【2023年】外資系転職におすすめの企業ランキングTOP10

外資系 転職 ランキング

「外資系企業に転職したい」

とお考えの方に向けて、この記事では転職先におすすめの外資系企業を紹介します。

当記事を作成するにあたり、編集部で「株価の推移(成長率)」「2社の口コミサイトにおける社員・元社員からの評価」を調査し、企業評価を数値化した上でランキング化しました。

大手からあまり広く知られていない企業まで、幅広くまとめています。この記事を読めば、あなたに最適な転職先の候補が見つかるでしょう。

  1. 外資系転職におすすめの企業ランキング
  2. 【詳細】外資系転職におすすめの企業ランキング

あなたの転職活動に役立てば幸いです。

1.外資系転職におすすめの企業ランキング

この章では、外資系転職におすすめの企業ランキング(全職種)を紹介します。

CareerTheoryでは、ランキング作成にあたり以下の3サイトを参考に調査・独自に数値化し、本当におすすめできる外資系企業ランキングを作成しました。

外資系ランキング

本当におすすめできる外資系企業転職ランキングを導き出す3つの基準

■企業の成長率(株価推移)

株価推移

Googleファイナンスの過去5年の株価変動率(%)

OpenWorkの口コミ評価8項目

オープンワーク評価

OpenWorkに掲載の社員・元社員からの評価点

転職会議の口コミ評価10項目

転職会議の評価

転職会議に掲載の社員・元社員からの評点

各評価を合計した結果をランキング化したところ、外資系転職におすすめの企業ランキング(全職種)は、以下の通りとなりました。

外資系転職におすすめの企業ランキング

早速見ていきましょう。

1位.アクセンチュア

アクセンチュア

アクセンチュアは、世界最大級の総合コンサルティングファームで、世界50カ国200都市(2023年10月時点)にオフィスを構える外資系企業です。幅広い業界、業務領域、テクノロジーに関する専門知識を保有し、顧客のハイパフォーマンス実現と持続可能な価値創出を支援しています。

コンサル業界は長時間労働のイメージがありますが、ここ数年は労働時間管理が厳しく、直近の残業時間の平均は40時間前後です。このため、以前と比べてワークライフバランスが取りやすくなっています。

また、希望者は社内の募集ポジションに応募することができるなど、キャリアアップの取り組みも盛んです。実際に口コミサイトでは、20代の成長環境、企業の成長性や将来性、安定性を高く評価するコメントが見られました。

能動的にキャリア形成が可能、他社より案件数が多い

口コミ・評判

匿名 さん(40代前半)
成長意欲が高い人にとっては、短い期間の中で様々なビジネス経験を積める。どんなプロジェクトを担当するかも、自分の意思をある程度は反映ができるので、能動的なキャリア形成やスキルアップが可能である。また、企業規模に応じて案件数も多いため、他社に比べて仕事内容の選択肢も広い。
2021/6/25・出典:転職会議

若手でも短期間でスキル向上ができ、実力がある社員が多い

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
若手の内から大きな仕事を任されるケースもあり、短時間で自分のスキルを向上させるにはいい環境であった。また、上の役職の方も本当に実力のある方ばかりだったため、できない上司に悩まされるケースはほぼなかった。
2021/11/30・出典:アンケート

短期間でスキルアップするためには、苦手なことにも積極的にチャレンジする必要があるでしょう。レベルの高い環境下で自分を磨きたい人に最適な外資系企業と言えます。

2位.中外製薬

中外製薬

中外製薬は、国内では業界第4位の製薬会社で、独自の抗体エンジニアリング技術を確立するなど、高いサイエンス力と技術力に強みを持っています。

1925年に日本で創業した後、2002年10月、世界有数の製薬企業であるロシュ社との戦略的提携契約に基づき合併し、外資系企業となりました。

低い原価率で製品をグローバル市場に展開しながら、徹底したコスト削減をおこなっている点が特徴で、売上高営業利益率は38.3%、過去5年間の株価推移は237.02%となっています。

実際に口コミサイトでは、「業績が好調で高い給与を得られる」点を評価する意見が多く見られました。

平均年収が上がっている

口コミ・評判

匿名 さん(30代後半)
業績好調のため賞与が高く、数年前と比べて平均年収も高くなっている。一方で定期昇給についてはコンピテンシー評価と言われる行動特性評価によるが、マネージャーの胸三寸な印象もあり、社員の納得感は薄い印象である。
2021/5/2・出典:転職会議

