
「2年目なのに会社を辞めたい」
「コロナ禍だけど転職しても大丈夫?」
といった悩みを抱えていませんか?
結論から言いますと、コロナ禍における第二新卒の転職市況は非常に厳しいため、特別な事情がない限り現職に留まることをおすすめしています。
そこで、本記事では、過去に100人を超える第二新卒者の転職を支援してきた筆者が、2年目で会社を辞めたいと考えているあなたに知っていただきたいポイントを以下の流れでご紹介します。
- コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
- 「とりあえず3年」働く必要はない
- 【理由別】2年目のあなたは転職すべきか
- 2年目での転職を成功させるための4つのポイント
- 2年目で会社を辞めたい時におすすめの転職エージェント
全て読めば、自分が転職した方がいいのかどうか、最善の選択がわかるでしょう。
1.コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
ここでは、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針を以下の順番でご説明します。
それぞれ詳しく解説していきます。
1-1.コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況
コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況です。
というのも、多くの企業が「ポテンシャル採用」から「即戦力採用」にシフトしており、大半の第二新卒が狙っている「未経験採用枠」が著しく減少しているためです。
実際、「株式会社UZUZ」によって行われた「第二新卒の転職活動の実態調査」では、50%以上の方が「転職活動で苦労している」と回答していることから、厳しい市況感が伺えます。
出典:株式会社UZUZ
なお、長年私は第二新卒転職を支援してきましたが、こういった転職市況の厳しさから、コロナ禍で転職活動を行うことは基本的におすすめしていません。
1-2.コロナ禍で転職活動をすべき人、すべきでない人の特徴
とはいえ、コロナ禍での転職活動をすべきか悩んでいる人もいるかと思うので、今すぐ転職活動をすべき人・そうでない人の特徴を以下のように分類致しました。
①転職活動をすべき | |
②転職活動をすべきでない |
それぞれ順にご説明していきます。
①転職活動をすべき:現職で大きな精神的苦痛を感じている人
現職で大きな精神的苦痛を感じている人は、転職活動を進めていくべきです。
というのも、この状況を放置すると「適応障害」につながり、最悪の場合「うつ病」に発展することもあるためです。
用語解説:適応障害
特定の状況や出来事によって発生するストレスから心身に支障をきたし、社会生活が困難になっている状態のこと。
ストレス原因から離れると症状は次第に改善しますが、ストレス原因から離れられない、取り除けない状況が続くと、症状が重症化することもあります。
特に、ご自身が以下のような症状に多く当てはまっている場合は要注意です。
情緒面の症状 |
|
行動面の症状 |
|
身体症状 |
|
もしこれらの症状が多く出ている場合は、「適応障害からの転職成功の秘訣は?転職を繰り返さないために、向いてる仕事やおすすめエージェントをご紹介」を参考に転職活動を始めることをおすすめします。
②転職活動をすべきでない:現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人
現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人は、転職活動をせずに現職に留まることをおすすめします。
なぜなら、第二新卒転職では企業側から「社会人基礎力」や「ストレス耐性」を見られますが、現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人はこれらの能力が身に付いていないと判断されやすいためです。
なお、コロナ禍では環境変化への対応により業務難易度は高くなる傾向があります。
しかしその分、コロナ禍における業務で成果が出るまでやり切った場合、「社会人基礎力」や「ストレス耐性」も身につくのと同時に、その実績は転職活動で十分なアピール材料になります。
コロナ禍においてはその逆境をチャンスと捉えて現職の業務に邁進し、転職市況が回復した後に転職活動を行うと良いでしょう。
1-3.コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきこと
これらを踏まえ、コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきことは現職の仕事をやり切り、汎用スキルの習得と仕事での実績を創り出すことにあります。
コロナ収束が1年〜2年後になったとしても、現在第二新卒の方はまだ20代中盤の年齢です。
転職市況が回復すれば、20代中盤のうちは「未経験採用」も活発に行わることとなるでしょう。
