【長野県】人気の看護師転職サイト5選!県内の転職市場の最新動向&求人探し全手段

長野県内での看護師転職をお考えですね。

看護師転職は、自分の希望条件に合う求人をどれだけ多く得られるかがカギとなります。

求人情報にうまくアクセスできないと、「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「少ない選択肢から妥協して転職先を決めた結果、人間関係が悪い職場だった」といった事態になりかねません。

そこでこの記事では、長野県内での転職をお考えの看護師の方に向けて、県内の看護師求人探しにおすすめの転職サイトや転職事情、転職活動の流れを徹底的に解説します。

  1. 長野県の看護師求人探しにおすすめの転職サイト5選
  2. 長野県の看護師転職市場の動向
  3. 長野県の看護師求人を探すための全手段
  4. 長野県の看護師転職を成功させる手順

すべて読めば、転職を成功させるための具体的な方法が分かるでしょう。

1.長野県の看護師求人探しにおすすめの転職サイト5選

当サイトでは、転職経験のある看護師さん723人を対象に行ったアンケートから、利用者満足度が高かったサイトを厳選しました。

転職サイトの比較・選定基準

  1. 長野県の求人数・質(重要!!)
    …どれだけ良質な看護師求人を持っているか
  2. 利用者満足度(提案&サポート力)
    …看護師一人ひとりのニーズにぴったりの提案・サポートをしてくれるかどうか

回答が得られた85サイトから満足度の高いものを選定し、求人数が多い順にランキング形式でまとめると、看護師転職におすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

転職サイトランキング
1位.看護roo!
公式サイトを見る
長野県の求人数
980件

満足度
4.3

利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事)公式サイトを見る
長野県の求人数
1,515件

満足度
4.1

総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる

3位.ナース人材バンク公式サイトを見る
長野県の求人数
3,400件

満足度
3.8

地域専任のキャリアコンサルタントによるスピーディな対応が魅力。サイトの求人ページでは「職場の口コミ」などの情報も分かる

4位.マイナビ看護師公式サイトを見る
長野県の求人数
380件

満足度
4.0

求職者のペースに合わせてサポートしてくれる。人材大手企業による転職サイト

5位.ナースではたらこ公式サイトを見る
長野県の求人数
1,460件

満足度
3.9

気になる病院を指名して求人募集状況を確認してもらえる「逆指名求人」が魅力の転職サイト

※求人数調査(2021/8)

いずれの転職サイトも電話・WEBでの対応を行っており、居住地を問わず利用可能です。

それぞれ詳しく紹介します。

1位. 看護roo! | 満足度96%以上、人気No1の転職サイト

特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人5万6,000件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しており、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけることができるでしょう。

30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスであるため、信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートも魅力的です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

公式サイト
https://kango-roo.com

2位. レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人数はトップレベル、気軽に相談できる

特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 求人数は12万件以上

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。

キャリアコンサルタントは、病院や施設を訪問して直接取材を行っており(年間4,000回以上)、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。

そのため、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらうことが可能です。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアコンサルタントに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

公式サイト
https://kango-oshigoto.jp

3位. ナース人材バンク | 地域専任のキャリアコンサルタントがサポート

特徴

  • 年間利用者10万人以上
  • 地域に特化した専任のキャリアアドバイザーが在籍

ナース人材バンク』は、年間10万人以上の看護師が利用する転職サイトです。

同社のキャリアコンサルタントは地域専任の担当制となっており、各エリアの医療機関の看護師募集状況などの最新情報を熟知しているため、スピーディかつ詳細な情報収集が期待できます。

また、病院を病床数で絞り込んだり、介護施設を施設形態で検索できたりと、求人の探しやすさにも定評があります。

サイトの求人情報が「職場スタッフの口コミ」や「給与モデル」まで詳細に記載されている点も特徴的で、転職後の働き方を具体的にイメージできるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • スピード感のある対応をしてほしい
  • 応募に詳しい情報を集めておきたい

公式サイト
https://nursejinzaibank.com

4位.マイナビ看護師 | 大手人材企業による定番の転職サイト!地方の転職にも強い

特徴

  • 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は5万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。

数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。(面接の日程調整なども、キャリアコンサルタントが代行してくれます)

