大学職員へ転職をしようとしても、
- 「求人数が多いサイトってどこだろう」
- 「転職エージェントに頼るべき?」
と気になりますよね。
事実、大学職員の求人数No.1である『indeed』を除いて、どの転職サイト・エージェントも大学職員の求人が少ないのが現状で大学職員への転職が難しくなってきております。
したがって、同サービスへの登録はもちろんのこと、大学教員の転職活動に不安を感じる方は、併せてエージェント型サイトを1~2社利用してみましょう。
そこで、CareerTheory編集部では、転職エージェント利用者500人への独自アンケートをもとに「大学職員転職におすすめの転職サイト・エージェント」を徹底解説していきます。
- 大学職員におすすめ転職エージェント・サイトランキング
- 大学職員について|年収から残業時間まで徹底解説
- 大学職員の人気大学ランキング
- 大学職員への転職を成功させるための5steps
- 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
全て読めば、理想の大学職員転職への一歩近づくことができるでしょう。
目次
1. 大学職員転職におすすめ転職エージェント・サイトランキング
大学職員転職を考えた際にまず登録すべきは、求人数No.1の『indeed』です。
ただ、同サービスは転職支援サポートがついていないので、1人で大学教員への転職活動を行うことに不安を感じる方は、併せて転職エージェントを利用しましょう。
そこで、CareerTheory編集部では、転職エージェント利用者500人への独自アンケートをもとに、以下選考基準で「大学職員への転職におすすめの転職サイト・エージェント」をランキング形式にまとめました。
厳選基準
- 求人数・質
…大学職員の求人量や質は十分かどうか - サポート力
…コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか
上記基準を基に厳選したおすすめの転職エージェントは以下の通りです。
転職サイト | 大学職員の求人数 | サポート力 |
1位. Indeed (求人型サイト) |
1,970件 | なし |
2位. リクルートエージェント (エージェント型サイト) |
– | ◎ 4.1 |
3位. マイナビエージェント (エージェント型サイト) |
– | ◎ 4.0 |
4位. リクナビNEXT (求人型サイト) |
10件 | なし |
※求人数:2021年8月更新
1位. indeed
indeedはアメリカで誕生した、求人情報を専門とした検索エンジンです。
日本では現在、月間約1,000万人以上のユーザーが利用しています。
indeedは掲載されているサイトや職種、雇用形態に関わらずインターネット上にある様々な求人情報を集め、検索することができるため、個人の好みに応じた仕事を見つけることができます。
大学職員の転職求人数も多いため、仕事の選択肢も増やせるでしょう。
indeed公式サイト:
https://jp.indeed.com/
2位.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は246,844件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると531,368件の求人を扱っています。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
大学教員の転職成功率を上げるには、求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
3位.マイナビエージェント
『マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。
4位.リクナビNEXT
『リクナビNEXT』は、転職業界最大手のリクルートが運営する求人型サイトです。
求人件数も首位で(具体的な数値は非公開)、会員数については約1,200万人、2番手が800万前後と言われていますから、国内での優位性は圧倒的No.1です。
年収600万円を超えるようなハイクラス人材であれば、『リクルートダイレクトスカウト』がおすすめですが、年収600万円に満たない方であれば、すべての人におすすめできる転職サイトです。
公式サイトから登録する:
https://next.rikunabi.com/