そのタイミングを見計らって転職活動を行い、「コロナ禍においても大きな成果を出した」という経験をアピールすれば、企業側からはあなたが魅力的な人材に映るはずです。
ここまでが、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針となります。
次章以降では、コロナ収束後の第二新卒転職に関する情報をお伝えしてきます。
2. 「とりあえず3年」働く必要はない
入社してすぐに転職を相談すると、親や上司から「とりあえず3年間は新卒で入社した会社で働いた方がいい」と言われることがあると思います。
結論から言うと、無理して同じ会社で3年間働く必要はありません。
その理由は大きく下記2点です。
順に解説します。
第二新卒を積極的に採用する企業は多いから
第二新卒の採用に積極的な企業は多いため、入社2年目での転職は比較的しやすいと言えます。
実際に、コロナ禍の現在でさえ、第二新卒を歓迎する求人は下記の表の通り、多数存在します。(2021年7月時点)
エージェント名 | 第二新卒歓迎求人数 |
doda | 32,000件以上 |
リクルートエージェント(IT) | 4,100件以上 |
マイナビエージェント | 2,500件以上 |
さらに、第二新卒の支援に特化している転職エージェントのサポートを受ければ、グッと成功に近づけることができるでしょう。
終身雇用が崩壊し、同じ会社で長く働くことの価値が薄れているから
高度経済成長期では、終身雇用が前提で、同じ会社で長く働くほど昇進しやすく、給料も上がりやすかったです。
しかし、終身雇用が崩壊した今では、同じ会社で働いた期間の長さに大した価値はありません。
むしろ、どの会社でも働けるスキルを保有していることの方が重要になってきています。
終身雇用は終わっている
出典:Twitter
ただし、あなたが転職を希望する理由によっては転職しない方が無難ということもあります。
そこで、次章では2年目で転職したくなる理由別に、あなたが転職をした方が良いかどうか、アドバイスさせていただきます。
3. 【理由別】2年目のあなたは転職すべきか
2年目は仕事にも慣れ、会社のことがわかってくる時期であり、退職を考える人も多くなります。
私の経験上、2年目に限らず若い社会人が退職する理由は以下の表の通りです。
それぞれの理由別に転職のプロである私が、転職を視野に入れるべきかどうかアドバイスさせていただきます。
仕事内容への不満 | |
職場環境への不満 | |
待遇への不満 | |
その他 |
辞めたい理由①:仕事がきつい(精神的・拘束時間的に)
以下のような方が該当します。
- 2年目になっても全く仕事に慣れない
- 1年目から成果が上がらず、精神的に辛い
①限界ならばすぐに退職を考える
肉体的・精神的に限界が来ているのであれば、病気になる前に退職をしましょう。
というのも、身体を壊した後だと、転職活動すら難しくなってしまうからです。
限界の定義は人それぞれですが、例えば以下の2点です。
- 心の底から会社を辞めたいと思ったことが入社から3回以上ある
- 朝の通勤時間で電車に飛び込みたいと思ってしまう
毎日泣いていた
出典:Twitter
②転職を視野に入れる
2年目でも仕事が辛ければ、仕事が合っていないという可能性もあります。
そこで、まずは転職エージェントに登録して気軽に話を聞いてみましょう。
そうすることであなたの転職市場における市場価値がわかります。
また、選考を受ける中で、もう少し現職で経験を積んだ方が良いという結論になる可能性もあり、転職活動を始めることは退職するか否かの判断基準を作れることにもなります。
辞めたい理由②:仕事がつまらない
以下のような方に該当します。
- 2年目になって仕事に飽きてしまった
- 企画系の仕事がやりたかったのに、ルーティーンワークしかしない部署に配属された
こういった悩みを持っている方は以下の2点をオススメします。
①社内で異動を試みる
他部署にやりたい仕事がありながらも、その仕事ができる可能性が無かったり、著しく低い場合は上司に異動したい旨を相談しましょう。
あなたが会社に居にくくなってしまうため、「辞めたい」という発言は控えるべきですが、真剣さが伝えられれば多くの場面で親身になってくれます。
理由は下記の2点です。
- あなたが辞めてしまうことは会社の大きな不利益だから辞めさせたくない
- モチベーション高く働いてくれる環境であなたを育てた方が会社の利益につながるから
社内異動の相談をしたら叶った
僕は転職を考えた時、社内異動を相談して無事異動が叶いました。
100%叶うわけではないけど今の会社が好きなので相談してみた結果。
出典:Twitter
②叶わない場合は転職活動を始める
異動ができなそうな場合や、社内に求めるフィールドがない場合は転職を開始しましょう。
転職を決めた場合は、まずは転職エージェントに登録すると良いでしょう。
転職エージェントに登録する理由は、カウンセリングの中でなぜあなたが今の仕事にやりがいを感じられないか分析をし、その上でどの業種・職種ならばやりがいを感じられるかのアドバイスをくれるためです。