成果を上げれば30代前半で年収1,000万円

口コミ・評判

匿名 さん(30代前半)
30前半で良い仕事をしておけば1,000万は超えます。仕事内容で基本給が上がり、個人業績でボーナスが決まります。 会社の業績が上がれば自然とボーナスが上がるので今の会社の成長度合いを考えるとまだ給料は上がりそうです。
2020/1/1・出典:OpenWork

給与の高さは評価されているものの、昇給は年功序列な部分があるというコメントも散見されます。このため、会社と共に成長したい人や、1社に長く勤務したいと考える人におすすめです。

3位.日本イーライリリー

日本イーライリリー

日本イーライリリーは、医薬品の研究開発、製造、輸入および販売をおこなっている世界トップクラスの製薬企業です。中枢神経系、内分泌系、がん、骨粗しょう症などの分野で数々の新薬を発売しています。

日本支社は45年以上の歴史があり、グローバルではアメリカに次ぐ第2位の規模を誇ります。売上は年々成長し続けており、その成長率は、2008年から8年連続で業界3位以内を達成、社員数も直近15年間で約3倍となりました。

ただ、業界全体がMRを減らそうとしている点は、今後の懸念点でしょう。口コミサイトでは、若手のうちから大きな仕事ができる機会が多い一方、出世が上司との相性次第になりやすいという意見が多く見受けられました。

若手も大きな仕事を任せられる

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
20代中盤〜後半など若くても大学病院やがんセンターなどの重要施設を任せてもらえる可能性がある。出世に関しても年齢問わず軌道に乗ればトントン上がっていくケースも。
2021/12/17・出典:OpenWork

出世や評価が上司次第になりがち

口コミ・評判

匿名 さん(30代後半)
上司とキャリアの希望や評価の目線合わせがしっかりできていないと、希望が通らない(良くも悪くも上司次第なところがある)。上司によって仕事の楽しさや評価が変わる。
2021/8/4・出典:転職会議

なお、女性管理職の登用に力を入れている会社でもあります。このため、男女ともに20代で自分の実力を試したい人や、大規模なプロジェクトに責任持って取り組みたい人はチャレンジしてみても良いでしょう。

4位.スターバックスコーヒージャパン

スターバックスコーヒージャパン

スターバックスコーヒージャパンは、アメリカ・シアトル発のコーヒーチェーン「スターバックス」の日本法人として、1995年に設立されました。翌年に日本第1号の「銀座松屋通り店」をオープンした後、1,704店舗を展開しています。(2023年10月時点)

業界全体が店舗休業を余儀なくされた2020年度は、業績が最終赤字に転落しながらも、積極的に新規出店を続けました。1位の国内店舗数を誇り、2位のドトールとは500店以上の差をつけています。

仕事量に対する給与水準は低めであるものの、仕事へのやりがいや働きやすさが高評価です。

社全体がポジティブで人間関係が築きやすい

口コミ・評判

匿名 さん(40代前半)
常に新しいものに取り組んでおり、役職に関わらず勉強が必要。ブランドとしての評価も高くやりがいはあるものの、暗黙の了解のようなサービス残業をしている人も多い。ポジティブな思考を会社として徹底しているため、人間関係は良いものが作りやすい。
2020/2/1・出典:転職会議

努力のしがいがある会社

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
社是に基づいて店舗と会社を運営しているので一体感があります。昇給システムがはっきりと明文化されているので頑張りがいがあり、足りないところがわかりやすく努力しやすいです。
2021/11/28・出典:アンケート

会社として悪口も受け入れない社風であることから、社内の雰囲気が良いという口コミが多く見られます。人間関係や働きがいを最優先に考える人におすすめの外資系企業です。

5位.コストコホールセールジャパン

コストコホールセールジャパン

コストコホールセールジャパンは、アメリカに本社を持つ、会員制の小売店です。小規模ビジネスを対象に、「常にコストを削減し、その分を会員に還元する」ことを企業哲学としています。

1999年に日本に上陸して以降、国内に27店舗を展開しています。グローバルではアメリカ、カナダ、メキシコ、イギリスに次いで5位の規模を誇る外資系企業です。(2023年10月現在)

今後も国内に店舗出店を続ける予定のため、キャリアアップのチャンスは多いでしょう。管理職の女性も増えています。ただ、マニュアルが整っていない点や、トレーニングや研修が手薄な状態で現場に出ることが多いようです。