2. 【大学職員転職を考えている方に】大学職員について|年収から残業時間まで徹底解説
この章では、大学職員についての情報をまとめました。
2-1.大学職員とは
大学職員とは、国公立・私立大学において、事務や広報などの業務を通じて大学を運営する人を指します。
大学職員の仕事は以下のような魅力があり、大変人気です。
- 定時に帰れることが多い
- 給与水準が高い
- 大学の休日に合わせて休日がしっかり取れる
そのため、大学職員の採用は、特に人気のある大学では倍率が200倍超であると言われており、大学教員転職は非常に難しくなってきております。
また、近年では少子高齢化の影響で学生数が減少しており、それに伴い大学職員の需要もより一層減少していくと予想されます。
以上の点から、大学職員への転職はより一層困難を極めると言えるでしょう。
2-2.大学職員の仕事の種類
大学職員の仕事は事務系と技術系で分けられており、それぞれの仕事の内容を詳しく詳しく説明すると、以下の通りとなります。
事務系の仕事
事務系の大学職員は、教授や講師とは違い、大学の運営をするための幅広い業務に携る裏方の役割があります。
具体的には、以下のような仕事を行います。
学生支援
学生の履修状況の管理や奨学金の処理、就職支援など、学生の学業や生活をサポートします。
研究支援
研究資金を調達する手続きや研究の承認をもらうための研究倫理審査委員会(IRB)の開催手続きなど、学生や研究者の研究をサポートします
国際交流
外国人留学生や日本人学生の派遣など、海外との学生交流の推進をサポートします。
総務・人事
式典運営や学内会議の運営、教職員の採用などの事務全般を担当します。
財務
予算・決算書類の作成、授業料の出納、職員の給与管理・支払いなどの資金の管理を担当します。
広報
ホームページ・公式SNSの作成・更新、広報誌の編集・発行など、大学の情報を世の中に発信します。
企画
大学の教育や研究内容を評価し、大学の将来の仕組みを議論するための会議の運営を行うなど、大学の取り組みをさらに発展させるための企画立案を行います。
医療事務
患者の受付や入退院手続きなど、大学の附属病院での管理業務を行います。
図書
大学の図書館の管理・運営、資料や情報提供による教育・研究活動の推進を行います。
上記のように、事務職の仕事は多岐にわたるフィールドで様々な業務内容に携わることができる一方、部署間の異動が多いことが特徴です。
また、事務職では書類作成や経理処理など基本的には、パソコンを使った業務が多いので、パソコンスキルやITリテラシー能力をを持ってると大学教員転職に有利です。
パソコンを用いた事務作業やコツコツと作業をするのが得意な人には、向いていると言えるでしょう。
そのため、以下の資格を持っていれば、選考でのアピールポイントになり、仕事上でも役に立ちます。
- TOEIC:近年の大学職員採用試験では英語力が求められています。また、多くの大学では外国人留学生の受け入れが増えているため、語学力があれば強みとなるでしょう。
- MOS:特に事務系の職種を希望する人は、仕事上でワードやエクセルを使う機会が増えるため、パソコンスキルがあると実際の業務でも役に立ちます。
- 簿記:お金の管理をする財務部や経理部を目指す人には有利な資格です。
これらの資格は、持っているだけでも面接時の強みとなり、実際の業務内でも活かすことができるでしょう。
事務系の大学職員として転職を検討している方は取っておくのをおすすめします。
技術系の仕事
技術系の大学職員は、専門的な知識やスキルを必要とする仕事です。
仕事内容は主に2つに区分されます。
施設系技術職
耐震改修等の調査・計画、工事の発注・監督など、大学のキャンパスにある施設を維持、改善する役割を担います。
教育・研究支援系技術職
実験の指導、実験装置の管理、実験データの処理・分析など、教授や学生の教育・研究を技術面からサポートします。
技術系大学職員の特徴は、事務系とは異なり、異動がないことが特徴です。そのため、採用された区分の部署で勤務することが一般的です。
採用において必須な資格はありませんが、その分野の専門的な知識は必要です。
そのため、自分の希望する部署で必要な知識はあらかじめ勉強しておきましょう。
また、前職で建築や研究機関に携わった経験がある人は、その経験を業務で活かすことができ、採用の際のアピールポイントにも繋がります。
2-3.大学職員の勤務時間
大学職員の勤務時間は、大学の開講時間に合わせたスケジュールになることが一般的です。
