企業へ転職したい薬剤師のための転職を成功に導く全知識

薬剤師 転職 企業

「病院や調剤薬局から企業に転職しようかな?」と悩んでいませんか?

薬剤師転職のなかでは企業への転職で成功する人はかなり珍しく、「求人が少なく希望する職に就職できなかった…」「求人の種類が多く自分に合う仕事が分からなかった…」と失敗する人はとても多いのです。

結論から申し上げますと、薬剤師の企業転職は「自分に合う求人を考える以上に、求人を探す事が大変」です。このページでは、転職コンサルタントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、企業薬剤師の転職についてご紹介します。

  1. 企業薬剤師とは
  2. 企業薬剤師への転職、3つの人気の秘密
  3. 企業薬剤師への転職、2つのデメリット
  4. 企業薬剤師に強い転職サイト5選

このページを読めば、企業薬剤師について理解が進み、企業薬剤師としての働き方と転職企業薬剤師転職のコツがわかるでしょう。

1. 企業薬剤師とは

まず初めに、企業薬剤師の種類を教えてもらえますか?

薬剤師の転職というと、調剤薬局やドラッグストア・病院などが主流ですので、一般企業への転職はあまり知られていません。まず初めに、企業における薬剤師の職場や仕事内容を簡単にご紹介します。

企業薬剤師の職場は多い

  • 製薬企業の研究職
  • 製薬企業のMR
  • 管理薬剤師
  • 臨床開発モニター
  • 治験コーディネーター etc

1-1. 製薬企業の研究職:薬学生から一番人気だが、転職難易度は高い

薬学生から最も人気が高いのは、「武田薬品」「アステラス製薬」「第一三共」といった製薬企業の研究職です。

まず何よりも「新薬を開発して世の中に貢献する」という仕事のやりがいが大きく、「給与が高い」「休みが取りやすい」という大企業の良さもあります。

ただし、転職先として考えるには「難易度は非常に高い」と言えるでしょう。

基本的に製薬企業の研究職では「未経験者」を採用する文化がないため、既に研究職として活躍している人に限った採用を行っています。新卒で調剤薬局やドラッグストアに採用された薬剤師が、製薬企業の薬剤師に転職する人は極めてまれなケースだと言えます。

1-2. 製薬企業のMR:給与は高いが、薬学生からの人気は低い

製薬企業で採用人数が多い職種はMR(Medical Representatives)という医薬品の営業職です。この職は何と言っても「給与」が高い事で有名で、超大手企業で無くとも30代年収1000万円が現実的なモデル像です。他の職種や、調剤薬局などと比較すると、かなり高めの平均年収と言えるでしょう。

しかし、「薬学生や薬剤師からの人気は低い」のが現状です。

人気が低い理由としてあげられるのは「営業のストレスとプレッシャー」です。高く設定された目標数字を追う事が求められるだけでなく、営業先の医師は大変激務なので「医者と3分話すために、3時間廊下に立っている仕事」と言われます。

またMRになるには薬剤師資格が必要なく、「わざわざ薬学部を卒業して就職する仕事ではない…」というのが多くの薬学生や薬剤師の本音のようです。

1-3. 管理薬剤師:企業薬剤師で最もポピュラーな職場

調剤薬局では管理薬剤師を設置することが義務付けられており、製薬会社でも同様です。しかし、製薬会社での管理薬剤師は全く働きぶりが違います。

一番の違いは「調剤業務を行わない」こと。

「監督官庁といった行政への対応」「医薬品の使用期限や品質といった在庫管理」といった薬事業務や、「DI(Drug Information)業務」「コールセンター業務」「メディカルライター」などの学術業務に分かれており、基本的には事務的なデスクワークが中心となります。

企業薬剤師で最もポピュラーな職場と言えますが、上記の通り幅広い業務があり、企業によって担当する業務は違います。「DI業務のみをやってくれ」という企業もありますが、「管理薬剤師全般をよろしく」と幅広い仕事への適応が必要な職場もあるので注意が必要です。

