【メール例文つき】そのまま使える転職エージェントへのお礼と全注意点

転職エージェント お礼 メール

転職エージェントを利用したとき、「企業の面接官にお礼メールは必要?」「転職エージェントの担当者にお礼は必要?」と悩んでいませんか?

転職活動は人生の大きなイベントで、色々と心配になってしまいますよね。

結論からいうと、面接してくれた企業にも、転職エージェントでサポートしてくれる担当者にも、メールを送ることおすすめしますします。

このページでは、転職コンサルタントとして数多くの転職面接をアドバイスし、転職者を成功に導いてきた知見と経験をもとに、転職面接後のお礼メールのノウハウとコツをご紹介します。

  1. メールを送るべきたった1つの理由
  2. 面接した企業へのお礼|例文つき
  3. 転職エージェントへのお礼|例文つき

このページを読めば、採用担当者の印象をUPさせるお礼メールをお送ることができ、面接合格に一歩近づくでしょう。

1. メールを送るべきたった1つの理由

本日、初めて転職面接を受けてきました。応募企業にお礼メールを送った方が良いのでしょうか?

上記は、私が転職アドバイザーとして数々の面接対策を支援する中で、応募者から良く受ける相談です。初めて面接を受けた後、少しでも面接の印象をUPさせたいという皆さんの気持ち、とても良くわかります。

私はその質問に対して「必須では無いが、ぜひ送って下さい」とお伝えしています。

理由としては非常にシンプルで、下記の通りです。

  • 作業時間1分程度で好印象を与えられて、デメリットもないため

簡単に説明します。

1-1. 大前提、お礼メールは、必須では無い

採用担当者

お礼メールが無かったとしても、マイナス印象ではありませんよ。お礼メールを送る人は10%程度です。

面接後にお礼メールを送る事は、必須のビジネスマナーではありません。「送っていなかった!」と焦る方もいるかもしれませんが、実際にお礼メールを送っている人は少なく、特に不安にならなくても大丈夫です。

1-2. お礼メールを送る目的は「熱意のアピール」

採用担当者

お礼メールを送る応募者には、強い熱意を感じます。次の面接への期待が高まりますね。

お礼メールは必須でありませんが、面接後に送る事によって「熱意のアピール」を行う事ができます。面接でも志望動機を伝えますが、さらにメールで想いを伝えることで志望度の高さをアピールしましょう。

1-3. 早く送れば、面接合否に関係することも?

採用担当者

多くは面接時間内に合否を判断しますが、合否に迷って後日判断するケースもあります。判断の前にお礼メールを受け取ると、やはり印象はUPしますね。

残念ながら、多くの応募者は面接時間内に判断されるようですが、合否ギリギリのケースだと、お礼メールで印象UPする事ができるようです。うまくいくと、「お礼メールで合格」なんて事もあるかもしれません。

お礼メールが必須ではないため、実際にする人が少ないからこそ、たった一手間で簡単に好印象を与えることができ、コストパフォーマンスが良いと言えます

ただし、あまりにコピペだと逆効果になりますので、これから文例を紹介していきます。

ご自身の状況にあわせて少しだけ編集して、メールを送るようにしましょう

2. 面接した企業へのお礼|業界別・職種別

面接してくれた企業には、必ずメールを送るようにしましょう。

3つの注意点がありますので解説した後、具体的な文例を紹介します。

企業へのお礼メールで気をつけるべき3つの注意点

2-1. 必ず面接当日に送る

面接のお礼メールは、必ず面接当日に送りましょう。

当日にお礼を送る事が、最も採用担当者の印象UPに繋がります。

遅くとも、面接翌日には送る事をお薦めします。なぜなら、面接合否は面接当日か翌日に出るからです。

翌々日以降に送るつもりであれば、出さない方が好印象です。

メールは「スピードが命」ですので、翌々日以降の対応だと「ビジネスパーソンとしての基礎ができていない」とマイナス印象になります。

2-2. 中小企業・ベンチャーには特に効果的

中小企業・ベンチャーには応募数が少ないため、採用担当者が面接・合否出しを一手に受け持っているケースが多くあります。

そのため、お礼メールを送ると担当者の印象がよくなり、選考が有利に進むかもしれません。

特にベンチャー企業は、能力よりもやる気や熱意を見ている傾向にあります。

ぜひ「一緒に働きたい」という熱意をアピールして下さいね。

2-3. 人事からの返信があったら、必ず重ねて返信すること

「採用担当者から返ってきたメール文面が短く、さらに返信すべきか迷う」とは、意外に多くの応募者の悩みのようです。

基本的に「目下の人の返事で終わる」事がメールのビジネスマナー。

面接場面では「丁寧なお返事ありがとうございました。次回の面接を楽しみにしております。」と素直な感想を伝えると良いですよ。

企業へのお礼メール|メール例文と解説

お礼メールでは、「あまり語りすぎず、シンプルに」なおかつ「コピペになりすぎない」ということが重要です。

1つ具体例を出し、それぞれのパートに分けて解説します。この型のメールを送っておけば問題はありません。

件名: 1次面接の御礼(田中 太郎)

