- 24歳の平均年収はどのくらいだろう
- 周囲と比べて自分の年収は低いのだろうか
と考えたことはありませんか?
結論からいうと、24歳の平均年収は305万円と言われています(doda:年齢・年代別に見る日本の平均年収,2022.)。
ただ、平均年収は性別や企業規模によって異なります。
条件 | 平均年収 |
24歳の平均年収 | 305万円 |
24歳男性
24歳女性 |
321万円
289万円 |
大学院卒
大学卒 高専・短大卒 専門学校卒 高校卒 |
357万円
338万円 316万円 320万円 302万円 |
正規雇用
非正規雇用 |
323万円
282万円 |
大企業
中企業 小企業 |
330万円
316万円 307万円 |
※学歴・雇用形態・企業規模は20代前半(20~24歳)の金額、(平均年収=項目別平均月収×12+平均賞与[令和3年度平均年末賞与+令和4年度平均夏季賞与]、千の位以下は四捨五入)
〔出典〕厚生労働省:令和三年賃金構造基本統計調査,2021.
この記事では、人材会社や公的機関の調査をもとに、24歳の平均年収を詳しく解説します。
すべて読めば、同年代との収入比較ができます。
(目次)
- 24歳の平均年収は305万円
1-1. 24歳の年収の「中央値」は330万円前後 - 【条件別】 20代前半の平均年収
2-1. 男女別
2-2. 学歴別
2-3. 雇用形態別
2-4. 企業規模別
2-5 . 産業別 - 24歳平均の生活費目安【年収305万円の場合】
- 年収をアップさせる3つの方法
- 20代におすすめの転職エージェントランキング
- 平均年収に関するFAQ
- さいごに
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目次
1. 24歳の平均年収は305万円
24歳の平均年収は、305万円です。
〔出典〕doda:年齢・年代別に見る日本の平均年収,2022.
男女別にみると、
- 男性:321万円
- 女性:289万円
と、約32万円の差が生じていることがわかります。
なお、上記は転職エージェント利用者を対象にした調査を参考にしています(doda:年齢・年代別に見る日本の平均年収,2022.)。
平均年収は調査によって若干の変動があるものの、24歳の平均年収は290~320万円というのが一般的のようです。
国税庁が実施する「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は以下の通りとなっています。
年代 | 平均年収 |
20代前半 (20~24歳) |
269万円 |
20代前半 (25~29歳) |
371万円 |
こちらは、24歳だけを対象にしたものではありませんが、上記の表をみる限り、24歳の平均年収は「300万円前半」辺りが妥当であると判断できます。
24歳の年収の「中央値」は330万円前後
24歳の年収中央値は、330万円前後と考えられます。
厚生労働省の調査をもとにした、20代の年収中央値の推定金額は以下の通りです。
年代 | 男性 | 女性 |
20代前半
(20~24歳) |
315万円 | 309万円 |
20代後半半
(25~29歳) |
354万円 | 334万円 |
[「平均年収=月収中央値 × 12 + 令和三年度給与階級別平均賞与」で算出、千の位以下四捨五入
〔出典〕厚生労働省:令和元年賃金構造基本統計調査,2019.
厚生労働省:毎月勤労統計調査,2月速報・9月速報,2022.
