
「第二新卒の今、転職すべきなのか」「第二新卒はどうやって転職活動をすればいいのか」など、第二新卒の転職では不安や悩みがつきものですよね。
結論から言うと、第二新卒はすべての年齢の中でも特に転職しやすいタイミングなので、積極的に転職を考えるべきです。
しかし、自分をきちんと分析し、自分にあった転職先を選ばなければ、転職先が見つかっても今と同じ理由で悩んだり、転職したことを後悔する恐れがあります。
そして、転職に失敗し、転職回数が1回増やしてしまうと、その後の転職が不利になり5年後・10年後に選べるキャリアがどんどん減ってしまいます。
このページでは、過去に転職エージェントとして3,000人を超える方の転職をサポートしてきた筆者が、自身の経験や、実際に第二新卒で転職した方の成功事例・失敗事例を踏まえて、第二新卒の方が転職に成功するために知っておくべきポイントを以下の流れで紹介して行きます。
- 第二新卒は転職の大きなチャンス
- 第二新卒で転職をするときに注意すべき2つのこと
- 第二新卒での転職を大成功させるための9つのポイント
- 第二新卒が使うべき転職エージェント9選
- 第二新卒の転職よくあるQ&A3選
- 転職エージェントで上手く行かなかった時の残りの全手段
- 第二新卒が転職エージェントを使う際に注意すべき6つのポイント
このページを読めば、第二新卒での転職を成功させるために知っておくべき全てのポイントを全てご理解いただけライバルに差をつけられます。
1. 第二新卒は転職の大きなチャンス
実は「第二新卒」には明確な定義がなく、多くの企業は「大卒後入社3年以内」の方のことを指しています。
「第二新卒」に対して卒業後まだ就職していない人のことを一般的に「既卒」と表現します。
現在、多くの企業が積極的に第二新卒の募集をしていて「転職がしやすい」と言われているタイミングです。
下の表は、マイナビの実施した企業に対する第二新卒採用の積極性を測ったアンケート結果です。企業の約6割が第二新卒者の採用に「積極的」と言うことがわかるかと思います。
出典:マイナビジョブ20’s
ちなみに、最大手の求人サイト「リクナビNEXT」に掲載されていた求人のおよそ7200件のうちの約1000件は「第二新卒歓迎」としているなど多くの会社が第二新卒を積極的に採用しています。
1-1. 大手企業も積極的
新卒採用で非常に人気の大手企業も第二新卒の採用には非常に積極的で、最近も新聞には以下のような記事がありました。
社会人経験の浅い第二新卒の採用に力を入れる動きが大手企業の間で広がっている。三菱電機が今秋入社から採用を始めるほか、博報堂は採用数を2倍に増やす。
「日経電子版」より引用
第二新卒は、新卒の時ほど学歴を見られない傾向にあるので、場合によっては新卒の時に憧れていた大手企業への転職も実現するかもしれません。
実際に上記のように就活の頃に書類が通らなかった企業から内定をもらっている方もたくさんいます。
1-2. 未経験でもチャレンジできる
第二新卒で採用する企業は「専門的なことは教えていけばいい」というつもりで第二新卒を採用します。
そのため、未経験の業種や職種にチャレンジしても内定をもらえる可能性は十分にありますし、入社後も大切に育ててくれる可能性が高いです。
これからどんどん難しくなる!
反対に20代後半になってくると「即戦力」であることが求められるので、未経験の業種や職種への転職はしにくくなります。
そのため、未経験の業種・職種に転職したいのであれば第二新卒の今がチャンスと言えます。
このチャンスを逃すと、以下の方のようにずっと後悔する恐れがあります。
1-3. 第二新卒での転職がしやすい2つの理由
多くの企業で第二新卒を積極的に採用しているのには以下の2つの理由が挙げられます。
- 社会人としての基礎力がある
- 新卒のようにフレッシュで吸収が早い
まず、社会人として働いてきたため、ビジネスマナーなど最低限の基礎力がある方がほとんどです。企業は教育にお金をかけて1から育てなくても済むのでコスパのいい人材と評価されることが多いです。
さらに、20代の前半~中盤で、新卒のようにまだまだ成長できる伸び代や、やる気などを期待して企業は積極的に第二新卒を採用するのです。
以上のように新卒と中途採用の「いいとこ取り」をしたのが第二新卒です。
1章まとめ. このチャンスを最大限活かそう
以上のように、第二新卒は転職する絶好のチャンスです。
特に未経験の業界や業種に少しでも興味がある方はこのチャンスを逃したら、異業種や違う仕事への転職はどんどん難しくなっていきます。
そのため、転職を考え始めたら積極的に行動してみることをおすすめします。しかし、闇雲に動いても後から後悔する恐れがあるので、このページに書いてあることをしっかり読んで対策を立てていきましょう。
2. 第二新卒で転職をするときに注意すべき2つのこと
第二新卒の転職は有利ですが、実は第二新卒だからこそ注意すべきポイントもあります。
これらのポイントを意識して、それに合った対策をしなければ、第二新卒の転職に失敗してしまうケースがあります。
2-1. 「また辞めてしまうのではないか」と心配される
今の会社を3年以内で辞めてしまうことに採用担当者は「採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか」と心配されることがあります。
そのため、なぜ今の会社を辞めたいのか整理して、理由を聞かれた時にしっかりと答えられるようにしておきましょう。
特に1~2年目の方は特に注意!