1-4. 臨床開発モニター:臨床開発を支援するデスクワーク

臨床開発モニターでは、臨床試験が基準沿って正しく実施されているか検査する業務です。

基本的にはデスクワークが中心となり、「医療機関との契約手続き」「臨床開発のモニタリング」「医薬品の管理」といった業務に携わることになります。

1-5. 治験コーディネーター:治験現場で患者さんと接する仕事

治験コーディネーターは、治験の現場で直に患者さんと接する業務です。

昔は看護師や検査技師が担当している事も多かったのですが、実際に新薬に関する情報提供や治験内容の説明を行うために、薬剤師が必要とされているケースが増えてきました。

2. 企業薬剤師への転職、3つの人気の秘密

新卒では病院に薬剤師として就職しましたが、近々、企業薬剤師に転職したいと考えています。

私の元に相談にくる転職希望者でも、企業薬剤師を希望される方が一定います。ドラッグストア・調剤薬局と比べて圧倒的に求人の少ない企業薬剤師ですが、なぜ人気になるのでしょうか?

もちろん、転職理由は人それぞれだと思いますが、代表的な人気の秘密をご紹介します。

企業薬剤師への転職、3つの人気の秘密

  • 盆や年末年始など、まとまった休みが取れる
  • 子育てママが時短で働く事ができる
  • 調剤以外の業務を幅広く経験できる

人気の秘密1. 「盆や年末年始など、まとまった休みが取れる」

盆や年末年始など、まとまった休みが取れる事は大きいです。調剤薬局以上に休みは取りやすいですよ!

一つ目の理由は、「まとまった休み」です。

一概には言えませんが、企業は年間休日などの福利厚生のルールをしっかり守っている場合が多いと言われています。特に年末年始などの休みは、調剤薬局やドラッグストアだと患者さんがいる事から休みを取れないケースもある一方で、企業は全社的に休みをとるので、薬剤師も一緒に休みに入る事ができるのです。

人気の秘密2. 「子育てママが時短で働く事ができる」

特に近年、企業全体が育児支援に力を入れており、管理薬剤師も定時や時短で帰る人が増えています。

二つ目の理由は、「子育てママが時短で働く事ができる」です。

近年、日本全体が育児支援に力を入れ始めています。特に企業は政府からの要請もあって女性活用を推進しており、子育てママが働きやすい環境作りに励んでいます。もともと薬剤師は女性に優しい職場が多いと言われていますが、企業薬剤師は患者さん相手の仕事ではないので突発的な残業が発生しなく、時短で働く事ができるメリットがあります。

人気の秘密3. 「調剤以外の業務を幅広く経験できる」

薬事業務や学術業務といった、幅広い仕事を経験できる事が魅力ですよ。

三つ目の理由は、「調剤以外の業務を幅広く経験できる」です。

調剤薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師は、ほぼ「調剤業務」のみに従事する事になります。もちろん、調剤薬局内の管理薬剤師や店長といった昇進もありますが、昇進がなければ一生調剤業務を続けるといっても過言ではありません。

それに反して、企業薬剤師だと、1章でお伝えした通り幅広い仕事に携わる事ができます。「飽き性」の人には打って付けの職場と言えるのではないでしょうか。

3. 企業薬剤師への転職、2つのデメリット

企業薬剤師に転職しようと思うのですが、デメリットはありますか?