焦って転職先を決めるとまた仕事がつまらないということになりかねないため、まずはエージェントに相談しましょう。
辞めたい理由③:成長できる環境でない
例えば以下に該当する方です。
- 新卒で入社したのにそこからずっと仕事がない
- 先輩の行っている仕事に魅力を感じない
①本当に今の会社で成長できないのか考える
まずは今の会社にいてこれ以上の成長がないかもう一度考えましょう。
特に入社して1年や2年だと、どこの企業でも責任ある仕事を任せないことが多いです。
仮にあなたが転職しても、実績がなければいきなり大きな仕事を任せられるということはないでしょう。
なぜなら、新卒1年目で転職しても転職先で職位が上がるということはほとんどありえないからです。
そこで注目すべきなのが、年の近い先輩の行っている仕事です。
3年目以上の先輩の仕事内容に対して、「面白そう」「裁量があり成長できそう」と感じられれば、その仕事に就くことを目標として、もう少し働き続けてもいいでしょう。
②成長環境を求めての転職はOK!
先輩の行っている仕事に対しても魅力を感じられなければ転職を検討してもいいでしょう。
ただし、会社が成長させてくれるといった受け身のスタンスではなく、自分から大きな仕事や成長機会を掴みにいく主体的な姿勢を持っておくことをおすすめします。
誰でも成長できるわけじゃない
「成長したい!」若手に多い理由ですが
その企業に入社したからといってぶっちゃけ誰でも成長するわけではありません。
成長機会があるだけ。掴めきれるかは自分次第。
出典:Twitter
辞めたい理由④:社風が合わない
例えば、以下に該当する方です。
- 軍隊のようなブラック企業に慣れてきてしまった自分に危機感を覚えた
- 1年以上働いて会社の汚い面をたくさん見てしまった
- サービス残業が多かった
①限界ならばすぐに退職を考える
社風が合わない結果、肉体的・精神的に限界が来ているのであれば病気になる前に退職を検討しましょう。
身体を壊した後だと、転職活動すら難しくなり、休職期間ができて今後のキャリアがかなり不利になる恐れがあります。
②限界でない場合は徐々に転職活動を
すぐに辞めなければどうにかなる場合でなくても、徐々に転職活動を始めてみましょう。
転職エージェントに相談したり、実際に選考を受けることであなたの転職市場における市場価値がわかります。
選考を受ける中で、もう少し現職で経験を積んだ方が良いという結論になる可能性もあり、転職活動を始めることは退職するか否かの判断基準を作れることにもなります。
辞めたい理由⑤:人間関係が上手くいかない
例えば、以下に該当する方です。
- 上司が嫌いで嫌いでしょうがない
- 職場でいじめにあっている
- 社内のお局さんにいびられるのに我慢できない
- 上司が理不尽な事を言ってくる
①部署の異動で解決するなら部署の異動を申し出る
違う部署に行くことで、人間関係の問題が解決されるのであれば部署の異動を申し出ましょう。
上司が人間関係の当事者でなければ、直接相談をしても良いでしょう。
②解決しなければ転職!でも自分を振り返ろう。
部署が異動できない場合や、異動しても解決しない場合は転職を考えても良いでしょう。
しかし、転職前にあなたに問題が無かったか、もう一度考えましょう。
例えば以下のような点です。
- 上司や先輩に挨拶をしていなかった
- 上司が正論で叱っていたのに、いじめられたと捉えていた
万が一、あなたの振る舞いや発言に原因があるとすれば、それを改善しないと転職後も同じ問題が起こりうるでしょう。
辞めたい理由⑥:会社方針とギャップがある
例えば、以下に該当する方です。
- 会社に慣れた分、会社のやり方に疑問を感じた
- 経営陣や周りの社員の姿から会社の将来に不安を覚えた
こういった悩みを持っていて、すぐにでも辞めたいのであれば、転職活動を始めましょう。
エージェントに相談しながら、自分が納得できる会社を見つけたらすぐに応募することをおすすめします。
理由は以下の2点です。
- 2年目のあなたが会社の方針を変えられるポジションに就くまでにこの先何年もかかるから
- 筆者の経験上、2年目で感じた疑問や不安はこの先大きくなることが多いから
しかし、他の理由と同様に衝動的に転職をしてはいけません。
なぜなら、衝動的に転職をすることで、転職後すぐに辞めたくなってしまうリスクが高くなるからです。
辞めたい理由⑦:給料が安い
以下のような方が該当します。
- 学生時代の同期と比較しても給料・賞与が低く、これから上がる見込みもない
- 2年目になっても昇給がなく、今後も上がらなそうだ
こういった悩みを持っている方は以下の2点をおすすめします。
①まずは転職エージェントに登録し、市場価値を知る
2年目になるとある程度のスキルが身についてくるため、給料を上げて転職できる可能性は大きくなります。
しかし、第二新卒の性質上あなたの市場価値は、最終学歴や現職の会社名で左右される可能性が高いです。
そこで、まずは転職エージェントに登録し、選考を受ける中で自分の市場価値を確かめましょう。