辞める理由にもよりますが、1~2年目の方が選考を受けると企業の採用担当者は「ちょっとしたことを我慢することができない人なのではないか」という疑問を持ってしまいます。
「とりあえず3年」という言葉もある通り、3年目までは少し不利になる可能性も高いです。
転職活動をしてみて、希望の企業から内定をもらえなかったら、もう少しだけ今の会社でキャリアを積んで3年目で勝負してもいいでしょう。
2-2. 転職後すぐにまた辞めたくなる
希望を持って入社した今の会社を3年以内に退職したくなったということは、次の会社もまたすぐにやめたくなる恐れがあります。
そして転職後またすぐに辞めたくなってしまった場合は、あなたの長いキャリアにも大きなマイナスになる恐れがあります。
それは、将来「転職回数が多いと転職に不利」になるからです。
出典:DODA
この表は転職回数と成功率を表したグラフですが、2回目・3回目の転職になってくると成功率がどんどん落ちていくことが分かります。
ちなみに20代でも転職回数が多くなると、高いスキルなどがない限り、ベンチャー企業のように転職回数をそこまで気にしない特性を持つ会社しか選択肢がなくなってしまうため要注意です。
つまり、今焦って転職をして転職回数を増やしてしまうと今後のキャリアの中でまた転職しにくくなった時に身動きが取りにくくなります。
以上のことから、「第二新卒は有利」と言いつつもしっかりと準備して慎重に転職活動をすべきです。
これらのポイントで転職を後悔しないように次の章以降で紹介するポイントをしっかり意識することが大切です。
3. 第二新卒の転職を成功させる9つのポイント
第二新卒は他の年齢に比較して転職がしやすい時期であると言われています。ただし、会社選びなどに失敗すると、若いうちから転職回数が無駄に増えてしまい、今後のキャリアの幅が狭くなったり、将来の年収にも大きく影響してしまいます。
そこでこの章では第二新卒で転職しようと決心した方が転職を大成功させるための9つのポイントを紹介していきます。
- 転職の全体像を理解してスケジュールを立てること
- 転職したい理由をきちんと整理すること
- 自己分析を徹底的に行うこと
- 職務経歴書で「できること」を伝えること
- 自分を過度に高く評価しないこと
- 転職先の社風を確認しておくこと
- 転職先が決まるまでは退職しないこと
- 「第二新卒」だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
- 転職エージェントに登録すること
「正直、全部自分で実践するのは難しい」という方もいらっしゃるかと思うので、そういった方は最後の「転職エージェントに登録すること」さえやっておけば、あとは転職エージェントが必要な時にアドバイスやサポートをしてくれるのできちんと対策ができます。
3-1. 転職の全体像を理解してスケジュールを立てる
第二新卒はほとんどの方が初めての転職になる中で、全体像がわからないまま転職活動を始める方が多くいらっしゃいます。
例えば、部署異動した直後に内定が出て、「異動したばかりなのに」と退職を切り出せなかったり、会社から強い引き止めにあってしまう恐れもあります。
そこで、希望通りのタイミングで転職をするために、以下のように全体像を考慮し、事前に退職希望日を大まかに決めてそこに向けて転職活動を行いましょう。
以上のように、会社を辞めるまでに3~6ヶ月かかります。準備と選考を同時に行えばスピードは上がりますが、退職を切り出してから退職するまでにはどうしても2ヶ月近くかかるため注意しておきましょう。
3-2. 転職したい理由をきちんと整理すること
転職に踏み出す前に、あなたがなぜ今の会社を辞めて転職したいのかを一度考えてみましょう。きちんと分析することには以下のような3つの意味があります。
転職したい理由を分析する3つの理由
- 会社選びの失敗を転職活動で活かせるから
- 転職しなくても済む問題で悩んでいるかもしれないから
- 転職したい理由を整理することでスッキリできる可能性があるから
ではそれぞれの側面から解説していきます。
理由1. 転職活動に活かす
今の職場にも少なからず、夢や希望を持って入社したはずです。そんな会社でも、今あなたは入社1~3年のタイミングで転職したいと考えています。
仮に、今の会社を辞めて次の会社に入社した時も、同じような悩みで辞めたくなってしまう恐れがあります。
それを防ぐために、今の会社のどんな所が嫌で、どんな環境であれば自分はもっと頑張れるのかを考えましょう。
今の会社に入社した経緯を思い出し、その時の自分の判断に何か間違いがなかったかを分析することで、この転職活動ではより良い選択ができるでしょう。
また、今の会社の退職理由を次に活かすのであれば、自分の中でその不満だった部分の基準を設けておくことがベストです。
例えば給料が不満で辞めるのであれば、「年収○○円以下のところは受けない」などです。
第二新卒は基本的に選ぶ選択肢が多いので、譲れるもの・譲れないものを明確にしておくと業界・企業選びがしやすいです。
理由2. 転職しなくても済む問題かもしれないから
あなたがなぜ転職したいかを考えた結果、それが「部署」や「職務内容」起因の問題であった場合、会社を辞めずに異動をすることで解決できる可能性があります。
