介護職への転職を考えている方の中には、
「未経験から挑戦できる?」
「資格がなくても働けるの?」
という方も多いでしょう。
結論からいうと、利用者の身体に触れない仕事であれば、資格がない方でも働けます。
この記事では、無資格の方でも就労可能な介護職の詳しい仕事内容や求人の探し方について、介護職へのキャリアチェンジをサポートしてきた経験を元に解説します。
- 結論:介護助手は無資格でも就労可能!
- 無資格で介護職をはじめるメリット
- 無資格で介護職をはじめるデメリット
- 無資格OKの求人の探し方!転職サイトの利用がおすすめ
- 無資格OKの求人を探すなら、登録すべき介護転職サイト
- 介護助手として働き始めたら?キャリアアップに役立つ資格
すべて読めば、介護職への第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1.結論:介護助手は無資格でも就労可能!
結論からいうと、利用者の身体に触れない「介護助手」は無資格でも可能です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
1-1. 介護助手は介護専門職のサポートをする役割
介護助手は、介護専門職のサポートをするのが主な仕事です。
具体的な業務内容は、以下の通りとなっています。
介護助手の仕事内容
- 生活援助
…食事の準備・後片付け、オムツの補充など
- 掃除、洗濯
…入居者の部屋・施設全体の掃除、シーツや衣類の洗濯 - 送迎業務
…デイサービスや、小規模多機能型居宅での送迎。「普通自動車免許」があれば就労可能 - 事務系業務
…入居者家族への請求や、郵送物の発送・備品の発注など
上記の仕事を介護助手が行うことで、介護福祉士などの資格を持つスタッフが、専門的な業務に専念できるようになります。
介護助手は一言でいうと、介護士の業務を支える仕事です。
1-2.介護助手は柔軟な働き方が可能!性別・年代を問わず人気の仕事
介護助手は柔軟に働くことができることから、多くの方に人気の仕事です。
中でも、以下の理由から「ミドル層」や「未経験の若年層」の両方に適しています。
介護助手が人気の理由
- 「午前中だけ」といった短時間勤務が可能である介護現場が多い
- 週2・3日~といった条件で働ける施設もある
- 土日・祝日は休日とすることができる施設も存在する
- 身体介助などの業務は介護職員が行うため、介護助手の身体的負担は少ない
介護助手は身体的負担が少ないことから、現役で働いている60代以上の方も多くいらっしゃいます。
また、家庭の都合に合わせて短時間で働ける施設も多く、子育て世代の主婦を含む若年層にも人気の仕事です。
補足:介護助手にできないこと
介護助手は、施設利用者の「身体に触れる仕事」を行うことができません。
入浴や食事、排泄介助には、以下のいずれかの資格を保有している必要があります。
- 介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級相当)
- 介護職員実務者研修
- 介護福祉士
無資格で介護職を始める場合は、有資格者のサポートや施設利用者の生活支援が主な仕事となることを、理解しておきましょう。
2.無資格で介護職をはじめるメリット
無資格で介護職を始めるメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
2-1. 介護の仕事が自分に合っているか確かめることができる
無資格で介護職を始めることには、資格を取得する前に、そもそも自分に向いている仕事なのか分かるというメリットがあります。
未経験者の中には、「介護職がどんな仕事か、具体的にイメージできていない」という方も多いでしょう。
時間を資格を取得して就職した後に「やはり向いていなかった」となってしまっては、時間と労力が無駄になってしまいます。
介護助手であれば無資格で気軽に始められるので、「介護職は自分に合っている仕事かどうか」、また「自分がどの施設に向いているのか」といったことを把握することが可能です。
2-2. 実務経験が資格取得に役立つ
介護の仕事の経験があると、資格の勉強をしたときに知識が頭に入ってきやすく、結果として資格を取得しやすくなります。
ポイント:資格取得支援制度を設けている介護施設もある
未経験者への手厚いサポートを行う施設も少なくありません。
実際に、資格支援制度を設けている施設も多く、入社後に資格を取得できる可能性もあります。
また、「かいご畑」など資格取得のサポートを行う転職サイトを利用してみるのも、可能性を広げるための1つの手段です。
このように、無資格でも介護職を始めることで資格が取りやすくなり、後の給与アップや、業務幅の拡大に繋がる可能性があります。
2-3. アルバイト・パート・派遣から始められる
アルバイト・パート・派遣といった働き方から始められるというメリットもあります。
介護助手は特に、アルバイトやパートなどの求人が多く、「午前だけ」「週2~3日」といった条件で柔軟に働くことが可能です。
そのため、学生や主婦、ダブルワークをしている人の仕事先としても人気があります。