2章の通り、企業薬剤師への転職は多くのメリットがありますが、一方デメリットもありますので、全ての薬剤師におすすめする訳ではありません。

デメリットだと感じる理由は人それぞれだと思いますが、代表的な2つのケースをご紹介します。

企業薬剤師への転職、2つのデメリット

  • 調剤業務に携わらない
  • 患者さんとの接点がなく、デスクワークが中心

デメリット1. 「調剤業務に携わらない」

調剤業務に携わらない点です…。調剤のスキルや経験を忘れてしまいそうで不安です。

一つ目の理由は、「調剤業務に携わらない」です。

企業薬剤師は「薬事・学術業務」と仕事範囲は広いのですが、企業内の仕事なので患者さん相手の調剤業務を行う事がありません。もちろん、世の中には調剤業務を行わない薬剤師の仕事が多くあるので、仕事に困る事は一切ありません。しかし、「調剤業務と離れる」事を不安に感じる人は一定いるようです。

デメリット2. 「患者さんとの接点がなく、デスクワークが中心」

調剤薬局やドラッグストア・病院と違い、患者さんとの接点が無くなった事が寂しいですね…。

二つ目の理由は、「患者さんとの接点がなく、デスクワークが中心」です。

薬剤師の勤務先としてポピュラーな調剤薬局・ドラッグストア・病院では、患者さんに対して薬学の知識で貢献するというやりがいがありますが、企業薬剤師ではデスクワークが中心です。企業内のチームメンバーからは感謝されますが、直接患者さんから感謝される事が少なくなる事はデメリットと言えるでしょう。

4. 企業薬剤師に強い転職サイト5選

キャリアチェンジして企業薬剤師に転職しようと思います。後悔しない転職のために、何か方法はありませんか?

働きやすさと業務の幅広さから人気の企業薬剤師ですが、どうすれば希望に近い転職を実現する事ができるのでしょうか?この章では希望の叶薬剤師転職を実現するおすすめの転職サイトをご紹介します。

はじめにお伝えした通り、企業薬剤師への転職は求人数が少ない事から大変難易度が高いと言えます。また業務内容も多岐に渡るため、職場実態の把握のためには転職コンサルタントによるサポートが欠かせません。

転職サイトを選ぶ際に大事な要素は「求人数の多さ」「転職コンサルタントによるサポート体制」の2点。以下、企業薬剤師への転職に強いサイトを5つピックアップしました。

求人数 サポート 特徴
薬キャリ
業界1位

口コミ1位
転職サポートが迅速で丁寧。全ての人におすすめ。
アンサーズ
業界2位
製薬業界企業に特化した転職サイト。
リクナビ薬剤師
口コミ2位
コンサルタントが優秀、初めて転職におすすめ。
ファルマスタッフ 総求人数No.1。日本調剤グループがサポート。
マイナビ薬剤師 ◯ 全国主要都市で面談を実施。面接が不安な人におすすめ。

転職エージェントは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします

どこに登録すればいいかわからない方は 、口コミ評判が高い『薬キャリ』と、製薬業界企業に特化している『アンサーズ』を同時に登録して、2社とも試しに面談を受けてみるとスムーズに転職活動が進むでしょう。

面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみて下さいね。登録自体は3分程度です。もちろん完全無料で費用等は一切かかりません。

【注意】登録する際は、薬剤師転職エージェントサービスなのかしっかり確認しましょう。

転職エージェントサービスの各公式ページは下記の通りですので、登録前にご参考ください。

薬キャリ:https://agent.m3career.com/

アンサーズ:http://answers.ten-navi.com/

リクナビ薬剤師:https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

ファルマスタッフ:https://www.38-8931.com/

マイナビ薬剤師:https://pharma.mynavi.jp/

4-1. 薬キャリ|求人数No.1 スピーディで丁寧な転職サポート

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『薬キャリは、SONYグループが分社してできた薬剤師転職支援サイトです。15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていたこともあり、病院や医療施設などにおいて圧倒的な知名度を誇ります。

薬剤師の転職求人数自体も大変多いのですが、病院とのコネクションが強く、突発的な求人や職場の細かい情報を得られるのも薬剤師さんから高い評判を得ている要素です。登録しない手は無いといっていいでしょう。

さらに、200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職おすすめランキングによると、転職サポートが抜群にスピーディな事が分かりました。転職できるまでのフォローが丁寧という口コミも多く、希望病院の内情をしっかりヒアリングしてみてはいかがでしょうか?

