外資系転職での失敗3パターンと後悔しないための全対策

外資 転職 失敗

「外資系企業への憧れがあるが、転職して失敗したくない」と感じていませんか?

実際、外資企業は日系企業とは風土や文化、仕事内容など大きな違いがあります。その違いを理解せずに転職をしてしまい、「こんなはずでは・・・」と入社後に相談に来られる方が多くいます。

魅力的な点も多い外資ですが、その反面違いを納得した上で入社しなければ、後々失敗したと感じることが多いのも外資の特徴です。

私は過去にIT・コンサルティング業界を中心に、外資への転職サポートをしてきましたが、初めて外資企業へ転職される方が陥りやすい失敗は3パターンしかありません。

このページでは、現在日系企業にいて、外資企業に行きたいと感じている方が、転職した後に感じる失敗と失敗しないための方法についてご紹介します。

  1. 風土における3つの失敗パターン
  2. 条件面(給与/昇進)における2つの失敗パターン
  3. 仕事内容における2つの失敗パターン
  4. 外資企業への転職で失敗を避けるための3ステップ

これらの失敗パターンと成功のための方法を理解すれば、転職後に「こんなはずでは・・・」と思うことはなくなるでしょう。

<2019年6月:最新情報>

6月は、転職活動を開始するには最高のタイミングです。なぜなら、5月までの転職市場の最繁忙期を超え、より手厚いサポートを利用しながら活動できる時期だからです。

一方で、市場に出回っている求人数は限られている側面もあるため、良い求人を確実に手に入れるために可能な限り早いタイミングで転職活動を開始すべきです。

そのため、以下の簡単なステップで早めに転職を開始しましょう。

  1. このページを見ながら、外資系の転職に強い複数の転職エージェント(『JAC Recruitment』『リクルートエージェント』など)に登録する
  2. それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

※登録後、転職エージェントからの連絡に細目に対応することがポイントです。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。


1. 風土における3つの失敗パターン

1-1. 結果重視の人事制度

結果については非常にシビアなのが外資企業です。

自由度が高い反面、評価は過程ではなく結果のみを見られます。当然、ついていけない方はリストラの候補として挙がってしまいます。

過去、お恥ずかしい話ですが、私がご紹介した方が、入社後に本国で1ヶ月間研修を行いましたが、パフォーマンスが悪かったため、その時点でクビになってしまった方がおりました。

全ての外資企業がここまで厳しい訳ではありませんが、特に営業職の方はこの傾向が強いです。日本の外資では、日本の法律が適用されているので、「明日から来なくていい」ということは滅多にありませんが、居づらい雰囲気になってしまうのは間違いありません。

失敗しないためのポイント:リスクヘッジをしておく

そのため、転職する際はそれなりの「覚悟」と、もしダメだった際他にも転職できるだけのスキルを持っているという「リスクヘッジ」を考えて決断してください。

スキルを見極めるポイント

・知識(財務、人事、ITなど)や経験(営業、経営企画など)で、20代は3年以上、30代は5年以上の一貫性を持った経験をしていること

・上記の領域でアピールできる実績を作っていること

1-2. 仕事とプライベートは別

日系企業では、社員旅行や部活動、休みの日にBBQをしたり、社員同士の交流も活発に行っている会社も多くあるイメージですが、外資企業では仕事とプライベートをきっちりと分けて考える風土です。

あくまで会社の仲間は仕事の上での仲間です。プライベートまで入り込んで行事にしたりすることは、圧倒的に少なくなってきます。(もちろん、全く無いわけではないです。)

社内も結果重視の風土なので、仲間同士の慣れ合いはなく、日系企業に比べると殺伐とした印象を受けるかもしれません。

そういった意味で、ギャップから孤独に感じる方が多くいるようです。最初は冷たく感じるかもしれませんが、「そういうもの」だという割りきりが必要です。

下記は実際に私が日系の自動車メーカーから外資企業に転職サポートした方から頂いたメールの内容です。

ご無沙汰しております。◯◯です。転職して1年程が経過しましたが、お陰さまで仕事にはだいぶ慣れてきました。やりがいのある仕事で、結果的に転職して良かったと感じています。ただ、外資風土には少しまだ違和感を感じています。皆さん良い方で、質問などには丁寧に答えてくれるのですが、機械的なやり取りが多く、少し心の距離を感じます。皆さん忙しいので仕方が無いのかもしれませんが、仕事終わりに気軽に一杯飲みに行くということもなく、その点少し寂しく感じています。事前に覚悟していた状況ですので納得はしているのですが、こちらは慣れるのにもう少し時間がかかりそうですね。近々◯◯(私)さんのお時間が空いているようでしたら、一杯付き合ってください(笑)

この方は事前に会社の特徴をしっかりとお伝えしていたので、入社後に深刻なギャップなることはありませんでしたが、覚悟がないまま入社していたらギャップに苦しんでいたかもしれません。

