ドライバー
- リフォームの営業
- 配送スタッフ
上記のような職種であれば未経験の40歳でもチャンスはありますので積極的にチャレンジしてみましょう。
3-6. 40歳の女性の転職はどうなの?
女性の方も男性と同様、40歳での転職は難易度が高く、強みになる経験やマネジメント経験がないと苦労します。
そのため、このページで紹介する「転職を成功させるポイント」をしっかりと意識しながら転職活動を進めることが求められます。
また、プライベートなことは面接ではあまり聞かれませんが、企業側は「あなたが家庭や育児と両立できるのか」などの不安が付きまといます。
そのため、採用者のそういった不安を取り除けるように、「育児に対する家族のサポート体制」など仕事に集中しやすい環境にいることを書類や面接などでさりげなくアピールできると望ましいです。
4. 40歳におすすめの転職エージェント9選
40歳からの基本的なエージェントを使った転職の方法は、「信用できるエージェント」にできるだけ数多く登録することです。
大手で求人数も多く、40歳の転職も成功させている転職エージェントを5社ご紹介します。
また、求人数をさらに多く集めるために転職サイトを使って求人を集めるのも同時に行うことがおすすめです。詳しくは後ほど紹介する「5. 40歳が必ず登録しておきたい転職サイト5選」を参考にできるだけ多くの媒体に登録しましょう。
ちなみに、キャリアに自信があるか、ないかによってエージェント選びで取るべき戦略やおすすめのエージェントが変わってきます。
どんな人 | 取るべき戦略 | おすすめエージェント |
キャリアに自信がない | 求人数が多く信用できる転職エージェントにはできる限り登録して、担当のコンサルタントと良好な関係を築く | |
キャリアに自信がある | 転職したいタイミングに合わせて、以下のように2つの種類のエージェントを使い分ける
|
4-1. キャリアに自信がない人におすすめの5社
40歳からの転職では、よほどキャリアに自信のある人でないと転職は厳しいです。
そのため、とにかく求人数を集めて、数多く応募していくことが40歳を以上の方が転職で成功するためのコツです。そのために、求人数が多く信用できる転職エージェントにはできる限り登録して、担当のコンサルタントと良好な関係を築くのが重要ポイントです。
ちなみに、「40歳を過ぎての転職に強い転職エージェントはいないの?」とよく聞かれるのですが、正直そこまで40歳以上に強いサービスというのは聞いたことがありません。40歳以上に特化したリクルート系列の転職エージェントもありましたが、採算が合わず撤退しました。
40歳以上に特化していなくても、大手で求人数の多い転職エージェントを登録しておけば全く問題ありません。
以上を踏まえてキャリアに自信のない方におすすめの5社紹介していきます。
Spring転職エージェント(アデコ)|面談率100%なのでまずは登録!
『Spring転職エージェント(アデコ)』は、人材派遣を中心に世界60ヶ国に拠点を持つ総合人材サービス企業です。
派遣事業を中心に行っていましたが、ここ数年は転職支援サービスにも力を入れており、40歳以上の転職求人も多く揃えています。
転職エージェントによっては、市場価値が低いと面談を断わるケースも多いのですが、「Spring転職エージェント(アデコ)」の特徴として、面談を断られることが少ないことが挙げられます。
なので、キャリアに自信のない方も、まずは登録して相談してみることをおすすめします。
公式サイトを見る
パソナキャリア|親身なサポートは口コミNo.1
『パソナキャリア』は、人材大手のパソナが運営する転職エージェントです。
アデコ同様、パソナというと派遣のイメージがありますが、実は他の大手派遣会社よりも早く転職サービスに力を入れており、転職エージェントとしても優良です。
特にサポート力には定評があり、当サイトによるアンケートでもサポート部門ではNo.1なので、親身に相談にのってくれるでしょう。
公式サイトを見る
リクルートエージェント|求人量圧倒的No.1
『リクルートエージェント』は、転職型エージェントの中で取り扱っている「求人数」も「転職決定実績」も日本一で、名実共に長年トップに君臨しています。
当サイトによるアンケートでも、総合ランキングでNo.1と知名度だけでない確かな実力は折り紙つきでしょう。
「40歳を超えているので面談拒否された」という噂を聞くことも多いですが、面談するかどうかの判断は担当コンサルタント次第ですので、まずは登録してみましょう。面談してもらえれば強力な味方になる転職エージェントです。
公式サイトを見る
doda|リクルートに引けをとらない業界NO.2
『doda』は、国内ではリクルートに次ぐ知名度と、「質の高い求人が豊富」と評判が高い転職エージェントです。
当サイトによるアンケートでも、総合ランキングではNo.2でリクルートと互角の人気を誇ります。
ポイントとしては、リクルートを追い越すために、取り逃しがちな40歳以上の人も丁寧に対応してくれる担当コンサルタントも在籍していると聞くので、登録しておくとよいでしょう。
公式サイトを見る
typeの人材紹介|サポートが充実
『typeの人材紹介』も、30年以上も転職支援を行っている老舗の会社です。
求人数では最大手に遠く及びませんが、その分、登録者サポートの手厚さは素晴らしいです。
公式サイトを見る
ポイント:業界に特化した転職エージェントも同時に検討しよう!