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

公式サイト
https://kango.mynavi.jp/

5位. ナースではたらこ | 逆指名求人が特徴的な転職サイト

特徴

  • 気になる病院を指名して探せる
  • 問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付

ナースではたらこ』は、医療機関への「逆指名求人」が特徴的な転職サイトです。

逆指名求人とは、求職者が気になる病院を指名すれば、求人募集が行われていない場合でも、その都度キャリアアドバイザーが求人の状況や条件を確認してくれるという仕組みです。

求職者側から病院を指名できるため「以前から気になっている病院で働きたい」という方にとっては、役に立つサイトと言えるでしょう。

また、問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付をしているので、夜勤が多く・勤務シフトが不規則という方でも安心です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • 「この病院で働きたい」という希望がある
  • 勤務シフトの都合上、なかなか転職活動をする時間がない

公式サイト
https://iryo-de-hatarako.net

2.長野県の看護師転職市場の動向

「漠然と転職を考えている」という看護師さんに向けて、本章では長野県の看護師転職市場の動向について解説していきます。

(1).医療系求人は、コロナ以前の水準まで回復

看護師求人数は2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時的に少なくなりましたが、現在は回復傾向にあり、2021年時点では既にコロナ前の水準に戻りつつあります。

以下は、長野県労働局が公開している医療・福祉系の新規求人数の推移です。(毎年6月の求人数を比較)

長野県医療福祉求人推移

看護師を含む医療・福祉系求人の推移(毎年6月)。2021年はコロナ以前の水準まで回復しつつあることが分かる

看護師を含む医療・福祉系の求人数は既に、2018年頃の水準にまで回復しています。

医療系職種の求人数は、他の職種と比べても新型コロナウイルス感染拡大の影響をそれほど受けておらず、採用ニーズは依然高いままと言えるでしょう。

(2).求人倍率は全国比で若干低めだが、採用ニーズは高い

看護師求人倍率
長野県2.22倍
全国平均2.34倍

県内の看護師求人倍率は2.22倍で、全国平均の2.34倍より若干下回りますが、看護師は常に人材不足な職種であり採用ニーズが高いことに変わりありません。(参考:令和元年度ナースセンター資料より)

転職時の課題としては、希望している求人が見つかるかどうかです。看護師の求人は、地域・施設・診療科で偏りがあり、その偏りはコロナ禍で深刻化しています。

転職を成功させるには、効率的により多くの選択肢を得ることが重要です。前述の転職サイトなどを活用して情報を集めていきましょう。

(3).平均年収は464万円

看護師平均年収
長野県464万円
全国平均481万円

長野県看護師の平均年収は464万円です。全国ランキング27位、全国平均の481万円よりやや下回ります。

なお、ナースセンターで募集されている求人月収は、23万7,340円~33万7,668円となっており、年収換算にすると、約356万円~506万円になります。(賞与夏冬1.5ヶ月分で計算)

(4).長野県の地域医療の特徴

長野県は、予防医療の取り組みが盛んな県です。

生活習慣病や健康格差の問題を解決する仕事である保健師の数は全国1位、人口10万人あたりの公民館数も全国1位で、その公民館を活用して地域の人々を対象にした食事・運動指導などが積極的に行われています。

結果、都道府県長寿ランキングで2位(女性部門は1位)にランクインしています。

その甲斐あってか、人口10万人あたりの病院数は、47都道府県中32位と低め。多くの都道府県に存在するがんセンターもない、稀有な県です。

このため、人口対比で全国平均と比べると、施設数はやや少なめであるものの、働く場が少ないわけではありません。病院は100以上、クリニックは1,000以上の施設が存在します。

長野県

長野県全国平均
(人口10万人あたり施設数)
病院1266.06.47
クリニック1,28661.2768.94
介護施設4,09412.41
(75歳以上1,000あたり施設数)
12.40
(75歳以上1,000あたり施設数)

参考:長野県の看護師・医療従事者に人気の働きやすい病院求人例

病院口コミサイトmedico実施の『働きやすい病院AWARD 2020』をもとに、看護師・医療従事者から支持を得ている「長野県の働きやすい病院」の求人をピックアップしました。

転職のイメージが漠然としている場合は、理想的な病院として参考にしてみてください。

長野県立こども病院

長野県立こども病院

働きやすい病院AWARD 2020 第22位(長野県1位)