もし、今の会社で解決できるのであれば、今の会社に残ることをおすすめします。
理由は以下の3点です。
筆者が会社に残ることを勧める3つの理由
- 将来のために転職回数は少ない方が有利だから
- 年数は少なくてもせっかく築いた社内での地位や人脈がもったいないから
- 長く1つの会社で働いた方が、昇進や退職金の面で有利だから
特に、1つ目の理由である「転職回数」は将来30代・40代とキャリアを積み重ね、本当に転職する必要が出た時の選択肢に大きく影響してしまいます。
転職の回数を無駄に増やしてしまうと、将来の転職時に不利になってしまう可能性が高くなります。
以上のことから、部署異動で済む問題であれば、異動を申し出るなど会社に残って解決する方法を考えることをおすすめします。
理由3. 理由を分析することでスッキリできるかもしれないから
転職しようと思ったことは一時的な衝動に過ぎない可能性があります。特に、第二新卒の時期は「辞めたい」と言う衝動にかられることが多いタイミングでもあります。
そんな中で、一度冷静に整理をすることで「持っている不満や悩みは転職するに値しない問題だ」という結論を出せる可能性もあります。
3-3. 自己分析を徹底的に行うこと
第二新卒は異業種・異職種であっても比較的自由に転職先を選びやすいタイミングであるため、自己分析をきちんと行いキャリアプランをしっかり考えた上で転職をすることが大切です。
新しい会社で何をしたいか、どうやってキャリアを積んでいきたいのかもきちんと整理されていなければ、転職先選びに失敗し、今と同じような悩みで辞めたくなったり、合わない仕事で活躍ができず給料もほとんど上がらない可能性があります。
また、第二新卒や20代の同世代のライバルに転職で勝つために、やってきたこと・今できることなどをきちんと整理しアピールすることも求められます。
そのため、第二新卒の方は過去・現在・未来のそれぞれの側面に対する自己分析が必要です。
どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。
1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
シートを埋めていく中でわからないことがあれば、自己分析のすべてのステップを解説した「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ」を参考にしてみてください。
3-4. 職務経歴書で「できること」を伝えること
第二新卒の方にありがちなのが、経験やキャリアが他の年代と比較して豊富ではないため、職務経歴書や志望動機が「やりたいこと」中心になってしまい、「できること」「やってきたこと」が薄くなってしまうケースです。
いくらポテンシャル採用と言いつつも企業は新卒採用とは違い、第二新卒の方にはある程度の経験やスキルを求めてきます。
そんな中で、短い期間であってもきちんとやってきたこと、任されてきたことをきちんと表現する必要があります。
大きな仕事を任されていない方や実績がない方でも、「業界や顧客に対する知識がある」「後輩の指導をしてきた」など些細なことであっても、新卒との違いを見せつける必要があります。
また、あなたの今までの仕事に対する取り組み方や人柄が伝わるエピソードも用意しておきたいところです。
志望動機ではあなたを採用するメリットを伝えたい
志望動機で差をつけるためには、「企業があなたを採用するメリットを伝える事」が大切です。
第二新卒にありがちな「〜がしたい」という意欲を見せるだけの志望動機ではなく、「〜で貢献できる」とあなたの経験やスキルを踏まえて語れれば、他の20代にも差をつけることが可能です。
転職で求められるスキルには2種類ある
一般的に転職で求められるスキルには「専門スキル」と「ポータブルスキル(汎用スキル)」の2種類があります。
どんなスキル? | 例えば? | |
専門スキル | 一定の仕事に深く活かせる能力 |
|
ポータブルスキル(汎用スキル) | どんな仕事にでも活かせる能力 |
|
第二新卒での転職活動では、専門スキルがなくてもポータブルスキルを評価してくれる企業はたくさんあります。
未経験の業種を受ける方や非正社員から正社員への転職を目指す方など、専門スキルに自信がない方は、ポータブルスキルという観点で、自分のできる事を整理してみましょう。
ここでありがちなミスが業界や職種に求められないポータブルスキルをアピールしてしまう事です。
その中で、求人要項などの「求める人物像」の欄にはどんなスキルを持った人が好ましいか書かれているケースが多いため、そこを企業選びや書類作成の参考にしましょう。
3-5. 自分を過度に高く評価しないこと
2~3年目の方の中には、プレイヤーとしてそれなりの実績を出し、自分を高く評価している方もいらっしゃるかと思いますが、「本当に自分の力なのか」を見直すことが大切です。
例えば、社内トップクラスの営業成績を出していても、実はその商品が「黙っていても売れるモノ」で、たまたま顧客と商品に恵まれただけの可能性もあります。また前任者や指導担当の方が優秀だっただけの可能性もあります。