山田 花子様

この度はお世話になります。
本日面接に伺いました、田中太郎です。

本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて面接いただき、誠にありがとうございました。

山田様のお話を伺う中で、貴社理念として「常にお客様の事を考える」大事さや、
営業職の喜びや醍醐味の一端を理解できたように思います。

以前より貴社を第一志望としておりましたが、貴社で仕事をしたい
という気持ちがますます強くなりました。
この度の面接が良い結果となった場合、貴社で私の力を活かせるよう努力し、
自分自身を成長させていきたいと考えております。

取り急ぎ、面接でのお礼を申し上げます。
どうぞ、宜しくお願い致します。

————————————————-
田中太郎
メールアドレス:xxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都中央区xx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
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解説

件名: 1次面接の御礼(田中 太郎)

件名はひと目でみてわかる内容にすべきです。名前も明記しましょう。

この度はお世話になります。
本日面接に伺いました、田中太郎です。

こちらはよくある定型文なので、そのまま送って問題ありません。

本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて面接いただき、誠にありがとうございました。

定型文です。そのまま送って問題ありません。

山田様のお話を伺う中で、貴社理念として「常にお客様の事を考える」大事さや、
営業職の喜びや醍醐味の一端を理解できたように思います。

この部分については、必ず自分で編集し、面接官とやりとりした内容に応じてオリジナルな内容にしましょう。

ただし、「正直、何も書くようなことない・・・」という面接もあると思います。

その場合は、無理して書かず、この部分は削除しても問題ありません。

苦し紛れの文章よりかは、ないほうがましです。

以前より貴社を第一志望としておりましたが、貴社で仕事をしたい
という気持ちがますます強くなりました。
この度の面接が良い結果となった場合、貴社で私の力を活かせるよう努力し、
自分自身を成長させていきたいと考えております。

先方が一番おそれているのは内定辞退で欠員がでることですので、不安をなくすために、やる気と志望度をダイレクトに伝えましょう。

取り急ぎ、面接でのお礼を申し上げます。
どうぞ、宜しくお願い致します。

締めの言葉です。

————————————————-
田中太郎
メールアドレス:xxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都中央区xx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
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署名はかならずいれましょう。一点注意すべきなのが、会社の住所などは書いてはいけません。

必ず自宅の情報で、署名を作ってください。

3. 転職エージェントへのお礼|メール文例つき

転職エージェントへのお礼も、企業へのお礼と同様にしておきましょう。

メールをするタイミングは、下記の3通りです。

それぞれメールを送ると効果的である背景と、文例を紹介していきます。

3-1. メール送信タイミング①|初回面談をしたあと

初回面談後は、メールを送る絶好のタイミングです。

なぜなら、単純に「この人をサポートしよう!」というモチベーションが上がるからです。

また、「この人はマメで誠実な人だから、大事な企業を紹介してもうまくやってくれそうだ」と安心してくれ、より良い求人を紹介してくれるようになるからです。

簡単な内容でも構いませんので、メールを送るようにしましょう。

件名: 面談の御礼(田中 太郎)

山田 花子様

この度はお世話になります。
本日面談に伺いました、田中太郎です。

本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて面接いただき、誠にありがとうございました。

山田様との面談を通し、転職にあたって不安な点が解消でき、
転職活動についてより前向きに取り組もうという気持ちがわきました。

今日課題として頂きました、志望動機のつめが甘いこと、また改めて本当にこの業界でいいのか、
しっかりと自分なりに考え、来週までにご連絡を致します。

始めての転職活動で右も左もわからず、ご迷惑をおかけする点もあると思いますが、
何卒、よろしくお願い申し上げます。

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田中太郎
メールアドレス:xxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都中央区xx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
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3-2.  メール送信タイミング②|最終面接に落ちてしまった後

最終面接に落ちてがっかりするのはあなただけでなく、転職エージェントの担当者も同様です。

転職エージェントは、あなたが転職を成功させて初めて、企業から報酬を受け取っています。

「あなたが面接に落ちること」は、極端な言い方をすると、「売上にならない無駄な工数をさいてしまった」ことになります。

担当者のモチベーションも同じく低下しているはずですので、次の案件を紹介してもらえるよう、しっかりと前向きな気持ちを伝え、フォローをしておきましょう。

件名: 最終面接結果について(田中 太郎)

山田 花子様

いつもお世話になっております。田中太郎です。

最終面接で落ちてしまい、せっかく素晴らしい企業をご紹介頂いたにも関わらず、
ただ私の力不足で大変申し訳ございませんでした。

山田様にして頂いた職務経歴書の添削、面接対策を含めて、
これなら大丈夫だと思っておりましたが、非常に悔しい結果です。

次回の面接は別途ご紹介頂いた○○株式会社ですが、今までいただいたアドバイスを今一度みなおし、
万全な対策で臨もうと思います。

引き続き何卒、よろしくお願い申し上げます。

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田中太郎
メールアドレス:xxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都中央区xx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
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3-3.  メール送信タイミング③|入社が決まったとき

