「ソニーミュージックに転職するにはどうすれば良いのだろう」「採用されるのは難しいのだろうか」と考えていませんか?
結論から言うと、ソニーミュージックへの転職難易度は高く、転職を成功させるのであれば、入念な情報収集のうえで正しい転職活動を行う必要があります。
そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして数多くの転職をアドバイスしてきた私が、ソニーミュジックへの転職にあたり知っておくべき知識を解説します。
【ソニーミュージックへの転職で知っておくべきの6ポイント】
すべて読めば、ソニーミュージックへの転職の第一歩を踏み出せるでしょう。
目次
1.ソニー・ミュージックエンターテインメントの総評と転職のしやすさ
年収
平均年収は582万円 。
音楽業界の中では高水準。
福利厚生
それなりに充実している。
評価・研修制度
「よほどのことがなければ昇給は見込めない」という意見が目立つ。
やりがい・成長
企業の認知度も高く、音楽やその他エンタメ事業に携わることができるため、やりがいを感じられるという声が多数。
雰囲気・働きやすさ
社内の風通しは非常に良く、自由な雰囲気。
将来性
業界大手であるため、安定している。
※openwork/ Lighthouse / 転職会議の評価をもとに算出
ソニーミュージックでは中途採用を行っています。
中途採用HPに掲載されている求人には特徴・メリットの欄に未経験、フリーター歓迎と記載されており、中途採用するに当たって学歴も問われないようです。
注意:転職難易度は高い
未経験者やフリーター歓迎と書いてあるものの、ソニーミュージックへの転職難易度は高いと理解しておきましょう。
ソニーミュージックはキャリタス就活2021によると就職希望企業ランキング49位と非常に人気があり、新卒の募集人数も36~40名とあまり多くないため、競争率が高いです。
非常に人気が高い企業なため、他の候補者がいた場合、アピールできる経験がないと不採用になってしまう可能性が高くなります。
アピールできそうな経験がない場合は、企業の採用情報やコーポレートサイトから情報を徹底的に集めて、どんな人物を求めているのかを把握したうえで、人一倍選考対策を練らなければなりません。
そこで、まずは次章から、ソニーミュージックの採用・企業情報から紹介していきます。
2.ソニー・ミュージックエンターテインメントの採用情報
ソニーミュージックの採用・求人に関する情報をまとめました。
詳しく見てみましょう。
2-1.中途採用での募集職種
ソニー・ミュージックエンターテインメントでは、中途採用を行っており、以下の職種を募集しています。(2021年12月現在)
募集職種
- ファンクラブ運営アシスタント
- 名古屋オフィス営業アシスタント
それぞれの業務内容は以下の通りです。
ファンクラブ運営アシスタント
・初歩的動画作業
・初歩的なグラフィック制作
・初歩的なウェブページの更新など、管理ツールを使用した作業
・データ入力・集計・各種資料作成
・公開収録やイベント運営補助・受付
・コンサート会場でのファンクラブブース運営・グッズ販売補助
・電話・メール・来客対応 など名古屋オフィス営業アシスタント
・電話応対
・データ入力
・サンプル品の手配
・店頭のPOPや看板制作デザインから校正~作成~発送までの業務などなど、事務作業を中心とした業務です。
日々の電話やメール対応、ExcelやWordでのデータ入力等の事務作業はもちろん、サンプル商品手配等の業務を行います。
2-2.求められる人材
- ファンクラブ運営アシスタント
ファンクラブ運営アシスタントの募集では、WordやExcelなどの基本的な操作は必要不可欠です。
加えて、初歩的なグラフィック制作や入稿データの作成できることも求められています。
ファンクラブ運営アシスタントの募集要項に記載されていた情報は以下の通りです。
ファンクラブ運営アシスタント
<応募資格>
・Word、Excel基本操作必須
・初歩的なグラフィック制作および入稿データ作成
※ファンクラブ運営業務の経験がある方大歓迎!
- 名古屋オフィス営業アシスタント
名古屋オフィス営業アシスタントの募集においても、WordやExcelなどのPCの基本スキルは必須のようです。
加えて、MACやPhotoshop、Illustratorなどが使える人材を求められています。
名古屋オフィス営業アシスタントの募集要項に記載されていた情報は以下の通りです。
名古屋オフィス営業アシスタント
<応募資格>
・事務経験者大歓迎!