就活が終わってまだ間もない方の中には、「すごい会社に入れた自分はすごい」と大手企業・有名企業に在籍していることだけで自分の評価を上げてしまう方もいます。
しかしながら、会社の外に出たときに本当にどれくらい活躍できるのか、きちんと考えそれに見合ったキャリアを考えなければ、次の転職先で思ったよりも活躍できず自分が一番辛い思いをします。
自分の実力を客観的に判断することは非常に難しく、今は「市場価値診断アプリ」といったものも存在しますが、まともに判定してくれるものは正直なところありません。
自分を良く知る知人や他の会社の先輩、転職エージェントにありのままの状況をぶつけてみて、判断しましょう。
3-6. 転職先の社風を確認しておくこと
第二新卒は転職先をたくさんの中から選ぶことができますが、業界や業務内容、会社名に目が行きがちで「社風」をきちんと見ない人が多いです。
特に20代は初めての転職の方が多い中で、「1社目(今まで)の社風が当たり前」と思ってしまうと文化の違いに苦労してしまう恐れがあります。。
転職先の人間関係や社風で失敗しないためには、「Vorkers」などの口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。
入社後の人間関係や社風など、事前に確認することが難しい内容に後悔する事例です。こうした内容は、企業が提供している情報だけでは確認できないもの。そんな時に役立つのが「Vorkers」です。
ここでは、実際に勤務している(またはしていた)社員による企業評価を見ることができます。
人間関係や社風をチェックするために、役立ててみてはいかがでしょうか。
3-7. 転職先が決まるまでは退職しないこと
退職後の就職活動は、収入がないことが多く、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
しかし、金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなり、精神的にも追いつめられることも。その結果、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
ちなみに、リクナビNEXTの調査によると、転職活動で使った金額は、平均54万円です。ほとんどは、転職活動ではなく、主に生活費や家賃に消えてしまうようです。
金銭面、そして精神面に余裕のもって就職活動を行うことは、希望の転職先を見つけるための見えない必須条件の一つです。転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
3-8. 「第二新卒」だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
第二新卒の方だからこそ採用担当の方が面接で重視する傾向が強いのが、以下の3つのポイントです。
- 熱意や意欲はあるのか
- 経験を踏まえて志望しているのか
- 社会人としての基礎はできているか
以上のポイントをしっかりと意識して面接に臨むことが面接の通過率を大きく左右するポイントです。
熱意や意欲はあるのか
第二新卒の選考ではポテンシャルが他の年齢層にはないくらい高い比重で評価の対象になります。
そのため、仕事や自己成長への熱意・意欲をしっかりアピールすることが大切です。以下のようなポイントに気をつければ、面接官は熱意や意欲を感じ取ってくれます。
- きちんと受ける会社を調べて面接に臨む
- 面接の中で質問を求められたらその会社に合わせた質問をする
- なるべくハキハキ話す
以上のようなポイントを意識して、意欲を見せましょう。
特に、面接まで進んだ企業に関しては、業界研究はもちろん、会社のホームページを隅から隅までチェックした上で、その会社でなくてはダメな理由をきちんと語れれば熱意を見せられます。
経験を踏まえて志望しているのか
第二新卒では熱意や意欲も大切ですが、ある意味中途である以上「今までの業務経験」を踏まえて語ることができるかも大切なポイントです。
熱意や意欲だけで語ってしまうと新卒採用を目指す学生と同じレベルになってしまいます。
例えば、同じ志望動機でも、社会人としての経験や苦労を踏まえて語った方が重みが増します。そのため、きちんと過去を踏まえた未来の話をできるように準備しましょう。
社会人としての基礎はできているか
企業があえて新卒ではなく第二新卒の方を採用するのは「社会人としての基礎力」ができていることが大きな理由の一つです。
そのため、どんなに経験やスキルに自信がなくても「社会人としての基礎力(=ビジネスマナー)」は見せられるようにしましょう。
選考の中でも以下のようなシーンで社会人としてのマナーができていないと悟られてしまうと選考の通過率は一気に低下します。
- 受付や控室での立ち振る舞い・・・言葉遣いや姿勢は悪くないか、スマホをいじっていないか
- 入室時や退室時の態度・・・・・・すぐに顧客先に行かせても恥ずかしくないマナーか
- 面接での言葉遣い・・・・・・・・友人と話すような口調になっていないか
転職活動では、以上のようないわゆる基本的なビジネスマナーを見られるシーンでもあります。最高にマッチした転職先があっても上記のような些細なポイントで落ちてしまわぬように注意しましょう。