失敗しないためポイント:面接時に3つのポイントをチェック

少なくとも面接時に下記の3つのポイントを確認しておきましょう。

  • 社風として「社内でのプライベートと仕事をどのように切り分けているか」
  • 「社内行事」の有無
  • 「社員同士のコミュニケーション」の取り方

1-3. 公用語は英語

外資企業の公用語は基本的に英語です。なぜかと言うと、上司や同僚が外国人ということもあり、英語に統一してしまう方が効率が良いためです。

採用時点では、若い方や専門性が高い方は、多少甘くジャッチされ内定まで勝ち取り入社される方もおりますが、深いコミュニケーションが取れず業績に影響が出てしまうケースも多々見受けられます。

また、上に行くほど外国人との関わりが多くなっていくため、昇進・昇格にも関わってきます。たとえ成績が抜群でも、英語力がないためにマネジャーに上がれないという方もおります。

失敗しないためのポイント:英語力の現状確認と入社後にやること

外資に転職されたい方で、現状の英語力に合わせた対応を下記に記載致します。

1.初級(TOIEC700点以下)※TOIECの点数は目安です

このレベルの方は、まずは英語力を向上してから転職しましょう。もちろん求人内容によっては、入社することはできるかもしれませんが、入社後に苦労することになるでしょう。まずは1年間、語学学校に通うなどして英語力を高めることをお勧めします。

2.中級(TOIEC850〜700点)

このレベルの方は、ビジネスレベルの語学力を求められる求人でなければ、入社してから英語力をのばした方が効率的です。ある程度の基礎はできているので、普段の業務内で英語力をのばしていきましょう。

3.上級(TOIEC850点以上)

このレベルの方は、基本的な内容のやり取りはできる人が多いでしょう。あとは契約や交渉、業務上の専門用語など、活きた英語をのばしていくだけです。

2. 給与/昇進における2つの失敗パターン

2-1. 完全成果主義

外資は基本的に完全成果主義です。日系の年功序列とは異なり、学歴や年齢、前職での経験などは全く関係がなく、成果次第で上に上がれることができます。

逆に、成果を出さなければ年下の上司の元につくこともありますし、どんどん後輩に追いぬかれていくこともあり得ます。逆に成果さえ出せば、日系とは異なり貰える給与も一気に跳ね上がります。

私がお会いしたある外資系IT企業の営業の方は、昨年は年収1800万円(ベース1500万円+インセンティブ300万円)でしたが、今年は成績がよく2300万円(ベース1500万円+インセンティブ800万円)まで上がっていました。

ここまで年収が確保出来ていれば良いのですが、成果をだしていないと毎年の給与が読みづらく、家のローンを組んでいる方などは心が休まらないかもしれません。

また、税金も一気に高くなるため、その計算も必要になってきます。実際、この方も翌年が怖くてお金が使えないと仰っていました。

失敗しないためのポイント:スピード昇格のための入社後行動をする

外資では、基本的に評価は上司が行うことがほとんどです。

そのため、早く昇格するためには、直属の上司に認められる必要があります。

まずは、何に置いても結果を出すことが信頼を得る一番の早道です。こいつは使えると思わせたら勝ちです。

また、発言を控えてしまう人も多いですが、それは逆効果。日系では謙虚と捉えられるかもしれませんが、外資では自分を持っていない人というレッテルを貼られてしまいます。言うべきことはどんどん発言していきましょう。

2-2. ベース給与とインセンティブ

外資の給与は高給なイメージですが、インセンティブの割合が高いことが多いです。特に営業職になるとベース:インセンティブ=6:4と、ほぼ半分が成果給で固定給がそれ程高くないケースもあります。

また、住宅手当や退職金などの福利厚生もほとんど無いため、提示された給与がどの様な内容で、現職と比較して総額で比較した場合どうなのかをしっかりと確認する必要があります。

年俸制で12ヶ月で割って月給が提示される場合は、月給ベースで上がることが殆どでしょうが、働いた分だけ時給換算では下がっていきます。そのため、労働時間などもしっかりと確認していきましょう。

失敗しないためのポイント:外資企業の給与の支払われ方を把握する

外資企業は国内企業と給与の支払われ方が異なります。トータルの年収は上がっても、ベースの給与が下がるという可能性もあるため、入社後に失敗しないために、どの様な支払われた方をするのか確認ましょう。

1.基本給+2.インセンティブ(もしくは3.コミッション)