所在地長野県安曇野市豊科3100
診療科小児科、小児外科、精神科、神経小児科、循環器小児科、整形外科、形成外科、脳外科、心臓外科、皮膚科、泌尿器科、産科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、アレルギー科
求人情報

月給
208,383円〜334,694円

その他の手当等付記事項
・扶養手当
・勤務実績に応じた特殊勤務手当
・超過勤務手当
・休日給

通勤手当
実費支給(上限あり)
月額
55,000円

昇給
昇給制度

賞与
賞与制度の有無 あり
賞与(前年度実績)の有無 あり
賞与(前年度実績)の回数 年2回
賞与金額 計 2.60ヶ月分(前年度実績)

加入保険等
雇用保険,公務災害補償,健康保険,厚生年金

交替制(シフト制)
就業時間1 8時30分〜17時15分
就業時間2 16時30分〜1時00分
就業時間3 0時30分〜9時00分
就業時間に関する特記事項 (4)8:30~17:15(5)16:30~9:00
三交替勤務又は二交替勤務いずれか
就業時間1~3は三交替制、(4)と(5)は二交替制

休日等
休日 その他 週休二日制 毎週
その他 シフトによります。
年末年始、夏期休暇
6ヶ月経過後の年次有給休暇日数 10日

年間休日数
123日

育児休業取得実績
あり

時間外労働時間
あり
月平均時間外労働時間 8時間
36協定における特別条項 なし

月平均労働日数
20.2日

引用元:求人ボックスに掲載された長野県立こども病院の看護師求人(2021/7)

社会医療法人財団 慈泉会 相澤東病院

社会医療法人財団 慈泉会 相澤東病院

働きやすい病院AWARD 2020 第71位(長野県2位)

所在地長野県松本市本庄2丁目11番16号
診療科内科、リハビリテーション科、他、脳神経内科、形成外科
求人情報

雇用形態 正職員

業務内容 相澤東病院における患者様への看護業務全般

応募資格 看護師有資格者

採用日 応相談

勤務時間
①8:30~17:30(休憩60 分)
②8:30~19:00(休憩75 分)
③18:30~9:15(休憩90 分)

給与 経験により決定
その他手当 家族手当:配偶者15,000円、その他5,000円

通勤手当:最高40,000円/月 まで 等

昇給 年1回

福利厚生 ・各種保険完備
・企業年金制度
・人間ドック補助(家族の一部対象)
・院内保育所
・福利厚生倶楽部・日本病院会倶楽部加入
・ワンルームマンション完備(入居条件あり)

休日 年間休日121日、特別休暇(慶弔時)、年次有給休暇

選考方法 筆記試験(適性検査および作文)、面接

引用元:社会医療法人財団慈泉会公式サイトより

本章の参考資料

補足:新型コロナワクチン接種関連の求人情報

新型コロナウイルスワクチンの接種業務の募集情報は、長野県ナースセンターの公式サイトで開示されています。

当記事作成時(2021/8)での新規募集は行われていませんが、求人が出れば掲載されるようなので、気になる方はチェックしてみてください。

長野県ナースセンター
https://nursen.or.jp/

なお、ナースセンターではワクチン接種研修会を実施しているようです。

ワクチン接種研修会

ワクチン接種研修会(2021年9月・10月日程)

出典:ナースセンター

興味のある方はこちらも併せてチェックしておきましょう。

3.長野県の看護師求人を探すための全手段

看護師の求人探しの手段には、それぞれメリット・デメリットの側面があり自分に合ったものを選択しなければなりません。

そこで看護師求人探しの手段を、「求人数」「サポートの専門性」「特徴」の軸で比較表にまとめました。

求人探し手段

結論から言うと、転職活動をスムーズに進めるなら、プロのサポートが受けられる「転職サイト」がおすすめです

(1).転職サイト(民間の人材紹介会社)

転職サイトは、希望に合った施設の求人を紹介してくれる転職支援サービスです。

転職サイトがおすすめな人

  • 転職するのがはじめてで不安
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 実績豊富な看護転職のプロにまずは相談したい

看護師転職サイトとは

転職サイトに登録すると、求職者一人ひとりに担当者(キャリアアドバイザー)がつき、求人探しから選考対策までサポートしてくれます。

転職サイトのサポート

  • キャリア相談
  • 求人紹介・提案
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日の調整
  • 給与交渉
  • 内定後のサポート(入社日の調整、年収の交渉、現職場への退職に関する相談)