転職市場全体では大手でなくても、業界に特化し良質なサービスを提供する転職エージェントも存在します。
「IT」「外資系」「経理」「海外」に強い転職エージェントを別ページで紹介しておりますので、そちらの業界を志望の方はぜひご参考ください。
- IT人材の転職:「IT人材におすすめな転職エージェント目的別8選と活用法」
- 外資系企業への転職:「外資転職でキャリアアップ!おすすめ転職エージェント12選」
- 海外への転職:「海外就職でも困らない!目的・国別の転職エージェント20選」
- 経理への転職:「経理の転職を成功に導くための転職エージェント5選」
4-2. キャリアに自信がある人向け:おすすめ転職エージェント4選。
自分のキャリアに自信のある人(管理職以上・高度なスキルがある人)は、そのクラスに特化した転職エージェントがあるので、そちらを希望する転職時期に応じて使い分けましょう。
具体的には、下記をおすすめします。
- すぐに転職したい人は「総合転職エージェント」
- 中長期的にじっくり転職したい人は「ヘッドハンティング型転職エージェント」
※時間に余裕があって具体的に転職を考えているのであれば、サービスは基本的に無料なのでできればどちらとも利用し、キャリアについてアドバイスをまずは受けてみるのもおすすめです。
(1)総合転職エージェント
一般的な形式のエージェントです。あなたに専任のコンサルタントが付き、エージェント内の膨大なデータベースからあなたにマッチする案件を探してきてくれて、提示してくれます。
最大のメリットは、大量の案件が常時存在するため、一気に接触できる案件数が多く、自分にあった求人を迅速に見つけたり、比較できることです。
具体的に転職エージェントをどのように選んだら良いか、どこに登録したら良いかは第2章でお伝えします。
(2)ヘッドハンティング型転職エージェント
エグゼクティブ転職特有のスタイルで、あなたに専任コンサルタントは付かず、あなたの条件にあわせてコンサルタント(ヘッドハンター)から連絡が来る形式です。
最大のメリットは、総合転職エージェントでは触れることのできない、エグゼクティブの中でもさらにハイクラスな案件と出会うことができることです。
なぜなら、エグゼクティブの求人は重要な事業戦略に紐付いているので公にはしたくないため、こっそり内々にエージェント(ヘッドハンター)に頼むことが多いからです。
そのような内々の案件をExclusive案件と呼んでおり、総合転職エージェントのデータベースにはほとんど掲載されないと言っても良いでしょう。ただしエグゼクティブのExclusive案件は母数が少ないため、中長期的な転職活動となります。
ここで、総合転職エージェントで使うべき2社、ヘッドハンティング型転職エージェントで使うべき2社、合計4社について、おすすめな理由とともにご紹介します。
総合転職エージェントで使うべき2社
結論からいうと、国内企業での転職なら『リクルートエージェント』、外資案件をご希望なら『JAC Recruitment』をおすすめします。
転職エージェントの選定基準としては、下記2項目です。
- 実績
- 国内案件か、外資系案件か
転職エージェントの社格は、実績(案件数と登録者数)で決まります。
話は単純で、サービスが向上すれば登録者数が増え、登録者数が増えると多くの会社が利用し、そうなると多くの会社が登録していれば登録者数が増え、投資できるようになりサービスが向上し…と繰り返した結果だからです。
「リクルートは何となく嫌いだけど、登録者数もダントツだし、すぐに採用しなければならないからな・・・」と、リクルート嫌いの人事もリクルートエージェントを結局使います。
業界特化型エージェントで優れている企業も確かに存在し、小さな市場(例えば看護師や士業)では強い場合がありますが、総合転職エージェントの質は実績にひもづきます。
※ただし、担当するコンサルタント次第ですので、第3章「転職エージェントを使う際に注意すべき7つのポイント」を参考にしてうまく活用しましょう。
ヘッドハンティング型転職エージェントで使うべき2社
この2社が圧倒的首位で、どちらか一つというのであれば『ビズリーチ』をおすすめします。
- ビズリーチ
- キャリアカーバー
選定基準は、「登録しているコンサルタント(ヘッドハンター)の多さ」と「サービスの質」です。
『ビズリーチ』
『ビズリーチ』は管理職・専門職などのハイクラス向け求人に特化したヘッドハンティングサービスです。場合によっては2000万越え案件もあり、特に外資系案件に強いです。