学校によって開講時間は異なりますが、1限目が始まる8時30分頃から6限目が終わる18時頃まで働くことが多いです。
しかし、大学によっては社会人向けの夜間講座を開いているところもあるため、担当職員はその時間に合わせて出勤しなければなりません。
所属部署によって勤務時間は異なりますが、大学職員は大学の授業がない土日祝日や長期休暇に、比較的休みを取りやすいと言われています。
また、厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、大学職員(教育,学習支援業の一般労働者を参照)の残業時間は16.0時間/月とされています。(2021年6月時点)
出典:OpenWork
2021年の日本の平均残業時間は、OpenWorkの調査によると24.05時間/月であるため、大学職員の残業は比較的少なめであると分かります。
ただし、職種・学校・時期によって異なるので、参考程度にしておきましょう。
3-4.大学職員の平均年収
この章では、大学職員の平均年収を2パターンに分けてご紹介してきます。
①大学職員の全体における平均年収
口コミによると、大学職員の全体の平均年収は、約600万円以上700万円未満であると言われています。
また、令和元年国税庁の「民間給与実態調査」によると、全体平均年収は約436万円であり、これに比べると大学職員の年収は比較的高めであると分かります。
さらに、国立大学と私立大学の場合では、年収は大きく異なります。
大学の種類 | 平均年収 |
国立大学 | 約596万円 |
私立大学 | 約734万円 |
このように、国立大学と私立大学では平均年収で約140万円の差があることが分かります。
次に、年代別の大学職員の平均年収をご紹介していきます。
②大学職員の年代別平均年収
20代〜50代における大学職員の年代別平均年収は以下の通りです。
20代 | 300万~400万 |
30代 | 400万~500万 |
40代 | 500万~650万 |
50代 | 650万~850万 |
上記のように、大学職員は年功序列制度が強く、年齢が上がるにつれて平均年収・給与も高くなる傾向にあります。
また、年代別の平均年収は、dodaによると、20代が345万円、30代が442万円、40代が507万円、50代以上が622万円であるため、大学職員の給与は年代別で見ても高いことが分かります。
3. 大学職員の人気大学ランキング|大学教員に転職したい方必見
この章では、東洋経済オンライン調査の全国立大学における年収ランキングより、大学職員の人気大学ランキングTOP10をご紹介していきます。
それでは、順番に見ていきましょう。
国立大学の人気ランキングは以下の通りです。
大学名 | 平均年収 |
1位. 政策研究大学院大学 |
919.8万円 |
2位. 東京藝術大学 |
871.9万円 |
3位. 名古屋工業大学 |
869.6万円 |
4位. お茶の水女子大学 |
859.7万円 |
5位. 電気通信大学 |
859.2万円 |
6位. 東京外国語大学 |
858.2万円 |
7位. 一橋大学 |
855.0万円 |
8位. 筑波技術大学 |
853.8万円 |
9位. 東京工業大学 |
859.2万円 |
10位. 横浜国立大学 |
847.6万円 |
上記から、専門性の高い分野で、知名度の高い大学であるほど、年収が高いことが分かります。
また、私立大学の正式なデータはありませんが、上位の大学は平均年収が1000万円を超えている大学もあり、国立大学よりも年収が圧倒的に高く、私立大学職員の競争率はかなり高いということが言えます。
ここまで読んで、大学職員の転職は倍率が高く、転職を成功させるのは至難の業であることが理解できたでしょう。
そこで、次章では大学職員への転職を成功させるために必要なアクションをご紹介します。
4. 大学職員転職を成功させるための5Steps
この章では、大学職員への転職を成功させるために必要なポイントを解説していきます。
それでは、順番に見ていきましょう。
4-1. 自分の軸を固める
興味のある大学を研究する前に、まずは自己理解をし、「何をやりたいか」「どういう働き方をしたいか」などの自分軸を定めることが大切です。
- どういう大学で
- どういう職種で
- どのように 働きたいか
- どのように 貢献したいか
上記のように、自分の実現したいことを具体的に固めましょう。
自分の軸をはっきりさせることで、面接時の自己PRも自信を持って伝えることができ、転職活動がスムーズに進みます。
しかし、そもそも