希望に合った病院求人をプロ目線で探して提案してくれる点は、非常に魅力的です。

「自宅から20分以内」「給与は今より5万円以上」など条件が複数ある場合、ハローワークや求人広告サイトでは探しづらいことが多々あります。

また、そもそも自分がどのような職場に転職したいか、目的や条件がうまく明確になっていない方も多いでしょう。

ですが転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれます。

連絡手段はメール・電話・LINEがメイン

キャリアアドバイザーとの連絡手段は、メール・電話・LINEがメインです。対面でのやりとりは、2021年現在ほとんど行われていません。

転職サイト利用者に話を伺うと、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトか事前に確認しておきましょう。

なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べるようです。

転職サイトは、特にはじめて転職活動を行う方や、絶対に失敗したくないという方におすすめです。

メリットデメリット
  • 条件に合う求人を探してくれる
  • 非公開求人(一般的な転職サイトにはない求人)の情報が得られる
  • 選考サポートが受けられる
  • 施設のリアルな情報を教えてもらえる
  • 転職を急かされることもある
  • 担当者との相性次第でサービスの質が変わる

(2).ハローワーク

ハローワークは就職支援を行う行政機関です。

ハローワークがおすすめな人

  • 今の職場を辞めてから転職活動する予定
  • 自分のペースで転職活動をしたい

「仕事を辞めて、失業手当を貰いながらゆっくりと転職活動をしたい」と考えている方は、受給申請のためにハローワークを訪れることになります。その際、ハローワークに設置された機械端末で求人を検索したり、窓口の職員に相談したりできます。

ハローワークは国営の機関のため、どの医療機関とも金銭的な利害関係がなく、中立公正な立場で求人紹介や転職アドバイスをしてくれるのが魅力です。転職サイトでは求人応募を強いてきたりすることも稀にありますが、ハローワークではその心配もありません。

メリットデメリット
  • 中立な立場からのアドバイスがもらえる
  • 失業保険手続きと同時に求人探しができる
  • ブラックな求人が多い
  • 虚偽の内容の求人情報もある

求人の質に注意!ハローワークは補助的に使うのがおすすめ

ハローワークは転職活動に役に立つサービスですが、ハローワークだけしか使わないのはハイリスクです。

なぜなら、ハローワークには質の低い求人が紛れ込んでいることがある上に、掲載されている求人情報には、嘘が書かれているケースが多くあるからです。

事実、求人票の内容と労働条件が異なるという報告が6,811件も寄せられており、更に医療業界は虚偽報告の件数が最多です。(参考:平成30年度厚生労働省公表資料

そのため、他の手段も活用しながら、あくまで補助的な役割として使用することをおすすめします

なお、ハローワークを活用した転職については、『看護師の転職でハローワークは使うべき?利用の流れやメリット・デメリットを徹底解説』の記事で解説しているので、気になる方は参考にしてください。

(3).ナースセンター

ナースセンターとは、看護人材確保を目的として設置された行政機関です。

ナースセンターがおすすめな人

  • 看護知識が豊富な人に相談したい
  • 自分のペースで転職活動をしたい

専用サイト「eナースセンター」では、希望勤務地やライフスタイルから、インターネット上で求人検索が可能です。

ナースセンターでは他にも、相談員による就業相談や、再就職に向けた研修の開催なども行っています。

相談員の多くが看護師経験者なので、専門的な話もしやすく、親身に相談に乗ってくれるでしょう。

ただ、病院・施設側からの満足度は低く、採用活動に積極的には活用されていません。

事実、病院を対象にした調査では、最も採用実績があった採用媒体としてナースセンターを挙げた施設はわずか2.3%しかありませんでした。(参考『看護職員等の医療職採用に関する諸問題:アンケート調査の分析と考察』)

そのため、得られる求人情報数が他の手段と比べて少なくなる可能性が高いです。ナースセンターも他の手段も活用しながら、補助的な役割としての利用をおすすめします。

メリットデメリット
  • 看護師に特化した就職支援が受けられる
  • キャリアに関する研修、セミナーなどを受けられる
  • 求人が少なめで見つけづらい
  • サイトが見づらく検索しにくい

ナースセンターの強み

ナースセンターの強みは、看護師の人材育成に力を入れている点にあります。求人探しというより、スキルアップ・キャリアに関する情報収集の手段としての活用がおすすめです。