3-9. 転職エージェントに登録すること
筆者は第二新卒の転職であればまずはリクルートエージェントなどの「転職エージェント」に登録することをおすすめしたいです。
転職エージェントとは、登録をすると「完全無料」で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
転職エージェントを積極的に使うべき理由は求人の紹介だけでなく、内定を勝ち取るための支援や内定後の手続きなど「転職活動全般をサポートしてくれるから」です。
転職の準備を自力で上手にできない方も、転職エージェントに登録すれば「転職のプロ」がしっかりとサポートしてくれます。
必要なタイミングで必要なサポートをしてくれる
転職エージェントは求人の紹介だけでなく転職を成功させるために、転職活動の必要な時期に必要な支援を行ってくれます。
正直、今までこの章で紹介した8つのポイント読んでみて「自分でやるのは大変だ」と思われた方も多いかもしれません。
ただし、転職エージェントに登録しておけば、この章で紹介した8つすべてのポイントで適切なタイミングにいいアドバイス・支援をもらうことができます。
この章のポイント | 転職エージェントがしてくれること |
⑴スケジュール管理 | いつ転職したいか伝えればそれに合わせて求人などを紹介してくれる |
⑵転職したい理由の整理 | キャリア面談で転職したい理由を引き出してもらえ、整理できる |
⑶自己分析 | キャリア面談でキャリアややりたいことを棚卸しできる |
⑷職務経歴書 | 担当者が添削をしてくれてベストな職務経歴書を作り上げることができる |
⑸適切な自己評価 | あなたの転職の市場価値を客観的に評価した上で求人紹介や対策をしてくれる |
⑹転職先の社風の確認 | 過去の転職者の話などエージェントの持つ情報を教えてくれる |
⑺退職のタイミング | 退職を切り出すタイミングなどのアドバイスももらえる |
⑻第二新卒ならではの面接 | 面接に関する情報提供から模擬面接など実践的な対策もしてくれる |
以上のように、とにかく手厚い支援をしてもらえるので登録して担当者とつながっておけば、必要な時に必要なアドバイス等をもらうことができるので、転職成功の可能性もグッと上がります。
そのため、何から始めればいいかわからない方はまずは転職エージェントに登録することから始めましょう。
その他面倒な手続きを代理で行ってくれる
転職エージェントを通して転職を行うと、上記のような「転職の成功率を上げるサポート」以外にもたくさんの支援を受けることができます。
例えば、普通だったらあなたがしなければならない以下のことをエージェントが代わりに行ってくれます。
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
以上のように転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
初めての転職活動をする方がほとんどの第二新卒において、今の仕事や面接と、これらの対策や面倒な手続きを両立させることは非常に苦労します。
そのため、成功率を上げて、手間を少しでも減らすためにも転職エージェントを使いましょう。
転職エージェントには以上のようなメリットがありますが、あなたのキャリアや経験に合わせて転職エージェントを選ばないといい求人になかなか巡り会えないため、後ほど紹介する「第二新卒が使うべき転職エージェント9選」を参考にあなたにベストなエージェントを選びましょう。
ちなみに転職エージェントは完全無料で使えるので試しに使ってみることにデメリットは特にありません。ただし、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
4. 第二新卒が使うべき転職エージェント9選
転職エージェントはそれぞれ得意分野が異なりますので、あなたの状況に合ったエージェントを選ぶことが重要です。
また、第二新卒での転職で成功するために必要な唯一の行動は、『できるだけ多くの転職エージェントに接触して、味方になってくれる担当者を探し出し、企業に強く推薦してもらうこと』です。
そこで100社以上ある転職エージェントの中から、下記3つの軸でエージェントを9社厳選しました。
- 第二新卒が応募できる案件を大量に保有している
- 第二新卒の転職ノウハウに精通している
- コンサルタントの質が高い
目安として、下記3項目に分けてご紹介しますので、どこに登録するか迷った場合、「全ての人におすすめ」から3社選んだあと、ご自身の経歴に合わせて数社登録してみてください。
このページで紹介しているすべてのエージェントはすべて完全無料なので、迷ったら登録して相談だけでもしてみることをおすすめします。
4-1. 全ての人におすすめ
ここでは、第二新卒の転職で実績のある大手総合転職エージェント上位5社を並べました。まずはこの中から、良い担当者と出会えるように初回で3~4社は登録しましょう。
※3~4社選ぶのに迷った場合、上から第二新卒の転職者から評判の良い順に紹介しておりますので、順番に登録を試みてください。とにかく一歩踏み出すことが重要です!