実際に、口コミでは女性も働きやすくキャリアアップに恵まれた環境であること、メンタルの強さが必要という意見が多く見られました。

キャリアアップは男女平等

口コミ・評判

匿名 さん(30代後半)
管理職の女性も増えており、キャリアアップは男女平等にチャンスがある。管理職になると、年俸制のため安定した収入を得られるが、残業が増える。
2021/2/5・出典:転職会議

自力で仕事を掴む姿勢が重要

口コミ・評判

匿名 さん(20代前半)
自分が上がっていこうと思えばどこまでも上がっていける職場なので、努力次第でどんどん上を目指せます。入社した時に社内研修はなく、社風などを学ぶビデオを見せられた後、現場に放たれます。マニュアルがない分、自分で仕事を聞きに行く姿勢が大切です。
2021/3/31・出典:転職会議

キャリアアップを目指してバリバリ働きたい方や、自分の動きで仕事を切り開いていきたい方におすすめの企業です。

6位.IQVIAサービシーズジャパン

IQVIAサービシーズジャパン

IQVIAサービシーズジャパンは、米国クインタイルズの日本法人として、1998年に設立された外資系企業です。この年に日本初の本格的なCRO(医薬品開発業務受託機関)事業をスタートさせ、グローバルCRO・CSOとして国内市場を牽引してきました。

世界最大のCROとして、臨床開発に関するインフラやシステムが充実しており、モニタリング業務の遂行における日本一の組織を持つ点が大きな強みです。

過去5年間の株価の推移が265.56%と高く、企業の成長が数値からも示されています。実際に口コミからは、やりがいや20代の成長環境など、多くの経験を積めることを評価する声が多く見られました。

積極的に多くの経験を積みたい人におすすめ

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
とにかくいろんな試験にアサインされるため、多くの経験を積むことができる。やる気がある人は評価されやすいので、前のめりな人にはおすすめ。OJTはあまりなく、叩き上げで頑張れ、と言った感じである。ただし、どのCRAも質問したら答えてくれるので、積極性がある人は楽しく成長できると思う。
2021/3/19・出典:OpenWork

年齢を重ねても知識を習得し続ける必要あり

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
良くも悪くも1・2年の得意先との契約が終われば仕事環境が変わるため、様々な経験ができる反面、広く浅くになりがちです。得意先と深く関係を構築したい人にはしんどいかもしれません。同時に、年齢を重ねても知識を習得し続ける必要があります。
2021/12/2・出典:転職会議

多くの経験をしてみたい、努力をしながら最新の知識に触れ続けたいという人には、とても良い環境だと言えます。

7位.プルデンシャル生命保険

プルデンシャル生命保険

プルデンシャル生命保険は、米国の世界最大級の金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルの一員で、日本では1987年に創業した外資系企業です。

保険の手続きに関する顧客満足度調査において、2部門で6年連続第1位を獲得しており、顧客から高評価を得ています

過去5年間の株価の推移は4.03%と、ランキングの他企業と比べて推移が小さいものの、社員による評価が全体的に高い点は他社に無い特徴です。中でも、企業文化や収入、評価の点は特に高評価でした。

人に対してあたたかい企業文化

口コミ・評判

匿名 さん(30代後半)
企業文化として学びあい教えあうというのがあり、お互いにフルコミッションの営業マンでありながら、仲間のために時間とお金をかけて教えあう文化がある。 人が全ての会社のため、人に対してとても暖かくいい文化をもっている。
2021/3/4・出典:OpenWork

正当な収入や評価を受け取っている実感がある

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
頑張った分だけ収入に反映されるのが特徴。手取りは前職の6倍になり、3桁いく月もある。評価もしっかり保険金額等や継続の実績も見られるので、正当だと思う。ただの物売りという訳ではなく、貢献からの対価だと感じられる。
2021/7/1・出典:転職会議

よって、成長を実感できる仕事がしたい人、自分の頑張りが評価や収入に反映される環境で働きたいなど、仕事や職場環境に重点をおく人は検討してみても良いでしょう。

8位.ノバルティスファーマ

ノバルティスファーマ

ノバルティスファーマは、スイス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ヘルスケアにおける世界的リーディングカンパニーとして、循環器、代謝、中枢神経、移植、がんなど、幅広い領域の医薬品を提供しています。