口コミ・評判

K. H. さん(20代後半)
病院→調剤薬局
初めての転職で薬剤師転職に強いと評判のサイトに登録したが、電話やメールが遅くて不安になり、ネットの評判が良かった薬キャリに登録しました。
登録後、すぐに電話と求人を頂け、その後の対応も大変スピーディでした。転職しようと考えていた求人をいくつか伝えると、「◯◯は職場環境が厳しいのでおすすめしない」と内情も教えて頂けました。なにより担当の方が親身に対応してくれたのでスムーズに転職することができました。

4-2. アンサーズ|求人数No.2 製薬業界企業に圧倒的な強さ

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『アンサーズ』は人材事業に取り組んでいる株式会社クイックが運用しており、他の薬剤師転職サイトとは違って「製薬業界」の転職に特化している珍しい転職サイトです。

製薬業界全体を取り扱っているので、薬剤師以外にも医師の転職にも取り組んでいますが、製薬業界に取り組んでいるだけあって企業薬剤師の求人数は業界第2位。企業薬剤師への転職を強く希望する人にとって、登録しない手は無いでしょう。

4-3. リクナビ薬剤師|コンサルタントが優秀 初めて転職におすすめ

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトで、高い評判と多くの転職実績があります。

ドラッグストア求人数は業界1位とドラッグストア転職に強いリクナビ薬剤師ですが、調剤薬局求人も多く取り扱っており、幅広く薬剤師求人業界から支持されている事がわかります。

さらに、強みは何と言っても「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富で優秀なコンサルタント。求人紹介だけでなく、希望の病院から欠員補充採用があった際に、いち早く連絡をもらう事ができます。

特に初めて転職する方は、『リクナビ薬剤師』の転職コンサルタントに相談し、必ず対面での面談を申し込む事をおすすめします。

4-4. ファルマスタッフ|総求人No.1 日本調剤グループ

ファルマスタッフ

『ファルマスタッフ』は調剤薬局業界2位の日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

もともと、出身母体である調剤薬局を中心に扱っていた転職サイトですが、そのネームバリューで病院・ドラッグストアなどでも求人を多く掲載しており、全求人数No.1のサイトです。ネームブランドのあるリクナビ・マイナビより多くの求人数を集めています。

また口コミ評判によると、面接が不安な転職者向けの面接同行サービスも高い評価を受けています。面接が不安な方は、登録しておいて損は無い転職サイトだと言えるでしょう。

4-5. マイナビ薬剤師|面談に力を入れている

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、リクルートと並ぶ転職業界最大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職支援サービスです。マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅し、豊富な求人数を抱えているのも特徴です。

マイナビ薬剤師は応募者との「面談」に力を入れており、親身にアドバイスをしてくれる事で有名です。全国の主要都市に支店を持っており、特に地方在住の薬剤師の方は、ぜひ登録をおすすめします。

さいごに

企業薬剤師の転職について、コツやノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

お伝えした通り企業薬剤師は、休みが取れ様々な仕事の経験が積める職場ですが、デメリットもあります。ポイントは「転職のデメリットを知る」「企業薬剤師に強い転職サイトに登録する」の2点。これだけで満足いく転職可能性をぐっと高める事ができます。ぜひ、転職成功に向けてトライしてみる事をおすすめします!

企業薬剤師に強い転職サイト5選

※薬剤師が転職する時の注意点

薬剤師は転職率が高く、「年収アップ」などの理由で転職する人が多い業界ですが、口コミの通り、職場雰囲気の悪さや長時間労働に後悔するケースが多いのも事実です。薬剤師の転職で失敗しない!体験談と転職ノウハウの全てを見て、後悔しない転職を実現してください。

特に初めて転職する人は、職場雰囲気のヒアリングや面接対策などのため、転職エージェントを活用することをお勧めします。薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!を参考にすると良いでしょう。

転職活動は、将来のキャリアや待遇などに悩み、すぐに決められるものではありません。しっかり考えた上で、次の一歩を踏み出してくださいね。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。