ひと目で分かるドラッグストア薬剤師の年収と年収アップの全ノウハウ

ドラッグストア 年収

ドラッグストアの薬剤師として働くにあたって、「正直、年収はどのくらいなの?」と悩んでいませんか?

薬剤師の働き口には調剤薬局・病院・ドラッグストアなどがありますが、それらによって年収は様々ですし、働くドラッグストアによっても年収は変わります。

また、実は年収をアップさせるための簡単な方法も存在します。

このページでは、転職コンサルタントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、ドラッグストアの年収についてご紹介します。

  1. 薬剤師の年収ランキング
  2. ドラッグストア薬剤師の年収が高い理由2選
  3. ドラッグストア、年収以外のメリット3選
  4. 高年収なドラッグストアに転職するポイント3選
  5. 失敗しない転職を実現する転職サイト5選

このページを読めば、ドラッグストアでの薬剤師の働き方と年収について理解ができ、「本当にドラッグストアで働くべきか」「年収を求めるならどのような就職・転職活動をすればいいか」がわかるでしょう。

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

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薬キャリエージェント
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1. 薬剤師の年収ランキング

薬剤師の年収は平均553万円と言われていますが、結論から申し上げると「ドラッグストア薬剤師の年収は、他の薬剤師と比べるとかなり高い」と言えます。

下記の通り、初任給も高く、その後の伸びも期待できるので、病院や調剤薬局で年収に不満がある薬剤師は、ドラッグストアへの転職を検討されると良いでしょう。

初任給 初年収 その後の年収
調剤薬局22〜30万円350〜400万円450〜700万円
ドラッグストア 25〜35万円 350〜450万円 500〜800万円
病院20〜25万円300〜350万円400〜650万円
製薬企業22万円前後300万円前後600〜1200万円

1-1. 初任給の違い

薬剤師の初任給は、「ドラッグストア>調剤薬局>製薬企業>病院」の順になっています。ドラッグストアの年収は、調剤薬局に比べて「薬剤師手当」が月5〜10万円程度支給されるため、割高となっています。

最も低い初任給は病院勤務の薬剤師です。学生に人気のある病院薬剤師の仕事ですが、大学を卒業した新社会人にとっては、金銭面だとあまりメリットのない選択だと言えるでしょう。

関連記事:【2021最新版】薬剤師年収ランキング|職場・企業・都道府県別に徹底比較

1-2. その後の年収の違い

薬剤師の年収は、「製薬企業>ドラッグストア>調剤薬局>病院」の順になっています。製薬企業は他一般業界と比べても年収が高い事で有名で、長くキャリアを積んだり外資企業に転職したりすると、破格の年収を得る事も可能です。

一方、なかなか年収が上がらない職場が「病院」と「調剤薬局」です。病院薬剤師は、夜勤手当などを得る事によってある程度は保障されますが、キャリアを積んだ人にとっても金銭面で魅力的な職業とは言えません。

調剤薬局薬剤師も、新卒入社時点から大きな年収上昇は見込めません。管理薬剤師などの役職に付くことがなければ、残念ながら、ほぼ新卒入社と変わらないような年収が続くでしょう。

「ドラックストア薬剤師」の仕事内容についても知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:【薬剤師】ドラッグストアの仕事内容は?年収やメリットデメリットを徹底解説

2. ドラッグストア薬剤師の年収が高い理由2選

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
ドラッグストアの年収が高い事はよく分かりました。なぜ、これほど年収が高いのでしょうか?

もちろん、どんな仕事にもデメリットが付き物で、ドラッグストアの年収が高い事にも理由があります。2章ではドラッグストアでの年収が高い理由を2つご紹介します。

ドラッグストアの年収が高い2つの理由

  • 労働時間が長い
  • 利益を優先するお客様対応

理由1. 「労働時間が長い」

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
毎日、21時まで仕事をしています。労働時間はかなり長いですね。。

1つめの理由は、「労働時間が長い」ことです。調剤薬局では「9〜18時」が基本の就業時間となっていますが、ドラッグストアでは始まりこそ10時と遅いものの、20時・21時まで仕事をするケースも多くあります。

例えば、下記求人はリクナビ薬剤師に登録されている求人例です。

リクナビ薬剤師求人例

上記求人のように、ドラッグストアでの勤務が長時間にわたる理由は、「コンビニとの競争関係」にあります。

最近、コンビニでOTC医薬品が販売されるケースが増えてきたことで、ドラッグストアも対抗して夜遅くまで店舗を開けているのです。

「労働時間が長いから年収が良い」ことは、ある意味当たり前とも言えるかもしれません。

理由2. 「利益を優先するお客様対応」

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
調剤薬局と違い、ドラッグストアには利益を優先する雰囲気が強いですね。

2つめの理由は、「利益を優先するお客様対応」です。調剤薬局と違い、ドラッグストアでは主体的にお客様の悩みを聞きOTC医薬品を提案するのですが、ここで「利益を優先するお客様対応」が求められます。

というのも、OTC医薬品は商品によって利益率が違います。

ドラッグストアとしては売上と利益が大事なので、利益率の高いOTC医薬品を推奨・販売してもらうに指導され、ノルマを設定する企業もあります。

利益を優先することで、その分薬剤師の年収を上げる事ができるのですが、調剤薬局から転職する薬剤師の方で、どうしても風土に馴染まないケースもあります。

3. ドラッグストア、年収以外のメリット3選

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
年収が高いのには理由があるのですね。年収以外にメリットはあるのでしょうか?