登録すると翌営業日には電話が来ますので、「○○という状況なのですが、転職するべきでしょうか・・・?」といった話から気軽に相談してみましょう。
⑴マイナビエージェント
『マイナビエージェント』は、新卒No.1メディアの「マイナビ」を運営する総合転職エージェントです。
ほぼすべての人気企業が新卒採用で「マイナビ」を使う背景から、第二新卒の転職に関しても実績を急拡大しています。
「マイナビエージェント」でしか第二新卒の募集を出していない最大手人気企業も多数存在しますから、第二新卒で大手を志望する方は登録することをお勧めします。
新卒領域でリクルートを追い越しNo.1を達成したため、次は中途採用を目標としており、他社に比べて社員の方のやる気が非常に高いと評判です。
ハイキャリアや30代の転職にはまだまだ強いとは言えませんが、第二新卒の転職であれば間違いなく頼りになる存在です。
マイナビエージェント公式ページ
⑵DODA
『DODA』はパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する総案件数No.2の総合転職エージェントです。
案件の数ではリクルートエージェントにやや劣りますが、面接対策や職務経歴書の実践的なアドバイスの評判は非常に高く、転職が初めての第二新卒には心強い存在です。
転職になかなか踏み切れず迷っている方にとっても、ペースを合わせて親身に対応してくれることでしょう。転職を無理強いすることはないので安心してください。
登録後アドバイザーから電話が来るので、『転職するかどうか迷っているので、アドバイスを頂けないでしょうか』と伝えて、気軽に一歩を踏み出してみましょう。利用はもちろん完全無料です。
DODA公式ページ
⑶パソナキャリア
『パソナキャリア』は、大手の中でも特にキャリアコンサルタントが特に親身だと評判の良いエージェントです。
最大手のリクルートに比べて転職検討段階の方やキャリアの浅い方にも優しく対応してくれるとの評判なので、転職エージェントに行くハードルが高く感じられる人はまずはパソナキャリアを推奨します。
逆に、転職することを決意している方にとっては、『リクルートエージェント』や『DODA』のほうが、スピード感をもって対応してくれる傾向にあるためおすすめです。
パソナキャリア公式ページ
⑷リクルートエージェント
『リクルートエージェント』は老舗エージェントで、『DODA』と同規模で案件数にも優れています。
良くも悪くも担当コンサルタントの営業力が高く、決断を迫られるケースが多いようなので、利用する際は自分の意思をぶらさないように(口車にのせられないよう)慎重に進めてください。
優秀なコンサルタントは本当に優秀なので、登録して面談を行い、相性が合えばうまく活用しましょう。
優良エージェントには間違い無いのですが、第二新卒案件については『マイナビエージェント』、『DODA』や『パソナキャリア』といった別のエージェントと併用することをおすすめします。
リクルートエージェント公式ページ
⑸ワークポート
『ワークポート』は、設立13年の総合転職エージェントです。キャリアコンサルタント(コンシェルジュと呼んでいる)の対応は非常に丁寧と評判で、エージェントが初めての方にもおすすめです。
手厚いサポートを行うために拠点を『東京・大阪・福岡』に限定し、対面でのサポートを前提に、じっくりと時間をかけて親身に転職支援をしてくれるのが特徴です。
専任キャリアアドバイザーによる対面でのサポートを重視するエージェントなので、登録したら実際に面談に足を運びましょう。
ワークポート公式ページ
4-2. 自分の経歴に自信のない場合
これから経歴に自信のない方向けに5社紹介しますが、迷ったら『ハタラクティブ』をおすすめします。
第二新卒専門エージェントとしては一番歴史が長く、コンサルタントの質が安定していると評判なので、そもそも転職するべきかどうか、今より良い会社に転職できるのかどうかを相談してみましょう。
⑴ハタラクティブ
『ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした特化型転職エージェントで、第二新卒特化型としては最大手です。
1000件以上の案件にくわえ、、キャリア相談、職務経歴書や面接対策について徹底したサポートで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績です。
いまの経歴に自信のない方でも、違う職種で新たに挑戦したい、これから正社員に挑戦してみたいとお考えの第二新卒の方には非常におすすめできるエージェントです。
ただし、案件の質については高いとは言えないため、人気企業に転職したい!という意思を少しでも持って入れば、『マイナビエージェント』、『DODA』や『パソナキャリア』といった別のエージェントと併用することをおすすめします。
※求人エリアは東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県、カウンセリングは渋谷・立川あるいは電話での実施です。
ハタラクティブ
⑵第二新卒ナビ
『第二新卒ナビ』は、第二新卒にターゲットを絞った特化型転職エージェントです。
運営会社の株式会社UZUZは設立間もないベンチャー企業ですが、徹底サポートで1人当たり内定まで平均20時間のサポートを行います。
業界最大手の『ハタラクティブ』に比べたら実績や提供してもらえるノウハウは見劣りすることもあるかと思いますが、サービスは完全無料ですので、『ハタラクティブ』と併用すれば、第二新卒での転職活動は万全です。
第二新卒ナビ公式ページ
⑶JAIC
『JAIC』は一風変わった転職エージェントで、無料の就活講座(10日間)でビジネスマナーなどを学んだあとに、約20社の選考を書類選考なしで受けることができます。
メディアに取り上げられることも増えてきており、既卒・フリーターから主に優良企業に正社員にて入社することが可能です。
非常に内容の濃い就活講座で、ビジネスマナーの基礎から、実際の営業ロールプレイを行ったり、大手企業がお金をかけて実施している新入社員研修に匹敵するクオリティです。
まずは無料の就活講座を受けて、ご自身に足りないものを補ってみましょう。
JAIC公式ページ
4-3. 自分の経歴にある程度の自信がある場合
JAC Recruitment
『JAC Recruitment』は、外資系・国内企業のグローバルポジションについては国内実績No.1で、イギリスや中国など世界に8拠点を持ちます。
面談も非常に丁寧で、キャリアの棚卸、キャリアプラン相談、レジュメ添削、面接対策まで全て無料で提供してくれて、相談をするだけで考えがまとまり、大いに役に立ちます。
新卒のときに内定をもらえなかったような大手企業の第二新卒案件も数多くチャンスがあることでしょう。
非常におすすめの転職エージェントですが、もともとハイキャリア向けのエージェントですから、第二新卒の場合はよほどのスキルや経歴がないと良い案件は紹介してもらえません。
例: ITエンジニア、コンサル、専門職(弁護士・会計士など)、その他特別な経歴
現時点で転職後即戦力になる自信があって、意欲の高い方にはおすすめです。
JAC Recruitment公式ページ
5. 第二新卒の転職よくあるQ&A3選
ここでは、第二新卒の方からよくある以下の3つの質問に対して回答を行なっていきます。
- 第二新卒はどんな理由で転職を考えるの?