そして決して焦らず、納得できる条件で内定がもらえた場合のみ転職を決めましょう。
転職エージェントを利用する際のたった一つの注意点
転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきます。
彼らの口車にのせられて焦って転職を決めてしまうことだけは絶対に避けてください。
『リクルートエージェント(IT)』といった大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめなのですが、コンサルタントが優秀なだけあって注意しないと転職する気にさせられます。
転職検討段階やまだまだ悩んでいるという方は、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『マイナビ』や『ワークポート』のような中堅エージェントがおすすめです。
マイナビ: https://mynavi-agent.jp/
ワークポート: https://www.workport.co.jp/
②来年給料を上げて転職するために我慢も必要
エージェント経由で選考を受け良さそうな会社がみつかっても、妥協が少しでもあるのであれば転職はおすすめしません。
理由は以下の2点です。
- 次の会社もすぐに辞めたくなってしまうから
- よりスキルがあればより良い条件で転職できる可能性があるから
希望通りの条件の内定がなかったからといって、妥協して入社するのでは次の会社も続きません。
それならば、今の会社であと1年スキルや経験を磨き、実績を出すことで、1段階上の条件での内定を取りに行った方があなたのためになります。
辞めたい理由⑧:会社で嫌なことがあった
以下のような方が該当します。
- 会社で大きいミスをしてしまい、自分の会社人生は終わった
- 上司にひどく怒られて会社を辞めたくなった
①ミスは辞めるに値しない
ミスで辞めることは避けるべきです。
あなたの先輩たちも、偉そうにしている会社の経営陣もみんな新入社員の時期があり、同じようなミスをしています。
日経新聞のサイトに先輩方の失敗談が掲載されています。
『先輩たちも失敗した 新社会人に「贈る言葉」15』こちらには、社会の先輩方の失敗談がまとめられています。
読んでいただければ、あなたのような失敗はよくあることで、そんなに気にしなくてもいいということがわかっていただけると思います。
②挫折経験は財産である
今回の失敗はあなたにとって財産です。
会社に損害を与えてしまった場合も、会社は今回の失敗をバネにどこまで成長してくれるか期待しているはずです。
失敗経験を今後の仕事に活かせれば、社内での評価も大きく上がるでしょう。
また、今後転職を考えた時も面接等で挫折経験を聞かれることがあります。
なぜ失敗して、どう活かしたのかを語れることはどれだけ真剣に考えて仕事をしていたかをアピールする良い機会です。
大きな失敗を若いうちにできてよかったと考えて、現職を続けることをおすすめします。
辞めたい理由⑨:入社時に妥協した
以下のような方に該当します。
- 就職活動で失敗して、すぐに辞めるからと妥協して入社した
そういった方は、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
理由は、あなたが何で就職活動に失敗したかを分析し、対策を立ててもらうためです。
その上で、あなたの納得出来る会社の基準を伝え、求人をもらい選考を受けることをおすすめします。
妥協した分を転職活動で取り返す
出典:Twitter
辞めたい理由⑩:結婚したい
以下のような方が該当します。
- 学生時代から付き合っていた彼氏と結婚するから会社を辞めたい
- 仕事が忙しくて結婚できなさそうなのでやめたい
- 24歳の誕生日に彼氏からプロポーズされたため会社を辞めたい
- 2年目になって仕事が忙しくなり、恋愛をする時間がない
①社内で自分の条件に合致する部署がないか探してみる
勤務地や労働環境等で結婚生活や婚活に影響がない部署をまずは探してみましょう。
もし見つかれば、上司に相談してみることをおすすめします。
基本的に、会社は新入社員の離職を防ぎたいと考えるため、親身に話を聞いてもらえるでしょう。
②無理なら自分の幸せを最優先しよう
社内に最適な部署がない、異動をさせてくれないのであれば退職を決めるのも一つの選択肢です。
あなたが結婚することと、いまの会社で働くことどちらが幸せかを考え、自分の気持ちに正直になりましょう。
辞めたい理由⑪:価値観が変化した
例えば以下に該当する方です。
- 仕事に求めるものが入社時の「安定」から「成長」へ変わった
- 目標収入が高くなった
これらの悩みを持っている方は転職活動徐々に始め、自分の求めるフィールドが見つかったら飛び込みましょう。
なぜなら、会社に求める物が変わった今、それが得られない会社にいてもあなたのためにならないからです。
その際は、転職先でギャップに苦しまないように、自己分析をした上で転職活動に臨みましょう。
4. 2年目での転職を成功させるための4つのポイント