ヘルスケアの成長分野において、ジェネリック医薬品やアイケア等に注力し、グローバルなスケールメリットを発揮することで、競合優位性を維持している外資系企業です。

実質的な効果が期待できる革新的な製品開発に取り組みながら、アジアやアフリカ、ラテンアメリカなどの新興市場にもビジネスを拡大しており、将来性のある企業と言えるでしょう。

実際に口コミからは、企業の成長性や給与水準について高い評価や満足度が見られました。

今後も業績が上がる見通し

口コミ・評判

匿名 さん(50代)
グローバルな製薬企業であり、風邪・糖尿病・生活習慣病などプライマリー領域の開発に注力している。新製品の上市は継続するため、今後も業績向上の条件は揃っている。ただ、がん、免疫疾患、HIVなど専門性が高いスペシャルティー領域の開発にシフトしており、今後のプロモーション活動は変化すると予測される。
2021/7/13・出典:転職会議

高収入であり、評価もしっかりしている

口コミ・評判

匿名 さん(30代前半)
基本的に経済に影響されないため、高収入。実績を上げればその分給料も上がるし、その過程もしっかり評価される。自分のやりたいことを明確に持っている人は評価されやすい。
2021/4/20・出典:OpenWork

このように、専門性を身に付けながら高収入を得たい人や、環境の変化に強く自分の仕事ぶりで評価を得たい人におすすめです。

9位.アストラゼネカ

アストラゼネカ

アストラゼネカは、英国のケンブリッジに本社を置き、世界100カ国以上に拠点を持つ製薬会社です。

新薬の開発力を武器に、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、呼吸器の3つを重点領域としており、グローバルに展開するグローバル企業ならではの大規模な研究開発を進めています。

過去5年間の株価推移率は110.98%であり、売上高は2018年より3年連続上昇、業界ランキングは2020年までの4年間で7位から4位に上昇するなど、近年は堅調な業績であることが伺えます。

働きがいのある職場を目指し、教育研修制度の充実を図っている点も特徴で、口コミでは、20代の成長環境や社内の研修制度を評価する意見が見られました。

成長できる機会が多い

口コミ・評判

匿名 さん(30代前半)
若い方にとって成長する機会はたくさんある会社です。大変かもしれませんが、高い営業力は身につくのではないかと思います。 会社の成長が続いているので、働く身としても非常に変化に富んだ仕事ができます。
2021/11/12・出典:OpenWork

自社商品や英語学習の研修が充実している

口コミ・評判

匿名 さん(20代後半)
年に数回、プロモーションの内容共有のために全体研修が設けられています。日本以外のオフィスとのやり取りも多く日常的に英語を使用しますが、英語学習にも手厚い研修が用意されていました。ただ、ロジカルシンキングや課題解決のための研修はほぼ無いため、自己研鑽が必要です。
2019/12/11・出典:転職会議

安定的に成長している外資系企業で働きたい方や、20代からチャレンジして力をつけたい方におすすめの企業です。

10位.MSD

MSD

MSDは、アメリカのニュージャージー州に本社を置く製薬会社のメルク・アンド・カンパニーの日本法人です。グローバルヘルスケア企業の一員として、医療用医薬品やワクチンの開発・提供を行っています。

優れた開発力が強みで、様々な分野のワクチン開発で世界から高い支持を得ています。また、日本の医療ニーズに合わせた新薬の開発にも、積極的に取り組んでいます。

過去5年間の株価推移はマイナス1.21%です。しかし、MSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」は国内医療用医薬品の売上高で2年連続首位、2024年には世界のトップ銘柄になると予測されており、業績が大きく傾くとは考えにくいでしょう。

口コミでも、企業の成長性や将来性、安定した給与水準を評価するものが見られました。

主力商品がグローバルで好調なのはひとまず安心

口コミ・評判

匿名 さん(30代後半)
良くも悪くも、キイトルーダに集中して開発しており、開発へのリソースの掛け方にメリハリがある。結果としてエビデンスは質の良いものが出てくるので、差別化につながっている。グローバルで絶好調であるため、会社として存続するのは間違いない。
ただ、別の新薬がパイプラインに乗った場合、日本法人の行方が変わる可能性もある。
2019/12/24・出典:転職会議

高年収で、評価も平等

口コミ・評判

匿名 さん(40代前半)
年収は高く、各種手当も厚いと思う。ボーナスは個人の評価と会社の業績(グローバル)の掛け合わせなので、巡り合わせが良いとかなりもらえます。逆のパターンの場合は、残念な結果になります。評価は他面的に行われるので、それほど不公平ではありません。
2021/8/5・出典:転職会議