1.基本給

年いくらという年俸で、12分割して毎月支払われる企業が多いです。

2.インセンティブ

目標に対しての結果で支払われる額が異なってくる賞与のこと。ベースとインセンティブは8:2や7:3の割合となるのが一般的です。

3.コミッション

売り上げた額の◯%が賞与として支払われる制度。支払われ方は企業により異なるが、クォーター(3ヶ月)もしくは半期毎に支払われる企業が多いようです。

※国内系:基本給+諸手当(役職手当、家賃補助など)+ボーナス

毎月もれえる額は国内系の方が多いケースもあるため、ベースで貰える額は確認しておきましょう

3. 仕事内容における2つの失敗パターン

3-1. 業務内容が明確に決まっている

仕事内容は個々人に期待する役割が明確に決まっています。

例えば、人事という職種でも、採用であれば採用業務のみ、教育であれば教育業務のみ、というようにその仕事の範囲内でパフォーマンスを出すように求められます。

そのため、日系企業にありがちな、領域を超えて仕事を任せられる(押し付けられる?)ということはほぼありません。

逆に言えば、領域を広げたいと考えてる方は、入社前に仕事内容をしっかりと把握しておかなければ、少し肩透かしにあう可能性があります。

その代わり、部署異動は日系よりも頻繁に行われるので、パフォーマンスを出しており異動先の責任者の許可を貰えれば比較的やりたい仕事に移ることは可能でしょう。

3-2. 本国の影響を受ける

外資で一番厄介なのは、本国の影響を受けることです。外資での日本支社は、あくまで一支社でしかありません。本国の決定は絶対で、決まりには従わざる負えないことも多くあります。具体的には、下記のような点が挙げられます。

本国の決定に仕事や雇用が大きく左右される

本国との調整に時間がかかる

本国のタイムスケジュールに振り回されることも多い

会社のトップが突然変わる、企業風土なども突然変わる

本国の決定に仕事や雇用が大きく左右される

採算の取れない法人や部署は撤退し、リストラということはよくあります。また、撤退はなくとも、方向転換で日本支社の意向とは関係なくやり方をガラッと変え、現場が混乱するということもしばしば起こります。

本国との調整に時間がかかる

意思決定をとるのに、本国の許可が必要な場合が代表的です。

例えば、採用においても、人を採用する際は必ず本国に履歴書を送り、許可を得た上でしか内定が出せないという企業がありました。採用は候補者が他企業も応募しているケースが多いため、スピードが命の中で、どんなに頑張っても1ヶ月かかると言われ、他社へ決められた時は人事も悔しい思いをしていました。

本国のタイムスケジュールに振り回されることも多い

上記の本国との調整が必要な場合、本国の時間に合わせて会議を行うことが殆どです。時差がある国に本社がある場合は、昼夜逆転の生活を送ることになる場合も多いのです。精神的・肉体的に厳しくなってくるのは想像に固くありません。

会社のトップが突然変わる、企業風土なども突然変わる

人事異動も頻繁に起こり、日本支社のトップが変わることもザラにあります。例えば、私が相談を受けたある外資企業の営業の方は、売上が落ちたことで日本支社のトップが代わり、本国の管理も厳しくなったそうです。管理職の業務の半分が本社への報告業務になって顧客と向き合う時間が減り、転職を考えはじめた方もおりました。

ただ、全ての企業がそうかと言うとそうではありません。実例を挙げると、アヒルのCMで有名な大手保険会社。本社があるアメリカでは中堅の保険会社でしかなく、日本での売上が全体の7割を占めているため、必然的に日本の発言権は強くなってきますので、それ程締め付けは強くなく、自由に決定権をもらえているようです。

4. 外資企業への転職で失敗を避けるための3ステップ

では、外資企業に転職する際に失敗しないためにはどうすればいいか。具体的には下記のステップを踏んで行きましょう。

1.知る

2.現状とのギャップを理解する

3.覚悟を持つ

4-1. 知る

今回の記事で書いてある内容、具体的には「風土」「条件」「仕事内容」における外資系企業の内容を知ることが重要です。

現職とのギャップを知るためにも、まずは企業のことを知る必要があります。

基本的に情報収集は、転職したい企業に友人・知人がいれば、まずはその方に聞くのがベストです。

もし入社している友達がいない(少ない)ようでしたら、転職エージェントを通じて情報収集するのがいいでしょう。

外資企業へ強いエージェントは「外資転職でキャリアアップ!おすすめ転職エージェント12選」をご覧いただけば、自分の志望する業界に強い転職エージェントがきっと見つかり、しっかりとプロから情報を収集することができるでしょう。

4-2. 現職とのギャップを理解する

外資企業の内容を理解したら、次は現状とのギャップを理解することが重要です。

特に風土面と給与面は、自分の許容範囲を客観的に認識し、やっていけそうかどうか判断しましょう。

4-3. 覚悟を持つ

一番重要なことは、覚悟を持つことです。不安もあるし、想定以上のギャップもあることでしょう。

どの道に進んだら幸せかというのは人によりけりで、正解はありません。要は、納得したうえで覚悟を持って入社し、実績を出していくことが重要です。

5. まとめ

全ての外資系企業に当てはまるわけではありませんが、入社後にギャップを感じやすいポイントについてお伝えしてきました。外資に踏み込むことを躊躇っている方も、今回記載した違いを理解すれば、変に恐れる必要はありません。納得した上で覚悟を持って入社し、幸せに働けることを願っています。