年代や男女によって異なりますが、24歳の場合は330万円前後であると判断できます。
補足:平均年収と年収中央値の違い
- 平均値
…対象者の年収を足し、対象者の数で割った値 - 中央値
…対象者の年収を上から順に並べ、ちょうど真ん中に位置する値
平均値は一部の極端な値が全体に大きな影響を及ぼします。
一方で中央値は、極端な値が含まれていたとしても、その影響はほとんどなく、よりリアルな結果が導き出されます。
※参考記事:『年収の中央値はいくら?年代別・男女別・雇用形態別に解説』
ここまでは24歳の平均年収を紹介しました。
次の章からは、同年代の年収をより詳しく把握するために、20代前半(20歳~24歳)の「条件別の平均年収の違い」を解説していきます。
2. 【条件別】 20代前半の平均年収
20代前半(20歳~24歳)の平均年収を、以下の区分で解説します。
2-1.【男女別】20代前半の平均年収
2-2.【学歴別】20代前半の平均年収
2-3.【雇用形態別】20代前半の平均年収
2-4.【企業規模別】20代前半の平均年収
2-5.【産業別】20代前半の平均年収
それぞれの違いを把握しておきましょう。
2-1.【男女別】20代前半の平均年収
年代 | 男性 | 女性 |
20代前半 (20~24歳) |
287万円 | 249万円 |
20代後半 (25~29歳) |
404万円 | 328万円 |
2-2.【学歴別】20代前半の平均年収
学歴 | 全体 | 男性 | 女性 |
大学院卒 | 357万円 | 358万円 | 354万円 |
大学卒 | 338万円 | 340万円 | 336万円 |
高専・短大卒 | 316万円 | 317万円 | 315万円 |
専門学校卒 | 320万円 | 317万円 | 322万円 |
高校卒 | 302万円 | 308万円 | 291万円 |
(平均年収=学歴別平均月収×12+平均賞与[令和3年度平均年末賞与+令和4年度平均夏季賞与]、千の位以下は四捨五入で計算)
〔出典〕厚生労働省:令和三年賃金構造基本統計調査,2021.
厚生労働省:毎月勤労統計調査,2月速報・9月速報,2022.
2-3.【雇用形態別】20代前半の平均年収
雇用形態 | 全体 | 男性 | 女性 |
正規雇用 | 323万円 | 324万円 | 321万円 |
非正規雇用 | 282万円 | 288万円 | 278万円 |
(平均年収=雇用形態別平均月収×12+平均賞与[令和3年度平均年末賞与+令和4年度平均夏季賞与]、千の位以下四捨五入で計算)
〔出典〕厚生労働省:令和三年賃金構造基本統計調査,2021.
厚生労働省:毎月勤労統計調査,2月速報・9月速報,2022.
2-4.【企業規模別】:20代前半の平均年収
企業規模 | 全体 | 男性 | 女性 |
大企業 | 330万円 | 330万円 | 328万円 |
中企業 | 316万円 | 317万円 | 313万円 |
小企業 | 307万円 | 313万円 | 301万円 |
(平均年収=企業規模別別平均月収×12+平均賞与[令和3年度平均年末賞与+令和4年度平均夏季賞与]、千の位以下四捨五入で計算)
〔出典〕厚生労働省:令和三年賃金構造基本統計調査,2021.
厚生労働省:毎月勤労統計調査,2月速報・9月速報,2022.
2-5.【産業別】20代前半の平均年収
20代前半の平均年収を産業別で高い順にまとめると、次のようになりました。
(平均年収=企業規模別別平均月収×12+平均賞与[令和3年度平均年末賞与+令和4年度平均夏季賞与]、千の位以下四捨五入で計算)
〔出典〕厚生労働省:令和三年賃金構造基本統計調査,2021.
厚生労働省:毎月勤労統計調査,2月速報・9月速報,2022.
1位.情報通信業:341万円
2位.医療、福祉:333万円
3位.金融業、保険業:331万円
4位.学術研究、専門・技術サービス業:330万円
4位.不動業、物品賃貸業:330万円
それぞれ簡単に説明します。
1位.情報通信業:341万円
業種別にみると、もっとも年収が高いのは情報通信業界で、年収は341万円です。
IT技術の進展などにより、業界全体が拡大傾向であり、かつ人材不足が顕著なため、他の業種と比べて高い給与が得られやすい特徴があります。
2位.医療・福祉業:333万円
情報通信業についで年収が高いのは医療・福祉業で、年収は333万です。
年齢や地域、役職などによって左右されるものの、医療・福祉業は20歳前半でも、比較的収入を得られる職だと言えます。
3位.金融業、保険業:331万円
金融・保険業も比較的給与が高く、年収は331万円です。
金融・保険業界は、営業のインセンティブなどがあり、成果をあげれば年収が上がりやすい傾向があります。
4位.学術研究、専門・技術サービス業:330万円
ついで4位は学術研究、専門・技術サービス業で、年収は330万円です。学術研究・専門業は、主に学術的研究などを行う事業所、個人または事業所に対して専門的な知識・技術を提供する事業所で、他に分類されないサービスを提供する企業や人を指します。
具体的には、弁護士や税理士も学術研究・専門業に分類されるので、平均年収は高くなる傾向にあります。
5位.不動産業・物品賃貸業:330万円
同じく4位は、不動産・物品賃貸業で、年収は330万円です。
営業のインセンティブなどがあり、若くても成果を上げることができれば、高年収を狙いやすい職種です。