・PCの基本スキル(Word,Excel)をお持ちの方
・MAC、Photoshop、Illustrator使用経験歓迎
また、どちらの職種にも「経験者大歓迎!」と記載されていることから、経験者は優遇されやすいということがわかります。
3.ソニー・ミュージックエンターテインメントの企業情報
ソニー・ミュージックエンタテインメントは、国内大手の総合エンターテインメント企業です。
総合エンタテインメント企業として、幅広い事業を展開しています。
それぞれ確認しておきましょう。
3-1.事業内容
ソニーミュージックグループは、「アーティスト&ミュージック」、「ビジュアル&キャラクター」、「エンタテインメントソリューション」の3つの事業を展開しています。
以下は事業内容の詳細になります。
アーティスト&ミュージック
音楽ソフトの企画・制作・宣伝を行なうレコードレーベル事業、発掘・育成・マネジメントを行なうアーティストマネジメント事業、音楽出版事業、マーケティング事業など、音楽ビジネスにまつわる様々な事業を展開し、アーティストやクリエイター、タレントの活動を幅広くプロデュースしています。
ビジュアル&キャラクター
アニメーション作品やゲームの企画・製作・プロデュースを行なうアニメ関連事業、そして、キャラクターを中心とした国内外の著作物・商標を活用し、様々なマーチャンダイジングやサービス分野へのトータルマーケティングを行なうライセンス事業を行なっています。
エンタテインメントソリューション
コンサートホール運営やライブ・イベント等の企画・制作、グッズ企画・制作・販売などを行なうライブエンタテインメント事業、パッケージソフトのデザイン・製造・流通・販売を行なうパッケージソリューション事業、ECショップや音楽配信サイトの運営を行なうデジタルソリューション事業、放送・出版・Web等のメディア事業など、エンタテインメントビジネスにおける幅広いソリューションの提供によりエンタテインメント業界の舞台裏を支えています。
3-2.会社概要
ソニー・ミュージックエンターテインメントの会社概要を以下にまとめました。
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目23-1 (虎ノ門ヒルズ森タワー27階) |
代表者 | 代表取締役社長 村松 俊亮 |
設立 | 1968年 |
資本金 | 1億円 |
売上 | 357,716百万円 (2020年3月期:ソニーミュージックグループ連結) |
従業員 | ソニーミュージックグループ計 約3,100名 |
事業内容 | マーケティング、タイアップ、アーティスト・タレント・クリエイターの発掘・育成、海外事業推、デジタルコンテンツ事業、ライブエンタテインメント事業、音楽ストリーミング事業、スポーツエンタテインメント事業等 |
3-3.会社の特徴
ソニーミュージックは以下のような特徴的な点があります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
(1).グループのヘッドクォーター
ソニー・ミュージックエンターテインメントは株式保有によるグループ全社の経営・管理を行なうとともに、総合エンタテインメントカンパニーとしてビジネスを展開しています。
同社はグループ統括会社としてグループ会社全体の経営・監理を行っているため、各事業の多くは、グループ各社が事業を展開しているのが特徴です。
(2).ダイバシティ推進の取り組み
ソニーグループでは経営方針の一環として、健全な職場環境の整備と多様な人材の採用・育成・登用により、ダイバーシティを推進しています。
ダイバーシティ推進の一環として、あらゆる階層において女性が一定の比率を占める状態を実現するために、グローバルで女性活躍を推進しています。
具体的な取り組みは以下の通りです。
- 女性リーダー育成プログラムの実施
- 男性育休の取得促進を目的とした「ちちおや育休セミナー」の開催
- 不妊治療やがん治療との両立ができる両立支援制度「Symphony Plan(シンフォニー・プラン)」
このような取り組みにより、ソニーグループ全体でダイバシティの推進に取り組んでいるようです。
4.ソニーミュージックの働き方 | 口コミ評判まとめ
この章では、転職会議に掲載されている社員の口コミから、ソニーミュージックの働き方の実態を紹介します。
それぞれ詳しく見てみましょう。
4-1.年収
転職会議によると平均年収は583万円 (平均年齢38.4歳)です。
給与への満足度は、企業全体の中では平均的な金額ですが、音楽・芸能業界としては比較的高いと言えます。
また、若手の給与水準は高いものの、昇給ペースが遅いという情報もあり、全体の年収とするとやや低くなっていると考えられます。
参考:競合他社の平均年収
- エイベックス
平均年収611万円 / 平均年齢37.8歳
- 日本コロムビア
平均年収585万円 / 平均年齢41.8歳
4-2. やりがい・成長
仕事のやりがい・成長についてはまずまずの高評価で、業界内でも上位水準です。
音楽やその他エンタメ事業に携わることをモチベーションとしている人が多いようです。
また、業界大手ということで周囲からの認知度も高く、日常で自社作品を目にする機会が多い点もやりがいに繋がっているようです。
成長環境としては、音楽・エンタメ業界内で転職も含め働き続ける上では幅広い経験も積むことが出来スキルと経験を積めるという意見が多くあります。
4-3. 雰囲気・働きやすさ
大手企業ですが、社内の風通しは非常に良く音楽業界ということで、非常に自由な雰囲気という意見が多くありました。
良くも悪くも自己管理に任されるためそういった環境が自分に合っているか見極めは必要でしょう。
4-4.残業時間
平均残業時間は40〜50時間程度です。