主力製品に偏りがちな点は懸念事項であるものの、安定的に高年収を得たい方は、他の外資系企業と合わせて検討されても良いかもしれません。

次章では、外資系転職におすすめの企業ランキングを項目ごとに紹介します。

2.【詳細】外資系転職におすすめの企業ランキング

この章では、外資系転職で人気の企業ランキングを項目ごとに絞って紹介します。

早速、ご紹介します。

2-1.急成長の外資系企業ランキング

ここでは、急成長している外資系企業ランキングを紹介します。

自身のキャリアやスキルアップなど、更なる高みを目指して外資系企業に転職する場合、転職先の企業が堅調に成長していることは必要不可欠です。そこで「Googleファイナンスの過去5年間の株価上昇率」をもとに、急成長している外資系企業をランキング化しました。

株式市場は投資家の期待と連動した動きをします。このため、過去5年間の株価上昇率が高いほど成長している企業であり、社会のニーズを的確に捉えていると言えるでしょう。

株価上昇率とは

当該期間中にあった株価の変動率を算出したもの。株価騰落率とも言われ、下落した場合にはマイナスになる。

  • 計算式(%表示の場合)
    (上昇率を求める期間の終了時点の株価÷開始時点の株価-1)×100
  • (例)1株100円から140円になった場合
    (140÷100-1)×100=40%
     →株価上昇率は40%

以下が、外資系企業の急成長ランキングです。

急成長ランキング株価上昇率(過去5年間)
1位.日本イーライリリー271.31%
2位.IQVIAサービシーズジャパン265.56%
3位.アクセンチュア244.33%
4位.コストコホールセールジャパン243.74%
5位.中外製薬237.02%
6位.アストラゼネカ110.98%
7位.スターバックスコーヒージャパン102.40%
8位.西友101.81%
9位.ヴェオリア・ジャパン68.13%
10位.エームサービス67.58%

上位10社中、製薬会社が3社ランクインしている(1位.5位.6位)点は、特筆すべきポイントです。

製薬会社は、政府の薬価引き下げにより国内の収益確保が難しくなっており、業界全体が海外に繰り出しています。よって、海外に拠点を持つ外資系企業は業績を伸ばしやすく、株価も大きく上昇しているのです。

2位のIQVIAサービシーズジャパンは、製薬会社の海外市場拡大による、グローバルレベルの大規模治験の増加が一因と言えるでしょう。世界最大のCROとして、グローバルかつ信頼性の高い臨床試験を製薬会社に提供し、大きな成長となりました。

3位のアクセンチュアは、近年の業績アップに加え、既存の枠を超えたジョイントベンチャーの立ち上げなど、新たなビジネスへの取り組みも積極的に行なっている点が評価されています。

その他の企業も、独自の取り組みやビジネスモデル・企業文化が強みとなり、速いスピードでの収益拡大と企業の急成長に直結しています。このように、より高みを目指して転職する方は、選考を受ける企業の成長率(株価上昇率)もチェックすると良いでしょう

2-2.働きやすいと高評価の外資系企業ランキング

ここでは、働きやすいと高評価の外資系企業ランキングを紹介します。

活力ある毎日を過ごすためにも働きやすさは重要です。そこで、以下の数値をもとに、働きやすいと高評価の外資系企業をランキング化しました。

働きやすい外資系ランキングの選定基準

  • OpenWork
    風通しの良さ/社員の相互尊重/人材の長期育成
  • 転職会議
    社員の雰囲気/福利厚生/教育研修制度

その結果、働きやすいと高評価の外資系企業ランキングは以下の通りとなりました。

働きやすい企業ランキング合計ポイント(30pt満点)
1位.スターバックスコーヒージャパン25.7pt
2位.中外製薬23.6pt
3位.ボッシュ23.2pt
4位.プルデンシャル生命保険22.9pt
5位.アクセンチュア22.8pt
6位.MSD21.7pt
7位.ジヤトコ20.2pt
8位.ノバルティスファーマ20.1pt
9位.NOK19.7pt
10位.グラクソ・スミスクライン19.3pt

ランキングの企業を分析したところ、全体を通じて、人を大事にする社風・環境であることや、家賃や食に関する福利厚生の充実が多く挙げられていました。これより求められる「働きやすさ」とは、心と物の両面であることが分かります。