3. 24歳平均の生活費目安【年収305万円の場合】
年収305万円で、単純に12ヶ月で割った場合、月々に使用できる金額はおよそ21.3万円です。(手取り額は平均収入の80%として計算)
手取り21.3万円の生活費の目安を、以下にまとめました。※独身世帯と仮定
項目 | 金額 |
食費 18% |
3.6万円 |
住居費 28% |
5.9万円 |
水道光熱費 6% |
1.2万円 |
通信費 6% |
1.2万円 |
保険料 4% |
0.8万円 |
趣味・娯楽費 4% |
0.8万円 |
日用雑貨・被服費 6% |
1.2万円 |
交通費 5% |
1万円 |
交際費 5% |
1万円 |
貯蓄 17% |
3.6万円 |
その他 6% |
1.2万円 |
〔出典〕ほけんROOM:家計における理想の支出の割合は?家計の支出割合の見直しをしよう
3-1. 家賃は手取りの25~30%を目安に
家賃は、手取りの25~30%を目安にすると考えておきましょう。
手取りが21.3万円の場合は、5.9万円ほどです。
これを大幅に上回ってしまうと、食費や娯楽費を削る必要があります。
3-2. 食費は手取りの18%を目安に
食費は手取りの18%を目安にしましょう。
手取りが21.3万円の場合は、3.6万円ほどです。
3-3. 貯金は手取りの15~20%できるのが理想
貯金は手取りの15~20%できるのが理想です。
手取りが21.3万円の場合は、3.6万円ほどです。
年代別:貯蓄額の平均値
年代別の貯蓄額の平均値値は以下の通りです。
- 全世代平均:1880万円
- ~39歳代:726万円
- 40代:1134万円
- 50代:1846万円
〔出典〕総務省統計局:家計調査年報(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)貯蓄・負債の概要,2021.
4. 年収をアップさせる3つの方法
収入を増やす具体的な方法は、以下の通りです。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
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年収・手取り額に悩みを抱えている方は、dodaが提供する「年収査定」の利用をおすすめします。これはあなたの適正年収を、AI技術によって導き出すツールです。
能力・経歴に見合った給料を得られているかどうか、一度チェックしてみましょう。
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4-1. 昇進や昇格などによる給与アップを目指す
もっとも堅実に収入を上げる方法は、昇進や昇格によって給与をベースアップさせることです。
成果を上げることを常に意識し、日々の業務に取り組みましょう。
この際、企業の評価基準を把握しておくことも大切です。
資格を取得するのも有効
資格手当などの制度が職場にある場合は、資格を取得することで給与アップが見込めます。
資格勉強はスキルとして身に付きますので、仕事に活かせる場面も多いでしょう。昇給や昇格への足掛かりとなることもあるため、長期的に学習する意欲があるのであれば、現職に活かせる資格の勉強をしてみるのもおすすめです。
ただし、同じ職場でのキャリアアップを目指す場合は、長期的な視点を持っておく必要があります。
昇進や昇格の機会は多くても年に数回程度ですし、必ずしも結果が評価されるとは限りません。
いますぐ収入を増やしたいという方は、次に紹介する二点に取り組むことをおすすめにします。
4-2. 空いた時間で副業する
本業とは別に副業を行うことで、収入を増やすことも可能です。
ダブルワークをしたり、クラウドソーシングを通して仕事を請け負ったりすることで、空いた時間を活かして効率的に稼ぐことができます。
ただ、本業に加えて仕事をすることになるため、体力的・精神的な負担が大きくなるという懸念は拭えません。
本業に支障が出てしまっては本末転倒です。また、企業によっては副業を容認していないこともあります。
副業については十分に検討してから始めることをおすすめします。
4-3.給料の高い職場に転職する
誰にでも実現可能かつ最も確実な収入アップの方法は、転職です。
職種や仕事内容は同じでも、職場を変えるだけで月々数万円ほど給与が上がるケースも珍しくありません。
月給にそれほど違いがなくても、ボーナスのある職場に転職するだけで、年収が数十万円アップすることもあるでしょう。
「昇格や昇進が見込めない」「業績がかんばしくなく、ボーナスや手当も支給されない」という場合は、現職よりも条件の良い企業への転職を検討してみることをおすすめします。
転職を検討する方は、まずは転職エージェントに相談してみてください。
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その上で、他の転職エージェントにも1~2社ほど登録してみて、初回の面談でアドバイザーとの相性を確かめてみると良いでしょう。
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6. 平均年収に関するFAQ
平均年収に関するよくある質問をまとめました。
Q1.20代の平均年収はいくらですか?