ここまでは、無資格から介護職を始めるメリットを紹介しました。
次の章から、デメリットの側面を解説していきます。
3. 無資格で介護職をはじめるデメリット
無資格でも介護職で仕事をすることは、メリットが多い一方、デメリットも存在します。
順番に、ご紹介します。
3-1. 資格保有者よりも給与が低い
無資格の介護職として働く場合、資格保有者とくらべて給与が低くなってしまいます。
実際に、資格の有無によって、平均給与に差が生じることも分かっています。(月給・常勤者のケース)
なお、介護助手はアルバイト・パート求人が多く、地域の最低賃金水準の求人も少なくありません。
資格がないことで、給与に違いがあることは理解しておきましょう。
3-2. 資格を取得しない限りキャリアアップは難しい
資格を取得しないと、キャリアアップは難しいでしょう。
もちろん、働きながら資格を取得することで仕事の幅を広げることは可能です。
しかし、実際に働き始めると、日々の業務に追われてしまい、なかなか勉強する余裕がないというケースも想定されます。
それゆえ、無資格で仕事を始める際は、まずキャリアプランを事前に考えておき、それが達成可能かどうかを基準に施設を選ぶことがおすすめです。
3-3. 基礎知識がないため業務に慣れるまでに時間がかかる
無資格で介護職を始めると、基礎知識が不足していることから、業務に慣れるまでに時間がかかってしまうでしょう。
特に教育制度が整っていないと、基本的な業務をこなすことさえできないということもあり得ます。
事実、日本福祉医療専門学校の調査では、人手不足などの影響で「9割の介護施設が新人指導の管理を十分に行えていない」ことが明らかとなりました。
このように、教育制度が整っていない介護施設が多いことから、業務を習得するのに時間がかってしまう傾向にあるのです。
4. 無資格OKの求人の探し方!転職サイトの利用がおすすめ
転職サイトを使うべきたった1つの理由は、転職の成功確率が上がるためです。
具体的には、転職サイトを利用することによって、以下のことができるようになります。
順にご説明します。
4-1. 豊富な求人数を見ることができる
様々な求人情報を得られ、未経験者に適した施設の仕事を見つけることができます。
転職サイトの担当者は、日常的に施設とのやり取りを行っており、「未経験者の研修体制が充実している施設かどうか」といった情報も把握しています。
これらの内部情報は一般的な求人情報サイトを利用するだけでは、知ることができません。
転職サイトを利用することで、資格がなくても無理なく始められる職場を見つけられるでしょう。
4-2. 転職のプロからサポートを受けることができる
転職サイトを使うことによって以下のサポートを無料で行うことができます。
・面接日程など施設とのやり取りを代行してくれる
・あなたのキャリアをもとに、魅力的なPRを考えてくれる
・求人票の情報からはイメージしにくい仕事内容やはたらき方を教えてくれる
したがって、初めての転職で、『詳しいことがよくわからない』という方は、転職のプロに頼ることをおすすめします。
次章では、実際に「無資格OK」の求人を多く保有している転職サイトをご紹介します。
5. 無資格OKの求人を探すなら、登録すべき介護転職サイト
以下の3点を基準に、無資格で介護の仕事を始めたい方に、おすすめの転職サイトを選出しました。
転職サイトを選ぶ3つの基準
- 求人の質・量:求人の量・質は十分かどうか
- サポート力:必要な時に必要なサポートを受けられたか、親切だったか
- 提案力:キャリア提案や求人紹介の質が高いか
以上の3つの基準と、サイト利用者口コミを踏まえた上で、総合評価が最も高い転職サイトをご紹介します。
無資格OKの求人数 | サポート力 | 提案力 | |
レバウェル介護(旧:きらケア) | ◎ 12,000件 |
◎ 4.1 |
◎ 4.0 |
かいご畑 | ◎ 8,000件 |
◎ 4.1 |
◎ 4.1 |
マイナビ介護 | ◎ 8,000件 |
◎ 4.0 |
○ 3.8 |
ミラクス介護 | ○ 3,600件 |
◎ 4.0 |
○ 3.9 |
※求人数は2021年7月時点
5-1. レバウェル介護(旧:きらケア)|実績豊富で満足度No,1
『レバウェル介護(旧:きらケア)』は、「自宅から徒歩で勤務先に通いたい」「人間関係が良い職場がいい」といった一人ひとりのニーズに応えてくれる転職サイトです。
扱っている正社員求人は27,158件と業界トップクラスであり、幅広い求人を見ることが出来ます。
地域の専門アドバイザーが「自宅から徒歩で通いたい」「人間関係が良い職場に転職したい」といった細かいニーズに応えてぴったりの職場を提案してくれるでしょう。
特に「未経験・無資格可」の求人も多数扱っており、また中でも訪問介護求人は業界最多です。
さらに、「面接に同行してくれる」「ネガティブな情報(離職率や有給消化率など)も包み隠さず教えてくれる」など、転職サイトの中でもサポートのきめ細やかさは群を抜いています。
「はじめての転職で不安」「次の転職は絶対に失敗したくない」という方におすすめです。
当サイトではレバウェル介護(旧:きらケア)のコンサルタントにインタビューを行いました!