- 「自分で軸を定められない…」
- 「自身の軸に合ってる大学がわからない…」
と悩んでいる人も多いでしょう。
上記のような場合は、1人で求人を探すのではなく、『リクルートエージェント』などの転職エージェントを頼るという方法を試してみましょう。
4-2. 行きたい大学のホームページを確認する
行きたい大学のホームページは必ずチェックするようにしましょう。
なぜなら、大学によっては、公式ホームページにある採用情報にしか求人を掲載していない場合もあるからです。
求人情報をサイトに載せるための費用や転職エージェントの利用にはコストがかかります。
そのため、予算を気にしている大学は、転職サイトに求人情報は公開しません。
気になる大学があれば、まずは公式ホームページを確認することをおすすめします。
4-3. 採用に必要な条件を確認する
大学職員の採用に必要な条件を必ず先に確認しておくようにしましょう。
定められた基準を満たしていれば、その大学の求人に応募することができます。
例えば、多くの大学では以下のような採用条件があります。
- ①大卒以上の学歴が必須
- ②年齢制限を設けている大学の多さ
大学職員の採用に応募するためには、大卒以上の学歴が必須です。
なぜなら、前述した通り、大学職員の仕事は人気があり競争が激しいため、優秀な人材を必要としているからです。
また、大学職員の採用は、大学にもよりますが一般的に35歳の年齢制限があるところが多いです。
しかし、大学によっては35歳を過ぎても採用を受け付けている大学もあるので、転職エージェント等を活用して選択肢を広げることが重要になります。
上記の点から、希望している大学の採用条件を事前に確認しましょう。
4-4. 採用に必要な対策をする
大学職員になるために必要な選考対策を行いましょう。
大学職員になるための採用試験の内容は、書類選考・筆記試験・グループディスカッション・面接など、一般的な企業と同じであると言われています。
一般的な筆記試験では、一般常識や教養問題、英語などの基本的な学力が問われます。
しかし、場所によっては大学が独自に作成した試験があるので、広く深く勉強する必要があるでしょう。
筆記試験に合格すると、グループディスカッションや面接を受けます。採用試験の順番は大学によって異なりますが、いずれにせよ選考突破のための事前準備を入念におこなうことが大切です。
4-5. 転職エージェントを活用する
一人で転職活動する自信がないという悩みを抱えている場合には、『リクルートエージェント』などの転職エージェントを有効に活用していきましょう。
なぜなら、採用に必要な対策は大学ごとに異なり、採用ホームページだけでは分かりにくいからです。
仮に把握しているとしても、自分1人の力でやるのは大変です。
また、転職エージェントは、大学職員の選考を熟知して突破するためのノウハウを多く持っています。
そのため、転職エージェントを利用すると、大学職員への転職成功率がぐっと上がります。
転職に関して何かしらの悩みを抱えている方は、まずは求人数の多い『リクルートエージェント』に登録してみましょう。
5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
6【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
大学教員への転職を成功させるためにまとめ
この記事では、大学職員におすすめの転職エージェント・サイトについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
大学職員への転職を目指すなら、求人数No.1の『indeed』には必ず登録するようにしましょう。
ただindeedには、転職サポート機能が付いていないので、今回紹介したような「サポート力が強みの転職エージェント」を併せて利用するのもおすすめです。
転職 サイト |
大学職員の 求人数 |
サポート力 |
1位. Indeed (求人型サイト) |
1,970件 | なし |
2位. リクルート エージェント (エージェント型サイト) |
– | ◎ 4.1 |
3位. マイナビ エージェント (エージェント型サイト) |
– | ◎ 4.0 |
4位. リクナビNEXT (求人型サイト) |
10件 | なし |
※求人数:2021年8月更新
あなたの転職活動が充実したものになることを願っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。