転職エージェントを使わない6つの転職方法と全注意点

転職エージェント 使わない

転職エージェントを使わないで転職を考えているけど、不利になるのか心配になっていませんか。

結論からいうと、転職エージェントを使わないで応募することは非常に不利なため、基本的には転職エージェントを活用することを推奨します

しかしながら、地理的な問題、サポートを断られた、特殊な業界にいきたい、年齢が高すぎるなど、転職エージェントを使うことができない特別な事情がある場合は、自力で転職するしかありません。

このページでは、大手のエージェントを経て企業で中途採用を担当している経験から、転職エージェントを使わない転職について下記2点を解説します。

  1. 転職エージェントを使わないデメリットの全て
  2. 転職エージェントを使わない6つの転職方法

全て読めば、転職エージェントを使わないで転職に成功するためのヒントがわかり、すこしでも可能性をあげることができます!

1. 転職エージェントを使わないデメリットの全て

次章で6つの転職方法を紹介しますが、その前にあなたが転職エージェントを使わないで転職する場合に知っておくべきデメリットを紹介します。

デメリットを見て「克服するのは自力だと難しい・・・」と感じたら、可能であれば転職エージェントを利用を試みることをおすすめします。

※ただし、下手なエージェントを選ぶと逆に足手まといになりますので、利用する場合は『転職エージェントの選び方と最大限活用するための全知識』をご参考下さい。

転職エージェントを使わない場合の7つのデメリット

自分で応募する場合は、何が不利なのかしっかりふまえて、対策を講じましょう!

それぞれ簡単に解説します。

1-1. 面倒くさい手続きを全て自分でしなければならない

転職エージェントが代行してくれることは主に下記8点です。

  • 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
  • 求人探し
  • 求人の応募手続き
  • 面接の日程調整
  • 配属先の交渉
  • 給与・ポジションの交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社関連手続き

転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。

個人で転職活動を進める場合は上記をすべて自身でこなさなければなりませんので、転職する場合はできる限り活用するのが得策です。

1-2. 自分の意見だけで自己PR内容を考えなければならない

転職エージェントを利用すれば、あなたが自分でも気づかなかった自分のPRポイントの整理や、どのように表現したら企業に受けるかなど、プロからのアドバイスを無料で受けることができます。

時間に余裕がある方は、ややマナー違反になるものの、複数のエージェントに登録して、それぞれのエージェントからアドバイスを受けて、自己PRを完成させています。

プロの意見が入った自己PRに勝るものを自分で作らなければなりません。

1-3. 面接対策が万全な別の候補者に勝つ必要がある

大手の転職エージェントであれば、過去どのような人が受かって、落ちたのか、またその時にどのような質問をされて、どのように回答したか、といったデータを持ち合わせています。

エージェントによっては面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあるため、事前情報が雲泥の差となります。

1-4. 公開されてる求人しか知ることができない

転職サイトや企業の採用ページに載っていない「非公開求人」をエージェントは大量に保有しています。

非公開求人とは、事業戦略上、表立って募集はできないが、こっそり人を採用したい企業がエージェントに依頼する内容のもので、給与やポジションなどがハイグレードであるという特徴があります。

自力で転職をすることで、志望企業の別ポジションの求人を知ることができない点は大きいデメリットといえます。

1-5. 面接で失敗したら挽回できない

転職エージェントは多くの場合、面接が終わった後に人事担当者と連絡をとっており、その際に面接では伝えきれないあなたのスキルや魅力を、人事にプッシュしてくれています。

面接で思うように話せず、本来落ちていたところを、エージェントの営業力で面接を通過にすることは日常的に起きています

一人で転職活動をする場合、面接で失敗してしまったらその時点で挽回のチャンスはありません。

1-6. 年収交渉がしにくい

年収の交渉は個人だと非常にしにくく、「どのタイミングで言えばいいんだろう…?」と交渉の余地すらないことがほとんどです。

なぜなら、個人経由での応募は最終面接の場で入社同意書を書かされることがほとんどだからです。

転職エージェント経由であれば、最終的な回答は、面接後にエージェント経由で伝えることができますので、その時に年収交渉をしてもらうことが可能です。

少しでも良い条件で転職したければ、転職エージェントを使いましょう。

1-7. 退職トラブルに巻き込まれても対処しにくい

退職の際は何かとトラブルが起きがちです。

サインしてはならない書類にサインをして、後々に訴訟されて数百万円払ったり、追い詰められて精神的な病になってしまったりという例は想像以上に頻繁に起きています

トラブルなきよう退職ができるよう、自己判断によるうかつな行動は絶対に避けましょう。

2. 転職エージェントを使わない6つの転職方法

1章で説明した通り使わないデメリットが多すぎるため、利用可能であれば転職エージェントを使うことをおすすめします。

ただし、それぞれ事情や背景があるかと思いますので、この章では転職エージェントを使わない場合の6つの転職方法と、最大限成功する可能性をあげるコツを紹介します。

 転職方法特徴
1.転職サイトすべての方におすすめ。最もメジャーな方法。
2.企業採用ページからの直接応募中小企業、大量採用系求人を探している方にはおすすめ。
3.ハローワーク経験の浅い方、正社員未経験の方にはおすすめ。
4.リファラル採用ハイキャリア向け。行きたい企業が実施していれば、おすすめ。
5.ヘッドハンティングを受けるハイキャリア向け。転職に時間はかかる。
6.SNSで採用担当者に接触Web・IT業界を志望するかたにはおすすめ。  