長野県では、以下のような研修・セミナーの実績があるようです。

  • 新型コロナワクチン接種研修会
    ワクチン接種に関する知識や技術を学ぶ
  • 看護力再開発研修会
    ブランクの長い看護師が対象。最新の医療内容や採血、注射などの実習

最新の実施情報は、長野県ナースセンター公式ページをご覧ください。

長野県ナースセンター情報

基本情報

場 所:長野県ナースセンター(松本市旭2-11-34 長野県看護協会会館内)
相 談 日:月~金(土・日・祝日を除く)
相談時間:9:30~12:00  13:00~16:00
電話(0263-35-0067)
※電話での相談も可能。

ナースセンター長野では、ハローワークと連携した就業支援も行っています。

看護職のための巡回相談(予約制)
県内9か所のハローワークに就業相談員を派遣し、就業を希望する看護職の相談を承っています。求人情報の提供も行っています。

看護職のための週イチ相談inながの(予約制)
毎週月曜日にハローワーク長野に就業相談員を派遣し、就業を希望する看護職の相談を承ります。

出典:ナースセンター長野

(4).求人広告サイト

求人広告サイトは、病院・施設の求人広告を検索できるサービスです。

求人広告サイトがおすすめな人

  • とにかく多くの求人情報を得たい
  • キャリアアドバイザーはつけず、一人で転職活動したい

気軽に求人を検索して、気になったものがあれば応募するという流れで転職活動を進めていきます。

原則キャリアアドバイザーはつかず、自分一人で求人探し・応募を行うので、マイペースに転職活動したい方や、転職意欲はそれほど高くないが、良い求人が見つかれば転職したい方に適しています。

大手検索エンジン『indeed』や、医療・福祉系職種専門サイト『ジョブメドレー』や『グッピー』が有名です。

メリットデメリット
  • 自分のペースで転職活動できる
  • 転職に関するアドバイスやサポートは受けられない

(5).知人の紹介

知人や友人、元同僚からの紹介で転職するという方法もあります。

おすすめな人

  • 看護学校の同級生と未だに交流がある
  • 人間関係などリアルな情報を知っておきたい

紹介のメリットは、求人広告からは分からないリアルな情報も事前に教えてもらうことにより、双方のミスマッチを減らせることです。

また紹介経由の応募は、他の手段経由の応募よりも採用されやすい傾向にあります。病院側にとっても、素性の知らない人を採用するよりは、紹介経由での採用の方が信頼できるからです。

ただし、「面接や見学をしてイメージと違っていたとしても断りづらい」「退職を言い出しづらくなる(早期離職の場合は特に)」などのデメリットも大きいため、注意が必要です。

メリットデメリット
  • 職場のリアルな情報が分かる
  • 採用がすぐ決まることもある
  • 面接や見学後に断りづらい
  • 退職を言い出しづらい

(6).直接応募

働いてみたい病院があるなら、その病院に直接応募してみるという方法もあります。

直接応募がおすすめな人

  • 働いてみたい病院がある
  • 近場で働くと決めている

転職サイトに求人を出していなくても、「人手不足で人材を確保したい」という病院は珍しくありません。そういった場合、病院公式サイトの採用ページなどで、看護師の募集情報を出しているはずです。

直接応募のメリットは、採用される確率が高いことです。転職サイトなどを経由すれば、病院側にコスト(仲介料)がかかりますが、直接応募での人材採用では、ほとんどコストはかかりません。

また求人広告を出していない病院なら、同時期に応募する人も少なく、競争率も低いでしょう。

評判が良くて気になっている病院などあれば、公式ホームページを確認してみましょう。

メリットデメリット
  • 採用確率が高い
  • 病院の詳しい情報が事前に分からない

4.長野県の看護師転職を成功させる手順

看護師転職を成功させるためには、以下の手順に沿って着実に転職活動を進めていきましょう。

それぞれの過程でやるべきことを解説します。

ステップ1.入念な事前準備を行う

転職活動は、入念な準備から始まります。

まずやるべき準備

  • (1).転職の理由をはっきりさせる
  • (2)譲れない点・妥協できる点を決める
  • (3).大まかにスケジュールを立てる(1~3ヶ月目安)