あなたの状況別に転職すべきかどうかを解説してきましたが、転職を決めた場合も、2年目だからこそ心に留めて頂きたいポイントが4つあります。
順に解説していきます。
4-1. 2年目に焦って転職するべきではないこと
2年目は仕事のスキルも付いてきて、さらに第二新卒期間ということで、多くの求人があるでしょう。
しかしながら、このタイミングで焦って転職することは好ましくありません。
理由は2点あります。
①妥協して入社した会社をすぐに辞めることになれば、キャリアに大きなマイナスだから
次の会社をすぐに辞めたくなった場合、次の転職活動で以下のように不利になってしまいます。
- 20代前半で2回転職すると「採用してもすぐに辞めてしまう人」と考えられてしまう
- 2社ともすぐに辞めてしまっているので、「専門的なスキル等は身についていない人」と考えられてしまう
そのため、あなたの将来のために、妥協して転職をすることは好ましくはありません。
②あと1年間経験を積むことでより良い条件で転職ができる可能性があるから
第二新卒は一般的に3年目以下のことを指します。
そのため、あと1年間今の会社で働いても第二新卒として転職活動ができます。
3年目の転職は2年目の転職と比較して以下の2点で好ましいです。
- 今よりも専門的なスキルや、高い実績をアピールできるようになる
- 3年続ければ継続力を評価される
以上のことから、2年目の転職では決して焦らず、納得のいく決断をしましょう。
4-2. 自己分析を徹底的に行うこと
転職活動を始める前に、なぜ今回辞めたくなったか、どういった環境なら辞めずに続けられたかを徹底的に分析しましょう。
理由は以下の2点です。
- 転職活動時に退職理由は必ず聞かれるから
- きちんと分析をしないと、また会社選びで失敗してしまう恐れがあるから
自己分析をする際は、『プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】』を参考にしていただければと思います。
上記記事の添付資料を用いれば、キャリアの振り返りから、あなたの適職の分析まで、正確な自己分析ができるでしょう。
4-3. 転職先を見つけてから転職すること
すぐに辞めなければ精神的・身体的に病んでしまうのであるのであればすぐに辞め、辞めてから転職活動をすべきですが、そうでない場合は転職先を見つけてから転職活動をしましょう。
なぜなら収入がない焦りから、妥協のある転職活動になるリスクが高いからです。
特に2年目は税金も増え、支出が非常に多い時期です。
収入がないと、どうしても焦りが生じて、とりあえず内定の出た会社に転職するといったことが起こりえます。
転職先を見つけてから辞めるべき
転職先が決まる前に会社を辞めてしまうと、収入が途絶え、金銭的な余裕がなくなってしまうから。
なので、今の会社に在籍しながら転職活動を行う。
出典:Twitter
4-4. 第二新卒に強いエージェントを選ぶこと
第二新卒に強い転職エージェントに登録をして転職活動を行いましょう。
第二新卒に特化したエージェントだと、紹介してくれる案件数は少なくなりますが、新卒3年未満の人でも比較的通りやすい求人を紹介してもらえます。
逆に、自分に適していないエージェントに登録してしまうと、「求人を紹介してもらえない」「応募しても全て落ちてしまう」といったことになりかねません。
時間や労力の無駄になってしまうので、自分に適したエージェントを選ぶように気をつけましょう。
次章では、第二新卒におすすめの転職エージェントをご紹介します。
5. 2年目で会社を辞めたい時におすすめの転職エージェント
この章では、下記の3点を基準に、第二新卒におすすめの転職エージェントを厳選してご紹介します。
転職エージェントを選ぶポイント
- 求人の質・量
…第二新卒向けの良質な求人が豊富 - 提案力
…希望条件に即した求人紹介をしてくれる - サポート
…面接・書類対策などの対策を丁寧に行ってくれる
全て無料なので、自分に合っていると感じる転職エージェントがあれば、気軽に数社登録してまずは話を聞いてみましょう。
関連記事:
転職エージェントに複数登録すべき理由と4つの注意点
5-1. 第二新卒に特化した転職エージェント
第二新卒に強みのある転職エージェントを6社ご紹介します。
最も評価の高い『リクルートエージェント(IT)』には登録した上で、それ以外に気になるエージェント1~2社に登録するといいでしょう。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位. リクルートエージェント(IT) | 11万件 | ★★★★★4.5 業界No.1の転職支援実績と求人数 |
2位. マイナビジョブ20’s | 2,000件 | ★★★★★4.4 初めての20代の転職におすすめできる充実のサポート |
3位. DYM就職 | 非公開 | ★★★★☆4.1 学歴・職歴に自信がなくてもスムーズに面接に進める |
4位. キャリアスタート | 非公開 | ★★★★☆4.0 若手の就職・転職支援特化型エージェント |