それぞれ詳しく解説します。

2-1. 転職サイトを利用する

転職エージェントを使わない転職では一番メジャーな方法です。

数万件の求人を一気に閲覧、応募することができます。

他の転職方法と比べた際のメリット・デメリットは下記の通りです。

メリット

  • 企業の採用ページにはない求人が大量に有る
  • 一気に大量の求人を検索できる
  • スカウト機能で条件に合った求人を自動で紹介してもらえる

デメリット

  • 企業に応募した後は自分で調整しなければならない
  • 書類選考に非常に通りにくい(応募が大量にある)

転職サイト経由だと、1件の求人に数百件の応募があることも多々あるため、とにかく書類選考に通りにくいです。

また、募集が終了した求人も転職サイト側が件数を多く見せるために掲載を続けてる場合も普通にありますので、思うように転職が進まないケースも多いため、根気強くいきましょう。

その場合はエージェントと違って特に選び方や注意点はなく、業界最大手の『リクナビNEXT』さえ登録すれば案件の多くを網羅できるので無理せず1社で十分です。

転職サイトだけでの転職はなかなかうまく行きにくいので、他の転職方法を併用することをおすすめします。

2-2. 企業採用ページから直接応募する

こちらは行きたい企業や職種が明白である場合に使えます。

下記のような求人は通年採用をしていることが多いため、企業のページを見て見ましょう。

  • 中小企業の求人
  • 飲食、工場、土木建築
  • 大量採用企業の営業

全国展開していない地域に根ざした企業では、自社ページのみで採用をしているケースが多いです。

ただし、雇用条件や仕事内容にトラブルがあった際には自己責任ですので、注意して応募しましょう。

2-3. ハローワークを利用する

ハローワークも転職サイトのように、インターネットで検索ができるよう整備されています。

未経験OKな案件なども多く存在しますが、正直、案件の質はかなり低いと言えます。

また、対応してくる職員も転職のプロとは言えないため、「最後の砦」として利用すべきでしょう。

転職エージェントに支援を断れたことが理由でエージェントを使わないと決めている方は、未経験やフリーターの方を専門に転職支援をしているエージェントを試して見ることをおすすめします。

2-4. リファラル採用を利用する

リファラル採用とは、入りたい企業の社員の推薦をもらい、採用担当者に合う方法です。

以前からあった手法ではありますが、近年は積極的に取り入れる企業も多く、入社してみたい企業に知人がいる場合は聞いてみると良いでしょう。

エージェント経由に比べ、書類選考はほぼ確実に通りますし、推薦をもらってるだけあって面接のハードルも下がります。

しかし、知人との関係から内定辞退がしにくかったり、入社後に辞めにくかったり、気を遣う事は多くなるので関係性を考えて注意しないとストレスになります。

2-5. ヘッドハンティングを受ける

ハイキャリア向け(専門職であったり、年収が800万以上の方向け)の転職方法です。

各ヘッドハンターは数件〜数十件の案件しか持っておらず、条件に合う案件をたまたま持っていた時にしか転職が決まらないので短期的な転職には不向きですが、その分だけ希少価値の高く優良案件を持っているケースが多いです。

しかし、どんなに優秀な方でも自分から行動しないとヘッドハンターから声はかかりません。ヘッドハンティングを受ける方法は、下記3点です。

良質なヘッドハンティングを受ける3つの方法

  • ヘッドハンティングのデータベースに登録する
  • LinkedInなどソーシャルメディアを活用する
  • 社外で目立つ行動をする(出版など)

この中でもっともおすすめなのは、「ヘッドハンティングのデータベースに登録する」です。

※LinkedInもおすすめなのですが、雇用契約などでトラブルが起きがちなので、バックにしっかりとした母体を持つデータベースに登録することが無難です。

では、どのデータベースに登録すれば良いかというと、『ビズリーチ』と『リクルートダイレクトスカウト』さえ登録しておけば問題ありません。

下手なデータベースに登録すると、あなたの個人情報が出回るので注意してください(上記2社以外は良い噂を聞きません)。

『ビズリーチ』

ビズリーチ

ビズリーチ』は、管理職・専門職などのハイクラス向け求人に特化したヘッドハンティングサービスです。

場合によっては、2000万越え案件もあり、特に外資系案件に強いです。

約4,700名のヘッドハンターが登録しており、数では約2,500名のリクルートダイレクトスカウトを圧倒しており、ヘッドハンティングサービスでは圧倒的首位といえます。

一度登録し、連絡があったヘッドハンターとあってみると、あなたのキャリア観を変えるような発見があるかもしれません。

ビズリーチ公式サイト:https://www.bizreach.jp/

『リクルートダイレクトスカウト』

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト』は、転職業界最大手のリクルートが運営する転職支援サービスです。

ヘッドハンターの数や、案件数でいえばビズリーチが優勢と言えます。

時間があれば併用しましょう。

リクルートダイレクトスカウト公式サイトhttps://directscout.recruit.co.jp/

2-6. SNSを利用して採用担当者に直接接触する

IT企業志望者や、比較的ミドル・ハイキャリア向けの転職方法です。

近年、採用担当者の間では「ダイレクトリクルーティング」という言葉が流行っており、内容としてはTwitterやFacebookといったSNS経由で転職する内容です。

採用担当者としては採用コストを抑えつつ、志望者のプライベートな側面を見ながら採用できるというメリットがあるため人気です。

3. まとめ

いかがでしたでしょうか。

利用できるのであれば、基本的に転職エージェントは使うべきです。

どうしても使わないで転職する場合はデメリットを理解した上で、戦略的に転職活動を行いましょう。

あなたが最高の転職ができることを陰ながら祈っております。

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