レバウェル介護(旧:きらケア)の強みやコロナ禍における介護業界の転職事情をお話いただいたので、登録を検討している方はぜひご覧ください。
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単なる求人紹介では意味がない。レバウェル介護(旧:きらケア)のキャリアアドバイザーが語る「生活を豊かにする」転職サポートとは
5-2. かいご畑|未経験の方でも安心して利用できる
『かいご畑』は介護向けの人材紹介サービスから、資格講座まで、介護業界で幅広い事業を行うニッソーネットの転職支援サービスです。
総求人数は1万件と、多くの求人数を保有し、悩みをしっかりと聞いてくれた上で求人を紹介してくださると多くの方から好評でした。
また、正社員の求人紹介の他に、派遣としての紹介も行なっていますが、派遣スタッフとして勤務する場合は、介護職員初任者研修などの資格講座を無料で受けられます。
そのため、資格を取ってキャリアアップしたい!という方がステップアップとして使うのもおすすめです。
5-3. マイナビ介護|質の高い求人・提案力の高さが評判
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
5-4. ミラクス介護
『スマイルサポート介護』は、業界最大級の求人数を保有している転職サイトです。
11万件ほどの求人を保有しており、派遣求人を探すこともできます。
希望に合った求人を見つけやすく、より多くの求人を見て比較したい方におすすめです。
公式サイト:
https://www.h-career-support.com/kaigo
6. 介護助手として働き始めたら?キャリアアップに役立つ資格
介護職でのキャリアアップに役立つ資格は、以下の3つです。
順に解説していきます。
6-1. 介護職員初任者研修
介護の入門資格と言える「介護職員初任者研修」を取得することで、身体介助が行えます。
例えば食事や入浴介助などを含む、訪問介護の仕事をすることが可能です。
介護職員初任者研修の資格は、以下の手順で取ることができます。
資格の取得方法
- 養成校で講座を修了し、修了証明書を受け取る
- 介護職員初任者研修試験に合格する
前提となる取得条件はなく、難易度も高くないため、キャリアアップをしたい方は資格取得を検討してみると良いでしょう。
6-2. 介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修よりも専門性の高い公的資格として、「介護福祉士実務者研修」が挙げられます。
取得条件が存在しないため、誰でも受けることができますが、講義・演習の内容が初任者研修よりも幅広く、かつ専門的です。
資格の取得方法
- 養成校で講座を修了し、修了証明書を受け取る
なお、介護福祉士実務者研修は「無資格から経験を積み、介護福祉士を目指す方」に必須の資格です。
よって、介護福祉士実務者研修もキャリアアップに役立つ資格であると言えます。
6-3. 介護福祉士
介護の技術や保険制度、医療ケアなどについて、高度な知識を得られる「介護福祉士」資格は、キャリアアップに欠かせません。
現場の介護福祉士は、身体介護や生活支援だけでなく、施設利用者の相談対応や、介護スタッフの統括など、管理者としての仕事も担っています。
資格の取得方法
- 介護福祉士実務者研修を修了・修了証明書を受け取る
- 介護職での3年以上の実務経験を積む
- 国家資格に合格する
上記の手順にしたがって資格を取得することで、介護のプロとして活躍できるでしょう。
7. さいごに
いかがでしたか?
介護職はまだまだ人手不足であり、今後も多くの働き方ができる業界と言えるでしょう。
このページを踏まえ、しっかりと転職先・求人票・あなたのことを考慮して転職に踏み出すために、最初の一歩目としておすすめなのが、頼れる相談相手を作ることです。
下記の転職サイトに登録し、担当者からの連絡を待ちましょう。
この記事があなたのキャリアに役立つことを願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。