約1700名のヘッドハンターが登録しており、数では約600名のキャリアカーバーを圧倒しており、ヘッドハンティングサービスでは圧倒的首位といえます。
一度登録し、連絡があったヘッドハンターとあってみると、あなたのキャリア観を変えるような発見があるかもしれません。
公式サイトを見る
『キャリアカーバー』
『キャリアカーバー』は転職業界最大手のリクルートが運営する転職支援サービスです。
既存の転職エージェントとは全く異なる性質を持っており、登録されている約600名のコンサルタント(ヘッドハンター)のデータベースから担当者を指名することができるサービスで、ハイキャリア層にとっては最高の転職サービスです。
「指名できる」というサービスはビズリーチにはないメリットといえますが、ヘッドハンターの数や案件数でいえばビズリーチが優勢と言えます。時間があれば併用しましょう。
公式サイトを見る
5. 40歳が必ず登録しておきたい転職サイト5選
40歳での転職を成功させるためには、転職エージェントだけでなく、転職サイトにも合わせて登録し、とにかく求人数を増やすことが大切です。
両タイプとも信用できて求人数の多いサイトに登録することが重要です。
40歳におすすめの5サイトは以下の通りです。求人数も多く、転職成功者の多くが利用する信用できるサイトだけをご紹介します。
薬剤師や看護師の転職はかなり専門性が高く、その分野に特化している求人を探すのがセオリーです。なので、それらを詳しくまとめた「薬剤師が使うべき転職サイト6選」「看護師が使うべき転職サイト8選」をご覧ください。
5-1. リクナビNEXT
『リクナビNEXT』は、転職業界最大手のリクルートが運営する求人型サイトです。当然、40歳以上の求人も数多く抱えているので、何よりもまずはこのサイトは登録しておくとよいでしょう。
5-2. マイナビ転職
『マイナビ転職』は、転職業界でリクルートと並ぶ最大手であるマイナビが運営する求人型サイトです。近年は特にリクナビに負けじと営業力を拡大して求人を増やしているので、こちらも登録しておきましょう。
5-3. @Type
『@Type』は、東証一部上場の株式会社キャリアデザインセンターサイトが運営する求人型サイトです。求人数はもちろん、サイトの操作性が非常に高くリクナビNEXTと同様の人気度です。
5-4. 日経キャリアNET
『日経キャリアNET』は、日経新聞社グループの日経HRが運営する求人型サイトです。日経新聞という大きなブランドがあるため企業側からの信頼度がとても高く、幅広い業界の大手企業・有名企業の求人が多いです。
5-5. イーキャリアJobsearch
『イーキャリアJobsearch』は、ソフトバンクグループが運営する求人型サイトです。名前の通り、仕事検索機能が充実しており、40歳以上の求人情報も豊富に掲載されています。
6. 40歳が転職エージェントを使う際に注意すべき8つのポイント
この章では、知らないと損する絶対に注意すべき8つのポイントを解説します。
特に、40歳の方はチャンスが限られる分、転職エージェントと上手に付き合い、最大限使う必要があります。
そのため、以下の8つのポイントを意識しましょう。
- スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- キーワードを散りばめる
- 10社のコンサルタントと関係を築く
- とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
- 担当コンサルタントが合わなければ遠慮なく変更する
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
6-1. エージェントに登録後は、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最後にコンタクトを取った日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
6-2. キーワードを散りばめる
登録情報に「キーワード」を散りばめることで、紹介会社のコンサルタントの目にとまる確率が高くなるのでおすすめです。
具体的に例をあげると、営業に携わっていた人なら「法人営業」「営業戦略」「XX業界」など営業に関係するキーワードを登録情報に入れておきましょう。