1位のスターバックスコーヒージャパンでは、アルバイト経験者や元社員が退職し、他社を経験した後に再入社するケースが多いです。スタッフ間のポジティブな気付きや捉え方を大事にする文化が、働きやすさに繋がっています。

2位の中外製薬は、女性管理職の割合を増やすなど、女性も働きやすい環境整備が積極的に進められています。また、3位のボッシュは、人事プロセスが世界共通であり、公平で風通しが良い環境下で、自主性を持って動ける点が高い評価につながりました。

アクセンチュアは、コンサル特有の激務な印象が強いものの、実際はワークライフバランスを重視した働き方も可能です。またプルデンシャル生命保険では、社訓で人を大切にすることが謳われています。

このように、働きやすい外資系企業に転職したい場合、福利厚生や制度面の充実に加え、社員も大切にしているかに着目することがおすすめです。

2-3.人事評価に納得感がある外資系企業ランキング

ここでは、人事評価に納得感がある外資系企業ランキングを紹介します。外資系企業の多くは成果主義ですが、人事評価の方法は各社で大きく異なります。

そこで、社員の納得感が高い人事評価を行なっている外資系企業を知りたい方向けに、「OpenWorkの『人事評価の適正感』」の数値をもとにランキング化しました。(※回答者200人以上の企業のみ抜粋)

人事評価の適正感ランキング人事評価の適正感(5点満点)
1位.プルデンシャル生命保険4.9
2位.アクセンチュア4.0
3位.メットライフ生命保険3.9
3位.マニュライフ生命保険3.9
5位.日産自動車3.5
8位.ノバルティスファーマ3.4
8位.ボッシュ3.4
8位.AIG損害保険3.4
9位.スターバックスコーヒージャパン3.3
10位.MSD3.2

上記の人事評価の適正感ランキングを分析したところ、以下の傾向が見られました。

人事評価の適正感ランキングの分析結果

  • 上位の企業ほど、評価項目に占める成果の割合が高い
     →目に見える成果で評価しているため納得感が上がりやすい
  • 女性管理職の輩出に注力している企業が多い
     →男性と女性で同じ評価なら、女性が優先的に昇進する傾向があり、男性は苦労しがち
  • どの企業でも、上司との相性や配属先など、多少の運要素がある

1位のプルデンシャル生命保険は、報酬がフルコミッションであり、明確な評価基準をもとに、男女社歴関係なく成果に応じた評価がされます。報酬に直結する完全な成果主義のため、納得感が高いのでしょう。

メットライフ生命は、入社年次関係なく個人の達成率が重視され、給与に反映するという意見が多かったですが、同率のマニュライフ生命は、女性管理職を出したい意向が強いとの意見も聞かれました。

5位の日産も、同じ成果なら女性が昇進しやすく、顧客コミュニケーション能力が高い人や、妥当な論理を述べる人が評価されやすいようです。

2位のアクセンチュアは、現場の責任者がリアルタイムにフィードバックする評価制度が特徴です。向上心を持って成果を出せば評価されやすいものの、女性の昇進が優先されがちで、正当に評価してくれない上司もいるとのコメントも見られました。

なお、口コミサイトは、ネガティブな意見が集まりやすいです。特に企業規模が大きいほど、立場や役職によって成果や行動に対する見え方が異なるため、受けた評価を本人が不服に感じやすくなります。

このため、外資系企業に転職するなら、面接時に評価の方法を確認しておき、入社後はまず与えられた環境で成果を出すことに集中することがおすすめです。

さいごに

外資系転職に人気の企業ランキングをお伝えしました。CarrerTheoryが独自に調査した、外資系転職におすすめの企業ランキングは、以下の通りです。

外資系転職におすすめの企業ランキング

  • 1位.アクセンチュア
  • 2位.中外製薬
  • 3位.日本イーライリリー
  • 4位.スターバックスコーヒージャパン
  • 5位.コストコホールセールジャパン
  • 6位.IQVIAサービシーズジャパン
  • 7位.プルデンシャル生命保険
  • 8位.ノバルティスファーマ
  • 9位.アストラゼネカ
  • 10位.MSD

外資系企業に転職を考えている方は「外資系に強い転職エージェント・サイトおすすめランキング | 業界・目的別に一覧で紹介」の記事も参考にしてください。

あなたの外資系転職が成功することを、陰ながら応援しています。