5位. 就職shop | 非公開 | ★★★★☆4.0 既卒やフリーター、高卒・中卒の就職実績多数 |
6位. ハタラクティブ | 非公開 | ★★★★☆3.9 第二新卒特化型エージェント。フリーター・既卒向け求人も多数 |
※求人数は2021年8月時点のものです
順に見ていきましょう。
1位.リクルートエージェント(IT)|求人数No1。地方にも強い
リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は161,025件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると399,526件の求人を扱っています。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
ただ、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
公式サイト:
https://r-agent.com/
<補足:リクルートが運営している関連サービス>
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位.マイナビジョブス20s|初めての二卒転職におすすめ
『マイナビジョブ20’s』は、全求人が20代対象の、第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受検することができるため、非常にサポート体制が充実しています。
職種・業種が未経験でもOKな求人が50%以上あるため、新たな職種・業界に挑戦したい方にもおすすめな一社です。
まずは登録して、相談だけでもしてみてください。
マイナビジョブ20’s公式サイト:
https://mynavi-job20s.jp
3位.DYM就職|WebCMで話題!二卒の就職に強い!
『DYM就職』は、第二新卒・フリーター・未経験の就職に特化した転職エージェントです。
一部上場企業、トップベンチャー企業などの中から、最適な求人を紹介してくれることで好評を得ています。
面接、書類作成、服装などの指導が丁寧なので、未経験の方でも、安心して就活に臨むことができるでしょう。
DYM就職公式サイト:
https://talk.dshu.jp
4位.キャリアスタート | 若手に特化した転職支援サービス
『キャリアスタート』は若手に特化した転職支援サービスです。
専属のコンサルタントが付くため、マンツーマンでのびのびと相談ができます。
また、豊富な求人からあなたに最適な転職先を紹介してくれ、若手の転職サービスでは満足度No.1となっています。
公式サイトを見る▼
https://careerstart.co.jp/
5位.就職shop | 未経験第二新卒におすすめ
『就職Shop』は、大手人材会社リクルートが運営する「未経験から正社員」に特化した転職エージェントです。
書類選考なしで面接ができる企業が多く、未経験向けの職種の豊富さが就職shopの特徴となっています。
このことから、「書類選考の時点で落ちてしまう方」や「自身のキャリアに自信がない方」に是非利用してほしいサービスです。
就職shop公式サイト:
https://ss-shop.jp
6位.ハタラクティブ | 第二新卒の転職実績No.1
『ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした特化型転職エージェントで、第二新卒特化型としては最大手です。
2,300件以上の案件に加え、キャリア相談、職務経歴書や面接対策について徹底したサポートで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績です。
いまの経歴に自信のない方でも、違う職種で新たに挑戦したい、これから正社員に挑戦してみたいとお考えの方には非常におすすめできるエージェントです。
公式サイト:
https://hataractive.jp/
また、求人数を多く見たい場合は、『リクルートエージェント(約30万件)』を併せて利用することをおすすめします。
5-2. 全ての方におすすめできる転職エージェント
全ての方におすすめできる大手総合転職エージェントをご紹介します。
求人数の量や質、サポート内容など、全てにおいて高い水準であるためこの中から数社登録すれば間違いないでしょう。
転職エージェント | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位. リクルートエージェント(IT) | 11.0万件 | ★★★★★4.5 業界No.1の転職支援実績と求人数 |
2位. dodaエージェント | 8.0万件 | ★★★★★4.6 求人の量・質が国内最大級でサポートも充実 |
3位. マイナビエージェント | 2.5万件 | ★★★★☆4.0 選考アドバイスが的確、はじめての転職におすすめ |
4位. パソナキャリア | 3.2万件 | ★★★★☆4.0 親身なサポート体制に高評価 |