転職エージェントで働いている人間は、純粋に「人のために役に立ちたい」と考えている人が多いものです。

これはあまり具体的なメリットはないのですが、感謝の意は、ぜひ伝えてあげてください。

万が一、短期間で転職する場合、また親身に味方になってくれる可能性があがります。

山田 花子様

いつもお世話になっております。田中太郎です。

この度は、山田様に御礼をお伝えしたく、メールさせて頂きます。

2ヶ月の間、サポート頂き誠にありがとうございました。

転職をするかどうか迷っている状況から親身に話を聞いてくださり、
希望条件にこれほどまで近い企業に内定を頂けたのも、山田様のサポートがあってこそでした。

これから○○株式会社で働くのが非常に楽しみです。

まずは次の環境で努力をする心づもりではありますが、
今後のキャリアについてまた考える際は、改めてご相談させて頂けましたら幸いです。

引き続き何卒、よろしくお願い申し上げます。

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田中太郎
メールアドレス:xxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都中央区xx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
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4. お礼メール以外で、転職エージェントと関係を築くテクニック

お礼メールを真剣に考えているあなたは、おそらく転職エージェントと良い関係を築きたい気持ちの持ち主かと思います。

ここでは、お礼メール以外で、効果的なテクニックをご紹介します。

知っておくだけでもメリットは十分にありますので、流し読みしてみてください。

4-1. 「とりあえず話だけ聞きに来ました」と言わない

これは一気に優先度が下がります。転職エージェントは初回面談後に、応募者がいつ頃転職しそうかの「売上時期ヨミ」を格付けし、それに基づき対応を決めます。

半年後や一年後の場合は、直近の売上につながらないため対応が後回しになりますし、無駄な紹介にならないよう、優良案件の紹介はひかえられてしまいます。

なので、転職時期は?ときかれたら、「具体的に考えており、良い求人があればすぐにでも転職希望です」と答えておきましょう

4-2. 経歴やスキルに余計な嘘をつかない

登録情報に限らず、面談・電話両方の一連のやりとりは原則として情報が残ります。社内でよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで内容が違うよ・・・という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます

口頭情報についても社内データベースにやり取りを想像以上にかなり細かく残してますので基本的に経歴やスキルには嘘はつかないようにしましょう。

4-3. ネガティブな情報を素直に話しすぎない

腹を割って話すことも必要ですが退職理由が「つまらないから」「職場の人間関係」といったネガティブなものであると、「すぐ辞める人材」として転職エージェントには以下2つのデメリットがあります。

  • エージェントは企業に罰金(紹介料の一部返金)しなければならない
  • 今後の取引に悪影響が出る

あくまで前向きな転職で、次の職は長く続けたい意欲をもっているような感じを出しましょう。

4-4. 自分の名刺を渡してはならない

絶対にしてはならないという程ではありませんが、初回挨拶で自分の名刺は渡さないでおきましょう。

そもそも名刺は会社から支給されているため、業務外で使うことは社会人としてのモラルが低いと判断されてしまいます。

細かいことかもしれませんが、意外と見られており転職エージェントの社内ではよく話題に上がる内容ですので、控えましょう

4-5. 連絡なく面談を遅刻しない

いかに仕事が忙しくても、面談に遅刻する際は連絡するようにしましょう。

ここで重要なのは、転職エージェントは、面談に遅刻するということは本番の面接にも遅刻するのでは?と考え、重要な顧客企業には紹介したくなくなるということです。

転職エージェントだからと軽く考えず、真摯に対応しましょう。

4-6. 「入社後は絶対に最低1年は頑張ります」と言っておく

転職エージェントは、あなたが転職するとあなたの年収額の25%〜35%程度の紹介料を受け取ります。

しかし、あなたがすぐ会社を辞めてしまうと、紹介料を返金しなければならない契約になっています

  • 1ヶ月以内:紹介料の70%〜80%を返金
  • 2〜3ヶ月以内:50%〜60%を返金
  • 4〜6ヶ月以内:20%〜40%を返金
  • 7ヶ月〜12ヶ月以内:10〜20%を返金

上記はエージェントと企業の契約内容によりますが、だいたいは上記の金額感です。

エージェントの担当者は、あなたがすぐ辞めてしまうことにより、上司から酷く怒られ、評価が下がってしまいます。

ですので、本心はどうであれ、「入ったら1年は絶対に辞めません」という態度を忘れないでください。

4-7. 丁寧に、マナーを守って対応する

時々、横柄な態度を取る方がいますが、そういった方には優良案件は紹介しません。

大手の転職エージェントであれば、1人のアドバイザーは多ければ100人以上の応募者を一度に担当しますので、転職市場や時期も大事ですが、個人的な感情もふまえて力の入れ具合が変わります。

感謝を伝え、丁寧にマナーを守って対応しましょう。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか。

1通のお礼メールを出すだけで、印象は大きく変わってきますから、非常にコストパフォーマンスの良い行動です。

ぜひ、例文を参考にしながら、あまり深く考えすぎずに出してみてください。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。

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