6-3. 10社のコンサルタントと関係を築く
転職エージェントを利用する最大の目的は、求人サイトにはない非公開求人を入手することなので、10社程度の多くのコンサルタントと良好な関係を築きましょう。
そのためには、3つのステップがあります。
Step1. 登録後すぐに紹介会社に電話をする
登録して待っていても電話がこないケースもありますので、登録したら紹介会社に電話をしましょう。
会話例:
「先ほど登録した◯◯と申します。ぜひ直接ご相談したいので、お時間をいただけないでしょうか?」
なぜかというと、転職エージェントは意欲が高い人には親身に対応してくれます。登録者が本気で転職活動をして早く採用が決まった方が、採用時に紹介料を受け取る彼らの利益にもなるからです。
Step2. コンサルタントと顔なじみになる
会ってくれるコンサルタントが見つかったら、さっそく訪問しましょう。
そのときに重要なのは、コンサルタントと「顔なじみ」になることです。基本的には転職への熱意を伝えつつ、あまり飾らずに自分の気持ちを素直に伝えて知ってもらいましょう。
Step3. 連絡がなくても週1度は連絡をとる
継続的に連絡を取り続けることがなによりも重要です。
なぜなら、連絡を取り続けないと順番が回ってこない仕組みになっているからです。
どういうことかというと、新しい求人の案件が人材紹介会社に舞い込むと、多くのコンサルタントは登録者リストを直近の順にたどり候補者を探します。しかし、登録から数週間と経ってしまえばどんどんリストの下方に追いやられてしまいます。
コンサルタントは業務量も多く、1つの案件に対して100人の応募などはざらにあります。その中でも直接話したことのある登録者は印象も違うので、声がかかりやすくなります。
6-4. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
6-5. 担当コンサルタントが合わなければ遠慮なく変更する
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいコンサルタントの方と
一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。コンサルタントでよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
6-7. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
6-8. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となり、企業に再度応募することはもちろん、その転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなるでしょう。
7. さいごに
40歳の転職について、紹介してきましたがいかがでしたか。40歳の転職は20代やあ30代の頃と比較して多くの方にとって難しいものになることが予測されます。
そのため、以下の10のポイントをしっかりと意識しましょう。
- 転職したい理由をきちんと整理すること
- 自己分析を徹底的に行うこと
- 転職先の社風を確認しておくこと
- 転職先に求めるものを整理しておくこと
- 転職先が決まるまでは退職しないこと
- 粘り強く転職活動をすること
- 40歳だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
- 転職エージェントを利用すること
- 転職サイトを複数併用すること
- 毎週20社以上応募すること
また、筆者が40歳の方に特におすすめしたい転職エージェントは以下のとおりです。
どんな人 | 取るべき戦略 | おすすめエージェント |
キャリアに自信がない | 求人数が多く信用できる転職エージェントにはできる限り登録して、担当のコンサルタントと良好な関係を築く |
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キャリアに自信がある | 転職したいタイミングに合わせて、以下のように2つの種類のエージェントを使い分ける
|
また、おすすめの転職サイトは以下の通りです。
以上のサービスを上手に活用しながら、ライバルに差をつけていきましょう。
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。