Q2.24歳で年収500万円以上の人の割合を教えてください
Q3.24歳で年収1000万円稼ぐことは可能ですか?
気になることがあればここで解消しておきましょう。
Q-1.20代の平均年収はいくらですか?
同調査で明らかになっている「20代の平均年収」は342万円です(男性365万円、女性319万円)。
20代の平均年収を年齢ごとに区分したものを以下にまとめました。
平均年収 | |||
全体 | 男性 | 女性 | |
20歳 | 271万円 | 282万円 | 258万円 |
21歳 | 267万円 | 286万円 | 252万円 |
22歳 | 277万円 | 294万円 | 261万円 |
23歳 | 286万円 | 300万円 | 272万円 |
24歳 | 305万円 | 321万円 | 289万円 |
25歳 | 331万円 | 349万円 | 314万円 |
26歳 | 351万円 | 371万円 | 331万円 |
27歳 | 369万円 | 391万円 | 344万円 |
28歳 | 383万円 | 409万円 | 353万円 |
29歳 | 395万円 | 422万円 | 362万円 |
20代全体 | 342万円 | 365万円 | 319万円 |
出典:doda: 均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】,2022.
年齢が上がるに連れて、平均年収も数万円~十数万円ずつ上昇していることがわかります。
Q2. 24歳で年収500万円以上の人の割合を教えてください
dodaの調査によると、20代で年収500万円以上を稼ぐ人の割合はわずか6.5%程度であると判明しています。
年収は年齢が上がるにつれて増えていくことから考えると、24歳の段階で年収500万円を超えている人は、全体の5%を下回ると判断できるでしょう。
そもそも年収500万円以上を稼ぐ人は、すべての年代を含む労働者のうち、およそ30%ほどです(国税庁:民間給与実態統計調,2021.)。
24歳の段階で年収500万円を超えるためには、以下のような戦略を立てて、行動していく必要があります。
年収500万円を稼ぐ戦略
- 金融、不動産、商社など、高収入を見込める分野へ転職する
- IT業界など大幅な成長が見込める業界で働く
- 専門的なスキルを身につけるなど、希少価値の高い人材を目指す
- 自分のスキルや経験を最大限活かせる企業へ転職する
Q3. 24歳で年収1000万円稼ぐことは可能ですか?
24歳で年収1000万円稼ぐことは不可能ではありません。
ただし、dodaの調査では、20代のうちに年収1000万円を超えている人は全体のわずか0.2%でした。
このことから、非常に難度の高いものであることを理解しておく必要があると言えるでしょう。
24歳で年収1000万円を達成する方法のひとつとして挙げられるのが「起業」です。
自ら事業を興し軌道に乗せることができれば、会社員では得られないほどの収入を手にできるでしょう。
また、以下は特に高収入を得られやすい業種・企業となります。
- 金融、不動産、総合商社
- 外資系企業
- 営業成績がインセンティブに反映される企業
年収1000万円を目指すのであれば、上記のような業種・企業を選ぶことが必須です。
さいごに
24歳の年収事情を紹介しました。
現時点で年収が342万円を超えているのであれば、周囲よりも高収入であると考えて問題ないでしょう。
しかし、年収342万円を下回っている場合、周囲にやや遅れをとっていると言えます。
副業をはじめたり、転職をしたりするなど何かしらの行動に踏み切ってみることをおすすめします。
もし転職を検討しているのであれば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』などの転職エージェントにまずは相談してみるとよいでしょう(転職エージェントについて、本記事では5.20代におすすめの転職エージェントランキングで詳しく紹介しています)。
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