大手企業ということで勤怠管理などはしっかりしているようですが、業界全体として仕事とプライベートとの境目を重視しない風土もあるため、特に異業界からの転職をお考えの場合には、注意する必要があります。
5.ソニーミュージックへの転職を成功させるコツ
ソニーミュージックへの転職を成功させるためには、以下3つのコツを押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
5-1.自己分析・キャリアの棚卸しを入念に行う
まずは自己分析・キャリアの棚卸しを徹底しましょう。
自らの長所やスキルを言語化したり、これまでの経歴を振り返ったりすることで、アピールポイントとなる強みを見つけ出すことができます。
自己分析の着眼点
- 振り返り
…これまでのキャリアを振り返る - 転職してどうなりたいのか
…「なぜ転職したいのか?」「どんな人生を歩みたいのか?」など自身の「なりたい状態」を考える - できること
…これまでの経験からどんなことを学んできたのか、どのようなスキルがあるのか
上記を重点的に考えることで、「魅力的な職務経歴書の作成」「面接での効果的なアピール」が可能となります。
5-2.情報収集を行い、企業の求める人物像を捉える
「自分はどのような強みがあるか」だけではなく、「企業はどのような人材を求めているのか」を考えることも重要です。
そのためにも、企業のコーポレートサイトや求人情報を徹底的に調べることが欠かせません。
また、採用条件だけでなく、以下の情報から求められる人物像を読み取ることも重要です。
求める人物像を読み取る観点
- 企業の成長ステージ
…創業期であれば即戦力や横断的なスキルを持つ人材が求められる。一方、成熟期はマーケティング人材や異業種人材が求められる傾向 - 理念・ビジョン
…企業が目指す事業の形から、どのような考え・姿勢で働く人材を求めているかを考える
企業情報を踏まえた志望動機・自己PRを行うことで、採用選考の確率を高めることができます。
5-3.頻出の質問を把握し、模擬面接を通して面接に慣れておく
「頻出の質問」に対する回答を、あらかじめ考えておくなど、事前に面接準備を行っておくことで、スムーズな対応が可能になり、的確に自分をアピールできます。
面接で頻出の質問
- 「あなたの強みは何ですか?」
- 「なぜ転職しようと思ったのですか?」
- 「弊社を志望した動機を教えてください」
- 「弊社に活かせるスキルや経験を教えてください」
また、面接特有の空気感に緊張してしまい、本番で思うように受け答えができないという方も少なくありません。
このような事態を防ぐためにも、模擬面接(面接の練習)を行っておくことが大切です。
選考・面接対策は転職エージェントの利用がおすすめ
採用確率を高める選考対策は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、以下のサポートが受けられるからです。
- ヒアリングを通して強みやアピールポイントを客観的に見極めてくれる
- 応募書類の添削を行ってくれる
- 模擬面接など、事前の面接対策も可能
転職エージェントを利用することで、転職のプロから採用側の視点で、客観的なアドバイスをもらうことができるので、積極的に活用することをおすすめします。
ここまでは、ソニーミュージックへの転職を成功させるコツを紹介しました。
次の章では、エージェントサービスを活用して選考対策を行いたいという方向けに、サポート力に強みのある転職エージェントを紹介していきます。
6.エンターテインメント業界に強く、サポート力に定評のある転職エージェント
数ある転職エージェントの中から、以下の3つを基準におすすめのエージェントを厳選しました。
選定基準
- サポート力
…コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか - 提案力
…求職者のニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか - 求人数・質
…エンターテインメント業界の求人の量や質は十分かどうか
この3点を軸に『500人の転職エージェント利用者を対象に行なった調査結果』を踏まえると、結果は以下の通りとなりました。
転職エージェント | サポート力 | 提案力 | エンターテインメント業界の求人数 |
1位. リクルートエージェント |
◎ 4.0 |
◎ 4.2 |
◎ 約9000件 (非公開:約3800件) |
2位. マイナビエージェント |
○ 3.7 |
◎ 3.9 |
◎ 約5800件 (非公開:2300件) |
3位. dodaエージェント |
◎ 3.9 |
○ 3.7 |
○ 約3,000件 |
※2020年1月時点
それぞれ詳しく紹介します。
1位.リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
◆補足:リクルートが運営している関連サービス
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位.マイナビエージェント
『マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。
3位.dodaエージェント
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
さいごに
ソニーミュージック での働き方や転職について紹介しました。
ソニーミュージック への転職はやりがい・自己成長・風通しの良さなどの面でメリットが大きいですが、人気企業であるため、就職難易度は高いという点に注意しておきましょう。
転職成功のポイントは、徹底した事前準備にあります。
より転職成功率を高めたいという方は、転職エージェントを利用して、選考対策を行うことをおすすめします。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。