5位. ワークポート | 3.8万件 | ★★★★☆4.1 第二新卒や未経験からIT転職を目指すなら |
※求人数は2021年8月時点のものです
順に見ていきましょう。
1位.リクルートエージェント(IT)|求人数No1。地方にも強い
リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は161,025件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると399,526件の求人を扱っています。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
ただ、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
公式サイト:
https://r-agent.com/
<補足:リクルートが運営している関連サービス>
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位.doda|業界大手で幅広い層におすすめ
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
dodaエージェント公式サイト:
http://doda.jp/
3位.マイナビエージェント|20代におすすめ
丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、リクルートエージェントやdodaエージェントなど)と併用することをおすすめします。
公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/
4位.パソナキャリア|サポート充実で満足度No.1
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に年収400万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
公式サイト:
https://pasonacareer.jp
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.4万件(2022年3月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア(ハイクラス)』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に700万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
5位.ワークポート | 第二新卒や未経験からIT転職を目指すなら
『ワークポート』は、IT・WEB業界を始めとした各業界の求人を網羅的に扱う転職エージェントです。
IT・WEB業界が今ほど大きくない頃から、IT分野での転職サポートを行ってきた実績があり、その分企業との信頼関係を築いています。求人数や取引企業数、転職サポート実績はトップクラスで、ワークポート経由でしか応募できない企業も少なくありません。
また、コンシェルジュ(転職サポートの担当者)の専門性が高く、業界・職種の知識を熟知した担当者がつく仕組みとなっています。
利用者からは「コンシェルジュの対応が非常に丁寧で、履歴書対策から面接対策まで徹底的につきあってくれた」との声が寄せられています。
未経験・第二新卒向けの求人を多く扱っている特徴もあるので、新たな業界に挑戦したいという方におすすめです。
ワークポート公式サイト:
https://www.workport.co.jp/
当サイトではワークポートの担当者(キャリアコンシェルジュ)にインタビューを実施し、サービスの強みやサポート内容について詳しくお話を伺いました。登録を検討している方は、参考にしてください。
また、業種によっては専門性にかけるという口コミも多々見受けられるため、専門性に満足できなかった場合、下記業界別に特化型のエージェントを併用すると良いでしょう。
上記から2~3社応募して、一番自分と合うキャリアコンサルタントを見つけて転職活動をすることをおすすめします。
6. さいごに
新卒で会社を辞めたい方向けに、エージェントとしてのアドバイスを紹介してきましたがいかがでしたか?
多くの第二新卒の方をサポートしてきましたが、会社の欠点のみを見て、焦って転職をされている方が多い印象を受けました。
大切なことは、辞めたい理由をしっかりと分析をして、焦らず正しい選択をすることです。
困ったときには、キャリアのプロである転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
第二新卒に特化した転職エージェント
全ての方におすすめの転職エージェント
あなたの今後の社会人生活がより明るいものであることを心から願っています。
自分を磨ける優秀な人材が生き残るので悪い事ではないと思いますが、スキルを身につける努力ができない人には非常に厳しい時代です。