特に(1),(2)を入念に行うことで、どんな職場で働きたいのかが明確になってきます。この工程を飛ばしていきなり求人探しから始めてしまうと、なんとなくで職場を決めてしまい、入職後に後悔してしまう可能性があるので気を付けましょう。

事前準備やスケジュール感については、『【決定版】看護師転職の方法をイチから解説!必ず踏むべき正しい手順&求人探しの手段』で詳しく解説しています。

ステップ2. 複数の手段を併用して求人探しを行う

求人探しは、様々な手段を併用して行うことをおすすめします。

一つの方法に固執してしまうと、好条件の求人を見逃す可能性があるからです。

おすすめの併用パターン

  • (1)転職サイトとハローワークの併用:(失業保険受給中の方)
    …転職サイトから応募しつつ、ハローワークで月々の手続きを行う際に、窓口で相談。求人の応募は、失業保険受給要件である求職活動実績として認められる
  • (2)転職サイトとナースセンターの併用:(転職活動がはじめての方)
    …どちらも看護師転職に特化したアドバイスなどが受けられるので、転職成功率を高めることができる。
  • (3)転職サイトを複数利用:(なるべくたくさん求人を見たい方)
    …複数のサイトを利用すれば、選択肢をグッと増やせる。ただ選択肢が増えすぎても判断に迷うことがあるため、転職サイトのキャリアアドバイザーと相談しながら決めるのがおすすめ

(3)転職サイトの複数利用は、特におすすめです。実際に当サイトが転職経験のある看護師165人を対象にしたアンケート調査では、4人のうち3人から「転職サイトに複数登録した」と回答が得られ、平均して2.4つのサイトに登録していることが分かりました。

アンケート調査の詳細は『看護師転職サイトは複数登録した方がいい?転職を有利にすすめる使い方とは』の記事で詳しく解説しています。

補足:病院・クリニック以外に視野を広げるのもおすすめ

看護師資格を活かして働ける職場は、病院・クリニック以外にも多数存在しています。

特に日本は超高齢化社会の課題を抱えていることから、介護施設や訪問看護ステーションは採用ニーズが高くなっています。

病院以外の職場については、病院以外に転職したい看護師に人気の職場一覧』の記事で紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

ステップ3. 応募書類の作成を並行する

気になる病院があれば、次は履歴書を作成して応募します。

履歴書では、これまでのキャリアを形式的に書くのがメインですが、「志望動機」などのアピール要素を魅力的に記載することで、選考通過率を高められます。

一般職種の中途採用では職務経歴書が必要となりますが、看護師の採用で職務経歴書が必要なケースはそれほどありません。ただし企業や法人運営の施設の場合は、提出を求められることもあります。

履歴書の書き方は『看護師転職を成功させる履歴書の書き方|志望動機や職歴の記入方法と合わせて全解説!』を参考にしてください。

ステップ4. 採用面接を受ける

書類選考が通過したら、採用面接を受けます。面接回数は1回であることが多いです。

採用面接では、必ず聞かれる定型質問があるので、事前に応える内容を考えておくと、面接で慌てなくて済みます。

必ず聞かれる定型質問の例

  • 転職理由を教えてください。
  • 志望動機を教えてください
  • 前の病院ではどんな経験をしましたか?
  • 残業や夜勤はどの程度可能ですか?

看護師の面接ノウハウは『看護師転職の面接マニュアル|頻出質問と回答例&好印象を与えるポイント』で解説しているので、面接が苦手な方はぜひチェックしてみてください。

転職サイトは面接対策もしてくれる!

転職サイトでは、転職のプロによる面接対策も受けられます。

よくある質問に対しての最適な答え方をアドバイスしてもらえるので、面接に苦手意識がある方にとっては心強いでしょう。「面接は緊張する」「うまく振舞えるか不安」という方はぜひ活用をおすすめします。

さいごに

おすすめの転職サイトや看護師の転職活動の進め方を解説しました。

準備を事前にしっかりと実行できるかどうかが、転職成功の鍵を握ります。

漠然と転職したいと思っている人はもちろん、転職活動に向けて準備しているという人は、ぜひこの記事で紹介したポイントを踏まえて求人探しを進めていきましょう。

信頼できる第三者に相談したいという方は、ハローワークやナースセンター、この記事で紹介した転職サイトを利用してみてください。

おすすめの転職サイト

あなたの人生がより明るいものになることを心から祈っています。