- 第二新卒の女性が転職を成功させるためのコツを教えてください
- 第二新卒の転職はだいたいどれくらいで決まるもの?
5-1. 第二新卒はどんな理由で転職を考えるの?
DODAの実施したアンケートでは、20代の転職理由は以下のようなランキングになりました。
20~24歳の転職理由(抜粋) | 割合 |
1位. 労働時間など労働条件への不満 | 19.6% |
2位. 仕事の内容 | 10.9% |
3位. 給料 | 10.5% |
4位. 会社の将来が不安 | 9.9% |
5位. 職場の人間関係 | 5.3% |
以上のように、20代前半の方は会社や仕事への不満で辞めるケースが非常に多いです。
ただし、転職を成功するための秘訣として、たとえ職場や仕事への不満で辞めたくなっても、不満ではなく、未来への希望を転職理由にできると、印象が良くなります。
第二新卒が使うべき退職理由
第二新卒の方は、特に「また辞めてしまうのではないか」と懸念される年齢です。そのため、面接で聞かれる可能性が高いので退職理由しっかりと考えなければいけません。
そのため、以下のように前向きな理由を言えればベストです。
- 〇〇なスキルを身につけ、自分をさらに成長させたい
- 〇〇の業務であれば私の強みがもっと大きく活かせると考えた
このように将来のキャリアや目標を踏まえた退職理由だと悪い印象を与えません。
「こんな前向きな志望動機が見つからない」という方は、「第二新卒の転職理由を本音で突破!正しい回答法と例文4選」に本音をぶつけて志望動機を伝えるためのコツを紹介しているので参考にしてみてください。
5-2. 第二新卒の女性が転職を成功させるためのコツを教えてください
第二新卒の女性は、男性同様今までの経験をアピールしつつポテンシャルをアピールすることが成功への道です。
女性の場合は、プライベートも重視して、それが転職のきっかけになった方も多くいらっしゃいますが、選考時のスタンスとして「転職後はきちんと会社に貢献したい」という思いを強くアピールしましょう。
事務などの方も男性と同じように、このページのポイントを意識して転職活動をすればライバルに差をつけられます。
未経験の場合は早めの転職を!
女性であっても20代後半以降になると即戦力であることが求められます。
未経験の方はどんどん不利になっていくため、未経験の職種に転職したい場合は少しでも早く転職活動をしましょう。
結婚後も働く意欲をさりげなくアピールすること
面接ではあまりプライベートなことは聞かれませんが、企業側は「あなたが結婚してやめてしまうのではないか」「育児と仕事を両立できるのか」などの不安が付きまといます。
そこで採用者のそういった不安を取り除けるように、結婚・出産後も働く意思があることなどを書類や面接などでさりげなくアピールできると望ましいです。
この時、転職エージェントを活用し、あなたのやる気を企業側に伝えてもらえると大きく有利になるため、後ほど紹介する転職エージェントを積極的に活用しましょう。
5-3. 第二新卒の転職はだいたいどれくらいで決まるもの?