ドラッグストアへの転職理由の一番は「高収入」ですが、収入以外のメリットも多くあります。

ドラッグストアへの転職、3つの人気の秘密

  • OTC知識が増え、家族の役に立てる
  • 数多くの患者さんに接することのできる
  • 休みは意外に取れる

人気の秘密. 「休みは意外に取れる」

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
休みが取れないかと心配していましたが、思いの外有給取れていますね。正直意外でした。

ドラッグストアへの転職で、よく薬剤師の方から「意外!」と驚かれるポイントが「休みは意外に取れる」です。

「ドラッグストアでは、薬剤師が休みを取れば店舗が回らないので、休みを取り辛いのでは?」という意見がありますが、これは根も葉もない噂です。

その理由は二つあり、「一人薬剤師の調剤業務付きのドラッグストアは、ほぼ0%」「どうしても手が足りなくなる時のために、ヘルプ専用部隊が本社にある」からです。

特に後者のヘルプ専用部隊は、大手のドラッグストアチェーンではどこでもありますので、休みは取れると安心してください。

4. 高年収なドラッグストアに転職するポイント3選

口コミ・評判

名前 M.Kさん(30歳)
年収以外にもメリットが多く安心しました!高年収なドラッグストアに転職するポイントを教えてください

4章では、高収入なドラッグストアへの転職のノウハウやコツをお伝えします。

4-1. 「調剤薬局併設型」に転職すべし

ドラッグストアには「OTC販売型」と「調剤併設型」と2種類ありますが、高収入を狙うのであれば絶対に「調剤併設型」に転職しましょう。

もちろん、待遇の良いOTC販売型での薬剤師求人はありますが、調剤業務に携わらないと、その後の薬剤師としてのキャリアが限定されてしまいます。

また「薬剤師手当」があり「管理薬剤師」職に昇進できるため、収入をあげる機会がたくさんあります。

高収入薬剤師の転職は、「調剤併設型のドラッグストア」に絞って検討することをおすすめします。

4-2. 「年収」以外にもドラッグストア転職の理由を考えるべし

ドラッグストアに転職する薬剤師の多くは「年収アップ」が第一目的ですが、私は「年収アップ以外にも転職理由を考えましょう」と伝えています。

その理由は二つ、「転職面接対策」「実際に働き始めた時のやりがい」につながるからです。

特に、転職面接では必ず「志望動機」を聞かれます。

もちろん年収アップも一つの志望動機だと思いますが、3章の通り「多くの患者さんと接する事ができる」「OTC知識が増え、家族の役に立つ事ができる」などと答えられるようにしましょう。

4-3. 転職エージェントに相談して「転職成功」を勝ち取るべし

3つ目のポイントは転職エージェントに相談することです。

転職エージェトに相談するメリットは2つあります。

メリット1:ブラックなドラッグストアを避ける

多くのドラッグストアは「休みが意外に取れる」のですが、一部には「ブラックな」ドラッグストアも存在します。

特に大規模チェーン店でないドラッグストアには注意が必要です。

給料の高さのみで転職先を選んでしまい、「一人薬剤師」や「残業代なし長期間労働」などで疲れ果ててしまったと転職エージェントに相談される薬剤師の方もいらっしゃいます。

給料の高さのみで決めるのでは無く、薬剤師の職場環境や労働条件をしっかり確認するために、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

メリット2:転職エージェントに条件交渉をしてもらう

意外に思う方も多いのですが、給与や勤務日数などの就業条件は、企業と交渉することで条件アップさせることが可能です。

どこの職場も薬剤師を必要としているので、多少の条件は飲んでも薬剤師を採用したいと考えているのです。

とはいえ、内定をもらった後に本人の口から条件交渉するのは気が引けますよね。

そんな時こそ転職エージェントの出番。直接企業と条件交渉をお願いすることができます。

7〜8割のケースで条件アップが出来るので、ぜひ転職エージェントに交渉をお願いしてみると良いでしょう。

次の章でおすすめのエージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

5. 失敗しない転職を実現する転職サイト5選

ドラックストアに転職したい方におすすめのエージェントは、以下の通りです。

この中から、2~3社ほど登録し、ご自身の転職活動を円滑に進めましょう。

 求人数・質提案力サポート力
薬キャリ
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1

リクナビ薬剤師


4.2

3.9

3.4

順にご説明していきます。

5-1.薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職エージェント

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!

薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

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薬剤師の人生を照らす転職を――薬剤師満足度No1『薬キャリ』のコンサルタントによる「求職者ファースト」の転職支援とは

5-2.マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。
※マイナビのプロモーションを含みます。

5-3.ファーマキャリア|希望に沿った好条件求人を提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

5-4.ファルマスタッフ|薬剤師求人No.1 日本調剤グループ

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

5-5.リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人1位

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

さいごに

ドラッグストアの年収についてノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

お伝えした通り、薬剤師の中でもドラッグストアの年収はかなり高いと言えますが、働く上でデメリットになる点もあります。

ドラッグストア転職を成功させるポイントは、「調剤併設型を狙う」「年収以外にも転職理由を考える」「転職エージェントに相談する」の3点です。

これだけで満足いく転職可能性をぐっと高める事ができます。

ぜひ、以下の転職サイトに登録し、転職活動をしっかりと進めましょう!

上位3サイト(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

※薬剤師が転職するときの注意点

薬剤師は転職率が高く、「年収アップ」などの理由で転職する人が多い業界ですが、口コミの通り、職場雰囲気の悪さや長時間労働に後悔するケースが多いのも事実です。

『薬剤師の転職で失敗しない!体験談と転職ノウハウの全てを』見て、後悔しない転職を実現してください。

特に初めて転職する人は、職場雰囲気のヒアリングや面接対策などのため、転職エージェントを活用することをおすすめします。
『薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!』を参考にすると良いでしょう。

転職活動は、将来のキャリアや待遇などに検討すべきことが多く、すぐに決められるものではないので、しっかり考えた上で、次の一歩を踏み出してくださいね。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。