多くの方が本格的に転職活動を始めてから3ヶ月以内に転職先を決めています。以下のデータは130名の転職コンサルタントにエン・ジャパンが実施した「年齢別にどれくらいの期間がかかる人が多いか」というアンケートの結果です。
出典:エン・ジャパン
以上のように20代の方はすぐに決まるケースが多いので、第二新卒の方も同じ傾向であると考えていいでしょう。しかし、半年以上かかっている方もいらっしゃいます。そのため20代だからと油断せずにきちんと準備して臨みましょう。
6. 第二新卒が転職エージェントで上手く行かなかった時の残りの全手段
転職エージェントでうまくいかなかった方もまだまだ手段は残されていますので、諦めずに挑みましょう。
6-1. 求人掲載サイトからから応募する
転職エージェントでどうしても紹介を断られてしまった場合、次のステップは転職サイトからの自力応募となります。
その場合は単純に求人案件数で決めるべきで、併用する必要はありませんから、業界最大手の『リクナビNEXT』をおすすめします。
『リクナビNEXT』
『リクナビNEXT』は人材事業国内最大手のリクルートが運営する転職サイトで、求人件数もダントツで首位で、会員数についても約600万人、2番手が300万〜350万前後と言われていますから、国内での優位性は圧倒的です。
エージェントに比べて自分でしなければならないことは増えますが、地道に応募してみましょう。
「第二新卒歓迎」の求人に関してもおよそ1,000件あったので、あなたにぴったりな求人が必ず見つかるはずです。
リクナビNEXT公式ページ
6-2. 公的支援サービス
公的支援サービスで代表的なのは具体的には、『ハローワーク』『ヤングハローワーク』『ジョブカフェ』『サポステ』です。
⑴ハローワーク
『ハローワーク』は厚生労働省が運営する、就職支援・雇用促進のためのサイトです。いまやハローワークを使っても就職難、と言われますが、第二新卒なら確実に応募できる案件があることでしょう。
しかし、転職エージェント経由をする場合に比べて求人の質は落ちてしまいます。
転職エージェントや転職サイトを使うほどお金に余裕のある会社が集まらないからと言われています。
ハローワーク公式ページ
⑵ヤングハローワーク
『ヤングハローワーク』は正社員雇用を希望する若者を対象に、職業相談・職業紹介のほか、各種セミナーを行っています。 都内に3所(渋谷、新宿、日暮里)あります。
ハローワークの、若年層に特化したものだとお考えください。適職診断や、各種面接、模擬面接会など様々なサポートを提供しています。
ハローワークとどちらに行こうか迷った場合、近くにあればこちらを選びましょう。
ヤングハローワーク(東京わかものハローワーク)公式ページ
⑶ジョブカフェ
『ジョブカフェ』は、経済産業省が運営する、若者の能力向上と就業促進を目的とした就職支援サポートセンターで、全国に拠点があります。
サポート内容としては、(1)仕事に関する情報提供、(2)適職・適性診断、(3)キャリアカウンセリング、(4)各種セミナー、(5)職場体験(インターンシップ)、(6)職業紹介などのサービスを中心として、就職活動の開始から就業に至るまで全てです。
求人案件は中心企業が中心で、その背景として中小企業の人材確保課題の解決を図るため、中小企業の魅力発信や中小企業と若者とのネットワークを構築するということがあります。
ジョブカフェ公式ページ
⑷ニートサポートネット
『ニートサポートネット』は、厚生労働省に委託されている若者自立支援中央センターが運営する、若者の就労支援サポートセンターです。
働くことに不安のある若者や保護者の方のご相談にお応えし、各種支援プログラムにより、自立までトータルにサポートしています。
パソコン講座、ジョブトレーニング、ストレスマネジメント講習、自分の強みを見つける講座など、社会人基礎力として重要な項目について無料セミナー・ワークがが開催されています。
ニートサポートネット公式ページ
6-3. 出身校のキャリアセンター
最後に、意外と見落としがちなのが出身校のキャリアセンターです。多くの場合に、卒業生も利用することが可能ですので、こちらもチェックしましょう。
「出身校名 キャリアセンター」と検索すれば、ほとんどの場合でてくることでしょう。
7. 第二新卒が転職エージェントを使う際に注意すべき6つのポイント
この章では、第二新卒が転職エージェントを使うときに知らないと損する絶対に注意すべき6つのポイントを解説します。
いいエージェントを選んでも、上手に使えなければ意味がないので必ずチェックしましょう。
7-1. スカウトメールをお願いした場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
7-2. とりあえず「良いところがあればすぐにでも」と言っておく
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
7-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいコンサルタントの方と
一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
7-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。コンサルタントでよく話題にあがるのが、去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
7-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
7-6. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
8. まとめ
第二新卒の方向けに転職を成功させるためのポイントを紹介してきましたが、いかがでしたか?
第二新卒は転職に非常に有利なタイミングですが、うまく転職活動をしないとせっかくのチャンスを活かすことができません。
そのため、このページのポイントをしっかりと意識して転職活動を行いましょう。また、「何から始めればいいかわからない」という方は以下の転職エージェントに登録してコンタクトを取るところから始めましょう。
全ての第二新卒の方におすすめ
- マイナビエージェント・・・・https://mynavi-agent.jp/
- DODA・・・・・・・・・・・https://doda.jp/
- パソナキャリア・・・・・・http://www.pasonacareer.jp/
- リクルートエージェント・・・https://www.r-agent.com/
- ワークポート・・・・・・・https://www.workport.co.jp/
自分の経歴に自信のない方におすすめ
- ハタラクティブ・・・・・https://hataractive.jp/
- 第二新卒ナビ・・・・・・http://daini2.co.jp/kisotsu-sp/
- JAIC・・・・・・・・・・https://www.jaic-college.jp/
自分の経歴にある程度の自信がある方におすすめ
- JAC Recruitment・・・・https://www.jac-recruitment.jp/
以上のエージェントの中から「全ての第二新卒の方におすすめ」から3~4社、あとはあなたの状況に合わせて数社登録しましょう。
基本的に第二新卒に向いている順に並べているので、迷った方は上から順に登録していきましょう。登録後はこのページのポイントをしっかりと守り上手に付き合っていきましょう。
信頼できる転職エージェントに出会えれば転職はきっとうまくいくはずです。
このページがあなたのキャリアアップのお役に立てることを心から祈っています。